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小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは? (No: 1)

スレ主 うっぴー 投稿日時:

あるプロ作家さんが、小説家になろうでは、タイトルで人気の9割が決まると断言していました。

昔から、ラノベの売上を決める三大要素は「タイトル」「表紙イラスト」「帯の煽り文句」の3つであると言われていましたが、Web小説では表紙イラストなどがないので、タイトルの重要性が際立って大きいようです。

小説家になろうでは、そもそもタイトルで読者を引き付けることに失敗すると、二度と浮上できないとも言われます。

そこで、なろうでランキング上位に入るためのタイトル作りを研究したいと思います。読者を引きつけるタイトル作りのコツ。その法則性など。ぜひ、ご意見を頂戴したいと思います。

以下、私の考察です。
まず前提知識として、ターゲット読者層の詳しい理解から。

●小説家になろうのメイン読者は30代の男性オタク

オタクと言っても、昔のオタクよりライト化している。
ゲームや漫画、アニメが好きだが、人生をかけるほどではない。無料だからスマホで見ている暇つぶしに近い感覚。

仕事をしており、主に通勤時間帯や、お昼休みにスマホからなろうを読んでいる。(アクセスの高い時間帯)
仕事で疲れているので、ストレスフリーの物語を好む。

彼らにもっとも人気が高いのは、異世界転生チートハーレムである。
異世界転生チートハーレムとは、承認欲求を満たすことに最適化されたテンプレートであり、承認欲求を満たすことに最大のニーズがある。
彼らをターゲットとした小説を書く。

●どういったタイトルが有効か?

人気のワードを入れる。異世界、転生、チート、ハーレムなど。
性欲に訴えかえる強い言葉を入れる。奴隷ハーレムなど。

性欲に訴えかけるなどして、読者の興味を引きつける。
読者が好きな異世界転生チートハーレム物であることを明示し、安心感を与える。テンプレであると読者は安心する。

いわば、小説家になろうとは「サイゼリヤ」であり、異世界転生チートハーレムとは「ミラノ風ドリア」一番人気の商品。
読者はこれを求めて、なろうに来ているので、異世界転生チートハーレム系であることがわかるようなタイトルにすることが、最大のコツだと言える。

以下、書籍化作品のタイトル考察

●意外性で勝負タイプ

「魔王軍最強の魔術師は人間だった」(2016/11/11刊行)
「転生したら剣でした」(2016/7/30刊行)
「君の膵臓をたべたい」(2015/6刊行)

おっと思わせて興味を引く。

●読者の感覚に近い馴染みやすいタイプ

「転生したらスライムだった件」(2014/5/30刊行)
「僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件」(2017/2/10刊行)
 
~な件などは、2ちゃんねるのスレッドのような馴染み深さ、友人のレポートのような親しみ深さがある。なろうのメイン読者は30代男性なので、2ちゃんねるを昔から見てきた層と合致し、彼らに共感されやすいと言える。
また、スライムだった件は、意外性もあるので優秀。

●有名作品のオマージュ

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」(2014/1/23刊行)

ゲーム『女神転生』のオマージュ的なタイトル。そこに笑いの要素も加えている優秀なタイトル。
オマージュ的なタイトルは、大ヒットラノベ「僕は友達が少ない」が、山田詠美の「僕は勉強ができない」のオマージュであったなど、昔から使われている優れたタイトルを考案するためのパターンの一つ。
ちなみに、タイトルは著作権で保護されないで、パロディやオマージュにしても法律的には問題ない。

●俺つぇえええ!のニーズに訴える

「失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~」(2017/5/13刊行)
「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」(2016/10/15刊行)

男性は、強さに憧れる。なので最強という言葉に弱い。
また、チートとは、本来ゲームでズルをする言葉だったが、最近では最強スキルを意味する言葉に変化している。

●承認欲求の充足。そのままで承認されることがわかるタイトル

「異世界の魔法言語がどう見ても日本語だった件」(2016/10/8刊行)
「俺の家が魔力スポットだった件 ~住んでいるだけで世界最強~」(2016/6/24刊行)

自分がそのままの姿で、他者から最高に評価されることがわかるタイトル。読者のニーズにドンピシャリ。

●性欲を刺激する

『異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~』 (2015/6/2刊行)

ニュースサイトなどでも性欲を煽るようなタイトルを付けることがページビューを伸ばす上で重要なテクニックとされていますが、なろうでも同じです。性欲に訴えかけて読者の興味を引きます。この作品が出てから、奴隷ハーレム系が確立されました。

●ゲーム的な世界観であることがわかるタイトル

「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」(2016/10/14)
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」(2017/9/8)

オタク層が転生したいのは、リアルな異世界ではなくゲームの世界。彼らに馴染み深いゲーム的な世界であることを明示する。
「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」は最強であることを示し、意外性もあるので優秀。

以上のようなコツや法則性があると思いますが、これ以外にも、コツや法則性などありましたら、ぜひ教えてい下さい。考察の間違えの指摘も歓迎です。
よろしくお願いします!

カテゴリー: 創作論・評論

この質問に返信する!

人気回答!小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 3 No: 1の返信

投稿日時:

人気作のタイトルに共通する要素は、「タイトルだけで中身がわかる(イメージしやすい)」ということかなと思います。
故に、逆に推奨されないだろうタイトルを考えてみると、
「らき☆すた」とか「とある魔術の禁書目録」とか「ログ・ホライズン」といったものでしょう。
あえて有名作を例に出しましたが、これらは流行を考えると今はWebでは推奨されないだろうという事で、タイトルの悪い例というわけではありません。

アニメでも漫画でも「らき☆すた」を見て面白いと思った読者は「似たようなもの」を探すので、このときは「似たようなタイトル」が有利になります。
タイトルで内容がわからなくても、似たようなタイトルなら連想して似たようなイメージを持ちますから、読まなくても中身が想像できるわけです。
「ゆゆ式」「けいおん」「ばくおん」もろもろ。
俗に言う4文字系タイトルですね。
しかし今はこうしたタイトルが流行ってないので、そのような機会も少なく、推奨されない、という事ですね。
「らき☆すた」にも言えますが、「とある魔術の禁書目録」や「ログ・ホライズン」は、そのタイトルだけでどういう話なのかさっぱりわからないため、目移りしがちなWebではやはり推奨されないでしょう。
これも上と同様に「そういうタイトルが流行ってるとき」はイメージしやすいので、あくまで「今は」という話でしかありませんが。

以上を考えて、端的に「読者が最近読んだタイトルと似た傾向の内容をイメージできるタイトル」が最も良いだろうと考えます。
すると、不特定多数の読者に対して「最近読んだタイトル」にヒットしやすいのは「人気作」となるので、それにあやかるのが一番読者を集められるでしょう。
「無職転生」を読んで面白いと思った読者は「異世界」や「転生」といったワードで次に読む物語を探すので、これら(あるいはそれに類する言葉)がタイトルにあれば開きやすいです。

「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」は確かに優秀で、剣士を目指しているのに魔法適正があるという物語性も読めるし、そこで最強系の話をするというのもわかるし、魔法適正というゲーム的要素も見えるし、流行モノの単語で入ってないのは「ハーレム」くらいでしょうか。
しかし遠回しにですが「入学」とあるので学園モノをイメージし、そこから青春や恋愛を想定しやすい。

最近(といっても5年位前からだけども)よく見るのは、
「異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~」このようにタイトル+サブタイトルとするものです。
このタイトルは流行の文句を取り入れてるものだけど、「作品を指し示すタイトル」+「流行の文句を入れたサブタイトル」と言う感じで、「作品タイトル」とは別に煽り文句的な位置付けのサブタイトルが入っています。
この形は反則級に万能なので、それゆえ文章に面白みがないタイトルだけど、非常に優秀な形だと思います。

ただ、確かに「タイトル」や「帯のあおり」や「表紙イラスト」がラノベにとって重要ではありますが、それはあくまで「手にとってもらう」事に対してで、「手にとってもらわなければ何も始まらない」ために重要だ、という事だと思います。
ようするに、中身が面白い事が大前提で、「手にとってもらう」をクリアしても「それを読み続ける」という事に関してタイトルも帯もイラストも関係ない。
プロ作品は本として売り出される以上、編集のチェックを通ってるので、「面白い作品」であることは言うまでもない当たり前で、そのうえで「手にとってもらう」ことが大事だ、という話かなと。

というのも。
タイトルやあらすじ紹介文に気を取られすぎて、「タイトル」や「あらすじ」と小説本編の中身が伴っていない、という作品がWebにはけっこう多いのです。
「冒険者を引退した主人公が新しい生活を始める話」みたいなタイトルと紹介文なのに、内容はというと「冒険者に復帰して仲間を集める内容」だったりとか。
タイトルや紹介文を読んで「コレを読もう」と決めたので、内容が伴っていないと「読みたいのはコレじゃねえよ!」ってことになって、酷けりゃ1ページも読まない。
だって、「引退した新生活」を読みたくて読んでるんだもの。それが書かれてなけりゃ読まない。
人気作にあやかったタイトル付けや、タイトルで客をひこうとヒネるのも良いですが、それが過ぎて看板に偽りありという状況になると最悪で、内容が面白いものだったとしても、読書前の想定したイメージと合わないがために評価は著しく低くなる。
繰り返し、タイトルを考え客引きをよくしようとするのは良いことだと書きますが、それでもまずは自身の小説の内容を全面に出し、正しく看板を背負ってもらいたいものです。

「まずは手に取ることが大事」これに対してはタイトルは強力な武器になりますが、「手にとった本を読み続ける」これに対しては内容が大事で、タイトルと内容が合わないとそれだけで内容の評価も下がる。
「がっこうぐらし!」のようにあえてイメージを破壊する作品もあるので、これが絶対だという話ではありませんが、こうした場合、人気作にあやかったネーミングではないでしょう。
タイトルに内容が伴わないネーミングは、タイトルを見て「読みたい」と感じた期待感を裏切る行為なだけで、なんのメリットもありません。
再三、タイトルを考えるのは良いことだと書きますが、それに振り回されすぎると逆効果になると警鐘を鳴らしたいです。

人気回答!小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 3)

投稿者 あまくさ : 8 No: 1の返信

投稿日時:

さあ、どうなんでしょう。

では試みに、ラノベ・なろう系にかぎらず個人的に秀逸と思うタイトルをあげてみます。
なろうの人気の秘密を探ろうといううっぴーさんの狙いから逸脱するのは承知ですが、目先の違う参考例について考えてみるのもブレストとして有効なんじゃないかと思いまして。興味なければスルーしてください。

「そして誰もいなくなった」「アルジャーノンに花束を」「冷たい方程式」「猿の手」「地球幼年期の終わり」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「八つ墓村」「悪魔が来りて笛を吹く」「屋根裏の散歩者」「吾輩は猫である」

追記 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

あと、映画のタイトルに「博士の異常な愛情 ―または、いかにして私は心配するのをやめ、水爆を愛するようになったか―」というのがありました。
これは原題が登場人物の一人を題名にした「ドクター・ストレンジラブ」というものだったのが、日本で公開するにあたり邦題が認められなかったため、わざと誤訳したんだそうです。

……そういうマニアックな遊びに興じても、ヒットはしないんですかね。(先のいくつかの小説を含めて、評価は高いですが)

小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 5)

投稿者 三文山而 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

なろうはほとんど架空戦記しか見ていなくて、うっぴーさんが挙げた以外の人気作はなかなか思い浮かばないですね……。
ですが商業的にウケる・マーケティングとして成功しているタイトルの一例として、サークルやラ研オフで小説のタイトルの話になる度にこの話をしているので恐縮ですがGA文庫の『這いよれ! ニャル子さん』の話をさせてください。

ニャル子さんは第一回GA文庫大賞で優秀賞を受賞した当初『夢見るままに待ちいたり』というタイトルで応募されていました。

Ph’nglui mglw’nafh Cthulhu R’lyeh wgah’nagl fhtagn
(フングルイ・ムグルウナフ・クトゥルウ・ルルイエ・ウガフナグル・フタグン)
“In his house at R'lyeh dead Cthulhu waits dreaming.”
(死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり)

から持ってきたフレーズですね。知らない人が見たらとても美しいタイトルですし、数ある有名フレーズの中からこの部分を取り上げたことには素晴らしいセンスを感じます。
 ところがこのタイトルの重大な欠点として、タイトルの印象が作品の内容とかなり方向性の違うものだったのです。
この作品は著者である逢空万太さんの“物語の根幹からして二次創作というか元ネタありきなので、「そんなら徹底的にパロディで通してやるわー!」”というお考えにより仮面ライダーシリーズやスパロボシリーズその他様々なパロディネタとギャグシーンが詰め込まれていて、コメディとしての完成度が高い作品です。
「夢見るままに待ちいたり」という一文だけだと美しい恋愛小説のようで、実際もしこのタイトルでコズミックホラー要素を匂わせる恋愛小説が存在したらそれはそれで非常に面白そうなのですが、実際の内容はコメディでこのタイトルと方向性が違うものになっています。
このスレッドの上の方でもサタンさんが仰っていますが、内容に伴わないタイトルはマーケティングとしてまったく利点がありません。
書店で背表紙のタイトルを見て、恋愛小説だと思って手に取るような読者層は裏表紙のあらすじを見て棚に戻してしまいます。コメディ作品を面白がってくれる読者層は「夢見るままに待ちいたり」というタイトルだと見つけてくれません。
ついでに言うと「死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり」から取っているのに当の邪神クトゥルーがメインキャラでないどころか全く出番がないという、文章の見た目が美しい以外は商業的に百害あって一利なしのタイトルでした。
そこでこの『夢見るままに待ちいたり』を改題した結果のタイトルが『這いよれ! ニャル子さん』です。言葉の美しさでは原題に劣りますが商業的には非常に強いタイトルになりました。
まず、小説の第一印象(タイトル、及び最初の一文)では読者に謎とインパクトを与えるのが非常に重要です。この点で『這いよれ! ニャル子さん』は文法的に何一つおかしなところがないのに最初から最後まで意味がわからないという非常に素晴らしいものになっています。
知らない人が見れば「“這いよれ!”ってどういうことだ!?」「“ニャル子さん”って、なんでこんなに奇妙な名前なんだ!?」と、多くの疑問とインパクトを与えられ、内容が気になって仕方ありません。さらに、「まったく意味がわからないけどコメディ作品であろうことと、“ニャル子さん”がメインキャラ(ヒロイン)であろうことは伝わる」という、作品のタイトルとして大変な優秀さを発揮してくれています。
元ネタを知っている人にとってはさらに衝撃的です。「邪神として最強クラスの実力を持ち、人類を自ら破滅へと導く悪意を備えた這い寄る混沌ニャルラトホテプをメインヒロインに据えるってどんな作品なんだ!?」と。
『這いよれ! ニャル子さん』はこのように、「ジャンルとメインヒロインの名前を短い一文で伝え、元ネタを知る人には誰がヒロインなのかがわかり、見た者すべてに謎と衝撃を与える」というとても有能な改題が行われた作品なのです。

この『這いよれ! ニャル子さん』から考える優秀なタイトルとは、
1. 作品のジャンルがわかり、メインキャラに「エルフ」や「魔王」など人気のある属性が備わっているならそれも伝わる→作品の内容にとってメインターゲットとされる層に“刺さる”
(うっぴーさんの例でいうと●読者の感覚に近い馴染みやすいタイプ、●有名作品のオマージュ、●俺つぇえええ!のニーズに訴える、●性欲を刺激する、●ゲーム的な世界観であることがわかるタイトル)
2. 見た人に疑問や衝撃を抱かせる→幅広い人が内容に興味を持つようにする
(●意外性で勝負タイプ、●有名作品のオマージュ、●性欲を刺激する)
といった効果によって、より多くの人の注目を集め、内容に興味を向けさせるものなのではないでしょうか。

『薬屋のひとりごと』とのタイトルの考察 (No: 6)

投稿者 ドラコン : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 ドラコンです。最近、うっぴーさんがブログやTwitterで、『薬屋のひとりごと』を取り上げられていますので、こちらにも投稿させていただきます。

『薬屋のひとりごと』とのタイトルは、以下のリンク先でも書きましたが、「ミステリー」「中華・後宮モノ」とのジャンル・舞台が不明確です。もしタイトルに、『薬屋猫猫(マオマオ)のひとりごと』と、主人公名が入っていれば、まだ中華モノと分かったでしょう。

小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』」「覇道の本懐」
 https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/prologue/novels/thread/115

 もちろん、『薬屋のひとりごと』とのタイトルは、主人公・猫猫が「薬屋の娘」なので、不当ではありません。

 しかし、2つあるコミック版のうち、小学館版は「猫猫の後宮謎解き手帳」との副題が加わっています。もう一方のスクウェア・エニックスのコミック版との区別の必要もあったのでしょう。その点を考慮しても、小学館のコミック版は、タイトルの付け方がうまいです。「中華・後宮モノ」との舞台、「ミステリー」とのジャンルが明確になっています。

 それに、よく『薬屋のひとりごと』だけでヒットしたな、との感じもします。『薬屋のひとりごと』だけなら、主人公が薬屋であれば、舞台もジャンルも問いません。現代日本が舞台でも、違和感のないタイトルです。主人公が男か、女かさえも分かりません。また、うっぴーさんご考察のタイトル例からも外れています。

 ただ、『薬屋のひとりごと』は、タイトルから中華色を消すことで、読者が「難しそう」と、構えてしまわないようにしたのかもしれません。

 ほかには、私が読んだなろう小説で、タイトルに魅かれた例は、これです。

『レベル99冒険者によるはじめての領地経営』(藤崎、モンスター文庫)

『ドラクエ』のようなRPGの世界観で行う、都市経営シミュレーションゲーム『A列車で行こう』『シムシティ』のような作品、と一発で分かりましたからね。

小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 7)

投稿者 にわとり : 1 No: 1の返信

投稿日時:

 連載のウェブ小説ではとくにその傾向が強いけれど、エンターテイメントって消費されるものだから、コンビニで売ってる普通の商品と一緒で、パッケージに麦茶って書いてあって飲むとちゃんと麦茶の味がする、みたいな正直さが必要だと思う。
 いくらウケる要素を詰め込んだタイトルにしても、中身がそれに見合ったものでなければ意味がないわけで。
 いちばん重要なのは題名と中身(とくに序盤の内容)が即応してることじゃないのかな。作り手側からするとどうしてもひねったタイトルをつけたくなるけれど、序盤のキャッチーな部分をうまく要約した題名がひとつの理想じゃないだろうか。
 たとえば「俺の○○が××な件」みたいなやつ。こういうタイトルだったらとりあえず主人公の○○が××になるところまでは読んでみようかなって思って手にとって、一話目からちゃんと○○が××になるのかならないのか、みたいな話が展開されているっていうのが良い。こういう、ラーメンを注文したらふつうのラーメンが出てくる、みたいな安心感が大事。ウェブ小説はどれも素人作品なので、読む側からするとタダで作品を選び放題である一方で、作品の質が全く担保されていないっていう不安感がつきまとうから「タイトルと序盤の内容が一致している」っていうのはほんとうに大きな安心材料になる。

 追記。
 ニャル子さんの投稿時タイトルに言及したコメントで思い出したのですが、西尾維新のデビュー作のクビキリサイクルは、投稿時『並んで歩く』というタイトルだったそうですね。原タイトルのまま刊行されてたら戯言シリーズがこんなヒットすることはなかったと思う。というかシリーズ化できたかどうかも怪しい。
 たしかに、クライマックスの一番盛り上がるところまで読むと"並んで歩く"というタイトルに納得するんですよ。でも最後まで読まなければ納得できない題名というのはやはり、作品の顔としてはふさわしくない。クローズドサークルで連続首切り殺人事件を解決するミステリの題名として適切なのは圧倒的にクビキリサイクルのほうなんですよね。

小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 8)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

「火曜サスペンス劇場りろん」っすね。

意味としては・・・視聴者が離れ始めている・・・・と思います。

あらすじ時点で興味そそらないと、噛みもしない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なろう初期だと・・・たしか「青色吐息」「ログ・ホライズン」「神学種の魔法陣」「ディメンション・ウェーブ」「ジュディハピ」「アルカナ・オンライン」

とかが上位にあったと思います。タイトルから意味わからんけど、あらすじから見ておもろいんやろ?とランキングの上からどんどん読んだ思い出があります。

そこから「○○の××」みたいな簡易説明もの「魔法科高校の劣等生」「盾の勇者の成り上がり」「積みかけ領主の領地経営」

で、今、末期「火サス」14年くらいから5年間。いい加減に滅びないかなぁ・・・・?

=====================
私的こうさつ。
いまの読者は、もしかしたら40~50代では?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は30代ですが、個人的に「過剰なハーレム作品を読みたくない&観たくない」からネットに着きました。(´谷`)オェ

ネット内も、わりと「ハーレム」も「チート」も「奴隷」もそんな好きじゃない層だった印象です。

実際【ログ・ホライズン】には「ハーレム」は一部のみ、「チート」も「奴隷」もそんな出てきません。女の子に嫌われたり、男同士でガンガン冒険も結構多かったです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
で、商業ラノベやアニメで「チートハーレムに飽きた」風潮が発生。

まだチートハーレムが欲しい人がネットに難民化。チートハーレムを知らなかった若年層がドはまり。

今、みたいな?

そもそも質問者さんも回答者も、気のせいか、そんな「チート」も「ハーレム」も「奴隷」も好きそうな印象がないっす。あれ油っこくて胃にもたれるし。

ぎりぎり好きなのって【俺つええええ】くらいでは?
===================
と、いうわけで「ちーれむ奴隷ものブーム」は、いわゆる「15年おきに来る韓流ブーム」みたいなもんではないか?と思っています。

標的は懐古主義の40~50代とティーンエイジャー。

ティーンは読書力が落ちているため、簡単なものがいい感じ

小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 (No: 9)

投稿者 迷える狼 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

何だか、釈迦に説法みたいで申し訳無いのですが……。

解りやすいタイトルは、逆に言うと回避されやすいと思うんです。
見た途端に、

「ああ、またこのパターンか」

という感じで、歯牙にもかけられなくなる可能性があると思うんですよね。
逆に言うと、解り易いがゆえに、その手が好きな人になら手に取ってもらえる可能性もある訳です。

反対に、名は体を現さないタイトルだと、中身が想像出来無いとして敬遠される可能性もある訳ですが……。

ただ、文庫として出版されたものには、表紙イラストや帯なんかもあるので、それでフォローが出来る場合もあるのですが、この記事の通りにWeb小説だと、とにかく読んでもらうしか無いので。

難しいところですよね。

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タイトル:小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは? 投稿者: うっぴー

あるプロ作家さんが、小説家になろうでは、タイトルで人気の9割が決まると断言していました。

昔から、ラノベの売上を決める三大要素は「タイトル」「表紙イラスト」「帯の煽り文句」の3つであると言われていましたが、Web小説では表紙イラストなどがないので、タイトルの重要性が際立って大きいようです。

小説家になろうでは、そもそもタイトルで読者を引き付けることに失敗すると、二度と浮上できないとも言われます。

そこで、なろうでランキング上位に入るためのタイトル作りを研究したいと思います。読者を引きつけるタイトル作りのコツ。その法則性など。ぜひ、ご意見を頂戴したいと思います。

以下、私の考察です。
まず前提知識として、ターゲット読者層の詳しい理解から。

●小説家になろうのメイン読者は30代の男性オタク

オタクと言っても、昔のオタクよりライト化している。
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仕事で疲れているので、ストレスフリーの物語を好む。

彼らにもっとも人気が高いのは、異世界転生チートハーレムである。
異世界転生チートハーレムとは、承認欲求を満たすことに最適化されたテンプレートであり、承認欲求を満たすことに最大のニーズがある。
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●どういったタイトルが有効か?

人気のワードを入れる。異世界、転生、チート、ハーレムなど。
性欲に訴えかえる強い言葉を入れる。奴隷ハーレムなど。

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読者が好きな異世界転生チートハーレム物であることを明示し、安心感を与える。テンプレであると読者は安心する。

いわば、小説家になろうとは「サイゼリヤ」であり、異世界転生チートハーレムとは「ミラノ風ドリア」一番人気の商品。
読者はこれを求めて、なろうに来ているので、異世界転生チートハーレム系であることがわかるようなタイトルにすることが、最大のコツだと言える。

以下、書籍化作品のタイトル考察

●意外性で勝負タイプ

「魔王軍最強の魔術師は人間だった」(2016/11/11刊行)
「転生したら剣でした」(2016/7/30刊行)
「君の膵臓をたべたい」(2015/6刊行)

おっと思わせて興味を引く。

●読者の感覚に近い馴染みやすいタイプ

「転生したらスライムだった件」(2014/5/30刊行)
「僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件」(2017/2/10刊行)
 
~な件などは、2ちゃんねるのスレッドのような馴染み深さ、友人のレポートのような親しみ深さがある。なろうのメイン読者は30代男性なので、2ちゃんねるを昔から見てきた層と合致し、彼らに共感されやすいと言える。
また、スライムだった件は、意外性もあるので優秀。

●有名作品のオマージュ

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」(2014/1/23刊行)

ゲーム『女神転生』のオマージュ的なタイトル。そこに笑いの要素も加えている優秀なタイトル。
オマージュ的なタイトルは、大ヒットラノベ「僕は友達が少ない」が、山田詠美の「僕は勉強ができない」のオマージュであったなど、昔から使われている優れたタイトルを考案するためのパターンの一つ。
ちなみに、タイトルは著作権で保護されないで、パロディやオマージュにしても法律的には問題ない。

●俺つぇえええ!のニーズに訴える

「失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~」(2017/5/13刊行)
「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」(2016/10/15刊行)

男性は、強さに憧れる。なので最強という言葉に弱い。
また、チートとは、本来ゲームでズルをする言葉だったが、最近では最強スキルを意味する言葉に変化している。

●承認欲求の充足。そのままで承認されることがわかるタイトル

「異世界の魔法言語がどう見ても日本語だった件」(2016/10/8刊行)
「俺の家が魔力スポットだった件 ~住んでいるだけで世界最強~」(2016/6/24刊行)

自分がそのままの姿で、他者から最高に評価されることがわかるタイトル。読者のニーズにドンピシャリ。

●性欲を刺激する

『異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~』 (2015/6/2刊行)

ニュースサイトなどでも性欲を煽るようなタイトルを付けることがページビューを伸ばす上で重要なテクニックとされていますが、なろうでも同じです。性欲に訴えかけて読者の興味を引きます。この作品が出てから、奴隷ハーレム系が確立されました。

●ゲーム的な世界観であることがわかるタイトル

「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」(2016/10/14)
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」(2017/9/8)

オタク層が転生したいのは、リアルな異世界ではなくゲームの世界。彼らに馴染み深いゲーム的な世界であることを明示する。
「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」は最強であることを示し、意外性もあるので優秀。

以上のようなコツや法則性があると思いますが、これ以外にも、コツや法則性などありましたら、ぜひ教えてい下さい。考察の間違えの指摘も歓迎です。
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