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三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写についての返信(元記事)
三人称は基本的に何でも書けるのが強みですからね。
いくら視点移動してもそれ自体は問題ありませんし、例に出して頂いた文も不自然には感じませんでしたよ。
ただし重要なのはその文の前後がどうなっているかです。
まぁ、例として出して頂いただけなので、前後も何もないと思いますが、その例が「小説全体の一部」だと仮定して考えます。
三人称視点では「主人公主体」だとか、「色んなキャラ視点」だとか、「誰にもつかない」だとか、まぁ色々ある訳ですが、例ではおそらく「色んなキャラ視点」だと思います。
特に主体となるキャラは決めず、色んなキャラの心情を書き出すことのできる手法です。
それ自体は一つの方法なので、何一つ問題ない訳ですが。
ただこれが、「最初はAが主体だったのに、いつのまにかBが主体になってる」だとか、「Aが主体だったはずなのに、なんか色んなキャラの心情書き出しまくってる」というようなことになってはマズいのです。
どういうことかというと、視点が映ってるのではなく、「ブレてる」のですよ。書き方が根本から変わっちゃってるんです。
三人称視点における視点移動のタブーは、単発的に視点移動することではなく、長期的に視点が変更されてしまうことです。
だから、例自体は問題ないけれど、「その前後の視点移動が同じようなやり方でされているか」ということが重要になってきます。
例のような場合を書きたいなら、その前後をちゃんと同じように「色んなキャラ視点」で統一すれば大丈夫です。
視点が変わってしまう原因の多くは、例のようなキャラが複数出てくるシーンです。
今までAを主体で書いてきたのに、Bが出てきて、そいつの心情を書いたせいで、Bが主体の文に変わってしまっていた。というようなことはありがちです。
最初に書き方を決めて、それをぶらさないようにしましょう。
ちなみに、その視点の長期的な変更、つまり「A主体からB主体に変える」みたいな事は、シーンごとにやってしまえば大丈夫です。
小説って全部一括して繋がってる訳じゃないですよね。どこかでシーンが移ったりしてます。
そのシーンごとになら、主体となるキャラ、なんなら三人称視点から一人称視点へ変えてやっても全く問題ないです。
このシーンではAの一人称で、また別のシーンではB主体の三人称で、その次のシーンでは誰にもつかない三人称で………って事。
SAOでは主人公のキリトはほとんど一人称視点で書かれてますが、キリトが出てこないシーンはだいたい三人称です。
書き方っていうのは、小説全体の中でも「ひとまとまり」ごとに統一すればOKです。
ただ、変えすぎると、書いてる側も読んでる側も疲れます。1~3パターンがちょうどいいでしょう。カゲプロみたいな群像劇なら、1巻に7人分くらい視点がありますけどね。
まぁ、細かい書き方みたいなのをいっぱい書きましたが、視点なんて結局は感覚です。慣れてくれば、あまり考えなくてもまとまった文が書けるようになります。
描写が上手い人(有川浩先生とか)は、三人称視点の中に一人称ぶっ込んでもいい文を書けます。むしろそれが読みやすいくらい。
書き方も一応あるんですけど、慣れてくれば自分のやり方にしていって大丈夫ですよ。
三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写についての返信の返信
スレ主 ヨー 投稿日時: : 0
丁寧にありがとうございます!
そうなんですよね、自分が書いている小説だと二人しか登場しないのでぐっちゃぐちゃになることはないのですが、基本主人公を主体とした三人称で書いているのについもう一人の心理描写をしたくなってしまって。
確かにシーンを挟んでもう一人の心理描写に完全に切り替えてそのまま進めた時はあんまり違和感はないのに、会話文挟んで変えたらなんか変だなってなることが多かったです。ブレてるってことだったんですね、ありがとうございました!
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写について