設定のパクリとストーリーのパクリはどちらが罪が重いですか?の返信
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設定のパクリとストーリーのパクリはどちらが罪が重いですか?(元記事)
例えば、設定が核戦争で滅んだ世界に、暗殺拳法の使い手が主人公。要するに北斗の拳ですね。
しかし、ストーリーはかなり違います。主人公がライバルと戦って負けるところからスタート。
それと、設定はまるで違うがストーリーが北斗の拳のパクリ。
世界観は現代日本で主人公は機関で育てられた超能力者(こういう設定はよくありますよね)
ストーリーは主人公が水を求めてさまよっていて、倒れたところを投獄される。その後も北斗の拳そっくりな展開が繰り広げられます(設定は別物です。でかいババアの代わりにムキムキの女子高生が登場します)
著作権的にどちらがアウトですか?
設定のパクリとストーリーのパクリはどちらが罪が重いですか?の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
文化庁のホームページによると、著作権法によって保護される対象は、
〈抜粋、はじめ〉
著作権法で保護の対象となる著作物であるためには,以下の事項をすべて満たすものである必要があります。
(1)「思想又は感情」を表現したものであること
→ 単なるデータが除かれます。
(2)思想又は感情を「表現したもの」であること
→ アイデア等が除かれます。
(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること
→ 他人の作品の単なる模倣が除かれます。
(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること
→ 工業製品等が除かれます。
具体的には,小説,音楽,美術,映画,コンピュータプログラム等が,著作権法上,著作物の例示として挙げられています。
その他,編集物で素材の選択又は配列によって創作性を有するものは,編集著作物として保護されます。新聞,雑誌,百科事典等がこれに該当します。
〈抜粋おわり〉
と書かれています。
「設定」「ストーリー」はまだ具体的に表現されていない段階なので、(2)に該当する可能性が高く、どちらも保護の対象にならないものと思われます。
創作の世界では先行作品を参考にして模倣することはむしろ普通で、それにいちいち規制をかけると創作者を委縮させてしまい芸術の衰退につながるという趣旨の判例もあるようです。
ただし、これはあくまで著作権法についての法解釈の話です。
著作権侵害とネット上などのパクリ疑惑は別物。ネット上では根拠があいまいでも、誰かが主観的にパクリと思い込んで拡散しただけで炎上してしまうことがあります。こちらの方が作者にとって致命傷になってしまう場合もあるので、個人的にはむしろこちらを警戒します。
カテゴリー : 著作権・オリジナリティ スレッド: 設定のパクリとストーリーのパクリはどちらが罪が重いですか?