主人公の戦闘、殺人についての返信
元記事を読む
主人公の戦闘、殺人について(元記事)
いつもお世話になっております。
長編小説の執筆を進めている、やとうと申します。
先日は「執筆中の浮気心」の件について、皆様に大変お世話になりました。
ノルマを課すことで、読書や映画も楽しみながら進むことができます。
しかし執筆が進むなかで、ひとつ迷いが出てきたため、
こちらで皆様のお考えを伺えればと思い、お邪魔しました。
現在困っていることは、「主人公が作中で敵を殺す数について」です。
書いたものや、今後の展開の予定を読み直していると、
ちょっと、殺しすぎる? これだとR指定に? 読者側は大丈夫なのでしょうか?
などなど色々な考えから、主人公の行動を決めるときに迷いが出ます。
物語の内容としては、
ヴィクトリア朝のイギリスをモデルにした架空の舞台で、
武士階級出身の主人公が異国から派遣されて、
命を狙われた貴族の少年の護衛として行動する話を予定しています。
その中では、
少年を害する敵のとの戦いだけでなく、
主人公の考えから「切腹に値せず」な連中の始末(敵だけでなく味方?も)も含まれています。
場合によっては斬首もあり得る状況です。
殺人については、
戦続きで荒っぽいの故郷のノリで最初は殺しに躊躇のなかった主人公が、
異国の常識を認識し、周りの人間の立場を考えた行動ができるようになる。
手加減や非殺傷の手段の選択も増えていく、というように変化をつけるため
「最初はちょっと派手に」と思っていました。
ただ、それが読者側にどう受け取られるかと考えると、控えるべきか、どうするのが良いか判断に迷っています。
主人公を動かす上では、
・殺人の行為、描写を控えるべきか
皆様が小説を書く中ではどのように線引きをされているか、
また、読者としては「ここまでならば大丈夫」という基準についてなど、
皆様のお考えを伺うことができれば幸いです。
連休中のお忙しい時期に申し訳ないのですが、
書き手として、また読み手として、皆様のご意見をお願いいたします。
主人公の戦闘、殺人についての返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 1
あぁ、以前相談されてた話の構想か。
架空の舞台でやることにしたんですね。するとこの「架空の舞台」というのはイギリスの地方にある架空の街という意味じゃなく、イギリスっぽい国と日本っぽい国という世界ごと違うものと考えていいんですよね。
なんとなく「皇国の守護者」をイメージした。
日本っぽい国とソ連っぽい国が世界大戦のなか戦ってるような感じの、魔法っぽい魔法は出てこないけどそういうのはある世界観のファンタジー戦史だった。
まあ、漫画化された部分+αくらいしか読んでないんだけども。
御作とは想定される時代が違いますし話の内容もまったく違うと思いますが、「日本っぽい国」が出てくるのと「ゲーム的な魔法はない異世界」なあたり参考になるかもしれませんね。
さて本題。
まず主人公が
>主人公の考えから「切腹に値せず」な連中の始末(敵だけでなく味方?も)も含まれています。
と、非常に好戦的な性格で、
そして物語の展開は
>異国の常識を認識し、周りの人間の立場を考えた行動ができるようになる。
とあるので、何も問題ないかと思います。
>「最初はちょっと派手に」と思っていました。
私もそう思います。
その「派手に暴れて手がつけられない殺人狂(現地の人からはそう見えるだろう)」と思われる中、「貴族の少年」が「やりすぎだ」と恐れることなく主人公を叱って、そっから少年が主人公を身を挺して止めることもあるし、主人である少年を想って主人公が止まらないこともあるし、主人公は異国の常識を理解し少年が「やりすぎ」と言った意味を実感して、少年も主人公が止まらず凶行に走った意図を理解して、少年は主人公の影響を受けて成長するし主人公はそんな少年のおかげで周囲に馴染めて相手の事を考える行動ができるようになる。のではないかな、と。
そういう性格の主人公である以上、苛烈な行動の描写は主人公の魅力の表現ではないでしょうか。
これをソフトにしようと考えるとなると主人公の魅力を別の方法で表現していくことになると思いますが……うーん、主人公がゴロツキなら暴力的な場面や態度を出してけばいいと思うけど武士だからなぁ。私には思いつかないや。
私なら、ソフトにするんであれば主人公の設定から変更の余地があると考えます。
でも「武士の志として理解できる常識」が「異国の貴族社会では狂人であり殺人狂に見える」というのは、おそらくコンセプトの一つである「異文化のすれ違い・それを乗り越え信頼を勝ち取る」という、割と物語の根底にある要素なんじゃなかろうか。
ひらたく言えば「異国に馴染んでいく主人公の姿」だから、変更しても別の「すれ違い・信頼を得る過程」を考えりゃいいだけだけども。
>・殺人の行為、描写を控えるべきか
ただ、「主人公が人を殺しまくる」というのも、「ノリ」で殺しまくるのでは我々の目からもただの殺人狂にしか見えないと思うので、そこにはちゃんとした武士道があったほうが良いと思う。
「明らかに助からない傷だから、ひと思いに首を跳ねる」なんてのはよくありますよね。
「領主を倒すためなら命を惜しまないという覚悟で乗り込んできた刺客が、主人公の強さに敵わず負けを悟って命乞いをするものの、主人公は聞こえない振りをしてとどめを刺す」とか。
相手の覚悟を受け取って相手をしていたのだから、殺さなかったから相手の覚悟を侮辱することになる。こういう感覚はおそらく文化の違いが明確に出そうだなと思う。
逆に「大した信念もないゴロツキだから殺さずに逃がして、主人公と少年には手を出しちゃいけないと噂を広める」とか、単に好き好きで殺しをしてるわけじゃないですよというエピソードを積んでいけば良いのではないかなと思います。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公の戦闘、殺人について