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行ったことの無い実在の地域の描写について (No: 1)
スレ主 まままん 投稿日時:
現在、現代日本を舞台にした小説を書いています。
物語である人物が東京に転向する展開があり、そこから東京の描写も増えてくる予定です。
しかし、私は地方の人間で、実際の東京の地理感覚は観光客程度のものしかありません。まして実際の東京の学生たちの通学事情や日常の買い物についても分かりません。
このように、行ったこと・住んだことのない地域の描写はどのようにすれば違和感のないものになるのでしょうか。やはり憶測ではなく事実に即したリアリティが大切なのでしょうか?よろしくお願いします
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!人気回答!行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 2)
投稿日時:
まあ、明らかに雰囲気が違う見知らぬ場所を書く場合、文章力的な問題以前に現地取材をしてるか否かで出来は確実に違う。
現代では気軽に映像で確認できるし外観ならグーグルマップなどで確認できるけど「現地で実際に起こってること」という雰囲気の根本はわからないので、現地に行くのが一番です。
でも、別に舞台なんてのは「それっぽければ良い」わけで、極端な話、現地を取材しなきゃ書けないならファンタジーなんて誰も書けないわけで。
この「それっぽさ」に説得力があれば、例え現実と食い違う妄想でも実にリアリティがあるものになります。
そして、取材をしたとしても、「現実」よりも「それっぽさ」のほうが優先されます。
そもそも「事実に即したモノ」というのは「空想」という言葉の対義語でしょう。
そんなん書いて面白いわけがない。
「現実にありそうな事」と「現実にありえない事」を比べりゃ、どっちが面白そうかは言うまでもないでしょ?
「取材」をすることや「現実味」を加えるというのは、説得力を補強する材料なだけであって、別に必須ではありません。
ただ、あれば説得力は増しやすいのであったほうが良いものではあります。
「それっぽい」のが大事なので、そしてこの「それっぽさ」は映画にもドラマにも多分に含まれているため、それらを参考にしてしまうのが良い。
「こういうのが東京っぽいな」と思った事を積み重ねていけば書けることは書けます。
ただ、プロであるなら普通は取材するし、現地に行ってもいないのに、下準備をしっかりしてる人と比べて「どうしたら書けるだろうか」と言うのはそもそも文章力以前の問題なので、そのあたりの完成度や有り得ない事を書いてしまうリスクは覚悟したほうが良いと思う。
これは「妄想で東京のイラストを書いている」ようなもの。東京タワーとか特徴さえ押さえればそれっぽく見えるので、ある程度は問題ないけど、写実的な絵はまず描けないので、それは覚悟しましょう。
まあ、完璧なものを仕上げなきゃならない理由はないし、指摘されたら次は気をつけるくらいの考えで書いてしまえば良いと思います。
一応。
私は東京寄りの神奈川に住んでいますが、通学事情や日常生活などは、ど田舎と都心とで極端に比べない限り東京もそんな変わりません。
日本は地域によっての特色が薄い国で、平均化するのが好きな民族なので、日本全国大差ないです。
スレ主さんが考える「東京」は、既に漫画やアニメやドラマ映画などで特徴化された「それっぽい東京」じゃないかなと思います。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 3)
投稿日時:
図書館で資料を借りたり、今ではインターネットもありますからそれを駆使して、情勢や歴史を見る事も出来るでしょう。現地に直接赴くのが一番ではありますが、それが金銭的に難しい事でもあると思うので、徹底的に資料を集める事をおすすめします。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 4)
投稿日時:
甘粕義政さま、サタンさま
お返事ありがとうございます。googlemapで下調べするという手がありましたね。
それならば確かに大まかな通学路や情景のイメージがつかめそうですね。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 5)
投稿日時:
とりあえず、高校生なのか大学生なのかも結構重要だったりするんですが……
おもに違うのは「広さ」の感覚、土地代、賃貸なら家賃とか、物価とか!!
私は千葉や神奈川や埼玉や茨城や東京の練馬や静岡や名古屋や京都や大阪や兵庫に住んでたことがあったり親戚が散らばったりしているけれど、webで調べられる範囲でもなんとかなるよ。
あと、学生街だけ謎に物価が学生対応になってたりってこともある(苦笑)
このへんも「話題のお店」的なのをググったりすればそこそこ調べられると思うよ。
某小説家が、上海に一度も行かずに上海を舞台にした小説を書いて賞を取ったこともあるので、できれば取材も大事だけれど、ネットやらで入手できる情報も侮れないと思っている。
むしろ、詳しく書きすぎて知識の詰め込みばかりになってしまって、本題のストーリーから離れすぎてしまうのも危険。漫画家の篠原千絵が「取材した内容は少し寝かせないと、作品が『旅行ガイド』のようになってしまう」と言っているので、知識や情報に振り回されすぎないようにするのも大事だと思います。
追記です (No: 10)
投稿日時:
実際に私は田舎出で都心で学生生活・一人暮らし、就活、就職などもしたことがありますが、学生時代に実際にあった話。
・某駅にて
都内から実家通いの同級生「ああー電車いっちゃったー(悔しそう)」
私「?あと5分で次の電車来るんでしょ?うちの田舎は1時間に1本だったから、それに比べたら全然待つの辛くないよ」
同級生「……君のその大らかなところはいいなぁと思うよ」
・夏休みの時
私「新幹線代の節約のために、青春十八切符でノロノロ帰ってやる!!5回使えるわけだから夏休みのうちに2往復して、あと1回分は都内の店をハシゴして買い物に使う!!」
九州出身の同級生「あー俺は飛行機だわ。博多空港で2万くらいかかる」
実家通いの同級生「私はいつも通学に2時間かけてるから、それがないだけで楽……」
・OBに会って
OB「おごってあげるよー」
私達「わーいゴチになります」
OB「この近辺の店なら安くて全然財布に響かんから」
通学に使うネタとしてはかなりあるあるだと思うので、交通機関の路線図やダイヤもチェックするといいですよー
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 6)
投稿日時:
聞け。
東京に言った人に聞け。
あー・・・・大阪なら知っているけれど、思いのほか汚くて驚いた。
表通りはそれなりにキレイにしているんだけれど、地下鉄とか裏路地とか異様に埃っぽい。
田舎の埃って土やヘドロ、ため池の藻が腐った埃なんだなーって感じ。
都会の埃って、もっと粒子が細かくて気持ち悪い。
排気ガスの粒子、人のフケや皮膚が更に砕かれた粒子。生ごみや腐乱臭は田舎の方がよほど臭いのに、なんか生理的な嫌悪感をあおる、油っぽい汚れ感が貼りついて来る。
木とかも油っぽい汚れにコーティングされて、無機物てきで作り物めいてしまっている感じはするよね。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 7)
投稿日時:
現地に行くのが一番ですが、今はネットでもかなり掴めますね。
おすすめは通常の検索に加えて、グーグル画像検索、グーグルマップのストリートビューなどで視覚情報を得ることですね。
特に後者は有効だと思います。東京は本当に細かく網羅されてますので。
後はやはり住人に尋ねる事ですね。
私も都民ですので、ある程度ならお答えできるかもしれません。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 8)
投稿日時:
都会に住む学生を主人公にした学園物を読むとか、資料のインプットが大事なのではないでしょうか。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 9)
投稿日時:
ご質問を読む限りは、取材するべきだと思います。
具体的には、
>そこから東京の描写も増えてくる予定です。~中略~ 実際の東京の学生たちの通学事情や日常の買い物についても分かりません
ここですね。
御作にとって東京であることが重要になるのだと感じました。
作中で『東京ですよ』で済ませられるなら、これは東京にする必要性すらなく、『日本のどこか、都会』でも良いはずです。
もしそうであるならば、東京というピンポイントを避けるべきで、比較的ばびぶべボン娘さんの身近な都市をモデルにされる方が良いのではないでしょうか。それによりご質問の根幹は解決されるはずです。
物語上、東京である必要性が避けられないならば、これは取材するべきでしょう。
実際に赴く必要を感じたのは、
1)現代日本の東京というピンポイントが読者に影響する
2)情報量の差
3)空気を伝える
大きくはこの三点です。
ちょい細かく。
言わずもがな東京は日本最大の都市で、ざっくりと総人口の10%。近隣都道府県から通勤や通学をしているような日常的に馴染んでいる人を入れると更に増えますよね。
また、過去に住んでいたという人も数多くいらっしゃいます。
ぶっちゃけ『肌の感覚で東京を知っている人』が多すぎます。
これらの方々から見ると、東京というのはあまりにも現実すぎます。ズバリいってしまうと『著者より東京を知っている人がたくさんいる』わけですね。言い方を変えると『著者より東京を知らない人もたくさんいる』ということです。
小説を書かれるときに頭の片隅にでも置いていただきたいのは、読者は文章から過去の経験を当てはめて読み進めることが往々にしてあります。例えば『港』と書いたとしても、連想する景色は人により様々です。フェリー乗り場も漁港も『港』には違いありませんが、まったく景色は異なりますよね。クレーンとコンテナが並んだ港を想像する人だっているでしょうし、波止場を思い浮かべる人だっているはずです。
これが『読者にどう連想してもらってもかまわない』ならば良いのですが、場合によっては著者と読者で頭に思い浮かべるものが異なり、ちぐはぐなことになります。
港という解りやすい例を用いましたが、ビルや駐車場も様々です。何処に住んでいる人であっても同じようなものを想像してもらう必要が出てくるシーンもあるのではないでしょうか。
ばびぶべボン娘さんと読者の間で発生する齟齬を埋める必要があり、そのためには何が食い違いになるかを知る必要があります。
取材をせずに書いた場合、違和感が出てしまい、それが読書の邪魔をするという恐れを払拭できないように思います。これが1)。
続いて2)ですが、街というのは表情を変えます。
朝・昼・晩・深夜といった時間的なもの、天候の良い日と悪い日、平休日、たったこれだけでも街の顔は異なりますよね。
上記に季節ごとの違いを含めるだけで百面相になり、それが街で、それらを五感で感じることが『取材』です。
現地で発見することは数多くあるはずです。
ちょっと説明が難しいのですが3)。
当たり前のことを書きますが、街というのは人が住んでいます。
バスに50人乗っていれば、50人の主観があるように、街というのも主観の集まりです。
大都市、たとえば東京と大坂を例にして靴を買いに行ったとしましょう。同一ブランドのショップに入っても、東京だと『どうぞ、気に入ったら買ってください』大坂だと『良いでしょ、良いよね、是非買って、ね、ねぇってば』という異なった空気が感じられます。(あくまでザクッとした話し。大坂だと難波と梅田、東京なら新宿と渋谷といった具合に細かく違う)
靴屋の店員さんを例にしましたが、もちろん実際にはこんなこと喋りません。喋るのではなく空気です。(が、たぶん多くの人が感じるはず)
ばびぶべボン娘さんがモデルにする街がどこであろうと、そういった街が持つ独特の空気があるはずです。こういったことは実際に行かないと解りません。
もし取材に赴かれるなら、ウィークリーマンション(とはいえ一日単位で借りられる所もある)に泊まり、モデルとされる街で数日、可能ならば一週間ほど生活されることをお勧めします。
たぶんこれぐらいで1)~3)の片鱗はつかめるはずです。神経を研ぎ澄ませて下さい。(余計な事かも知れませんが、この手の土地に密接に関係する小説は、プロでも実際に住んでいた経験を生かしているケースが多いです)
もし「ちょっと無理かな」ということならば、『日本のどこかの都会』に設定されるのが良いかと思います。
取材された場合は、色々と細かく書き連ねたくなるかも知れません。
ですが、ここでストップ。
読者が読みたいのはストーリーですので、取材でつかんだことをグツグツ煮詰めて下さい。そうして煮詰めた中から必要な描写を選択してください。
ほんの数行であっても『ああ、これは東京だ』と感じさせることができる、これが大正解です。
最後になりましたがお勧め書籍を三冊。
【森見登美彦著:有頂天家族】
物語と土地が密接に関係している小説で、真っ先に頭に浮かびました。空気感がお見事な文章、まさに京都です。ネタバレにもならない程度ですがタヌキの話です。当然ヒロインもタヌキなんですが、これが可愛い。ヒロインの書き方の勉強にもなるのではないでしょうか。京都市左京区周辺を舞台にしています。
【万城目学著:プリンセス・トヨトミ】
ぶっ飛んだ設定の物語を得意にする著者さんですが本作も例に漏れず。かなーりぶっ飛んでます。けれどもリアルさも感じさせる筆致はお見事。『リアリティってなんぞい?』というひとつの答えがあります。大坂を舞台にしてます。
【秋山瑞人著:龍盤七朝 DRAGONBUSTER】
ご紹介した前二冊と異なり完全に架空、著者の脳内から産み出された街で、ファンタジーです。
ところがビックリ。雑踏のざわめきを文章から感じられるほど、現実以上に存在する街を感じさせてくれます。著者本人以外には書けないと思うほどの凄みを感じさせる筆致ですが、分析することでその一端でも参考になるはずです。
ではでは執筆頑張って下さい。
面白い物語お待ちいたしております。
行ったことの無い実在の地域の描写についての返信 (No: 11)
投稿日時:
個人的に『君の名は』を観て東京っぽいなと思ったところを列挙してみる。
・部屋のシーンで収納がやたら目につく(恐らく部屋数が少ないため)。
・屋上グラウンド(土地が狭くて校庭がない)。
・瀧のバイト先店内に階段(床面積が狭いかわりに複数フロアを使っている)。
・電車を降りると住宅街に結構坂が多い。
基本的に東京を特徴づけるのは、鉄道交通への依存度の高さ、土地の狭さ、階段などの垂直方向への移動の多さじゃないですかね。これ以上は区によっても町並みが変わってくるし、一概には言えない印象。
あと学生だったら例えば観光地の銀座を歩いても、高級クラブやファッションブランド、百貨店のような「自分たちの世代をターゲットにしていない」店は、多少店構えが派手でも記憶に残りづらくて、街区に点々とあるドンキやファミマといった庶民的な店舗のほうが印象に残りそうな気がする。あとはただ無機質なでかいビルが並んでるだけ、みたいな。あの辺りは画廊とか美術商も多いからアートに興味ある若者だったらまた違った印象を持つかもしれないけど。そういう「見る人によって街の見え方が違う」要素を意識するとそれっぽくなるんじゃないかと思う。たとえば高校生が"ちょっと友達と雑談する"ために都合がいい店ってだいたいマクドナルドくらいの価格帯や回転率のところだし、東京でも郊外でも田舎でもみんなまずはそういう店の場所から覚えてくよね、っていう。