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あざらし様
コメントありがとうございます。
意外にも、10%のみ生かすというのは難しいようですね…
私は物語で人類が90%滅亡するまでの時間をおよそ一年程度に見積もっていましたが、挙げられた例など見てみますと、そんな短期間で90%滅亡は無理があるように感じました…
そして、作品の雰囲気と飢饉の無残さが合うのかと言いますと… めちゃくちゃ会いそうにないです。児童文学ということもあって、主人公含む物語中心人物たちは、あっけらかんとした呑気者ばかりなので…
やはり、90%人が居なくなるとなると、悲惨な展開は不可避なのでしょうか。
10%を生存させる為の、天然痘などにかからない遺伝子の存在なのですが、特殊な遺伝子の持ち主のみ生き残れるとなると、この物語の主人公が普通の日本人の子供であることを考えたら、なかなか厳しいでしょうか。一応、主人公には生き残って貰う方向で話を考えておりましたので…
この10%の割合が難しいようなのですが、あまりに死なれ過ぎてしまうと、主人公を活躍させる場面がなくなってしまうというジレンマ。
今まで頂いてきたアドバイスなどを参考に、環境やらバイオやらを駆使しつつも、児童の為にもゴアな描写にならないように頑張って書いて行こうと思います!
応援どうもありがとうございました!
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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
横槍ですが。
>意外にも、10%のみ生かすというのは難しいようですね…
意外ですか? 私も絶滅より10%生存の方が難しいと思いますよ。
人類絶滅なんて簡単です。最も手っ取り早いのは全面核戦争。『復活の日』で描かれた生物兵器の脅威もしかりです。あの小説は人類が死滅してもおかしくない状況をまず作り、苦心して少数が生きのびる過程を描いているんです。
人間は文明が無ければ満足に生きていけません。裸で自然の中に放り出されたらどうなるか、想像がつくでしょう? 文明・社会・テクノロジー。人間はそうしたものに手厚く守られて自然界の頂点に立っていると自惚れていますが、それらが機能しない状況に直面すると驚くほど脆弱です。
不謹慎な言葉になるのであまり言いたくはないのですが、地球規模からみたらきわめて局地的な出来事にすぎない大型台風の通過、原発事故、それらに満足に対応できていないじゃないですか?
現実問題として、恐竜絶滅レベルに地球環境が激変するほどの異変が起これば人類だっておそらく絶滅します。寒冷化だけですぐに死に絶えはしないかもしれませんが、社会というものは複雑に絡み合って成立していますから波及効果があります。
例えば世界的な食糧危機が発生したとしても、多くの人が死亡するのは飢えではありません。餓死以前に生き残るための熾烈な争いが起きることは必至。権力者や資本家はなりふりかまわず弱者を切り捨てようとするだろうし、弱者側も窮鼠猫を噛む反撃にでるはずです。現状でも世界各地で起こっているテロリズムというのは弱者の反撃ですから。
食糧危機が一線を超えれば治安の悪化、強権的支配者の苛政、テロと戦争を誘発し、それらが連鎖反応的に広がっていくのは確実だと思います。
なので人類が絶滅する話なら書くのは簡単。しかし、10%生存となると、匙加減を考えなければならないためかえって難しいんです。歯止めのかからない負の連鎖に抗して、少数の人間がどうやって生き残り、立て直していくかを考える方がずっと難しいからです。
とは言え。
90%の死を考えるより、10%の生を考える方がまだしも容易です。同じことだと思いますか? いえ、両者はベクトルが違うんです。
100%死んでもおかしくない状況を90%に寸止めするよりも、100%の死が必然と思える状況に抗って何とか生きようとする姿勢を描く方が考えやすいはずですし、何よりも物語に勢いがつくじゃないですか。
人類が破滅に瀕する設定なんて最終兵器でも、細菌でも、原発事故でも、隕石衝突でも、原因不明の精神疾患でも、AIの暴走でも、国際投機筋の陰謀でも、過激なナショナリズムの台頭でも、宗教原理主義の蔓延でも何だっていいわけで。どれから始まったって一線を超えれば社会は負のスパイラルに陥って人類滅亡に向かうことは有り得ます。しかし、人間誰だって滅びるのは嫌だし、偽善ではなしに身近な人が苦しむのを見るのも嫌ですから、滅亡を阻止しようと立ち上がる者も必ずあらわれます。
それを描くのが、10%が生きる世界観の物語なのだと思います。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?