どうも竹牟礼です。
「一番合戦 仁」というペンネームでやっています。
紛らわしいのでこちらの名前にすることにしました。
以下長文失礼します。
一つ目の質問です。
僕には小説の師匠がおりまして、 人となりを簡単に説明しますと、 かつて11人体制のプロジェクトを組んで途中で頓挫したという経歴を持つ、そこそこ経験のある現役同人小説家です。
( 現在は神話系の話を書いてるそうです)
そんな彼の指導のもといつも書いているのですが、彼のアドバイスで「本当にこれでいいのか?」と思うものがありました。
別スレッドでも少し書きましたが、「テーマというものは物語の最後でぶち当たるものだからどんどん書き進め。 出来上がったものが面白くなくても話の筋はできているはずだ。 それをたたき台にして推敲すればいい」 というものでした。
僕の作品のあらすじを以下に少しだけ説明させていただきます。
アスペルガー症候群を持つ主人公が七つの種族が治める異世界へワープし、謎の少女を暴漢から助ける。
事情をよく聞いてみると、彼女たちの種族は差別されていて、 村は差別主義者に焼かれて両親も焼き殺されたという。
お兄さんは破壊神の力に取り憑かれていて、各地に災いを振りまいてるという。
そのお兄さんを探しに 二人は旅に出る……、と言うお話です。
そ師匠の言う通り書いてみたのですが、やはり自分の作品が書いていても面白くないし、見ていても面白くないのです。
計画通り進んでいると言えば聞こえはいいですが違和感を禁じえません。
本当にこの書き方でいいのでしょうか?
二つ目の質問です。
(先に断っておきますが僕はアスペルガー症候群の当事者です)
先にも書きましたが アスペルガーの主人公が僕の小説に登場します。
軽々しく表現するべきじゃないことは重々承知しておりますが、ライトノベルの業界では「アスペルガー」という単語が出てきたことは過去一度もないでしょう。
一般文芸を見渡してもそうそうそんなタイトルは見つかりません。
( もしそんなテーマで売れてるのであれば 本に疎い人であっても誰の耳にも入っている筈です)
「発達障害×ファンタジー 」 というジャンルはまだまだ未開拓であり、うまく料理すれば僕にしか作れないとても面白いストーリーになるではないかと僕は分析しました。
いわば諸刃の剣です。
下手くそなものを書いて発表すれば確実に 身を滅ぼしかねないほどバッシングされます。
( 僕はよく知りませんが、筒井康隆のてんかん騒動とか)
少なくとも通常であれば素人や定型発達の人が扱う代物ではありません。
なのに、せっかく主人公は『アスペルガー症候群』という設定にしたのに設定自体を物語に絡めることができないのです。
それ単体でもかなり重い要素なのに、そこに破壊神、人種差別、 と重たくて暗い要素が加わり、作品全体がまとまってないような気がします。
そろそろ質問したいことのまとめへ移りましょう。
1.アスペルガーの作者がアスペルガーの 主人公を出していいのか?
また、アスペルガーの作者が、 実体験をもとにアスペルガー症候群を題材にしていいのか?
2. 「物語のテーマにぶち当たるまで話の筋を掴みながら場当たり的に書いていき出来上がったら推敲する」という書き方でも大丈夫なのか?
色々と書き連ねてきましたが、以上の2点について質問したいと思います。
どうぞお手柔らかによろしくお願いいたします。
補足: 僕は本気でかつて自分にも向けられた発達障害に対する差別や偏見を、他でもない自分のペンによってぶっ壊そうと思ってます。
ですからアスペルガー症候群という症名も バンバン出して行くつもりでいます。
カテゴリーエラー起こしてるのは重々承知です。
そうでなければこの世の中は変わりません。
いくら大人に読まれる内容の本をアスペルガーという題材で書いたとして、 理解するのは大人であり 10代20代に響きません。
そこで感化された大人がいくら動いたとしても、イジメはなくならないのです。
かといって療育の専門家が10代向けに書いた説教臭い教育本なんて、誰も読みはしない。
ならどのようにして彼らに訴えかけるべきか。
答えはただ一つ。
彼らが一番よく目にするライトノベルというジャンルに 発達障害というキーワードを以て一石を投じる必要があります。
僕がそのつもりで書いていることをご了承ください。
熱い文章を読んでいるうちにコメントを書きたくなってしまいました。
座談会を読んでいると、アスペルガーを使った投稿作があったので、ネタとしては毎回それなりの応募数があるんだろうな、だったらプロが出版しているだろうな、調べたことはありませんがそれくらいの認識でしかありません。
1.についてですが、どんどん題材にすればいいです。
それで面白くなって、結果として世間に良い意味で誤解を与えるなら、アスペルガーの使い方が間違っていてもいいと思います。少しくらいの誤差はやむを得ない、それだけ面白い小説を書くことは大変ということです。
実体験をもとにしたアスペルガー症候群を書くことと、エンタメ小説を書くことは、まったく意味が違うことなのですが、同じものとして考えていないか読んでいて心配になりましたが……。
2.「物語のテーマにぶち当たるまで話の筋を掴みながら場当たり的に書いていき出来上がったら推敲する」、
こちらについては、”ただし作者が書いて面白い作品に限る〝、という前提が抜け落ちているように思います。
その方の仰っていることは理にかなっています。
もし我々が異世界転生の物語を書いたとして、ほぼこれだけを書いておけば。
もしこれがテストだったなら80点以上余裕で取れて、読者が大満足する項目があります、それがテーマなのですが。
ひとつの物語を長く書いるうちに、この物語は結局なんだろうか? 作者である自分は何がしたかったのだろうか? と思考がそのようにまとまっていきます。
そのとき人はテーマにぶつかるのですが、普通は誰かに教えられるよりも体験する方が早いです。心苦しい話ですが、頭で理解したつもりになっているのではダメな部分です。
楽しく書ける小説を続けていれば、そのうちテーマにぶつかります。このステージは省略してしまおうとせずに時間をかけて、楽しく小説を書きながら探していかれた方がいいと思います。