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ゲスな主人公の必要性 (No: 1)

スレ主 迷える狼 投稿日時:

最近の風潮として、ラノベやそれを原作とするアニメには、「ゲスな主人公」が増えたと思います。

①モラルに欠ける
わざと相手が傷付いたり、周囲に引かれる様な言葉を平気で吐く。行動にも罪悪感が無い(様に見える)。
②礼儀を欠く
目上や年上、先輩などに対して平気で”タメ口”で話す。「お前」「あんた」「オッサン」「ジジイ」「クソババア」など、時には暴言に近い言葉も飛び出す。
③意味の通じない言葉を使う
いわゆる、2チャン用語やネット用語などの二次元用語、そして”my造語”を多用する。

これらの主人公や登場キャラクターが、総じてユーザーに与える印象は、「不快感」しか無いと思います。
どうして、ユーザーにわざわざ嫌われる必要があるのでしょうか。例を挙げると、

「青春ブタ野郎~」「YU-NO」などの主人公は、意図的にセクハラめいた発言や下品な言葉遣いをします。ただ、作中では、わざと他人に嫌われようとしている節があります。そのせいか、周囲からは狙い通りに嫌われていて、遠巻きにされる事が多いです。彼の本質を知る人物からは概ね好意を持たれていますが、正直彼らの発言や行動は、余り気持ちの良いものではありません。
「このすば」の主人公カズマは、一見すると苦労人の様に描かれていますが、意外と打算的で腹黒い面があったり、「盗み(スティール)」の技術を使って盗品を売り払うといった事もやっています。
「リゼロ~」の主人公スバルは、「エミリアたん」などの発言が、ユーザーから気持ち悪いと言われていて、余り好かれていません。
それと、あくまでも個人的な見解なのですが、「シュタインズゲート」のキャラクターは、いわゆる中二病なので色々とエキセントリックです。私は特に彼らの使う二次元用語に耐えられなくなって、見るのをやめてしまいました。作品自体は面白いのかも知れませんが、余りにネタがしつこ過ぎるとユーザーを選ぶと思います。
「物語シリーズ」では、不思議と不快感を覚えませんでした。せいぜい「こいつ馬鹿だな」くらいにしか感じなかったです。

確かに、おふざけや笑いの要素は必要ですが、この様に、ギャグでもない作品で、わざわざ主人公を必要以上に嫌われる様にしたり、ユーザー自体に嫌われたり不快感を与える様に描く必要があるのかと、私は時々疑問に思うのですが、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。

カテゴリー: キャラクター

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人気回答!ゲスな主人公の必要性の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 4 No: 1の返信

投稿日時:

1は、正直「そんなに多いか?」と思う。
そういうキャラクターを主役にした作品は確かにあるし、近年のヒット作に散見されると思うけど、昔から我が道を行くキャラクターは人気があるし、そういうキャラは一見すると暴言と受け取れるセリフが多いだろうなと思います。
スレイヤーズや魔術士オーフェンあたりからこういう個性の主人公はライトノベルの枠にハマってきたと感じる。
そういう主人公はアリなので、すると議題は「なぜ近年そうしたキャラが脚光を浴びているのか?」になると思うんだけど、でもそうなると「そこまで多い?」と返すことになるかなと思う。

ゲス主人公、暴言キャラってのは、簡単に言えば「思ってたけど黙ってたこと」というTOPに合わせて空気を読む日本人にとって「バシッと言ってくれる」というような一種のカタルシスがあるんですよね。
いまや古くなってしまったドラマ「リーガル・ハイ」なんて主人公は論破キャラで嫌われ者だけど、客観的に見れば悪の立場とも言えるんだけど妙に説得力があって、嫌味だけど憎めなくて人気があった。
これは個人的な私見を出ない話だけど、
読者ってのは別に絶対普遍の一般的な正義を楽しんで読んでるわけじゃないから、「主人公の正義」が読めると、それが客観的に見て悪であろうと納得するし楽しめるんですよ。
だから、主人公の性格の如何は関係なくて、「主人公の正義」が書きやすいかどうか、それがウケやすい風潮が現代にあるかどうか、このあたりがキーになると思う。
ゲスキャラはTOPをわきまえないので、「なんでそんな発言するん?」と多少なりに気になるシーンを作りやすいってのはありますね。

2は、モラルに欠けてりゃ礼儀も欠けてるだろうと思うけど、ハッキリ言ってこれは単なる「キャラ」です。
ゲス主人公を書くんであれば、そういう主人公らしさを表現することになるのでセットで付いてくる。

ゲスってほどでもない主人公像がモラルに欠ける場合もあるだろうけど、これもハッキリ言っちゃえば「それが現代の若者です」という答えになると思う。
リアルな若者は、さすがに初対面の人相手にタメ口で話をしたりって人は少ないだろうけど、だからって礼儀正しいわけじゃないでしょ?
「こういう最近の若者(10代)」をデフォルメして表現すると「初対面でタメ口するような若い人間」って答えになる。
「リアルな若者の姿」と「それを表現した創作上の若者の姿」というのはまったく違うもの。

3は、まあ、正直私も思う。
「シュタインズ・ゲート」は痛い主人公くらいの認識で最後まで楽しめたけど、ネットスラングとかぽんぽん入れてくる人って確かにいるからね。
特にアマチュアだと、「そういうスラングを使うキャラクターです」という表現がないまま、つまり「作者がいつも使ってる言葉だから使ってる」という場合が結構ある。
これは流石に気になるし、辟易して読む気が無くなる。
なぜなら、それは「主人公のキャラ」じゃなくて「作者の性格」が書かれてるだけで、私はあなたには興味ないですからね、という事になるためですね。

それで言うと、私は「物語シリーズ」のほうが耐えられなくて、そういや最後まで見てないし読んでないですね。
主人公が、ああいう言葉を使うようなキャラとして書かれてない気がするんだよな、とコレは個人的な感覚の話だけど。
まあつまり、スレ主さんが議題に上げてる事ってのは、けっこう読み手の感覚的な問題で、「こうだからOK」「こうだからNG」という話ではないと思う。
私の中では、「オタク主人公だからネットスラングを使ってるのはOK」とかになるけど、スレ主さんの場合は「中二病主人公だからってスラング多すぎで辟易する」となってるわけで。

「読者や登場人物にわざと嫌われるような言動を取る」という事についても、まあ似たようなもの。
これは単なるキャラ表現、あるいは物語構造上の話。
例えば「嫌われ者が活躍して脚光を浴びる」というシナリオを考えたなら、主人公は嫌われてなければならない。
そこに「なんで嫌われるような事するの?」という話はない。読者はそう感じるかもしれんが、作者にはない考え。
「そういうゲスが活躍するから面白い」という話で「なんでゲスなん?」というのは、創作にとっての「ゲス」がどれほど魅力的かを考えないといけないけど、これを不愉快と感じているのならそれは無理だろうし、論ずる方向性が空回りしかしないと思う。

人気回答!ゲスな主人公の必要性の返信 (No: 5)

投稿者 手塚満 : 4 No: 1の返信

投稿日時:

なんと申しますか、全然違います。以下、多少説明してみます。

1.作品発表時期に誤解がある

最近の風潮ではないでしょう。実際、例に挙げておられる作品群のうち、例えば「YU-NO」は初出が1996年(ただしPCゲーム)です。そこからメディア展開があり、再びアニメ化された最新作が2019年。主人公等のキャラが大きく改変されたという話は聞きません。つまり、ほぼ四半世紀前にあのようだった、ということです。

2.間違った一般化をしている

「ユーザーに与える印象」「ユーザーにわざわざ嫌われる」等々、「ユーザー」と仰いますが、きちんと市場調査したのでしょうか? ご質問を拝読した印象では、「ユーザー」というのは、スレ主さんお一人のことのように思えますが。後段でわざわざ「それと、あくまでも個人的な見解なのですが」とお書きなのが、誤魔化し、言い訳に見えるほどです。

3.リゼロの主人公は好き嫌いが分かれているだけ

リゼロのスバルが「ユーザーから気持ち悪いと言われていて、余り好かれていません」という評価は確かに存在するでしょう。ググれば出てくる。その一方、そういうスバルでありながら、リゼロの人気は高く、アニメ第1期は2クール枠で放映され、編集版が作られ、第1期ラストは第2期確定を思わせるものです。読者からの人気のみならず、作る視点でも見るアニメ制作者の評価は高く、商業視点でも見る番組スポンサーの信頼は深いわけです。

リゼロのスバルって、どんなキャラでしょうか。一言で言えないですよね。だって、話が続くうちに印象が二転三転するわけですから。最初から嫌な面を明示的に見せてますので、反発したくなる気持ちが生じやすいのは確かでしょう。でも、作る側視点でいえば、そこが狙いではないですか?

軽薄で利己的な奴が異世界に来た。ここ、軽薄だからいいわけです。例えば、すぐ異世界に馴染んでも違和感が生じにくいから。さらに利己的だからいいんです。利己的な奴が他人のための一生懸命になるって、見どころになります。嫌なキャラが見せる、胸のすく行為という奇跡。そのキャラはいかにしてその行為に至ったか、あるいは変わったか。こんなの、むしろセオリーでしょうに。

4.平均点0で例えてみると

しかし尖がったキャラではあります。尖がったキャラは、読者の好き嫌いが激しく分かれる傾向にあります。キャラの評価が-50~+50点/10点刻みでアンケート取られるとします。AというキャラもBというキャラも、100人に評価されて平均0点だったとします(作品A、作品Bと読み替えても同様、念のため)。

キャラAは100人中100人に0点評価され、キャラBは50人が-50点、残る50人は+50点で投票していたとしたら、どうでしょうか。AとBは同じくらい不人気なんでしょうか。そんはことはないですよね。キャラBは2人に1人は大好きと言われているわけです。その代償が2人に1人から大嫌いと言われること。

キャラBは尖がっており、強い特徴、独特な個性が印象的であるはずです。だからこそ、好きな人は深く好きになる一方、嫌う人はとことん嫌う。作者の狙いはその好きになってくれる半数であるわけです。ですので、人気作であって、ダメ出し、悪口をよく見聞きするようなら、尖がっていて成功していると見るべきです。クリエイターになりたいなら、決して駄作と思うべきではない。駄作と思えば、見習うべきものを見失います。

5.青春ブタ野郎の主人公は背景と変化がある

「青春ブタ野郎」シリーズの主人公 梓川咲太の態度は品行方正ではない。だからなんでしょうか? 咲太の過去はなんでしたか? 妹の花楓、自分自身が(同作のオリジナル疾患にしてドラマ作り要因の)思春期症候群で苦しめられた過去があるわけです。その症候群自体よりも、周囲に理解されなかったことのほうが大きい。

これは性格と、そこから来る態度に影響するわけです。物語スタート時点では、それゆえに嫌な奴感はつきまといます。そこが狙いと見るべきです。主人公がそこから這い上がる、成長物語なら、スタート時点で主人公は克服すべきものがあるのが普通です。

ひねくれてしまった咲太に、牧之原翔子が言う「やさしくなるために生きる」が、いかにして刺さるようになるか。それでドラマが作れるわけじゃないですか。例えば物語冒頭で、

翔子「やさしくなるために生きるのがいいね」
咲太「もちろんその通りさ!」

と会話したとして、感動できますか? つまらない説教でしかないですよね。

6.読者は作者に教わりたいんじゃなくて、自ら見つけたい

もちろん、主人公が最初から品行方正で優しくても同じようなストーリーは進められなくもありません。その場合、不当な不遇に苦しむ善人がついに報われる、というものになるでしょう。キャラの印象は不変、状況が変わる。そこに読者がカタルシスを感じる作りになります(失敗すると押し付け道徳臭のする、嘘くさい話になる)。

でもそうしないといけない、なんて理由はない。例えば、読者からも悪印象な主人公が、話が進むうちに、作中キャラだけでなく読者もが惹かれる点を見出したら、どうでしょうか。キャラの変化を楽しめもするし、読者自身がキャラの隠れた一面を見つけた気にもなれます(作者が誘導してるんですけど)。

例えば、正しいことをただ教わってもたいてい楽しくないですが、正しいことを自ら見つけたら嬉しいものです。「あっ分かった!」という感動。それをフィクションでやるなら、作者が隠しておくわけです。そして読者に見つけてもらう。すると読者は嬉しくなる。「青春ブタ野郎」の主人公、「リゼロ」の主人公等々、そうなってるじゃないですか。作者が彼らにブタの皮をかぶせ、読者にのぞき込んでもらうよう仕向けてるんです。

7.キャラの好印象は一手段に過ぎない

さらに申せば、作中キャラを読者に好きになってもらうのがフィクションの目的ではありません。「このキャラは良い奴だよね」と読者に示し、同意してもらうのも目的ではない。シンプルに、読者に楽しんでもらうのが目的です。好きにさせる、はそのための手段の1つでしかない。嫌な奴がひどい目に遭っても楽しいし、嫌な奴の意外な面を見つけても楽しい。いろいろ手段があるわけです。

8.裏表を考えないと分からない

スレ主さんの仰ることは、キャラを固定し、その一面しか見ていないように思えます。言い換えれば、キャラの変化や背景、揺らぎ、隠された一面等々を見ようとしない。あるいは、嫌いな人がいる、ということしか考えない。その裏には好きな人がいるんではないか、ということを見ようとしない。そのように感じられます。

9.誰からも好かれようとするのは愚策

You can't please everybody.という常套句があります。誰からも好かれるなんてことはないし、そんなことを目指したら、せいぜい誰からも関心を持たれない、にしかなりません。クリエイターであるなら、こういう読者ならこれを楽しんでもらえる、でやる必要があります。楽しめない読者がいることを気にすべきではありません。

さらには、クリエイターなら、自分がターゲットになっていない、自分に向けられた作品でなくても、人気作からは学ぶべきです。どうやって駄目出しするかなんて、二の次です。

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タイトル:ゲスな主人公の必要性 投稿者: 迷える狼

最近の風潮として、ラノベやそれを原作とするアニメには、「ゲスな主人公」が増えたと思います。

①モラルに欠ける
わざと相手が傷付いたり、周囲に引かれる様な言葉を平気で吐く。行動にも罪悪感が無い(様に見える)。
②礼儀を欠く
目上や年上、先輩などに対して平気で”タメ口”で話す。「お前」「あんた」「オッサン」「ジジイ」「クソババア」など、時には暴言に近い言葉も飛び出す。
③意味の通じない言葉を使う
いわゆる、2チャン用語やネット用語などの二次元用語、そして”my造語”を多用する。

これらの主人公や登場キャラクターが、総じてユーザーに与える印象は、「不快感」しか無いと思います。
どうして、ユーザーにわざわざ嫌われる必要があるのでしょうか。例を挙げると、

「青春ブタ野郎~」「YU-NO」などの主人公は、意図的にセクハラめいた発言や下品な言葉遣いをします。ただ、作中では、わざと他人に嫌われようとしている節があります。そのせいか、周囲からは狙い通りに嫌われていて、遠巻きにされる事が多いです。彼の本質を知る人物からは概ね好意を持たれていますが、正直彼らの発言や行動は、余り気持ちの良いものではありません。
「このすば」の主人公カズマは、一見すると苦労人の様に描かれていますが、意外と打算的で腹黒い面があったり、「盗み(スティール)」の技術を使って盗品を売り払うといった事もやっています。
「リゼロ~」の主人公スバルは、「エミリアたん」などの発言が、ユーザーから気持ち悪いと言われていて、余り好かれていません。
それと、あくまでも個人的な見解なのですが、「シュタインズゲート」のキャラクターは、いわゆる中二病なので色々とエキセントリックです。私は特に彼らの使う二次元用語に耐えられなくなって、見るのをやめてしまいました。作品自体は面白いのかも知れませんが、余りにネタがしつこ過ぎるとユーザーを選ぶと思います。
「物語シリーズ」では、不思議と不快感を覚えませんでした。せいぜい「こいつ馬鹿だな」くらいにしか感じなかったです。

確かに、おふざけや笑いの要素は必要ですが、この様に、ギャグでもない作品で、わざわざ主人公を必要以上に嫌われる様にしたり、ユーザー自体に嫌われたり不快感を与える様に描く必要があるのかと、私は時々疑問に思うのですが、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。

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