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連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか? (No: 1)
スレ主 壱番合戦 仁 投稿日時:
ええと、タイトルの通り、悪の組織のアジトで幹部と連戦するのですが、バトルバトルバトルバトルの連続で読者も作者も飽きてしまわないかひやひやしています。
ちょうど、主人公のライバルキャラが、形式的に二重スパイをやっていて潜入中です。しかも彼は、幹部組織レベルの重鎮になっています。
なので、彼と破仁のネルサをぶつけて、彼を勝たせれば一人減るし、咬ませ犬をつければ箔がつきます。なので、少しはましになる予定ですが……。
それでも、特に最近は、バトルばかり書いているので辛いです。
箸休めに別の魔術ものを書いているのですが、そちらも手につかず、ほとほと困り果てています。今やっていることと言えば、以前書いた原稿を、相棒と一緒に改稿することぐらいです。ですが、今月末には受験勉強が始まるらしいので、改稿は中断されます。
となれば、あとはやることがないのです。もうこうなったら、本編の制作に取り掛かるしかない。
僕自身、空手を十年間やってきた経験上、戦闘というものに対してこうなったらこうなる、あれをされたらこうすればいい、というロジックが大体理解できます。しかも、リアルに、克明に。フィクションの余地が狭まるくらいに。
あまりにもぶっ飛んだバトルが書けないのです。書くとどうしても嘘くさく見えてしまう。だから、表面上でどんな異能力を出しても、最後は組討ちか、急所を突いて打倒するか、威力が極めて高い打撃で軽く吹っ飛ばすか、になってしまいます。
バリエーションはあれど、現実基準なので、非常に地味です。
こうなってくると、カンフー映画っぽい方向性で行くしかないんですよね。それがつまらない。魔法もあるけど、どうしても実在の武術を使っているから絡めにくい。
花招という中国語が差す通り、花のように派手な招(わざ)というのは、えてして見掛け倒しで弱いものです。突きや蹴りを繰り出された瞬間に、いきなり自分から進んで地面に倒れ伏し、起き上がって足元から奇襲をかけるなんて芸当をするのは、実在の酔拳くらいのものです。それだって、見た目は奇妙でも確かな技術の上に確立している技です。
空手の胴回し技ってご存知ですか?例えば、前転した勢いを使って相手の腹に突きを見舞う『前転胴回し突き』とか、空中で回転しながらかかと落としを見舞う『前胴回し回転蹴り』とか。あれらは、そもそも極真派が創作した邪道技です。しかも、外すと隙が非常に大きい。威力一極集中のピーキーな必殺技です。
これだって、当てられる状況下に自分が置かれているかを判断する冷静な洞察力が求められます。受けを狙ってやっているわけではありません。
言ってしまえば、「雷魔法で、電光石火キーック!」なんてことしなくても、熟達した格闘術があれば、そんな強化なんていらないんです。
いえ、加速に加速を掛けるという意味では非常に有用ですが、白けます。
今のままでも、いいっちゃいいんですけど、バトルがつまらない。
どうしたらいいですか。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか?の返信 (No: 2)
投稿日時:
仁様、こんにちは。
バトルもの、小説の正に燃えですね!
えーと、答えれる範囲で答えてきます。
まず、仁様の心配するバトル連続展開。見たことない側の答えとしては、飽きるとは思います。
甘いものだって食べ過ぎると嫌になりますよね。
といっても、どういった戦いの展開によりますが。
そういえば、単調を防ぐには謎を解くのが良いと書かれた本がありました。
謎というのは伏線のことです。先が気になるストーリーには必ず先が気になるような謎が置かれます。漫画のラストに出てくる謎の人物とか、謎めいた発言とかありますよね。もしあればバトルの途中で謎を解明してリフレッシュするのはどうでしょう。
あと仁様はリアルよりの書き方に重心を置いてるご様子。
十年も空手をやっていれば、本当の戦いや雰囲気など深く理解されてると思います。
なので魔法を絡めにくいというのもなんとなく分かります。現実離れしてますもんね。
しかし、リアルとリアリティーは別物です。小説のキャラクターは意図なくして噛んだり言葉を間違えたりはしません。
でもリアルの人間が噛まずに、言葉を間違えたりせず話すのはあり得ない。
そこそこ本物っぽいが平常運転の世界「中にはリアル追及を重ねた人もいる」ですからいっそハードルを少し下げて書くのも手ですよ。
そして、仁様が応募用の、または投稿サイト用の小説を書いているのか分かりませんが、いっそ外伝を書くのも良いんじゃないですかね。応募用なら遠回りになりますが、キャラを動かす練習にはなります。
助力になったか分かりませんが、負担が軽くなればと思います。
連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか?の返信 (No: 3)
投稿日時:
あぁ、うーん……思ったより深刻なお悩みですね。
>僕自身、空手を十年間やってきた経験上、(中略)あまりにもぶっ飛んだバトルが書けないのです。
うん、そうなんよね。
私の場合は逆に創作の参考になればと思って噛じったニワカなのだけど、剣道と柔道と合気道をやった。
私は「武道」というモノの特徴と、その精神のサワリだけでも学べれば良かったのであまり強い影響はありませんが、でも、やっぱ「常識として知ってること」を曲げて書くことは難しいので、影響を感じる部分はあります。
例えば柔道と合気道で共通する「受け身を取る」という部分では、道路などコンクリートの上で受け身も知らん一般人に技をかける、というのは普通に考えて有り得ないと思うんで、そういう場面は書きにくいですね。
ま、武道と関係なく身近なことで例えると、リアルに姉や妹がいる人は「姉萌え」とか「妹萌え」とか絶対理解できない、というのと似てる。
「姉・妹」というのはそういうキャラクターの記号ではなくて、肉親の記号として理解してしまうので、これで萌えることが出来ないんですよね。
私の場合は姉がいるので、姉萌え系のサブカルは全て受け付けない。
なので、私は姉萌えなジャンルを書くときは心を殺さないと書けないです。
ほんで、それと同じ話になるなと思ったので、わりと深刻な悩みかな、と。
でも、これは端的に解決法を言えば案外単純な話で、コツをつかめばいけるんじゃないかなとは思います。
というのも、例えば「喧嘩商売」というまあリアル系の格闘漫画があるのですが、わかりますかね。
でなくともヤング誌の格闘漫画というのは割とファンタジーに寄ることが少ないかと思います。
この「喧嘩商売」にて有名な技は「煉獄」と「金剛」ですが、ぶっちゃけむちゃくちゃカッコいいです。
この作者、本当に内容皆無のギャグマンガ書いてたあの人か、って思うくらい凄いカッコいい。
喧嘩商売でもギャグ回があったけど、それが余計なものに思えるくらい、本筋の格闘シーンがかっこよかった。
で。お悩みの本題に戻るけども。
「喧嘩商売」は別に気功波を撃つようなファンタジーではないし、能力も出てこないし、比較的リアル系に寄った格闘マンガ。
嘘は書けない、現実に寄るので地味、だとすると「喧嘩商売」の面白さを説明できない。
まあ、喧嘩商売が実際にリアルであるという話ではなく、現実に可能かという話でもないのだけど。
ともかく、じゃあなんで「喧嘩商売」は面白いのって言うと、これ、単に「派手に見せてる」だけなんですよね。
例えば主人公が「金剛」を覚える場面では、敵3人に囲まれて「金剛を使って凌がなきゃ殺されるぞ」という状況下でなんとかものにした。
例えば「煉獄」を覚える場面では、「煉獄には秘密があって~」とその秘密を解き明かし、公式戦で秘匿の技である煉獄を使ってみせる、という演出があった。
これ、「その演出がなんなのか」って言うと、すなわち「金剛」や「煉獄」は「こんなに凄い技なんですよ」というアピールの演出なわけです。
一方、ファンタジーの能力は、その能力だけで派手さがある程度わかるので楽ですが、リアル系ではまず「こんなに凄い技なんですよ」ということを演出しなきゃならない。
別に「煉獄」のようなそういう特殊な技がなければならないってわけではないけど、すなわち「そういう演出」が出来ると、あとは「能力者の派手な戦闘」と同じ話になるわけですよ。
それと、大事なことだけど、そもそも「戦闘」というのはドラマを彩る道具なわけで、戦闘シーンは戦闘自体が目的ではないです。
なので、戦闘が続いて単調と感じる場合、それはそもそもドラマのほうが単調になってる可能性大です。
例えば、恋愛小説は恋愛がテーマなので恋愛ばっかしてても問題ないです。そういう話なんで。
戦闘モノは、戦闘を通してのドラマなので戦闘が続くこと自体は問題ないはずなんです。
喧嘩商売を例に上げましたが、戦闘と戦闘の合間にあるギャグ回がすんごい邪魔だった。ギャグマンガなのか格闘漫画なのかはっきりして欲しいと思いながら読んでました。
まとめると、
能力系のファンタジーは「派手さ・凄さ」が単純にワードだけでわかりやすいけど、リアル系に寄ると、まず「その凄さとは何か」をアピールしてそういう演出をしなけりゃならず一手間かかる。
けど、演出さえしっかりしてれば基本的には能力ファンタジーと大差ない。
そして、そもそも戦闘シーンに内容があるかどうか。そのドラマはしっかり作っているのか、そのドラマのほうが単調になってるんじゃないのか。
という感じです。
んでも、まあ、口で言うのは簡単なもんで、作者の頭の中に「空手とはこういうもの」という「一般常識」が出来上がってるので、これに逆らうことは非常に難しく、実際けっこう深刻だなと思います。
余計なこと言うと、「障害」についてもおそらくそのケがあると思う。
いっぺん離れて、フラットに考えればいいんだけど、それもそれで、簡単にそれができりゃ苦労はねえわなって話ですよね。
連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか?の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
Wow!すごいです。心当たりありまくります。
バトルという副菜にドラマという主菜があるから、ページをめくる手が進むのですね。確かに、ドラマとバトルを別々に考えていたかもしれません。
小説として書くなら、リアルを題材にしても、最後までにはきちんとリアリティーへ変換しなくてはならないというのは、戦闘描写のみならず、障害描写に関しても言える、と……。奥が深いです。
大変参考になりましたw また何かございましたらご相談させてください。
連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか?の返信 (No: 4)
投稿日時:
バトルの形を変えるのはどうでしょうか。昨日投稿した商人たちを除いて
4つは素直に拳で(勝ち2、3:負け2、少なくとも1ぐらい)
文系テーマなのと一応レイヤくんって頭いい設定なので2つは頭脳戦で。(ひとつはアホ、ひとつは切れ者)末路はそれぞれ違った道を考えるってのはどうでしょうか
1つはボスとの最終決戦。拳と頭、両方使うタイプ。
個人の体験といえば、紫帯の時の話とか使えませんかね? あれ生きた材料としてはすごくいいと思いましたが、どうでしょうか
僕が四年間以上の間、猛特訓してきた必殺技があります。(本物) (No: 6)
投稿日時:
紫帯のころ、ずっと練習してきた必殺技があります。といっても、片腕をつかまれた時しか役に立たないのですが……。
砕破(サイファ)という型の序盤に出てくる技です。これが一丁前にできたら初心者脱出と言われます。
その中でも、最初の難関と言えるのが、今言った必殺技です。
① 片方の手を片手で掴まれた時、腰を落として相手との距離を詰めます。「みんなの体操」の前屈伸ばしみたいな恰好で懐にもぐりこむのです。
こうすると、片手がふさがっている相手は、とっさに反応できなくなります。レンジが詰まっているので、拳で背中などを打ち付ける技を知らないと、簡単に引っ掛かります。やられても、耐えきればこちらのものです。
② その後、伸ばし切った後ろ足を寄せて、その勢いで体幹を軸にして、上半身と下半身をそれぞれ瞬時に、逆方向へ回転させます。これにより、上半身と下半身の回転力が反発し合い、体が強制的に元の正しい姿勢に戻ろうとする力が生まれます。
ポイントⅠ
人間の体は、不自然な姿勢を強いられると、元の楽な姿勢に戻ろうとする性質があります。それを利用して腰を回転させることで、激しい横回転を生み出すのです。これと同時に、落とした腰を一気に持ち上げることで、縦方向への推進力も生まれます。
貴女の半分ほどの背丈がある、打つと音が鳴る部分が上下に二個あるデンデン太鼓が、地面に植わっている様子をイメージして下さい。
上だけについている紐の部分に捕まって、踏ん張ってみましょう。さぁ、うなりをあげて、いきなりものすごい勢いでデンデン太鼓が回り始めました。しかも同時にデンデン太鼓の背丈が、一気に貴女の背丈と同じぐらいに、ぐんっと伸びました。
さて、質問です。こんなに縦方向と横方向の同時に、ものすごい勢いで暴れるデンデン太鼓と手をつないで、貴女は無事でいられるでしょうか?
無理ですよね。サイファの序盤でやっている相手の手を振り払う技というのは、この暴れデンデン太鼓と同じことをやっているのです。
さあ、暴れデンデン太鼓と手を繋いだあなたには、まだまだ地獄が待っています。
③ 続きを申し上げると、縦方向に立ち上がる力と、腰の回転力を同時に働かせても、たいていの人は捕まったままの事が多いです。せいぜいが掴んだ手を緩めるくらいです。
そこで、掴んできた手に、曲げた手首を叩きつけます。曲げた手首というのは恐ろしく硬いうえに、痛覚があまりないので、人間が生来持つ武器の中では非常に強力です。これは、「掌底」と呼ばれます。掌の底だからそういうのですね。 これを打ち付けられた相手は、痛くてたまらず手を放してしまいます。
しかも掌底を打つ瞬間に、再度腰を落とすので、急激な上下運動と、激しい回転作用に耐え切れず、振り払われてしまいます。そこにとどめの掌底ですからたまったものではありません。コツは、続く動作のために手首近くの骨を狙うことです。ただし、あまり掌底に近いと痛覚が薄いので、ダメージは狙えません。
腕の内側の骨は非常にもろいので、そこを狙って掌底を放つのも一考の余地ありです。
人間の筋肉は、力を入れている箇所の防御が特に硬くなり、弛緩している箇所の防御が緩くなる性質があるので、散々振りほどかれてユルユルになった手は、急所以外の何物でもないのです。
痛くて手を放してしまった敵方の手を、今度はこちらがつかみ返します。前述で打ち付けた腕の急所をわざと狙って掴み返します。人間の体は、一度痛みを感じたところに再度ダメージを与えられることに耐えられないのです。
掌底を打ち付けた部分を、思いっきり握り潰してやるだけですでに悶絶モノです。
そこを引き寄せて、鼻っ柱に裏拳を叩きこみます。手厳しくいくならそのまま体勢を崩してとどめを刺すのも有効です。
文字通り出ばなをくじかれた相手は、戦意を喪失するという寸法。とんとん拍子にうまくいけば、これも一つの勝ち方であります。