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哲学書は小説の参考文献になりますか?の返信(元記事)
著作権法の大原則として、アイデアは保護の対象にならないという考え方があります。
ご質問のケースでは、そもそも保護期間が切れているということは置くとしても、ニーチェの思想そのものは著作物ではなくアイデアに相当します。
同様にニーチェ論執筆者のニーチェ解釈も、論文の文章をそのままコピペしたりしない限りアイデアの範疇になります。
要するに、
1)ニーチェの思想=アイデア
2)ニーチェの思想に対する独自解釈=アイデア
ということになりますから、著作権法の対象にはならないと思います。
* * *
ちなみに。
ニーチェの思想についてのオリジナリティの高い論文があったとして、そのアイデアをそのまま踏襲した「論文」を発表した場合はどうでしょう。
この場合も法律的には著作権侵害にはあたらない可能性がありますが、主観的なパクリ問題として社会的な非難を浴びてしまうかもしれませんね。
ただ、ご質問のケースでは、論文→小説というまったく別の表現形式に変換するわけですから、そういうリスクもかなり少ないのではないかと思います。
哲学書は小説の参考文献になりますか?の返信の返信
スレ主 ゆり 投稿日時: : 0
お返事ありがとうございます。
思想を創作的に表現したものには著作権が発生しますが、思想それ自体はアイデアと見なされるのですね。
文中では、「神はいないこと」と「死んだ人間はどこにも行かないこと」を、主人公の言葉で語っているので、ご指摘の点、問題ないと判断しました。
とてもわかりやすく説明して下さってありがとうございました。
ゆり
カテゴリー : 著作権・オリジナリティ スレッド: 哲学書は小説の参考文献になりますか?