主人公と敬語の返信
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主人公と敬語(元記事)
主人公の言葉遣いについてお聞きします。
現実にはあまり親しくない相手に対して、相手が小さい子供でもない限り敬語で話しかけるのが普通だと思います。しかし、主人公(年齢は十代半ば、男)が異世界にトリップする話を書いていて、どうも主人公にトリップした先の世界で出会った人物ほぼ全員に敬語を使わせると何か違うような気がしてしまいました。
「一見大人しそうだが皮肉屋で毒舌な一面がある主人公のキャラにしっくりこないため」「主要な登場人物とのやり取りをよそよそしい雰囲気にしたくないため」といった理由かもしれません。
そこで
・その世界で最初に出会って友人になった人物とほぼ同格と思われる相手に対してはタメ口、呼び捨て
・ただしその人物より明らかに格上の相手には丁寧な言葉遣い、強面で威圧感のある相手に気圧された時も若干言葉遣いが丁寧になる
・全く無作法なわけではなく、初対面の相手への挨拶、自己紹介はきちんとする
そういう主人公だということにしました。
しかしそれはそれで、同世代ならともかく明らかに大人のキャラクター相手にタメ口で名前も呼び捨てにするのはおかしいだろう、とモヤモヤします。敬語が使えないラノベの主人公はおかしい、いや、口調もキャラクターを表す記号のうちだから言葉遣いを変えるとキャラがブレる、というネット上の議論も見かけ、迷っています。
主人公の言葉遣い、皆さんはどうされているでしょうか?
主人公と敬語の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>しかしそれはそれで、同世代ならともかく明らかに大人のキャラクター相手にタメ口で名前も呼び捨てにするのはおかしいだろう、とモヤモヤします。
そうでしょうか?
例えば麦わらのルフィが異世界に飛び込んだとして、出会った相手が年上だろうと強そうだろうと、どこかの王様だろうと敬語を使っている様子をイメージできますか?
たぶんできないと思います。それが「キャラクター」というものです。
逆に。
コメディ・タッチのアニメとかを観ていると、たまに妙に堅苦しくて出会った全員に敬語を使うようなキャラとか見かけますよね? 別に強い者に媚びるような性格ではなく、育ちがよくて世間ずれしてないお坊ちゃんかなんかで、大袈裟な感じに敬語を使ったりするとか。それが滑稽だと自分で気がついていない様子が笑えたりします。
そういうのも「キャラクター」です。
リアルでは年下や初対面の人間がタメ口で話しかけると怒る人もいますから、無用なトラブルを避けるために距離感を測れない相手には敬語を使っておいた方が無難です。しかし、現実の世の中のそんな常識を創作の中にまで持ち込む必要はありません。
むしろ多少行儀が悪くて周囲から顰蹙をかうくらいのキャラの方が面白いじゃないですか。そういうキャラでも悪意がなくてカラッとしていることが伝われば、読者はそんなに嫌いにならないものです。
>・ただしその人物より明らかに格上の相手には丁寧な言葉遣い、強面で威圧感のある相手に気圧された時も若干言葉遣いが丁寧になる
>・全く無作法なわけではなく、初対面の相手への挨拶、自己紹介はきちんとする
そういう主人公だということにしました。
そいういう主人公にしたのなら、そのように振舞わせればいいだけです。
あるいは主人公を無作法な性格にしたければ、それでも一向にかまわないわけで。しかし、無作法な主人公と決めたのに無作法に振舞わなかったら、そっちの方がよっぽどまずいでしょう?
一旦キャラの性格を決めたら、「こいつは、こういう場面ではどんな行動をとるだろう?」「こんな相手にはどんな喋り方をするだろう?」と考えて、それだけを基準に行動させないといけません。
そういうところに「年上にタメ口を使ったらまずいだろ?」というような作者自身の現実世界への遠慮をまぜてしまったら、間違いなくストーリーがおかしなことになってしまいますよ。