そんなあなたに桃太郎より仮面ライダー
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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 2
例えば、桃太郎について考えてみます。
1)悪役は鬼。鬼ヶ島を根城に徒党を組み、近隣を荒らして財宝を蓄えている。
2)ストーリーは、主人公が鬼を退治して財宝を持ち帰る話。
3)主人公は、桃から生まれた桃太郎。
スレ主様の悩みは、1と2は思いつくけれど3が思いつかない。そういう感じでしょうか?
では次に、仮面ライダーを例にとってみます。
1)悪役はショッカー。人間を改造・洗脳して怪人に仕立て上げ、それらを使って世界征服を企む組織。
2)ストーリーは、主人公がショッカーに戦いを挑む話。
3)主人公は、ショッカーに拉致されて改造手術を施されるが、洗脳される前に脱出した男。
桃太郎と比べ、仮面ライダーは1・2から3を導き出しやすいことがお分かりかと思います。桃太郎が厄介なのは、1・2と3の間にまったく関連性が無いこと。「鬼ヶ島の鬼」を起点にいくら理詰めに考えても、「桃から生まれた少年」なんていう一種天才的なイメージはなかなか思いつくものではないでしょう。
ひるがえって仮面ライダーの場合は、ショッカーと主人公の間に濃密な因縁が設定されています。これを桃太郎の主人公に応用するなら、例えば鬼に襲われた村の赤ん坊(人間)で、たった一人の生き残り、というような設定が考えられます。鬼の仲間に子供を亡くしたばかりの女がいて、つい人間の赤ん坊を匿ってしまうんですね。そして赤ん坊は鬼の子として育てられるのだけれど、角のない奇形児として苛められるとか。劣等感の裏返しとして誰よりも鬼らしい鬼になりたいと願いながら成長するとか。しかし、青年になって自分の出自を知ってしまい、鬼ヶ島を飛び出し、この世のすべての鬼を滅ぼすことを一生の目標と思い定めるヒーローになるとか。
……ちょっと、暗いですかね。
まあ、良し悪しは別として、悪役をイメージするのが得意なら、主人公にそれと関連付けた属性を与え、そこから連想ゲームのようにイメージをふくらませていくというのが一つのコツかなと思います。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公側のキャラクターやストーリーが思いつかない