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話を書いていて面白くない(元記事)

ストーリーを書いていると、設定の説明をしなければなりません。
説明にはストーリーが必要で、これがないと単なる設定資料になってしまうし、自分は急に出てきた設定はポッと出感を感じてしまいます。

そのため、自分にはある設定を語る際にはストーリーが必要です。
設定は主人公達の今後の行動にも影響してきますが、今回、その設定を語るためには主人公がその場にいてはいけないような設定です(いわば敵側からの視点からものを見ているような状態の、番外編のようなもの)。

したがって何の思い入れもないモブキャラクターにそのストーリーを任せることになります。
しかし、ストーリーを作るには何より作者の欲望がないといけません。

設定を作る際、自分は欲望や表現したいことを軸に設定や登場人物を決めます。そうしなければ全体として何をしているのか分からないからです。
欲望があるからこそそれを達成しうる設定やストーリーが生まれ、異化作用とか面白い設定みたいなものが生まれます。
またテーマがあるからこそキャラクターの対比構造が決定せられ、それを実行しうる関係性や共通部分、相違点を持ったキャラクター達が配置せられます。

もちろん設計図の通りに作るだけが正解ではなく、作者のその時の気分で何かが足されたり引かれたりすることがあるのも事実ですが、いずれにせよそこには何かを達成したい、伝えたいという欲望があります。

しかしながら自分は結局主人公達の他愛もないやり取りが見たいのであって、そんな脇役の行動などというものには微塵も興味がありません。
頑張ってキャラクターの背景を練ってはみましたが、結局主人公達とキャラが被ってしまったりして、あまりいい出来とは言えません。

自分にとってキャラクターというのは結局、1,2人ずつしか作れないもので、新しいキャラ(=新しい欲望)を作るにはその1,2人のキャラクターを作ってからでないと無理なのではないか、と思いはじめています。

これでは話が一向に進まないのですが、どうすればいいでしょうか。

話を書いていて面白くないの返信

投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1

少し難しく考えすぎではないでしょうか?
要するに、作者として興味も想い入れも持てない脇役のことも書かなければストーリーは成立しない。しかし、想い入れのないキャラについて書くのはつまらないので、思うように筆が進まない。
そういうことではないかと。

でも、それは仕方がないんですね。
色に喩えると、赤が好きだからといってキャンバスを赤だけで埋めても絵にはならないですよね? 他の色を加えた方が効果的なら加えるべきであって、青は嫌いだから使わないというものではないでしょう。
小説も同じ。
ストーリーには主軸になるアイデアやキャラが必要で、そこは作者の好きなものや興味のある要素から決めればいいと思います。しかし、そういう主要なパーツを引き立てるためにも興味のないパーツを配置しなければならないことは、どうしても出てきますよ。それがどうしても嫌なら、小説を書くことを諦めるしかありません。

じゃあ、どうすればいいかですが。

一つ一つのパーツの好き嫌いではなく、異なるパーツを組み合わせて全体を造形していくこと自体の面白さに気がつくこと……かな。
色の喩えにもどると、キャンバス全体を見渡してどういう配色や構図が効果的か考え、あれこれ工夫しているうちに、だんだんそっちの方が面白くなってきたりすることもあるかと。
てか、この板で回答めいたことをやっている数人って、私も含めてそういうことが好きでしょうがない人ですよね、どう見ても。だから回答するのが楽しいんですよ。

そういうことにも目を向けてみてはどうかなと思ったりはします。

   *   *   *

以上は総論。

ご相談の文面の個別のいくつかにも、少しコメントしておきます。

>説明にはストーリーが必要で、これがないと単なる設定資料になってしまうし、

はい。それは、まったくその通りだと思います。

>そのため、自分にはある設定を語る際にはストーリーが必要です。

クロスさんだけの話ではなく、小説というのはそうするべきでしょう。

>しかし、ストーリーを作るには何より作者の欲望がないといけません。

う~ん。
欲望とまで言うと、ちょっと極論かな。一概にそうも言えない気もします。
しかし実際問題としては、誰でも出発点や根幹の部分には好きなことや興味のあることを置いているでしょう。そういう部分をフルパワー全開にして、それが異様な迫力に繋がるというタイプの創作者もいることはいるだろうと思います。

>欲望があるからこそそれを達成しうる設定やストーリーが生まれ、異化作用とか面白い設定みたいなものが生まれます。

創作用語としての「異化作用」という言葉は、異質な物や状況を演出することによって、読者や観客の「物事の見方」を変化させることを言います。欲望とは関係ありません。
作者の欲望が創作にどう作用するかは、繰り返しますが「誰だって好きなことからしか始められない」と素直に解釈した方がいいのではないでしょうか?
すなわち、作者のモチベーションの問題です。

このスレって、そもそもモチベーションの話だからこそ「話を書いていて面白くない」というタイトルなのでは?
そこを背伸びして無理に理論的に分析しようとするから、自分で何を言っているのか分からなくなるのだと思います。

>しかしながら自分は結局主人公達の他愛もないやり取りが見たいのであって、そんな脇役の行動などというものには微塵も興味がありません。

要するに言いたいのはこれでしょう?

まあ、掌編か短めな短編だったら、ほぼ主人公達の他愛もないやり取りだけで埋められたような作品も成立し得るかもしれません。古いですが、『生徒会の一存』ってそんな感じじゃなかったかな?
まあ、日常系のラノベの場合は長編でもそういうのの延長線上にあるようなところが無きにしもあらずですが。
ですが、長編を面白くするためには、脇役、ある程度の背景、「楽しい日常」を阻害する展開、そういった要素がどうしても必要になります。そういう要素の中には、書いていて面白くない、あるいは苦痛とさえ感じる部分もあるでしょうね。

しかしクロスさんは、そういうことに気がついたからこのスレを立てたのでしょう?
欲望を達成するためには多少の我慢は必要なのだと覚悟して、頑張るしかないんじゃないでしょうか?

カテゴリー : ストーリー スレッド: 話を書いていて面白くない

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