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hexaさんのランク: 3段 合計点: 8

hexaさんの返信一覧

元記事:コンセプト(テーマ)か、主人公か?

初めて投稿します…いぶきです。

今まで適当に好きなように書いてきましたが、
最近ちゃんと勉強しようと思ってビートシートのやつで勉強しながら書いています。

ただ、書いているうちに分からなくなってきたというか、
そもそも書き始めたのは、「A君を幸せにしたい」から始まってそのままこれがコンセプトになってます。
「A君落ちのAルート」にしようと思っていたのですが、
「主人公に一貫性を持たせる」ということで考えると、話の流れからしても、
どうしても「Bさん落ちのBルート」になってしまいます。

この場合、コンセプトを変更しても「主人公に一貫性」を持たせた方がいいのか、
コンセプトに則って書いた方がいいのか、皆さまのご意見をお聞きしたいです。。

たしか、ビートシートのブレイクさんは、「書いてて『違う』と思ったらログラインは変更しなさいね」みたいなことは書いていたと思いますが、皆様はやっぱり変更しちゃいますか?

まとまりのない文章で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします(´;ω;`)

上記の回答(コンセプト(テーマ)か、主人公か?の返信)

投稿者 hexa : 1 投稿日時:

執筆をはじめ、詳細な記述をするうちに「これは何かが違う」という当初の予定とズレることは、ザラにあります。むしろそれこそ創作の醍醐味。

漫画だと「いちご100%」、アニメだと「マクロスF」が、当初の予定と違うヒロインを最終的に選んでしまった例かなー。「いちご100%」は、創作活動上のパートナーは当初予定のヒロイン、彼女としては当て馬予定だったヒロイン……という結果になったハズ。

でも「何かが違う」というより「もう根本から違う」と感じてしまっても、当初予定の相手を選ぶことを貫いたなろう作家さんもいたよ。その理由は「そいつを突き放すとそいつが最悪に不幸な結果になってしまうから」でした。

ぶっちゃけ「マイナスから始まる恋愛物語」をやろうとしたんだけれども、その最初に起こしたマイナスがあまりに酷過ぎて後から何をどうフォローしようとしても挽回不可能なレベルだってことに気が付いた・読者から猛反発をくらったから。(人の信用は失ったら取り戻せない、それが現実です……)

だから、作者自身も気に入らなかったそうだけれど、お情けで当初の枠におさまった。読者もほとんど同意見で「本来キャラクターの気持ちを無視した許されない組み合わせだけれど、そこは作者の展開読み不足のせいだから。物語をこれ以上後味悪くすることなくおさめるにはこの選択肢しかない」という感じだった。

さらに詳細を言うと、その最初に起こした致命的なマイナスの他にもどんどんマイナスを重ねて最後でどーんと挽回しようとしていたけれど、そのマイナスの積み重ねも余計過ぎた。最初に取り返しのつかない過ちを犯したことにそのキャラクターがすぐに気づいて後はずっとフォロー&償いをしていればなんとか読者も許してくれたかもしれないのにね、という感じで「これはキャラシミュレートできてない人だ……」と思いながら読んでいたけれど。

でも、そうやって「何かが違う、決定的に違う」と感じるまで主人公の視点を真剣に掘り下げて執筆した方だったからこそ、その過ちに気づけたんだよ。

……なんやかんや言いましたが、他の方から出ている「両方を想定したうえで選択する」のがやっぱりけっこう大事だと思います。
他の作品でも「この人のほうが好みだけど、この人は拒否してもなんとかやっていける人だけど、あの人はたぶんそうなったら生きていけない」と思って「あの人」のほうを選んだケースも見ましたがな。

そういう「どちらを選ぶとどうなる?」という主人公の迷いや見通しを、そのまま書いてしまってもいいよ。それこそ主人公の気持ちになりきった、読者にも納得のいく気持ちが浮かび上がって来るかもしれないから。

カテゴリー : ストーリー スレッド: コンセプト(テーマ)か、主人公か?

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元記事:人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?の返信の返信の返信の返信

hexa様

返信ありがとうございます。

なろう系にそういうのがあったのですか… やはり、災害の話はあまりネタにはしない方が良さそうです。ここ最近はほんとに色々ありましたから… 嫌な記憶を刺激するような話は避けたいですね。

ライフライン復旧には一週間程もかかるんですか!思っていたよりも長いですね… 自分も巨大断層の上に住んでいますし、今のご時世何が起こるか分りませんから… 缶詰とか保存のきく水とか用意しとこうかな…

私は、一応どんな事があっても生きていたいとは思いますが、これは健常時の今だから言える話であって、命の危険に晒された極限状態の中にあっては、早く楽になりたいとか、残される者の苦しみとか… 想像しただけで色々な想いが過ぎっていきました… (荒れた世界で一人ぼっちは辛すぎる…)

私が書きたい児童文学なのですが、なるべくライトな路線でいきたいと思っておりまして、環境問題の要素を取り入れてもいいかなとは考えていましたが、あまりに重々しいと児童側の気持ちは遠退いていきそうな… (私が昔そういう児童でした)

児童文学に原発ネタを扱った作品があったとは。しかも、福島原発の前に!(海外モノでの残酷描写といい自分の知識が浅かっただけで児童文学は意外と魔窟なのかも…)
アポカリプスが好きになったきっかけの作品にナウシカもありますね。あの世界観は中々衝撃的で後の創作に、結構深く影響を与えていると思います。

読者さんの事も勿論意識してはいますが、やはり、自分自身が残酷描写や悲劇的な話はどうしても苦手でして。その手の鬱展開を排除しつつもスリルを味わえるような物語にしたいと思っております。

アドバイスありがとうございました!hexa様も、ほんとに色々と大変だった事だと思います。どうかお身体に気をつけてお過ごしくださいね。

上記の回答(人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?の返信の返信の返信の返信の返信)

投稿者 hexa : 1 投稿日時:

>災害の話はあまりネタにはしない方が良さそうです

災害ネタ小話:田中芳樹が「創竜伝」で「近畿地方は最も地震が少ない」と言い切った直後に阪神大震災が。文庫版のあとがきで陳謝の言葉がありました。あの話が未完なのはそのせいもあるんじゃないのかなー。構想していたプロットが瓦解してしまったのかも。

>ライフライン復旧には一週間程もかかるんですか!

もちろん、場所によっては3日程度だったり2か月以上だったりそれ以上だったりね。
電気と水道も大事だけれど、なにげに重要なのは道路だったり。避難経路や補給物資の流通が滞るってことだからね。だから博多の道路陥没の復旧が1週間くらいだったから(たぶん徹夜の突貫工事だったと思います、復旧作業の方お疲れさまでしたー)、私はその時に気持ちの区切りとして1週間という目安を作った。それだけの話です。

車が通れないとヘリにしか頼れないってことになるから、もし主人公がチート移動手段持ってたら大重宝されると思うよ。

>私は、一応どんな事があっても生きていたいとは思いますが

その心意気も大事。そしてなるべく生きていたいと思えるように周囲の人々を助けるのも大事。「君がいてくれなきゃ生きている意味ないじゃないかー(貴様だけ先に楽になろうとか許さねぇぞオラ)」の心意気で他者にも愛を。

案外ジュブナイルの「無人島もの」とかも参考になるかもね。ジュール・ヴェルヌの「神秘の島」とか。
あれは今でいう「現代知識チート」を当時の知識でやったものだから、当時の流行だったみたい。
でも「神秘の島」はすごいと思ったのは、サバイバルの基礎アイテム「ナイフ」すらない状態で、そのナイフの代用品を作ったところとかかな……そして最後にネモ船長出てくるから「海底二万里」も続けて読もう!
「十五少年漂流記」もいいけどね。バイファムだのガンダムだのサヴァイヴだの、あれに影響された作品は多いはず。

最後に、被災者で輝いている人の代表として、羽生結弦を挙げておこう。
彼は「自分だけ好きなことをしていていいのか」という問いとずっと戦いながら演技している。だからこそ彼の演技には強さがあるし、絶対王者の風格があるし、ファンへの態度も神対応を貫いている。だから応援したくなるんだよー。

そんなわけで、お先真っ暗と割り切った後には希望も見えてきますので。その希望が感じられる話になるといいですね。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?

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元記事:表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集の返信の返信

 翻訳ものはもとの文法からして視点ぶれしてる表現だったりするから、参考にするのはあまりおすすめできんですよ……
 ナレーション視点の好例っていうとちびまる子ちゃんの「それでいいのか、まる子よ」とかいうキレのある突っ込みとかで、そういう語り手の主観が面白いんだよ……そうでないのって臨場感削ぐだけだったりするし。
 ほとんどサタンさんの意見に同意なんだけど「むかしむかし、あるところに~」で始まる昔話のような、語り手がいて当然、という状態でなければ現在は推奨されない視点だと思っている。似たような意味で歴史小説がなんとか、この神視点が有効利用できるジャンルかなーとは思っているけど。

>さらに具体例を提示させていただきます。
 目の前に広がっている光景はまさに楽園と呼ぶに相応しかった。頭を垂れた【金色の】稲穂がどこまでも続き、樹木には艶を放つ【赤や橙といった】果実がこれでもかと成っている。視線を映せばよく耕された『であろう』土地に、【青々とした】瑞々しい野菜が実を付けていた。
 吹く風は髪を揺らす程度で、息を吸えば手入れされた土壌の匂いと仄かな潮の香りが鼻腔を満たすに『違いない』。稲穂のささやきと波間のざわめきは、疲れた心を夢へと誘うほどに穏やかだ。

 ……ちょ、やばいよこれ、盛大に視点ぶれしてる!!だからあれだけ気をつけてって言ってたのにぃいい(汗

 知覚心理専攻、その中でも色彩心理が専門のうえでの意見を述べさせてもらいますと「人間の感覚の中で視覚の占める重要度の高さは言うに及ばず、といったところなんですけれど、その中での色彩の持つ特徴ってのは『比較的重要ではない、光源などの要因によって容易に変わりやすい不安定な要素なんだけれども、それにもかかわらず人間に与える印象・影響がとんでもなく強い』もの」なんですよ。人によっては無視してもなんとか生活できるにも関わらず、繊細な表現に用いるには非常に重要なファクターってことなんですが。

 難しく言い過ぎたのでわかりやすく言うと「色彩情報がない」時点でふつう「一見しただけで楽園と感じる」「艶を放つ」「瑞々しい」という言葉そのものが出てこない。「色彩がない世界」=「感動が薄い世界」なんですよ。ものすごいおかしいというか、オミクロンさんが主人公の気持ちになりきっていないのがバレバレです。だから多視点やってるとこうなっちゃうんだってばー!!

 さらに言うと、嗅覚は言われるまで気がつかないくらい認識が遅い・できない可能性の高いものです。それをわざわざ想像しているのもすごい変。あと「よく耕された(だろう)」は別に普通の状態でも通用する表現なので、どっちを選んでも全然おかしい表現ではない。(正確には「よく耕された『で』あろう」という表記だと思いますが)まさにめちゃくちゃとしか言いようがない文です。

 いっぺん白内障体験とかしておいで。水中眼鏡やスキーゴーグルに黄色かオレンジのセロハンを貼って家の中で数日過ごすのでもいいけれど。

 ついでに言うと、触覚がない時点では「ものを取り落とす」可能性がとても高いんだけれど、この時点で行動不能になってることだと思いますが。それで動けていること自体がおかしいです。

 あと、味覚は私自身が例に挙げたように、常人でもしょっちゅう狂います(亜鉛を摂れって話ですが……自分の不摂生がバレますね)。あと嗅覚と連動していることが多く、この二つは早い段階で狂いやすいうえに、それで体の不調だと気付かない・気にしないで過ごすことも可能です。「るろうに剣心」で剣心が暗殺の仕事を受けすぎて酒を飲んで「血の味しかしない」と言っても、その時はまだ普通に動けていた。でも、薫が死んだと思わされた時には行動不能になってしまった。受ける精神的ダメージと体の不調のバランスや順番がおかしい気がする、と感じてしまいました。

 さらに言うと、本当の狂人は幻覚・幻聴を見たり、意識のないうちに叫びをあげたり徘徊行動をしたりします。つまり「何も感じられない」だけでは済まされず「ないはずのものが見える・聞こえる」「やった覚えのないことをやってしまっている」そこまでいかないと本当の狂気は描写できません。わたしが狂気を描けって言われたらそこまでやるつもりでいるけれど、オミクロンさんはそこまでやる気あるのかな?行動不能にまで陥った状態の「絶望を伝える」のは問題ないけれど「狂気を共有させる」のが不安、と言った言葉をもうちょっとよく考えてみて。

 あと、主人公にラスボスに同族嫌悪を抱かせようとしているみたいだけど、「自分の思い通りでないと気が済まない箱庭世界を作って満足している」神と「努力しても実らず、不本意な方法で力を手に入れて成り上がってしまっている」主人公のどこに共通点を見出そうとしているのか、正直ちょっとよくわからん……

 そもそも「戦う理由」と「憎悪する理由」を混同してない?「戦う理由」に必要なものはたったひとつ、「利害の衝突」なんだよ。無差別殺人犯が多くの人にとって嫌悪感を抱かれるのは当然のことで、ほとんどの人間が持つ「生きたいという欲求」に真っ向から対立する存在だから。理由のつけられない憎悪で人を殺そうとするのは衝動殺人犯で、それこそ相手とやってることが変わらなくなっちゃうよ。だから多くの人の賛同を得るための「戦うための大義名分」てものが必要になることがあるんだよ。その手の社会的な観点をあんまり軽視しないでほしい。

 いちおう「仮面ライダー龍騎」が、「戦う理由の見本市」として有名なので、wikiでも眺めてくるといいんではないのか、とも思っている。そのへんの王道少年漫画や特撮ヒーローものの価値観をあまり軽視しないようにね。あれらは大衆に理解されやすい、普遍的なものが詰まっているから。そういうのを避けていると視点ブレが起こりやすいんだってば……。

上記の回答(今回はとっても長い追記になりますよ)

投稿者 hexa : 1 投稿日時:

 ド近眼で色弱だけどweb上の色彩テストでは「感度年齢がピチピチ18歳相当」とか「上位5%の神の目の持ち主」とか診断されたhexaです。仕事上色の扱いに慣れているとはいえ、自分でもそこまで上位に食い込めるとは思っていなかったので驚いた……。

 五感について詳しく話したつもりが、聴覚について全く触れていなかったので補足です。

 聴覚は、強い精神的ショックを受けた場合、自己防衛本能が働くからか「自分にとって都合の悪いこと」が聞こえなくなる可能性がとても高いです。御作の場合「主人公にとどめの一言を与えてしまったキャラクターの声が聞こえなくなる」「主人公を悪しざまに言うキャラクター同士の会話で、その強烈な単語のみが部分的に聞こえなくなる」などの可能性が考えられます。

 そして、主人公が興味のある話題のみ、あるいは周囲の声を聞き取ろうという意欲が戻ってきた時、急に大音量で聞こえるようになったりします。
 逆に幻聴のほうはその「悪しざまに言う言葉」が何度も繰り返し伝わってくることも……すみません自分で言っていてちょっと怖くなったのでこのへんにしておきます。

 最終段階で「色彩のない視覚」「聴覚」のみが残っているというのは、「物語の進行にとって、小説表現として残っていたら都合のいい感覚だけが残されている」という風に感じられ、主人公の視点に立っているようには思えません。

 もうひとつ、常人が「色のない世界」を体感できる手っ取り早い方法があったのでそれについて触れておきます。というか、皆さん常に体感しています。
 一言で言うと「夜の世界」です。

 視神経に関与する感覚器官として、大きく二つに分けて「錐体細胞」「桿体細胞」とあります。wikiを覗いてもわかることですが、錐体細胞は色に敏感に反応するものではありますが充分な光量がないと働かず、暗所では桿体細胞のほうが働きます。桿体細胞は明暗にのみ非常に敏感ですが、色の判別はほとんどできません。

 TVのミステリー検証番組などて使用される暗視カメラの映像が、より顕著な例だと思ってください。(wikiの暗視装置を参照)。あれは最も暗所で感じ取りやすい緑の光を拾って緑一色に基調されています。ただ、夜の世界は青色の光で照らされているため、人間の桿体細胞では青みがかって見えます。青色光は光の届かない世界で最も遠くまで届く波長の光とされています。

 逆に赤はほとんど感じ取れないため「赤い果実」はドス黒い色と化します。逆に「青や緑の葉物野菜など」はその差異が詳しくわかりすぎるため、やや明るめの、締まりのない中間色のグレーに映ります。
 カラーの画像をモノクロプリントしてみると、赤が思った以上に黒く、青が思った以上に薄く印刷されます。漫画の原稿用紙などは薄青で断ち切り線などが印されていますが、あれをモノクロコピーするとほぼ白と化し消えてしまうため、都合がよい色なんです。
 逆に作文用の原稿用紙はなぜか赤茶色系の線ですが、これはモノクロコピーするとほぼ黒と同等に映ります。文字数計測をしっかりできる利点か何かがあるんだろうか……昨今ではワープロ原稿が増えたため、あまり関係のない話ですけどね。

 ……で、この状態の「楽園のような風景」を見ても普通は一見して楽園とは思えません。せいぜい「他の誰かが『楽園って言うのはこういう場所かもしれないな』と横で呟く→そんなものかと思って詳しく周囲を見てみる→作物が(そのボリュームから判断して)しっかり大量に実っているのがわかる→いちおう豊作ということになる、この土地に住んでいる人にとっては喜ばしいことに違いない→楽園とみなすことができるだろう」という思考経路を辿ってじわじわとその良さを噛みしめることはできるかもしれませんが。

「彩りのない世界」=「光のない世界」=「感動や希望のない世界」
 簡潔な言葉にしてしまうと非常に陳腐に聞こえてしまいますが、これが一般的な認識なんです。この一般的な認識を打ち破る表現をしたいと思っているのなら、それこそ狂気の世界に突入すると思ってください。
 そして独特の表現をしたいわけではなく、単に主人公の気持ちを読者に伝えたいだけならば、無難に一般的なわかりやすい表現でしっかりと伝えることを強く推奨します。独りよがりの実験的な表現は、短編や詩などで試みたほうがいいです。

 あと、fateの例の二人に関して。私はstay nightのTVアニメ放映時にアニメの情報のみで「彼」の正体に気づきましたが。あの二人はメンタルは若干不安定だけれどもキャラコンセプトはしっかりしている。「マスターとしての主人公」と「――としての主人公」ですよね。凛ルートは凛と一緒にいることを楽しむ物語ではなく、彼が存在するための物語。

 二人が同時に居合わせる状況になって、彼が士郎に対して心の内に踏み込み過ぎた上から目線の説教じみたセリフをした時点(私はこの時点で彼の士郎に対する態度が「父」もしくは「兄」と感じられました。単なる敵愾心だけでは出ない言葉ばかりだったから。そしてこの存在は反抗期の「子供」「弟」側から見ればただのウザい存在でしかないことも……)。
 サーヴァント召喚は時間軸を無視できるギミックであること。イリヤが士郎に言った「わたしの――になりなさい」といった言葉(これで士郎が――になる可能性がある、と気づかされた)、本来弓使いのくせに剣を使う機会のほうが多いこと、トドメのキーアイテムが凛のペンダント。

 キャラコンセプトが先にありきでああなんだから、鉢合わせる状況になってしまったら結果的にそういう感情を持つのは当たり前。でも別にあのふたりは完全敵対してるわけじゃない。聖杯戦争での立場上は敵ではあるけれど、凛と彼のコンビは早々に脱落しちゃったわけだし。どっちも私利私欲を優先できないお人よしなんだからもーねー……。
 オミクロンさんはキャラコンセプトがあやふやなまま、なんとかして悪感情を抱かせようとして、そして戦わせようとしている。根本の構造を理解しないまま無理矢理に自分の好きな作品の状況を嵌め込もうとしても、物語は作れません。

 何度も言っていますが、オミクロンさんの作品のラスボスの思考パターンは、藤崎竜版封神演義のそれが最も近いです。ほんの少しでも自分の気に入らない箇所があれば平気でぶっ壊して作り直す、その繰り返し。主人公たちはその気まぐれでぶっ壊される側なんだから、抵抗するのは当たり前。戦う理由はそれだけで充分。おまけで過剰に嫌悪感を感じても全然構わない。

 主人公の生きる意欲が薄くて、さほど嫌悪感を感じないというのでも構わない。でも、その世界にいる「他の誰かとの絆」があれば、戦わないという選択肢はあり得ない。最初から最後まで利己的なだけの主人公だったら、この時点で死んでバッドエンドかもしれません。

 でも、「力を貰った親しかった人達」の想いを背負って生きているんではないの?彼らの代わりに自分が成し遂げなければいけないとか、そういう思いはないの?ないんだとしたら、やっぱり「ただ単に強い力が貰えて喜んでるだけの、自分のことしか考えてない主人公」です。私はそういう主人公にこそ嫌悪感を覚えますよ。

 絶望の描写もいいけれど、それ以上に立ち直る時の描写に力を入れてください。死ぬのはいつでもできるけど、その前にやらなくちゃいけない何かがあるはず。それがこの物語にとって、主人公にとって何なのか。そこをしっかり浮かび上がらせてください。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集

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元記事:追記ですの返信

hexa 様

続いてコメントをいただき、ありがとうございます。

・考察その2:サムライと小公子が関わる「事件」が思いつけていない。

一応こんなことをやりたいという案はいくつか出したものの、あまり手がつかず放置というような状態で、書き直しも検討しているところです。

今の所は、ストーリーの前提として

・小公子の家系には代々血縁によって受け継ぐ稼業がある。
・家系が受け継ぐ能力や技術などが国外からも狙われている。
・少年は数少ない跡取り候補だが、正式には認められていない。
・立場の弱い少年は認められるために、危険な場所で稼業の修行に励む。
・サムライはその教育(メンタル面)と護衛に就く。

というような方向性で行こうと思っています。

ヒロインについては、女性教師兼世間知らず二人のお世話係というようなポジションに収まりそうです。

事件については、一応ネタはあってプロットを書こうというところで急に、その先が何も思いつかなくなってストップしていました。

もやもやして進めない状況からリセットしようと、
ご相談したところ多くの方から面白そうな作品を教えていただいたので、
気分転換しながら新しい情報をインプットしつつ、進めていきたいと思います。

まだまだヒコッヨですが、いつもこちらで温かいアドバイスをいただき「よし、がんばろう!」と進むことが出来ています。

hexa様、ありがとうございます。

上記の回答(追記ですの返信の返信)

投稿者 hexa : 0 投稿日時:

おすすめ作品はみなさんからいっぱい出ているので、私は別のほうの話をしますが。

TRPGゲーマーなのでキャラシミュレートは得意なほうなんですが、その構図だと
・ヒロインはサムライにとっては異国の地で親切にしてくれる普通に好感が持てる人
・それが小公子からみると気持ちがダダ漏れすぎて丸わかり
・そして常日頃いびられている復讐に、ここぞというところで茶々をいれたり邪魔をしたりなんやかんや画策する

イメージ的には「ルパン三世 カリオストロの城」で五右衛門がクラリスに対して「可憐だ……」と呟いたシーンが。いわゆる「日本人じゃないけど大和撫子って感じだよなー」的な。冗談抜きで島本須美ボイスが嵌まりそうなやつ。小公子とサムライが対立してるんなら、ヒロインとは無理に対立させる必要はないと思うんだよなー。

そういうことだとサムライの出身藩も響いてきますね。薩摩藩とか、九州男児はめんどいことになりそうダナー。(あのへん確か硬派=男色でなかったっけ? ちょっと腐のつく人種を呼び寄せてしまいそうですよ……)水戸藩とかすごいストイックそうだけど。メンタルを鍛えるんなら禅とか臨済宗・曹洞宗とかの知識も欲しくない?

あと、剣術の流派にもよる気がしている。薩摩示現流だと一撃必殺・二の太刀いらずってそれ小公子の教育上いいんかそれ?!てなりますからね。宮本武蔵の「五輪書」はけっこう普遍的に通用するけどある意味実戦的すぎる(とりあえず二刀でそれで勝てない相手に当たったら一刀に持ち直せばいいんだよって、ゲームの戦法でも通用するくらいドライな戦略すぎて怖いと思った記憶があります)。

とにかく視点人物の履歴書づくりは大事、と思っておりますので。
そしてその構図だと対立している二人の間を取り持つヒロインはけっこう気が利く人でないと務まらんと思う。無理に個性を出そうと思わず、普通に二人の間に入って役割をこなしているだけで充分に存在感出る可能性がありますよ。TRPG的にはロールプレイ(役割分担)が大事、という考え方です。参考になれば幸いです。

カテゴリー : その他 スレッド: 面白い、良かった本について教えていただけませんか?

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元記事:人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?の返信の返信

hexa様

コメントありがとうございます。

やはり人類にとって最も脅威なのは自然災害になりますよね…

昨今は災害が立て続けに起こっており、hexa様も災害の被害を受けられているということで、こんな質問をした自分は不謹慎だったと、反省しております。不愉快な思いをされていましたら、申し訳ございません。

一応、私が書こうとしているこの物語は児童文学で、流血や残酷描写はなるだけ控えたいと思っております。被災者の方々のトラウマを呼び起こすなんて以ての外です。
しかし、人類滅亡の危機となると、悲劇的でショッキングなシーンは書かざるを得ないものでしょうか…

上記の回答(人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?の返信の返信の返信)

投稿者 hexa : 1 投稿日時:

いちおう、なろうの異世界転移でも主人公の死因を「津波」にしたやつがあって(東日本大震災の直後くらいに見た)、「津波災害の描写がありますので苦手だと感じられる方は読まないこと推奨です」的な注意喚起があったやつを見ましたがな。それは確かに読んだ時微妙~な気がした。本編自体は面白かったんだけどね。

いやほんと、義援金募集の知らせが先週が西日本だったのが今週は北海道だったとか、最近そんな知らせばかりしか聞いてませんな……。
ライフラインに関しては、助けてくれる側が頑張ってくれれば最短で一週間くらいで復旧する見通しがついたから、最低でも一週間くらい耐えられるように用意しておこうと思った。
それ以上は、助けが来なくて死ぬ確率が高い・他の地域の人も死ぬ(=人類の滅亡)の可能性があるから、気にしないことにした。自分ひとりだけ生きても辛いだけ(←人狼ゲーマー的な考え方かもしれん。あれって早く死にすぎても不幸だけど、最後まで生き残ろうとするのも辛いから。死ぬことが決定した仲間に「先に楽になってしまって、苦労を押し付けてごめん」て言われるとなかなか辛かったりするよ)。

児童文学かぁ。海外ものはけっこう残酷な描写のもあるよ。これ本当に児童に見せていいんかってやつ。
あと、いちおうたつみや章の「神様三部作」(ぼくの・稲荷山戦記、夜の神話、水の伝説)が、環境保護をテーマにしているんだけれども、この人の書くのはちょっと説教臭くて苦手って人もいる。

でも、「夜の神話」は原発事故を未然に防ぐ話でしっかり取材してあるのがわかって、これが福島原発事故の前に書かれたものかと思うとすごいと思ったことがあるよ(ただメルトダウンだけは防がなきゃって言っていてリアルでメルトダウンしてしまった事実は小説よりも奇なりと思う……)。
そういうわけで、北斗の拳やナウシカじゃないけれど環境汚染が待ってる未来も普通に想像できます。

読者を気にするのも大事だけど、それ以上に作者さんが書くのに耐えられるか、のほうが大事だから、自分を大事にね。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 人類を滅亡の危機に追いやりたいのですがどうしたらいいですか?

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