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長編を書き上げることができない (No: 1)
スレ主 いずの 投稿日時:
短編は書き上げることができるですが、長編になると、終わりが見えず途中で筆が止まってしまいます。自分なりにペースを決めてやっているのですが、うまくいきません。どうすれば長編小説を書き上げることができますか?
カテゴリー: やる気・動機・スランプ
この質問に返信する!人気回答!長編を書き上げることができないの返信 (No: 2)
投稿日時:
「終わりが見えず途中で筆が止まる」と言っているのだから、終わりが見えるよう改善すりゃいいだけです。
新人賞用の長編やWeb連載などの大長編の執筆は、終わり、つまり着地点が見えにくいのでどういう方向へ進んでいいのかわかりにくく、また、そんな作品を無理に書いても「着地点が見えにくい」という問題点が読者にも透けて見えてしまい、内容がグダグダしたり何をしてるのかよくわからなかったり、素直に楽しめない作品になってしまったりします。
これの問題点は、設計が大雑把なためなのでしっかり設計すりゃ解決するだろうと思います。
地図に例えると、フリーハンドで目印程度しか書いてない地図を一枚渡されて、目的地まで県をまたぐほどの長距離を移動するのは困難だ、という話ですね。
短編なら、つまりフリーハンドでも隣町くらいまでの距離なら探り探りなんとか到着できますよね。
なので短編なら書ける、という事になっているのではないでしょうか。
解決策は、ざっと二つ。
一つは、一枚の地図を詳細に考えること。つまり道筋であるプロットを詳細に作ること。
これは多分、どこまで詳細に書けばいいのかわからないだろうし、物語の道筋を作らなきゃならないのに設定ばっか作って逆に書きにくくなったりするだろうから、逆効果になると思う。
プロットのほうに間違いがあると執筆しながら「書いても書いても終わらない」とか「今なにを書いてるのが自分でわからなくなってくる」とか、書くことは決めてるけど現状から何も変わってない、ってことになりかねないし。
一つは、一枚の地図ではなく、複数の地図を用意すること。
個人的にはこっちのほうがオススメ。
要するに、県をまたぐほどの長距離の地図に対して、その道中に中継地点を複数用意するんですよ。そこまでの短距離の地図を中継地点の数だけ用意すれば、フリーハンドの地図でも中継地点を経由して目的地までたどり着けます。
地図を一枚づつ処理できるんで、書いてて「進んでいる感」が得られると思う。
短編は書けるということは、1~4万字の小説は書けるということですよね。
では、3~4枚の地図を用意すりゃ、12万字ほどの新人賞クラスの長編は書けるということになります。
この地図の用意の仕方は、単純に考えてる物語を噛み砕けばいいだけです。
「勇者が魔王を倒す話」という大目的を持った物語があるとして、これを4つに噛み砕いてみる。
「主人公が住んでる村を出る話」「仲間と出会い旅に出る話」「敵と戦い、敵を知る話」「敵のボスである魔王を倒す話」
と、この4つの要素をまとめると「勇者が魔王を倒す話」になってるでしょ。
なら、「主人公が住んでる村を出る話」で1~4万字の短編を書けばいい。これを4回繰り返せば「勇者が魔王を倒す話」という長編が書ける。
もし、短編というより掌編で4万字も書けないというなら、「主人公が住んでる村を出る話」を更に噛み砕いて、
「主人公がイジメられてる話」「母親や幼馴染に慰められる話」「魔王軍に村が蹂躙される話」「村を出る決意をする話」
と、細かくしていけば、それぞれ1万字書けば全部で4万字の話になります。
まあ、序盤でそんなチンタラやっても面白くないから、「主人公が村を出る話」だけで1万字程度にまとめて、「仲間と出会い旅に出る話」をより細かくして重点的に書いたほうが良いだろうけど、ここで言いたいのは、要素を噛み砕いて地図をいっぱい用意すりゃ、その地図を処理してくだけで長編だろうと大長編だろうと書ける、という事です。
この要素、地図を最初に箇条書きにしてしまえば物語の全体図が見えるので設計しやすいし、50個の地図があるとすれば、一日一枚処理していくだけで日に日に49/50とカウンタが減っていくので「終わりが見える」ためモチベーションを保ちやすいです。
執筆中に書きたいことを思いついても、どこに付け足すかわかりやすいですしね。
この方法は「勇者が魔王を倒す」という一つの目的に集中する書き方なので、じゃあ「ライバルが成長する」や「仲間との不和」などサブプロットはどうするのってところに疑問が向かいやすいんですが、
それも解説してたらえらい長文になるし、既に長文になってるので、話題じゃないからここでは割愛します。
サブプロットはまとめかたの問題なので、結局は上手く馴染ませりゃいいだけですしね。
長編を書き上げることができないの返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
なるほど…ありがとうございます。
短編を書き連ねて一つの長編を作るイメージで書いた方がいいんですね。
モチベーションという点なんですが、書いていると途端に、この作品を書いている時間にもっと面白いのが書けるんじゃないか、と焦りというか不安に襲われて、筆が止まってしまいます。
長編を書き上げることができないの返信の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
モチベーション主導のやり方というところで、参考にしていただければ……
わたしの場合ですが
1、 主人公よりも、主人公の敵、もしくは主人公の上司など(いればの話ですが)の目的をはっきりさせておく。どちらもいない場合は、主人公の目的をはっきりさせておく
2、 主人公および主人公側の人間は、目的を達成させるやる気だけは絶対に失わない
3、 いちおう、目的を達成する手段は考えておく。ただし、その詳細にはこだわらない
……こんなとこですかね。いちおう解説すると、1はそれに対処するという最終目的が明確になるからで、2はとにかく、人間やる気さえあればなんとかなるもんだということでして、3は作者自身に手段の目安もついていないのに主人公達に丸投げしてもうまくいかないからです。ただし、詳細な描写をしていくうちに、当初の作者よりももっとずっと真剣に問題に取り組んでいるキャラクターのうちのだれかが、よりよい手段を見つける可能性があったりするので、その場合はそっちを採用したほうがいいかもしれないです。
で、お気づきかと思いますが、この方法はバッドエンドを前提とはしていません。あくまで、「主人公が目的を達成する」ことが当然、という状態です。何故かというと、そうしておかないと長編を書くモチベーションが維持できないからです。あくまでわたしの場合ですが……でも、物語って長くなるほどハッピーエンドを期待されているんじゃないのかな、と思えてしまうんですよ。あくまでわたしの感覚なので、ちょっとうまく説明できないんですけど。
バッドエンド等の場合は「何が書けていればよしとするのか」を明確にすることでしょうかね。……でも、正直あんまりおすすめできない。「今まで何を書いていたんだろう……」みたいに思い悩みそうな気がして……。そっちは他の得意そうなどなたかに聞いてください。
長編を書き上げることができないの返信の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
>短編を書き連ねて一つの長編を作るイメージで書いた方がいいんですね。
いいかどうかは人次第です。なので、このほうが良い、という話ではありません。
やはり慣れないと「本当に短編を書いてるだけ」で一個の大きな話が書けないと感じるでしょうから。
物語が長くなればなるほど話題が増えていくので、これをごっちゃにしないためにも話題ごとにまとめていったほうがいいと思ってはいます。
慣れてくれば、複数の話題をバラして全体に馴染ませることも出来るので複雑な話も書けるようになりますが。
>この作品を書いている時間にもっと面白いのが書けるんじゃないか
気持ちはよくわかります。
別のもっと面白いネタが思い浮かぶというパターンと、イメージしてた面白さが執筆で再現できていなくて違うんだと筆が止まるパターンがあると思う。
これは、おそらく物語は頭の中で組み立てていて、下書きもソコソコにぶっつけで原稿を書いているんじゃないかと思う。
最初からキッチリ書きはじめて初稿で完璧なものを仕上げようとする人は多いけど、見知らぬ土地で地図も持たずに目的地までの最短経路を進もうとするようなもの。
先の道がわからないんだから、ぶっつけで良い場所を進めるわけがない。
どれが良い道なのか判断できないため、進めないから足が止まってるだけ。
面白いネタは無いだろうかとか、イメージを文字で再現できるだろうかとか、そういうのはプロットの時点で把握できますし、プロットの時点で検討が終わってなきゃいけないところです。
プロットは原稿用紙2・3枚程度で新人賞クラスの長編を書けるので、修正も変更も容易です。
だからプロットでこねくり回し、そこで良いのが出来るまで粘るんです。
そうしてプロット、つまり物語が出来れば、執筆というのは物語を文字に起こすだけの「作業」です。
執筆ってのは「創作」じゃないんですよ。
もちろんこれは個人の価値観・創作論によりますから、私はそう思ってるというだけですが、創作はプロットまでだと思います。
淡々と作業をこなしているだけなので、漫画で言えばペン入れやトーン貼りをしている段階ですね。
ネームやコマ割りは創作だけど、ペン入れやトーン貼りは作業でしょ。みたいな。
であれば、その作業にモチベーションなんてほとんど必要ないです。ほとんど頭は使わないし、無心で頑張るだけだもの。
長編を書き上げることができないの返信の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
なんども返信ありがとうございます。
プロットをこれまでより時間をかけて練ってから執筆に移ってみたいと思います。本当にありがとうございました。