返信ありがとうございます。
さらに見えてきたものもありますので再度、発想を変えてみますね。
>主人公がサバイバーに活躍し、衰退世界で細々と生きる人々に感謝される展開にしたいからです。
こっちに極フリしてみます。
現在、日本人が享受している文明社会には『電力』が非常に重要ですよね。
水道をひねれば水が出ますが、これだって電力がないと浄水という作業すらできません。
ところがライフラインのひとつとしてではなく、局地的になら浄水された水を作ることも比較的簡単にできます。
もっとも簡略化された方法なら、ペットボトルの下から層になるよう(布等のフィルター)(炭)(砂)(小石)こいうったものを敷き、上から水を注ぐ。状況に応じて出てきた水を煮沸する。科学的な汚染がなければこれで代用できますし、もう少しだけ規模を大きくするならドラム缶でもできます。
局地的な対応と、ライフラインは全く別のことというわけです。
なにが言いたいかと申しますと、送電というレベルで電気が使えなくなると『人類の90%近くが絶滅』この状況自体を(少なくとも主人公は)知る術がありません。
たとえば現在でも『アメリカで起きた災害』というのは、電力があってこそ知ることができます。
今日的な情報の伝達には、アメリカから送信し、日本で受信する。国内で発信された情報を各個人が知る、テレビもラジオもこういう流れを取りますが、その何処にも送電が関わっています。携帯やネットも同じですね。
いうなれば送電がストップすると「山の中でラジオもなく過ごしている」のと同じ状態になります。
空を見上げて「嵐が来そうだ・天気が荒れそうだ」これが精一杯で、巨大台風が接近していても直撃する数時間前まで気がつかない、ということです。だから昔の家は雨戸や鎧戸という短時間で家を守るシステムが存在するわけです。
主人公にとっては身の回りで見聞きしたことが情報の全てです。
で、送電の完全停止。
これは大規模太陽嵐、太陽フレアで有名なあれで比較的簡単に起きちゃいます。
実際にほんの160年ほど前に起きています。当時たいした被害にならなかったのは、文明が電力に依存していなかったから。
人体に深刻な害はない(地表にいれば)とされていますが、樹木の年輪に後を残すほど強力な影響がでています。
ぶっちゃけ電気系と通信系は全滅、コンピューターに依存するシステムも破壊されますので、自動車も含めて移動手段が壊滅しますので物流の停止、それに伴い食料の供給も停止と、簡単にいうと19世紀の文明に逆戻りします。(自動車がわかりにくいかも知れませんが、今の自動車は自家用でもフューエルインジェクションという電子式燃料噴射装置を積んでます。これを積んでいない車は好事家のレストア対象になるようなクラッシックカー。キャブレター方式でエンジン始動時にチョークを引くタイプです。丸一日ドライブしても、バイクで数台、車はまず見ないと言い切れるぐらいしか残っていません)
ちなみに直近では2012年にも地球をかすめています。(通常の1000倍程度なら数年単位で頻繁におきてます。おおよそ11年周期で大爆発。原子爆弾1000万個ぐらいのエネルギーが放出されてます)
おまけに地球到達の警報は速くても1時間前。現実的にはこの目的のために米国はACEという衛星まで持ってます。アメリカすげぇ。
それまでは(いつ)(どれぐらいの規模)(地球への影響)これらは正確にはわかりません。
『朝起きたら文明が崩壊してた』なんてことが起きちゃいます。
ライフライン復興には、楽観的に見て5年ぐらい(諸説あります)かかる費用はアメリカの場合で国家予算の半分が吹き飛びます。
と、いわれてますが、発電所でつぶれたシステムを作るための設備が動かない、おまけに車さえ動かないのに、どうやって費用を捻出して復興させる気なのかは知りませんが。
>悲惨な展開は不可避なのでしょうか。
冷たい話しですが、主人公は『どれぐらいの事態が起きているか』これすら想像が精一杯。実態は全くわからんでしょう。
『いくら待っても助けは来ない』『文明崩壊に自力対応』これを悟り次第、作物のタネをありったけ持って古い車か、バイク。それもなければ自転車か徒歩で山奥をめざし、そこからは人力を駆使して山中に移住(登山ですね)すれば悲惨な展開は(主人公は、つまり読者も著者が書かなければ)見ずに済みそうです。
日本は国土の3分の2が森林です。
地図を開くとすぐに判明しますが、山間には都市部のA地点とB地点を結ぶ大きな道が一本。そこからは生活道路程度の細い道が分岐しており、そもそも登山道程度以外は道もないという山も多くあります。
開墾という超重労働が待ってますが、
>主人公がサバイバーに活躍し、衰退世界で細々と生きる人々に感謝される展開にしたい
能力次第、つまりは最終的に着地するのは農業ですが、可能かと思います。
あとは児童文学なりの読者への伝え方の工夫をなさってください。
いずれにせよ発想の転換。
此度の書き込みそのものにも拘らず、可能性を模索して下さい。
努力の見返りはあるはずです。
ではでは執筆頑張って下さい。
あざらし様
更なるアドバイスありがとうございます。
ライフライン完全停止というのも、電気が使えない状況を作ってしまえば、簡単に実現できてしまうものなのですね。しかも、かのアメリカ大国様をもってしても復旧は限りなく困難であると。
そして、食糧不足により起こる争いや暴動などは当たり前に頻発しそうなので、主人公や読者に悲惨な展開を見せない為には、もはや山に籠るしかないという…
主人公が滅亡世界で活躍するとするならば、行き着く先は農作業ということになるのですね。これなら、子供主人公でもやりようによっては、活躍の目がありそうです。
かの宮崎駿大先生様も一つ作品仕上げるのに、ボツ案何十何百はくだらないとか。努力の先に必ず結果があると信じて頑張ろうと思います!
重ね重ね、ありがとうございました。