小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ (No: 1)

スレ主 うっぴー 投稿日時:

私は以下のように考えています。

・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

ファンタジーはリアルと違って、成功できるし、変化がないし、単純だから良いのです。
なにより希望が持てるの売りだと思います。
進撃の巨人や約束のネバーランドのようなダークファンタジーでも、ファンタジーなら主人公が逆転できる希望が持てます。

逆に、闇金ウシジマくんのような現代日本を舞台にした物語は、どうしても重苦しく絶望的になります。
ウシジマくんの登場人物は、進撃の巨人や約束のネバーランドのキャラよりも、安全で快適な世界で暮らしていますが、彼らが逆転して幸せになることは、まず不可能なのが特徴です。

でも、エレンやエマなら、圧倒的な絶望にも押しつぶされないで、逆転できそうな気がします。

ラノベを読む読者は、楽しくすっかとする話、承認欲求を満たせる話を求めているので、逆転の希望が持てる異世界ファンタジーが王道となるのではないかと思います。

また、そもそも日本人は時代劇のようにワンパターンな物語が好きだという特徴があるのではないかと考えています。
例えば、水戸黄門で一度だけ印籠を出さなかった回があったそうですが、その時はTV局にクレームが殺到したそうです。
つまり、型通りの物語を求めている人が多いということです。

このため、なろう系のようにテンプレ化した異世界ファンタジーが求められているのではないかと考えています。

あなたのご意見を投稿いただければと思います。

カテゴリー: 流行分析(なろう研究)

この質問に返信する!

人気回答!ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信 (No: 3)

投稿者 サタン : 3 No: 1の返信

投稿日時:

うーん……
そもそも「異世界ファンタジー」ってどう定義したらいいんでしょう?
我々が住んでる世界と別の世界であれば異世界なんでしょうか。
まあ、おそらく一般的な定義はソコでしょうし、そういう認識かなとは思う。
でも、それなら漫画「鬼灯の冷徹」みたいな「地獄が舞台の話」は異世界ではないのでしょうか。パラレルワールドは? 未来あるいは過去はどうなんでしょう。
「異世界に転移した」という物語と、「江戸時代に時間転移した」という物語では、少なくとも期待される物語の形は同じモノでしょう。
更に言えば、「無人島に漂着した」系の話はどうなんでしょう。
世界どころか時間さえ越えてない、単に距離的な問題でしかない。
でも、読者は「無人島での生活」というものを知らないから、同じ「知らない世界観」という意味では「異世界」と「無人島」は同じく「未知の世界」なんですよね。

まあ、これは定義を細かくしすぎだとは思うけど、考え方として「未知の世界」を「異世界」と定義すると、例えば「特殊能力者たちのための学園」なんていう有り得ない舞台は、異世界でありファンタジーなんですよ。
ずっと現実寄りにすれば「生徒会の仕事」みたいなテーマでも一般的には生徒会経験者でなければソコは未知の世界だし、例えば「自衛隊の任務」みたいなのも一般読者からすれば未知の異世界なわけです。

これを現実からずっと離して考えると、世界すら違うまったく別の世界、ということになって、それが一般的に言う「異世界ファンタジー」だとは思うけども。
ただこれを「世界観」という意味で捉えると前述したとおりの回答になります。
そして、意識して読んでみると、ライトノベルのテーマはたいがい「未知の世界観」で成り立ってることが多いです。
日常モノも、現代ラブコメも。
「知らないもの」への探究心や知的欲求は、読書のわかりやすい原動力の一つです。
そしてそれを提示する最も簡単でわかりやすく読者の興味の大きいテーマと言えば、世界そのものを異なる舞台とした「異世界ファンタジー」でしょう。

なので、それに興味をなくせば現代を舞台に「知らない世界」を書いたラブコメなんかが流行るだろうし、現代に飽きれば過去未来パラレルワールドが流行るだろうし、それが終わればまた「異世界」が流行ったりする。
例えば。
SFとファンタジーは親和性が高いというか、やってること自体はたいして違いがない。
魔法」を「科学」に置き換えて「武器」を「兵器」に置き換えれば、あとは「魔王軍」が「悪の帝国」になるだけ。
でも、ファンタジーが流行ってる現在、SFは流行ってないどころか書くのは止したほうが良いレベル。
SFは科学的な設定の解説が複雑で面倒臭く、読者にとって単純にわかりにくいし、ごちゃごちゃしてる印象がある。
だから流行らない。
けど、私は10年ほど前の学園ラブコメ全盛期の時代に、「ファンタジーは流行らない」と聞きました。
曰く、ファンタジーは何でも魔法で解決するし、特に異世界は何でもありで設定を世界ごとゼロから作れるんでご都合主義すぎる。いたって単純な世界観ばかりで、深みがない。
一方で現代ものは人間ドラマが主で、現代ゆえにリアリティがあって深く書ける、みたいな。

うっぴーさんが書かれた
・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない
この条件がまさにソレで、つまりは、これって「良く言えば」って話なんですよね。
流行が過ぎれば、同じ事を真逆に「悪く言えば」という特徴で異世界ファンタジーを語ると思いますよ。
やれ「異世界は好き放題できてご都合主義すぎ」
やれ「展開に縛られるものがないため、自由気ままでグダグダする傾向がある」
やれ「異世界は単調すぎて、作者の自己満足が多い」
うっぴーさんの条件を、あえて「悪く言えば」このような形になるでしょう。
そして、それはファンタジーの流行が過ぎた直後によく言われてた事じゃないかなと思います。

人気回答!ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信 (No: 5)

投稿者 手塚満 : 4 No: 1の返信

投稿日時:

このサイトのオーナー管理者であり、ラノベ指南書も商業出版された方ですから気が引けるのですが、現在の流行分野に関することのみでありますので、率直に申し上げてみます。

ご意見は今の流行(おそらく廃れ始めている)の後付けの理屈でしかないと思います。あるいは、作者的な願望。

> ・リアルで成功する空想が誰にも持てない

これは読者に対する重大な侮蔑になりかねませんし、読者の求めるものを見誤ってもいます。ラノベ(に限らずフィクション)に上手く行かない現実の代償行為を求めている人は少ないと考えるべきです。

萌え系作品を見ていて、例えば「モテないからだろ」と言われたら、普通は怒るでしょう。現実にはモテないかもしれない。だけど、だからラノベ(やコミック、アニメ)で代償、なんて考える読者は事実上いないはずです。そんな不満解消をしているわけではない。

萌え系のアニメ女性顔って幼児~小学生顔です(こう断言できる理由がある)。だから、アニメをよく知らない人は、アニメを見ている人を一律にロリコン扱いしたりする。そんなこと言われたら反発しますよね。アニメの高校生ヒロインを小学生の代償と思って見てたりはしない。

用意周到な殺人犯を見事に暴く推理小説を好むからと言って、現実での殺人事件を望んだりはしない。スターウォーズなどのスぺオペを好んでいるからと言って、宇宙に行きたいとは限らない。戦争映画を観る人が全員好戦的なわけではない。むしろ大多数は戦争は嫌だと思っているはず。みんな、現実とフィクションはきっちり切り分けている。

例えば、旅行はちょっとした非日常です。ふだんは目にしないものを見て楽しむ。TDLなどの遊園地だって同じ。だけど、自宅に帰るわけですよね。いくら行った先で楽しいからといって、ずっとそこに留まりたいとは思ってない。非日常を日常に変えたいわけではない。

フィクションとて同じです。非日常を楽しんでみる。だけど、そこは日常ではない。フィクションを楽しんだ後は、日常をきっちり送る。日常にも実現したい夢はあるし、実現した暁を夢想したりもする(モチベーションにつながったりする)。

異世界フィクションが、読者が現実に満足できないから受けている、なんてのは読者を理解できていないでしょう。読者を侮るべきではありません。しかし、読者が読みたいものを知っていると思って頼るべきでもありません。

仮に不満に思うことがあって、不満が解消する世界を描けば受けるなら、アンケートを実施して、アンケート通りに作劇すればいいはずです。しかし他の事例から察するに、決して成功しません。他の事例とは、例えば電化製品です。消費者の満足を得れば売れる。そこは間違いない。

だけれども、消費者は何があれば自分が満足するのか、よく知らないのです。なんとなく、あるいははっきり思っている不満はある。アンケートで何が不満かを知ることはできる。

しかし、その不満を解消する製品作っても、買ってもらえない(企画現場での実体験を含む)。役に立つが消費者が思いもかけないものを出してみて、初めて「ああ、こういうのが欲しかったんだ」と(まるで以前から欲していたかのように)言ってくれ、買ってくれます。

フィクションとて同じです。読者の不満、愚痴を聞いてみて、そのうっぷんを直接晴らす作劇したって受けません。かえって、現実の嫌な記憶を刺激してしまいかねません(かなり前のTVで、9時台のサラリーマンドラマやって失敗した例などがある)。

読者が読んでみて、思いもかけなかったけれど、「ああ、これだ」と思えるものである必要があります。それが、異世界(転移・転生)ものなら「ソードアート・オンライン」でしょう。それ以前の.hackシリーズ、さらに前のファミコンRPG的作品(さらには古代神話、指輪物語等々)などが作った素地があったとはいえ、SAOの成功は目を見張るものがあります。

SAO以降、SAO類似作が多数作られてきたわけですよね。ゲーム要素を排除したり、いろいろありますが、おおむね類型的といっていい。うっぴーさんがお考えなのはSAO類似・追随作品であると思われます。「とある魔術の禁書目録」以降、学園異能バトル作品が多数出たのと同じです。

いずれも、先行作品で目が慣れ、かつ先行作品で得た快感があればこそです(同じものだけど違うものに仕上がっていることも大きい)。人気作が切り開いたジャンルの強みです。似ている作品だと、先行する名作を読んだ快感が甦るので、たとえ先行名作に届かなくてもある程度以上に読んでもらえます。旨いラーメン食ったら、いろんなラーメン食べ歩くようになるのと似ています。

学園異能は「とある」以外は低調となってきました。「とある」みたいなのが欲しい、と言っていたと思ったら、また「とある」みたいなのか(それなら「とある」でいいよ)、と変わってきたわけですね。異世界(転移・転生)ファンタジーとて、同様になる恐れはあります。古代からの人気ジャンルではあるんで、途絶えはしないでしょうけど、SAO類似は要らないと言われる危険性はあります。

異世界ファンタジーが受ける、即物的で一般的な素地があると軽々しく考えるのは危険だと思います。

> ・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる

サブカル分野ではおおむね賞味期限は短いものですから、これは理由にならないでしょう。よほどの名作(とされる作品)なら別かもしれませんが、名作は狙って書けるものではありません(野球でいえば、監督サインでホームランを指示されても困るようなもの)。

> ・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

現実に即した現代劇でも、単純化、平易化、省略、誇張、デフォルメし、分かるようになっています。かつ、現実のことならある程度は知っていますよね。だから、分かるドラマに仕上げられる。

異世界ファンタジーなら世界まるごと作るわけですから、現実ベースの現代劇より難しいはずです。でも、作者にも読者にも分かる範囲で作っているわけですよね。先行作が作ってくれた読者の知識だってある。

「現実世界は複雑過ぎて」と言いたくなったら、創作者として危険な状態になっていないか、考えるべきだと思います。下手すると「異世界なんて適当に作ればいい」になっている恐れがあります。

SFっぽい駄作でよくあるのが、「それらしい用語っぽいものの乱発」です。例えば(即興ですが)「量子エンタングルメントによる多重存在の量子ジャンプが世界線の交錯を招いて」云々とか、作者的には得意げに書き連ねる。あまり知らない読者からも「アホか、何言ってんだ」くらいになります。内容がないからドラマにも関わってこず、最後に意味不明な勝利条件になったりする。

異世界をいい加減に作っても同じです。亜人や魔法さえあればいいわけではない。雰囲気だけの舞台ではキャラが動けない。現実世界が複雑すぎると思うのなら、異世界はもっとややこしいと覚悟できないとまずい(例えば「指輪物語」レベルで世界を構築するにはどれだけ努力がいるか)。でないと、無意味なドラマの意味不明な勝利条件で幕引きしてしまい(最後に唐突に問題解決する魔術が出てくるとか)、呆れられる恐れがあります。

たった3行でもこれくらいは言いたくなります。残りも同様なんですが、書く気力が起こるかどうか分かりません。

書いてみた結果、どういう結論を申し上げるかは分かっています。以下の通りです。

「仰ることは、作者的にこうすると楽だ、に過ぎません。作者が楽した分、読者の負担は増え、作品の面白みは減りますよ。」

人気回答!ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信 (No: 9)

投稿者 あざらし : 4 No: 1の返信

投稿日時:

いろいろな原因が積み重なって応じた結果、その複数の結果が影響を互いに与えながら生まれるのが現在ですから、『原因はこれ!』というような話しはできませんが、有り体には『なるべくしてなった』という感じはします。

最近ちょっとマシになったようにも感じますが、特にアマチュア作品に偏りが見受けられますね。
これは非常に真似やすいのが原因にあると思います。
単なる読者がいうのも失礼ですが、異世界ファンタジーは(A:どんな人物が)(B:どんな世界で)(C:なにをする)この三点のうちAだけを取っかかりにして物語を作れますよね。
Bは異世界で基本部分が固定されてますし、CはAの依存関係です。
例えば職業で分けて(料理人・警察官・医者・ピアニスト)ちょっと慣れた人なら最低でも四つの物語の骨子がすぐにできると思います。高校生主人公なら職業を特技に変えるだけ。
あとはBの異世界を主人公にとって(それなりに)都合の良い世界にすれば大活躍できます。
おまけに取っかかりにするAはキャラクターのことですから、ラノベにもピッタリで掘り下げやすい。
本当に失礼な物言いですが、『とりあえず書いてみよう』というアマチュアに向いたライトに書ける題材だと思うのです。(言い方をかえれば、アマチュアであっても人気作品はこんなに単純ではなく+αや、更に捻られたりしているわけですが)

この『アマチュアが真似しやすい』『作り出している感じが味わえる』というのは、流行のプロセスのひとつSNS・インスタを代表に、ぶっちゃけネット全般から発生する流行タイプの特徴のひとつです。
ちょっと前にも、穴と雪の女王の主題曲に合わせる口パク動画、 ポッキーシェアハピダンス、直近にもU. S. A.ダンスがありましたが、アマチュアが発信する時代特有の流行タイプです。
ここで重要になるのは、ダンスはアナログ的行為である故に『真似ても全く同じにはならない』要するに発信者も創作感を味わえます。
プロ野球選手のバッティングを勉強するようなもので、いくら学んでも全く同じにならないがために、真似であってもその人なりのオリジナリティが多少なりとも出てきます。一方でデジタルというのは、そのままでは全く同じができあがってしまいますから、著者の思考というアナログの介入が不可避です。
本来はハードルがちょっと上がるわけです。
ところが前述のようにAを触るという行為でハードルがグンと下がります。
小説においては『真似しやすいけど、他者との違いも出せるという満足感』これが偏りの原因になっているように感じます。

ここまでをちょっと掘り下げてもうひとつ、時代背景が強く後押ししているようにも思います。
異世界ファンタジーものの流行発端は、おそらく【ヤマグチノボル著:ゼロの使い魔】のアニメを含む大ヒットでしょう。
もちろん本作以前より異世界ものはありましたが、現在の潮流、スタンダードとしての影響が非常に大きい。
確認したところ1巻の発売が2004年、アニメの第一期が2006年、二期2007年、三期2008年、四期2012年になっていました。

で、ですね。
ネット上の小説投稿サイト、歴史そのものはパソコン通信と呼ばれていた時代ですが、敷居が低くなったのは現在でも草分け的な存在の『小説家になろう』だと思います。『小説家になろう』ですが、個人サイトとして始まったのが2004年。2008年にグループ化、2010年に法人化と成長しています。
成長したという事実が示すのは、アクセス数が増加したということで、サイトの特色からして”それより以前に”投稿者として名乗りをあげたアマチュア作家が増えたということです。
ほとんどゼロの使い魔と一緒に成長してる形になってます。
全ての原因だとは口が裂けても申しませんが、ちょっと影響を無視するのも辛いように思うのです。

前述の【ゼロの使い魔】のあらすじですが、主人公がある日突然異世界に召喚されてしまう。召喚したのは落ちこぼれ魔法使いの少女。でも実は非凡な才能を持つ。
と、現在も手を変え品を変え繰り返されている”異世界ファンタジー”の王道パターンですね。

おそらくですが、
a1)ゼロの使い魔を(観た・読んだ)人がインスピレーションを刺激される
a2)自分でも書いてみる
a3)往々にして、ゼロの使い魔そっくりの物語が完成する
a4)出版社公募に応募する
a5)評価されなかった
a6)小説投稿サイトに公開してみる
所々すっ飛ばしたりもあるでしょうが、初期はこんな感じの人も多かったのではないでしょうか。

ところが小説投稿サイトに公開する人が多くなる(分母が増える)と、元々地力の高い方や本当に面白い小説を書く人も出てきますし、執筆が面白くなり公開を繰り返すうちに上達する人も大勢でてきます。
a7)ランキング上位になり注目される
と、いう成功パターンが出てくるわけですね。

この a7)の中に『ゼロの使い魔に影響受けまくり小説』も結構な数が含まれていたように思うのです。

更に時間を進めると、
b1)インスピレーションを『a7)投稿サイトの公開作品』から得る
b2)自分でも書いてみる
b3)往々にしてインスピレーションを受けた作品に似る
b4)投稿サイトに公開してみる(人によっては新人賞に応募)

この時点で【ゼロの使い魔】を読んでいる(観ている)かどうかは無関係になってます。
ただ、源流が同じ川、そこから発生した支流である限り、どうしてもb1)に似た話、意識せずともa1)に似たものになります。ある意味、アマチュアの宿命的傾向。
『影響下にある小説』ですね。
同じ川の支流なので水は変わりませんし、ましてやアマチュアの方は趣味である以上、本人が楽しむのが第一義。
『他の作家が書いたから、意地でも似た話は書かない!』なんてプロ根性を出す必要もありませんし、またそれで全く問題はありません。
小説以前に著者がライトです。(一応書きますが悪意も否定意思もありません。実際、私もアマチュアの方が書いた小説も好んで読みます。趣味ですから著者がライトに楽しもうが、それは本人次第です。楽しまれているのが一番)

さらに【川原礫著:ソードアート・オンライン】のヒットも後押しをしたように思います。
またa4)やb4)でプロとしてデビューする人もいたでしょうし、さらにそれを参考にして書く人も増えたと思うのです。
おまけに近年Web系で注目を浴びた作品は、出版社が目を付けて書籍化してますよね。
個人的には率直に出版社のだらしなさも感じてしまうのですが、ある種すでに売れているものを売っている状態です。
歯に衣着せぬ物言いをすると『数が多い=読者が望んでいる』という勘違いすら一部にはあるように感じてしまいます。

ただ、こういった流れは出版社そのものが危惧しているとも思います。
ちょっと前にカドカワがNOVEL 0の募集要項に『異世界転生以外・成人男性主人公』を入れたことで話題になりました。
私のような執筆しない単なる読者でも情報がはいってくる程度には注目されたわけです。
出版社も少なくとも大人の読みものを売りにする、ラノベレーベルカラーに添える条件に異世界転生は不要だと判断しています。
大手各社はWeb系のレーベルを独立したものに変えていますし、なによりコミカライズという展開にかなり積極的になっています。
一昔前の『とりあえずコミカライズしました』というような稚拙な作品が少なくなり、実力のある漫画家がコミカライズ担当をするようになってきています。
現在アニメ放送中の【蝸牛くも著:ゴブリンスレイヤー】のコミカライズなどは良い例ですね。

>ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?

これはもう『毛色が違う』『真似しやすい』このふたつを満たす大ヒット作が生まれていないからではないでしょうか。
大ヒット作に前述の【ソードアート・オンライン】がありますが、これもゲーム内という異世界が舞台。
【化物語】【とあるシリーズ】他にも大ヒット作は色々とありますが、(冒頭のABC)骨子の一部を変化させるだけでは物語になりませんし、真似る部分を増やすほどに丸パクリの印象に近づくので真似にくい。

こういった直接的な影響ではなく、作品をかみ砕いて咀嚼し、肉になった部分から創作する『プロ作家』『現アマチュアであっても本気の人』が次の大ヒット作を産み出すはずです。
Web系小説はロジックとして『流行に強く影響を受けた著者』が多数生まれますから、アマチュア著者があきるまではこの現象が続くと思います。
プロ作品は『あえて離れる、新境地を模索する』というのが主流になってきているように感じます。まぁこれは当然ですね。
実際売れている作品を見るとBook Walker、Reader Store、BookLiveこれら電子出版系の上位作品にも異世界ものは多いですが、それ以外もちゃんとあり多様性は(ギリギリ)保たれていると思います。
ざっくり書きましたが、なるべくしてなったのだろうと思います。

質問に返信する!
▼ カテゴリー(展開)

他の相談一覧

構成のたてかた

投稿者 課題学生 回答数 : 5

投稿日時:

タイトル通りです。 私の脳内である程度構成出来るせいか、何かに書き起こすのが苦手です。 ネタを忘れる事もしばしば。 紙に書... 続きを読む >>

設定に縛られたくないのですが……

投稿者 かろん 回答数 : 7

投稿日時:

 確か、『ノーゲーム・ノーライフ』の空の髪の毛の色は、設定の上では黒だったと思うのですが、小説と同じ人が描いたイラストでは茶色になっ... 続きを読む >>

二次創作の定義について質問

投稿者 無糖 回答数 : 6

投稿日時:

今回は著作権切れの作品を題材にした小説の扱いについて質問したくて書き込みました。小川未明の作品の前日譚に当たる外伝的な作品を書き上げ... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

トップページへ
返信する!以下は元記事

タイトル:ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ 投稿者: うっぴー

私は以下のように考えています。

・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

ファンタジーはリアルと違って、成功できるし、変化がないし、単純だから良いのです。
なにより希望が持てるの売りだと思います。
進撃の巨人や約束のネバーランドのようなダークファンタジーでも、ファンタジーなら主人公が逆転できる希望が持てます。

逆に、闇金ウシジマくんのような現代日本を舞台にした物語は、どうしても重苦しく絶望的になります。
ウシジマくんの登場人物は、進撃の巨人や約束のネバーランドのキャラよりも、安全で快適な世界で暮らしていますが、彼らが逆転して幸せになることは、まず不可能なのが特徴です。

でも、エレンやエマなら、圧倒的な絶望にも押しつぶされないで、逆転できそうな気がします。

ラノベを読む読者は、楽しくすっかとする話、承認欲求を満たせる話を求めているので、逆転の希望が持てる異世界ファンタジーが王道となるのではないかと思います。

また、そもそも日本人は時代劇のようにワンパターンな物語が好きだという特徴があるのではないかと考えています。
例えば、水戸黄門で一度だけ印籠を出さなかった回があったそうですが、その時はTV局にクレームが殺到したそうです。
つまり、型通りの物語を求めている人が多いということです。

このため、なろう系のようにテンプレ化した異世界ファンタジーが求められているのではないかと考えています。

あなたのご意見を投稿いただければと思います。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ