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ハードSFが書きたい(元記事)
ハードSFが書きたいんですが、どのあたりの知識をつけたらいいのか分かりません。ジャンルはスペオペかワイドスクリーンバロックだと思います。
宇宙船を使用する際の挙動、他の惑星での環境がメインになるかと思います。もしかしたらその惑星の生態系を考えるかもしれません。
目指しているものとしては「2001年宇宙の旅」か「万物理論」みたいな感じです。
SFを書くにあたって、何を勉強したらいいでしょうか。
宇宙に何があって、何をするとどうなって、ということを抜かりなく知るにはどうすればいいでしょう?
「リングワールド」では出てくる天体が力学的に不安定だということが出版後に分かったそうですが、個人的にはそういう事はなるべく少なくしたいです。
設定に振り回されることはしたくないし、「本当らしく演出する」ことも大切だとは思いますが、個人の好みとして、それを助けるための科学知識も入れてみたいです。
たぶん地学とか材料とか相対性理論とかかなーとかざっくり思ってるんですけど、どうでしょうか。
因みに今は学校でトンネル効果のシュレーディンガー方程式とかいうのを習ってて、先生はダイオードを作るのに必要とか言ってますが、一からダイオード作れてもSF的に何にも使えなさそうです。
ハードSFが書きたいの返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
スレ主様が何をやりたいかの説明が抽象的でつかみにくいですが、一番近いのはワイドスクリーンバロックということでいいですか?
……と言ってもこの言葉はSFマニアをかなりこじらせた用語で(笑)、ちゃんとした定義があるのかどうか不明です。
一応。
「ワイドスクリーン」は宇宙的スケール、「バロック(語源は歪んだ真珠)」は「過剰な表現力で受け手を幻惑するような作風」という意味だと考えられますが、そういう解釈でよろしいでしょうか?
『万物理論』は読んだことがないので判りませんが、『2001年宇宙の旅』は「宇宙の遥か彼方から飛来した存在の干渉による人類の進化」というヴィジョンが「ワイドスクリーン」的ということになると思います。ただあの映画は表現が淡々としていて、バロック(歪んだ真珠)の方の要素は薄い気もします。
そういうのって、ラノベでは少ない気もしますね。「セカイ系」というのがちょっと近いかもしれませんが。
アニメなら『エヴァンゲリオン』『キルラキル』『まどマギ』あたりはけっこうワイドスクリーンバロック的だと思います。3作とも表現が派手でエキセントリックなのが特徴。くわえて設定が凝っていて、終盤に人類の歴史や地球生命の進化に関わるヴィジョンが示されたりします。そんなイメージでいいですか?
そういった作品の場合、正確な科学知識は最重要ではありません。
『まどマギ』では魔法少女が生み出す膨大なエネルギーの原理として、「思春期の少女の希望と絶望の相転移」とか言っていましたが(笑)、言葉としてもっともらしく聞こえるだけで科学的に証明できることではないのは明らかでしょう? ただし「相転移」という言葉自体は実際の物理学用語として使われるものなので、ある程度の知識なしに小説の文中に入れるとボロがでてしまい、もっともらしくさえなりません。
なので、書きたいジャンルだけではなく具体的な舞台設定くらいは決めた上で、それを「もっともらしく」演出するために必要な知識は何か? という順序で考えていくことになるかと。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ハードSFが書きたい