小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

作品の売りが分からない (No: 1)

スレ主 めいめい 投稿日時:

某魔法少女アニメに触発されて、同ジャンルの小説が書きたいと思っている者です。
初めての長編小説になるので勉強しながら書こうと考えているのですが、「誰のために書くのか」「その作品を通して読者に何を伝えたいのか」というところでつまずいています。もちろん最終的には自己満足なのですが、読んでもらうためにはそこも意識すべきなのでしょうか?いわゆる「作品の売り」ってどうやって決まりますか?

また読者の理解度もわからないので、どこまで説明すべきか悩んでいます。漫画やラノベ特有のお決まり展開が分からない人のことも考えるべきなのでしょうか。鬼滅の刃で、柱が前線で戦っているのを見て「普通なら幹部クラスは後方の安全な場所にいるはず。自分から危険な場所に行くなんてリアリティがなくて理解できない」と感じる人もいるという話もあるので。
もしよければ、よろしくお願いします。

カテゴリー: ストーリー

この質問に返信する!

人気回答!作品の売りが分からないの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 3 No: 1の返信

投稿日時:

あくまで構造的な話をすると、
主人公ないし物語には「目的」がある。これを達成することが物語になる。
その目的を達成させない要素すなわち「障害」がある。この障害を乗り越えることが物語の内容になる。
すると、どうやって障害を乗り越えるかという部分が物語の中で強調される、つまり目立つので、この障害を乗り越える手段が「売り」になる。

というか、目立つ部分なのでそこに一番推したい要素を持ってくるのが適切なわけで、じゃあそこに「売り」を持ってくるべきだよね、という感じ。
卑怯で下品な主人公像が売りの場合、問題解決に卑怯な手段を使わないとダメじゃん?

なので、特に何も考えずにとりあえず好きに趣味をぶちこんで話を作ってみるといい。
プロットかあらすじ程度の簡易的なものでいいので。
そしたら、そのプロットで「目的」は何か、その目的に対してちゃんと「達成させないような障害」が成立しているかどうか、その障害ないし問題に対して「解決手段」は具体的か、というところをチェックしてみて。
出来たなら「解決手段」のところに着目して、それが「どういう解決手段なのか」をよく考えてみる。
別に「友情パワーで奇跡的勝利」とかでもいい。
この場合、「友情パワー」で解決してるので、売りは「友情」とか「絆」とかそういうものになるから、「友達は大事だよね」ってエピソードを序盤中盤に差し込んだりする。
で。
こうしてみると友情パワーの例で言うと、これだけじゃちょっと売りが弱いよね。
なので別の要素、例えばオリジナリティある独特な魔法の設定を目立たせたいと考えたとして、「友情を信じて主人公は極大魔法をぶっぱして勝利した」とかにしたりする。

こんな感じで考えがわかりやすいのは、近年よく見る異世界チートものでしょう。
問題解決の手段はだいたいチート能力ないし現代チートでしょ。それを目立たせたいから問題解決の手段にそういう看板要素を持ってくる。
ただ、前述したけど「解決手段」=「作品の売り」ってわけじゃないから、これはあくまで 目立つ場所に売りの要素を持ってくるべきだ という構造の話で、それを前提に逆算すると、自身の作品の「売り」が見えてくるよって話ね。

たぶんこの「解決手段」って物語の終盤とかに出てくるのをイメージしたと思うけど、
例えば「ドラえもん」なんかは のび太がジャイアンに虐められてこの問題の解決をドラえもんに頼ってすぐにドラえもんはひみつ道具を出す ので、ドラえもんの場合は割と序盤から「売り」を押し出してラストまで売りのひみつ道具の話をしてる。
そういう構造パターンの基本形っていくつかあるから、そういう視点からパターンを知っていくのもいいと思うよ。

>「誰のために書くのか」
そら読者のためだけど、読者を意識しろってのは最初の頃は割と難しいと思う。
コツとしては、具体的に誰か一人をイメージして、その人に「この物語の良さを伝える」と考えるとよいと思う。
普通に会話してるときと同じで、会話の場合は目の前に相手がいるから当たり前に相手が理解できる話し方をするでしょ? 例えばアニメや漫画を知らない兄弟とかにその漫画のストーリーを伝えるとき、いきなり専門用語でまくしたてたりしないっしょ。相手の知識レベルに従って「魔力で魔法を行使する」とか「魔力っていう不思議パワーがあって、それで魔法を使うんだ」とか言葉が変わるじゃん?
子供に説明するのと大人に説明するのと、日本語を覚えたての外国人に説明するのでは、同じ内容を説明するにしても会話はぜんぜん違うものになるでしょ。
つまり、誰に対してその物語の説明をしているのか、それを意識しようって話。
そのためには、「読者」っていう抽象的な大衆だと相手が見えにくいので、知り合いとか具体的な誰かをイメージしてしまうのが良いと思う。
ただ、自分をイメージするのは良くない。

>「その作品を通して読者に何を伝えたいのか」
最初から難しいことを考えることはないと思うよ。
「魔法少女が戦って地球を守る」って話は、「魔法少女が戦って地球を守る」ってことを言いたい作品なのよ。
まずそれがある。
で、その内容で、前述したことではあるけど「友情パワーで地球を守った」のであれば「魔法少女が戦って友情パワーで地球を守る」って話の中で「友情パワーで困難を乗り切る」って内容の部分が目立つので、「ああ、この話は友情の絆を伝えたい作品なんだな」って読者が勝手に思い込む。
そう読者に思い込ませる過程のテクニックはやっぱ最初の頃は難しいから、「魔法少女が戦って地球を守る話」っていう最低限の物語の成立を目指すのがいいと思う。
まあ、「読者に伝えたい事」と「作品の売り」はイコールではないが割とリンクするから、どちらかが決まれば両方決まると思うけども。

>また読者の理解度もわからないので、どこまで説明すべきか悩んでいます。
基本的には初見の物語の理解度は0スタートだけど、前述したようにこれは「大衆」っていう姿が見えない読者を対象としてるから悩むんであって、具体的に目に見える「知人」にフォーカスしてしまえばいいと思うよ。
これくらい説明すればこの知人なら理解できるだろ。って思えるじゃん?
もちろん 知人=大衆の代表 ではないけど、ちょっと変なことを言えば、これは要するに脳内に自分の作品の読者代表を作ればいいって話で、「知人」ってのはそのステップ1みたいなもの。
なので、その脳内イメージした「知人」が納得するまで説明する。

その補助輪というか、人によっては逆にレベル高くなるかもしれんけど、その「脳内知人」をモデルにしたキャラクターを作品に登場させてしまうとやりやすいこともある。
説明の不足や展開に対する理解度合いなんかを「それじゃわからん、もっと説明してくれ」と、作中でダイレクトに「脳内知人(読者代表)」が言ってくれるんで、作者としてもそのキャラが納得できる展開になればいい、みたいな感じである程度のラインを敷ける。

>漫画やラノベ特有のお決まり展開が分からない人のことも考えるべきなのでしょうか。
つまり、用意する「脳内知人」次第。
それは客観的には作風とも言える。
言い換えると、作者が想定してる読者層がどういうターゲットなのかっていう作者の考え次第。
大河ドラマみたいな重厚な歴史小説を書いてる人間が、「織田信長も知らない読者のことを考えるべき?」って言ってるようなもの。
知らない読者をターゲットにしてるなら当然考えるべき。

>普通なら幹部クラスは後方の安全な場所にいるはず。
これって理解できる考えではあるんだけど、実は視野が狭い考えなんだよね。
例えば西洋の貴族は前線で戦うことが義務だから、現代でもイギリスの王太子が戦闘機に乗って前線に出たりするでしょ?
多くの読者は現代日本の常識でしか考えられないから不思議に思う人もいるかもしれんけど、この問題で原因になるのは「読者の中にある常識を突破するだけの説得力を書けなかった」ってところで、これは「漫画・ラノベ的 おやくそく」の話じゃない。

なので、一番簡単な解決方法は、これも前述したけど「脳内知人」をモデルにしたキャラを出して、そういう突っ込みを作中でやってしまえばいいだけ。
「幹部なら前線に出ず後方で指揮を取ればよかっただろうに、だからお前は負けたんだ」
「そうかもしれぬ。だが、強者が旗を振らねば誰が付いてくる。我が剣を持たねば誰が弱者を守るのだ。貴様らとは相容れぬ」
とか。そんな感じで「脳内知人の突っ込み」をそのまま物語に出しちゃえばいいだけ。
こういう場面があれば「この世界観の敵は強者が前に出るのが常識」ってわかるでしょ。

まあ、繰り返し考え自体は理解できるけど、そもそも「敗北した敵側」だけで考えてる時点で視野が狭いんよ。
だって「主人公側も主力が戦ってる」からね。
でも、主人公側は語る機会が多いから、「主人公部隊は特殊で遊撃隊だから」とか「主人公サイドは戦力不足で、事情もあって主人公含む少数精鋭で動く」とか「主人公は強さでいえば幹部クラスと対等だけど立場では兵卒クラスだから」とかいろいろ語られるじゃん?
だから、この手の物語じゃほぼ全てで主人公たち主力が突貫するけど、でも敵側幹部とは違って気にもならない。それは納得できているから。
つまり、敵側に納得できるだけの説得力を用意できてないのが問題で、「おやくそく」の話ではない。

「おやくそく」の理解が必要な場合って、細かいテクニックの話をすればない事もないけど、だいたいはギャグやコメディあるいはメタでない限り、そんな気にするものではないと思う。

質問に返信する!
▼ カテゴリー(展開)

他の相談一覧

動詞における「~んだけど」と「~のだけど」のルール

投稿者 山田太郎 回答数 : 3

投稿日時:

私はワードで小説を書いているのですが、ラノベをいうこともあり文章中のキャラたちの会話で度々「~んだけど……」という書き方をしてワード... 続きを読む >>

これ見たら小説書きたくなって実際書きましたという作品(媒体問わず)

投稿者 叡永邑生/えいえいお 回答数 : 7

投稿日時:

を教えてください。ゲーム、漫画、小説、映画、舞台、なんでもいいです。 ちなみに自分は すべてゲームからで、 天地の門 →ゲーム... 続きを読む >>

鍛錬室に感想を書きたくない

投稿者 鬼の王の墓標 回答数 : 5

投稿日時:

どうもお久しぶりです。 先日久しぶりに鍛錬室に作品を投稿したのですが、そろそろ20日以上経つのに全然感想が来ません。 こういう時... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

トップページへ
返信する!以下は元記事

タイトル:作品の売りが分からない 投稿者: めいめい

某魔法少女アニメに触発されて、同ジャンルの小説が書きたいと思っている者です。
初めての長編小説になるので勉強しながら書こうと考えているのですが、「誰のために書くのか」「その作品を通して読者に何を伝えたいのか」というところでつまずいています。もちろん最終的には自己満足なのですが、読んでもらうためにはそこも意識すべきなのでしょうか?いわゆる「作品の売り」ってどうやって決まりますか?

また読者の理解度もわからないので、どこまで説明すべきか悩んでいます。漫画やラノベ特有のお決まり展開が分からない人のことも考えるべきなのでしょうか。鬼滅の刃で、柱が前線で戦っているのを見て「普通なら幹部クラスは後方の安全な場所にいるはず。自分から危険な場所に行くなんてリアリティがなくて理解できない」と感じる人もいるという話もあるので。
もしよければ、よろしくお願いします。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ