私は40人以上のプロ作家さんに創作の秘訣についてインタビューしてきました
ここでは各インタビューの最後で「小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?」と質問した際の回答を6人分まとめています。
この記事を読めば、夢を叶えた現役プロ作家さんが、デビューを果たす上で何を最も重要視しているのか、たった6分で理解できます。あなたもこれで人気作家を目指しましょう!
作家・平井新さんのアドバイス
おこがましいですが、私なりに――。
私は、なんでも最終的に「ま、いっか」で済ませられる気性の人です。ただ、物語創作だけはそれで済ませられなかった。だから作家をしています。
本気になってしまうなら、やるべきです。本気になれないなら、やめたらいいと思います。
成果が上がるからやるのではない。成果が上がらなくてもやらずにはいられない。
一見無駄にしか見えないその行動が取れる人だけが、成果にたどり着くのではないでしょうか。
「無駄なんかじゃない」そう信じ切れるのなら、続けてください。
「続けられるってことが才能なんじゃないかな」と私は感じています。
ラノベ作家・叶田キズさんに質門「プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?」
自信を持って1作1作書き上げてきたからだと思います。
小説を書くというのは長い旅のようなもので、人によりますが数ヶ月間、その作品とつき合っていかなければなりません。その中で、諦めてしまいそうになることも多々あると思います。
しかし自信を失わず、書き上げていけばいつか形になると考えます。
小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
根拠のない自信というのは、時に強大な武器となります。みなさん自身が面白いと信じる作品を、たくさん世に生み出してください。
ラノベ作家・永松洸志さんに質門「プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?」
第三十二回ファンタジア大賞にて『闇堕ちさせた姫騎士に魔王軍が掌握されました』という作品で幸運にも金賞+石踏一榮賞をいただいた永松洸志です。
こんな未熟で発展途上の自分が賞をいただいたということは、すごく幸運であると思っています。
ですが、それでもなぜ賞を取れたかというのを考えると、
執筆することを諦めなかったことがプロに結び付いたのだと思います。きっと在学中に諦めていたら、今の自分はなかったと思います。
小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
小説を書いて、誰かに見せることがあるかと思います。その時頂いた批評で心が折れないことが大切だと思います。
むしろ「絶対に面白いと言わせてやる!」と意気込んでやる気を出すことが大切です。
心が折れないこと、諦めないこと、そしてただ書き続けるのではなく、自分に必要な技術、足りない要素は何かを理解し、それを勉強して掴むことが小説家に必要な要素だと思います。
新人賞を取ることは高校や大学の受験と同じです。実際の執筆はテスト、本を読んで知識や技術を得るのは勉強。自分はそう思っています。
作家・平田ノブハルさんに質門「プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?」
必死に食らいついたからだと思います。
どんなに苦しくても辛くても、匙を投げずに、諦めずにチャレンジし続けたからです。
もちろんそれは自分だけの力ではなく、親友や、恩師の方々の多大なるご支援のおかげです。
しかしそれも、努力し続けたからこそ得られた信頼だと思っております。
今までお世話になった、支えてくれた家族や友人、恩人の方々に感謝の言葉を伝えられたことが一番うれしかったです。
小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
私自身、他のプロの方々に比べれば作家としての才能はほとんどないと思います。
しかしそんな自分でも作家になることができました。だから、諦めずに全力で頑張ってほしいです。
誰に笑われても、馬鹿にされても、諦めずに必死に努力した人間が夢を掴みます。
どこにチャンスが転がっているか本当にわかりません。その機会を掴むためにも、多くの縁や信頼を得るために、良き作家である前に、良き人であってください。
ラノベ作家、仁科朝丸さんに質門「プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?」
『くすぐり闘士の無魔術乱舞【ゼロ・ランブル】』という作品で第17回えんため大賞特別賞を受賞しデビューしました。
単純に、プロになることを諦めなかったからだと思います。
それと、自分のやりたいことをやらせてもらえる環境に恵まれたことでしょうか。
夢を追うことを認めてくれた上、今も活動を応援してくれている家族には、とても感謝しています。
小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけますでしょうか?
とにかく最後まで書き上げることと、諦めないことが大事です。
どちらも大変で、人によっては難しいことですが、その二つができれば夢はぐっと近づくはずです。
作家、紙吹みつ葉さんに質門「プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?」
運です。運がよかった。
でもその運も「書いている」ということをしていなかったら手に入らなかったので、書き続けることは大事。
そして続けられているのは、「仕事」として真面目にやってきたことと、「自分の得意」が何となく見えるようになってきたからかもしれません。
小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけますでしょうか?
小さなことからコツコツと! 小説自体が「文字」の集合体です。
小さなことから積み上げた結果物語ができます。そしてそれは、小説本文を書くことだけに留まりません。
プロット、執筆、インプット、インプット以前の「情報をキャッチするアンテナ」作り……できたほうがいいことは細かくあげ出すとキリがないし、大変に思うかもしれません。
でも、「小さなことからコツコツ」と、です。小さなことも積み重なると大きな力になります。
「大変だ」「難しい」と躊躇う前に、「これくらいならできそう」というところから、少しずつチャレンジしてみてください。
そしてやはり「完成させる」ことをまずは目的として、そこができるようになってからそれ以外のところにも目を向けてみるといいんじゃないかなーと思います。
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