新人賞における視点移動についての返信
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新人賞における視点移動について(元記事)
まだ新人賞に応募し始めたばかりの新人です。
視点移動についてこちらのサイトでも、新人賞ではすべきではないとあります。
私の好きな小説の中にはとても上手に視点移動を活かしている作品(古いですがカスタムチャイルド、塩の街など)もありますが、これらはデビュー後に、ある程度実力を持ってやるから許されるということなのでしょうか。
今考えているお話がダメ男と真面目な女の子の話で、女の子との出会いで男が真面目に戦うという話(簡単に言えば銀魂のような)ものなのですが、冒頭シーンを女の子視点でいかに男がダメ人間かを書き、その後は男視点にして女の子との触れ合いでの心情の変化を書きたいと思っています。
ですが新人賞に送る段階では、男視点に統一して、冒頭も男視点にするべきでしょうか。
自覚しているダメ人間はダメ人間ではない(少なくとも改善の余地があると読者に捉えられる)と思うので、冒頭段階では救いようのないダメ人間を強く押したいのです。そのためには女の子視点のほうが印象強い気がして、視点統一すべきか悩んでいます。
ご意見いただけると助かります。
よろしくお願い致します。
新人賞における視点移動についての返信
投稿者 ふ じ た に 投稿日時: : 1
視点の移動は、レーベルによって基準が異なると思います。
その後の展開にいきるような狙いがあるならともかく、書きにくいところだけ視点変更していると、技量不足とみなされる恐れもあります。
あと、恋愛もので、たまに冒頭が主人公の相手役で、次のシーンから主人公っていうのもありましたね。
そういう場合、「すれ違い」を狙って書かれている場合が多いような気がします(ちょっと他のパターンは今は思い出せなかったです)。
冒頭で相手役の気持ち(主人公大好き!)を読者は知っているけど、主人公は知らない。だから、相手役の行動に不安になる主人公に共感しつつ、実は愛されていると分かっているからニヤニヤしながら二人の認識のすれ違いを楽しめるわけです。
あと、気付いた懸念事項ですが、
今回の場合、冒頭で相手役の女の子が主人公のことを駄目人間って思っているわけで、嫌っているように感じます。
それから主人公視点になり、女の子との交流が始まるわけですが、
実は主人公が良い人で、女の子の認識は全部誤解だったら、それはそれですれ違いが楽しいと思うけど、
女の子の視点通りに駄目人間な思考だったら、
それまで女の子に感情移入していた読み手は、今度は嫌っていた相手の心情にうつるので、共感しづらい恐れがあるような気がしました。
プロットを見てないので、杞憂だったら良いのですが。
なので、例に挙げた通り、視点を変えるメリットもあると思いますが、
最初からダメ人間の主人公の視点だと、「そうだよね、気持ち分かるよ」と共感というか、読み手が同情しやすい利点もあると思いました。
何かの参考になれば幸いです。
ではでは失礼しました。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 新人賞における視点移動について