元記事:登場人物を一度に二人以上出してもいいのかの返信
太鼓の昔、青富士霊峰の作品で『はや竹』という七つ子の腐女子ビートを扱った作品が泣かず飛ばずに…
上記の回答(登場人物を一度に二人以上出してもいいのかの返信の返信)
スレ主 tkg : 1 投稿日時:
さがらきさん、すみません。
よく意味がわからないので、返答は控えさせていただきます。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>太鼓の昔、青富士霊峰の作品で『はや竹』という七つ子の腐女子ビートを扱った作品が泣かず飛ばずに…
スレ主 tkg : 1 投稿日時:
さがらきさん、すみません。
よく意味がわからないので、返答は控えさせていただきます。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>あまくささんが補足してくれているけれど、本当に 最初に何でもかんでも覚えてもらう必要はない です。
そもそも主人公自身も 何でもかんでも理解してから行動する というわけじゃないでしょう?
もっと言うと、むしろ最初こそ情報は選別して最小限にしたほうが良いし、個人的にはその優先順位として外見を書くことは後回しになります。そんなんどうでもいいし。ヒロインの髪が金髪でも黒髪でも話には関係ないでしょ。
それより話に関係あるのは「主人公にとってヒロイン二人はどういう存在か」ということを知ってもらうこと。
主人公が目を覚ました時点で二人は「見知らぬ少女」だから、主人公は戸惑うし混乱するし状況を理解しようとする。少女二人にとって主人公は「仲の良い幼なじみ」だから、様子がおかしい主人公を心配するし不安になる。
ここでよくある異世界転生モノなら中身大人な主人公が適当に誤魔化して調子を合わせるけど、あくまで私ならという個人的な妄想で答えると、冷静になろうとする主人公は逆にテンパってしまって、少女二人は「冗談が過ぎる」と少し怒った素振りをするが主人公の様子に「冗談じゃなくマジだ」ってことがわかってすごく心配しはじめる。「大丈夫? 私達のことわかる?」みたいな。
そっからは主人公が状況を理解する過程を書くのがめんどいし読者も読むのめんどいだろうから、空行あけて次のシーンでは「ーーよくわからんが理解した、ここは異世界で目の前の美少女二人は自分の幼馴染ってことらしい。」って感じで理解したテイで、現状を簡単にまとめちゃう。
二人のことを書くのは大事なことだろうけど、まずは状況をちゃんと書かないといけないし、そのうえで二人の情報は、読者にとっては「主人公と親しい少女二人だ」ということがわかれば良いだけなので、混乱する主人公と心配する二人の図を書いておけばいいかなと判断した。
外見に関しては、ぶっちゃけ書くとしても特徴的な部分を一個二個用意すれば十分で、それすら別に書く必要は無いんだけど、書くんであれば前述したシーンの後に各キャラ描写に入るからそのときに一人づつ書いていく。
もしくは、キャラ描写に入る前に主人公が自分の中で再度状況を整理するシーンを作って、そこで外見描写だけさらっと書く。かな。
一応、外見を書く必要ないってトコに引っかかってるかもしれんので補足すると、
「外見」は書く必要ないです。なぜなら、書かれた通りの外見をイメージできる読者は書いた本人だけだからです。
外見より重要なのは、そのキャラの雰囲気を書くこと。ほんわかしてるキャラなのかキリッとしてるキャラなのか、そのイメージを読者が自由にしてくれれば、それが一番いい。
猫耳とかオッドアイとか特徴的なもの・記号的なものは書くけど、キャラの「外見」そのものは、絵がない小説なので、まったく必要ないです。
んっと、漫画をよく読む人の場合、キャラクターの造形から「このキャラはほんわかしてそう」というイメージを得ると理解していることが多く、だから外見は重要だと考えがちだけど、小説は絵がないので漫画のように外見から雰囲気のイメージを作ることはできない。
小説の場合は逆で、雰囲気から外見のイメージを作る。
だから、なんのイメージもない初っ端に外見を事細かに書くのは無駄も無駄。まずは雰囲気を書いてからでないと。
スレ主 tkg : 1 投稿日時:
サタンさん、再度の返信ありがとうございます。
申し訳ありません。
私の説明足らずが原因だと思うのですが、異世界に転移する主人公と出会う2人は完全に初対面です。
以前幼なじみだったという関係でも、記憶喪失でもなく、主人公は初めて異世界に来る、という体です。
幼なじみと言うのは、あくまで異世界に元からいる2人のことで、それゆえ2人は普段から行動をともにしている設定になります。
誤解させてしまい申し訳ありません。
とは言え、そんな話があっても面白そうだなと思いました。
外見に関してですが、事細かな描写は必要ないのですね。
雰囲気を書くというのは目からウロコが出る意見でした。
ぜひ参考にさせていただきます。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>「伝えたい事だけを伝える」と言うより、「どう書けば読者が興味を持ってくれるかを意識してポイントを絞る」ということじゃないかと思っています。
小説はアニメなどと比べると情報量に大きな差があります。アニメは絵で見せるので、一時に多くのことを読者に伝えられます。
それに引き換え小説は1シーンで多くは書けないので、シーンの進展と共に少しずつ伝えていくしかないんですね。
なので、読者に興味を持たせるということがきわめて重要なんです。
もちろんアニメだって1シーンで視聴者に興味を持たせることができればそれに越したことはありませんが、アニメの場合はキャラや作画に魅力があればぼんやり眺めていても楽しいので、事情が違うんです。小説だと少し冗長なだけで大幅に読む意欲が減退してしまいます。
興味を持ってもらうということは、言い換えれば先を読んでもらえるようにするということです。先を読んでもらえれば、伝えたいことを段々に盛り込んでいけますよね?
なので1シーンにおいては、多くを伝えるよりも興味を持ってもらうことを優先するべきなのだと考えます。
スレ主 tkg : 0 投稿日時:
興味を持ってもらうことが大事なんですね。
すみません、履き違えていました。
もしよろしければ、あまくささんが普段、読者に興味を持ってもらうためにどんな事を気をつけているか教えていただけないでしょうか?
我儘だとは思いますが、参考にしたいのです。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>あぁ、森か草原かどっかに転移して気を失ってる主人公を、仲の良い二人組が見つけて起こした、という感じの状況か。
主語が 主人公 で話してたから主人公から見て幼馴染なんだと思った。てっきり、あるときいきなり前世を思い出した系かと。
じゃあ、「幼馴染」というのは少女二人の関係性なだけで、主人公とはまったく関係ないわけか。そんなら主人公視点ではあるけど主人公のことはほっといて、二人の状況に注視して書けばいいと思うよ。
主人公の混乱は地の文で書けるんだから、それとは別にヒロイン二人には二人の事情があってそこにいるわけで、読者に伝える情報としては「なんか知らんけど転移したら二人の少女にたすけられた」って事だけじゃないかな。
これ以上は相談の主旨とは関係ないし他人様のネタに踏み込んでしまうから適当な話半分と思ってほしいのだけど、
まあ、主人公は最初気を失ってるとはいえ、普通に見知らぬ男性に少女が無警戒に声をかけるとかご都合主義以外にあり得ない(普通はほっておくか知り合いの男性を呼んでくるか、ともかく警戒する)から、例えばヒロインは巫女的な存在で自分たちを救ってくれる存在が森の中にいるとお告げがあったとか、ヒロインは精霊を見ることが出来て主人公に悪意がないことがわかってた(主人公を転移させた何者かの差し金で)精霊が主人公を助けるように言っていたとか、それなりの事情があると思うので、主人公(と読者)にとってその「事情」は なんか理由があるんだろう くらいにしか理解できないけど「少女二人に助けられた」ということだけ書いて、キャラ描写(ヒロインがどんな人物像かの描写であってキャラの設定説明ではない)は次のシーンか、主人公が現状を理解した後のシーンでじっくりやれば良いと思うよ。
とはいえそういう事情はなくて、という場合は「仲の良い二人の女の子」って雰囲気を押し出せば良いのじゃないかな。
状況を説明しようとするのではなくて、『コレさえ伝わればOK』という何か一個を決めると、割りと楽になるよ。大事な部分が把握できてそれ以外の優先度も把握できるようになるから。
この場合『なんかよくわからんけど女の子二人に助けられた』ということだけが伝われば、むしろ「じゃあその女の子は何者?」と興味に繋がるので、次のシーン『女の子二人はどんな人物像なのか』を読む原動力になって、読者の興味を絶やさないことができる。
更に聞かれてもないお節介で、どうでもいい他人の創作論を言ってしまうと、
この「コレさえ伝わればOK」って一文を全てのシーンで考えて箇条書きに並べると、内容を書かずして全体像が把握できるプロットというよりストーリーラインが出来るので、執筆前にある程度の大筋だけ箇条書きにして整理しておくと良いと思うよ。
スレ主 tkg : 1 投稿日時:
>質問の趣旨の件
なるほど。1シーンに何もかも盛り込もうとせず、主人公(読者)にその場で伝えたい事を1つ伝えられればいいのですね。
助けた2人が幼なじみだった事も1回で暴露する必要はないと。
言われてみればその通りの気がします。少し焦っていたかもしれません、気をつけます。
>踏み込んだ話(助ける理由)
私としては、自分で見落としていた視点を拾ってくれるので大変ありがたいです。確かに現実に照らし合わせてみると、ちょっと不自然ですよね。
「2人が主人公を助ける」場合、2人の心理がどう働いてどんな会話の末にそういう決断を下したのか、しっかり考えてみたいと思います。
今のところサタンさんが仰ったようなしっかりした理由は考えていませんが、幼なじみの2人はあまり脅威(強いモンスターや盗賊)に晒された事がなく、警戒心は薄い性格です。
2人の年齢は中学生くらいで、関係は悪友のような感じです。
もし1人なら怖くても、2人なら互いにけしかけて、主人公にちょっかいをかけるかもしれません。
そういうやり取りの末に起こしてしまった主人公を「とりあえず村に連れていくか」という流れで考えています。
自分で書いててなんですが、やっぱり少し2人に危機感がないかもしれませんね……。
>興味を繋げること、ストーリーラインの作り方
一度、私なりにそのシーン毎に何を伝えたいのか、考えてみます。
仰る通り、しっかりしたプロットは作れていないので、箇条書きだけでも全体の流れを纏めてみますね。
大変参考になりました。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>>もしよろしければ、あまくささんが普段、読者に興味を持ってもらうためにどんな事を気をつけているか教えていただけないでしょうか?
一般論ではなくシーンごとに個別に「この場合はどこがポイントかな?」と考えていますが、あえて一般化を試みるなら。
よく言われますが、謎を作るというのは多かれ少なかれ有効な方法かなと。
謎と言うと大袈裟ですが、ちょっとしたことでもいいんです。すんなり通さずに少しだけ分からない部分を残すとか、異質な要素をまぜるとか。
二人のキャラが同時に登場するという件で考えるなら。
あくまで一例ですが、Aの方がわりとストレートな感じに主人公に話しかけてくるとします。一方のBは黙っていて目立たないんだけど、なぜか不満そうにAを見ているとか。
そんなふうに描くと主人公と読者は「Bは何を考えているんだろう?」と思うでしょ?
そういう疑問を持てば、以降はBの言動に注目するようになると期待できます。そこで、Bの言動を通して少しずつ二人の関係や背景を明かしていけば、無理なく自然に伝わるのでは。
異質な要素というのは、例えばBだけなぜか裸足だとか。
めちゃくちゃ異常ということはないけど、「なんで?」とは思いますよね。
それと、これは私の好みなのですが、文章のリズムにアクセントと言うか、ケレンを含ませてみたりします。
印象づけたいところでね。
前後の文章と同じ流れなら1行ですませるところ、改行を増やしたり、わざと不自然な文章の切り方をしたりすることがあります。
本質とは関係ない小技ですが、そういうのも上手くやれれば意外と効果があるんじゃないかと思っています。
スレ主 tkg : 0 投稿日時:
なるほど……。
どのシーンにも通用するものはなく、そのシーンで興味を引くにはどうしたらいいか、考えることも必要なんですね。
>謎を作る
わからない事があれば読者は興味を持ってくれるのですね。
特に主人公以外の心情だと、なんとなく気を引けるような気がします。
相手が敵なのか、味方なのかはもちろん、主人公にどんな感情を抱いてるのかも、読者はきっと気になりますよね。
>文章にケレンを含ませる
少しアニメの話をしてしまいますが、アニメでもたまに「おやっ?」と思う演出とかがありますよね。
文章でもそんな工夫ができるのだと、心に留めておきます。
とても参考になりました。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場人物を一度に二人以上出してもいいのか
この書き込みに返信する >>現在までに合計10件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全2ページ中の2ページ目。
投稿者 やゆよ 回答数 : 5
投稿日時:
「なぜこのキャラはこの性格なのか?」と自分の小説に疑問を持ち、回答を用意することが大事!作家・紙吹みつ葉さんに創作に関する17の質問
こんばんは、失礼します。
以下転載。
第10回コンテストにつきましては、基本的に『小説家になろう』内で開催している他コンテストとの重複応募は不可とさせていただきます。
応募期間中および一次選考までは選考対象といたしますが、二次選考以降は選考対象として除外しますため、以後の選考に進むことを希望される場合は他コンテストタグを外したうえでご応募下さいませ。
↑とのことですが、小説家になろう外の『HJ小説大賞2021後期』に重複応募するのはありなんでしょうか?
投稿者 手塚満 : 0
基本的な情報が不足しているので回答しにくいですね。以下の補足をお願いします。
1. 「小説家になろう」(の第10回コンテスト運営)に問い合わせた結果はどうでした?
2. HJに問い合わせた結果がどうでした?
3. なぜコンテストや公募をしてない、無関係の私設サイトでお尋ねでしょうか?
以上があれば、経験者からアドバイス程度なら期待できるんじゃないでしょうか。あくまでも参考程度でしょうけれど。
一般的なことを言えば 大野知人さん(No: 2)の仰る通りでしょう。
が、なろうのコンテストの趣旨などによっては例外があるかもしれません。
ただし、ここでいかなる回答が出たにせよ、誰も責任を持てないことは明らかです。
カテゴリー : その他 スレッド: 『第10回ネット小説大賞』と『HJ小説大賞2021後期』の重複応募は駄目ですか?
この書き込みに返信する >>投稿日時:
真似や模倣は教育に繋がるといわれてるが、作品や学校とかで悪い部分を真似をしてる人がいるのに何故か真似をすることの善なのか悪なのかというテーマにした物語が探してもなかなか見つからないのですよ。
そのテーマが作者がつまらないと思ってるから作りたくないからなのか、それとも読者などが受けないからなのか、恵まれないのでしょうか?
投稿者 サタン : 1
そのテーマがつまらないというか、深掘り出来ないから、かなぁ。
「Aは善か悪か」で考えた場合、「Aが善の場合」も「Aが悪の場合」も多くのケースを取り扱ってそに起こるドラマの末に、主人公ないし物語はどういう結末(回答)を出すかって話になるから、「善」と「悪」の対立・衝突を書くことになるんだけど、
模倣って善も悪もなく、ただの学習だから、「善を学ぶ」と「悪を学ぶ」で、別に「模倣」自体は対立してないっていうか。
「模倣されるモノ」の善悪の話でしょ、これ。
真似が悪いわけじゃなく、悪いことが悪いんだよね……?
だから、直接的にはテーマにならない。深掘りできない。
やるなら、「模倣」を別のものに例える、それこそ「教育」とか。すると「教育は善か悪か」という話になって別角度からのテーマになるけど深く切り込めるので無いことはないんじゃないかな。
あるいは「模倣の能力を持った主人公のバトルもの」とかなら割と良くあると思う。この場合は「模倣」は手段になってテーマは別のものになると思うけども。
そもそも「手段」は文字通り「テーマを伝えるための手段」として物語の中で扱うのがやりやすいから、どうしてもテーマになりずらいんじゃないかな。
例えば「模倣」でパッと思い浮かんだのが『ギャラリーフェイク』って主に贋作を扱う美術商の話なんだけど、贋作や模倣は手段として使ってテーマは別にあるし、模倣じゃないしタイトル忘れたけど「自殺」って一つの手段を扱って複数人の主人公の人生を書きながらいろんな自殺を遂げて最後に後悔を残したりして逆に「生きてること」をテーマにしてるオムニバス作品があって、あとは『走れメロス』なんて「走る」って手段で書いてるけどテーマは別にあるし、
やっぱ「手段」は「手段」として扱うのがやりやすいから、じゃないかな。
模倣を繰り返す男の人生がどうなるかって感じで書けば書けないことはないテーマだと思うし、やりようはあると思うけど、
例えば「本気で生きること」ってテーマで書くとしたら、「何かに対し本気でやる」ってことを書くだけだけど、この「何か」に様々なワードを入れれば「恋愛」でも「競争」でもそれだけで様々な物語が作れるけど、
一方で「模倣は善か悪か」ってテーマで書くと、結局「模倣」するだけだから「善の模倣」を書いても「悪の模倣」を書いてもやってること同じだし、前述したけど善か悪かは「模倣されるもの」のことで模倣自体の話ではないし、やれる幅が狭くないかな。
「模倣」というか「贋作」とかで「贋作技術の紹介」とか「贋作の世界」とかを書くんであれば馴染みのない世界を見れて面白いと思うけどさ。
そこらへん考えると、「テーマを伝える手段」として扱うのであれば使える要素だけど、「テーマとして扱う」場合、少なくとも私には掘り下げにくくて使いにくい要素かな。
やってやれないことはないが、私にはできない。幅が狭くて扱うには難しいと思う。
カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 真似をすることは善か悪かというテーマにした物語がみつからない
この書き込みに返信する >>投稿日時:
お世話になります。
初めて質問します。
戦記ものの視点は神視点でも良いのでしょうか。
銀英とかを見ると、必ずしも視点が固定されていないけど、だからこそ読者はわかりやすい気がします。
詳しい方、よろしくお願い申し上げます。
投稿者 大野知人 : 1
簡潔に答えを言ってしまうと、『一人称、三人称(神)共に長所も短所もあるので、「戦記物」と言うだけでどちらにすべきかは、判断できない』です。
もしも仰る通りの初心者さんなら、三人称視点の方が書きやすいんじゃないかと思いますが、理由含めて、一人称・三人称の長所と短所を纏めてみます。
・一人称。
基本的に、誰か一人の視点に集中するため、モノローグを使った思考の説明や、感情の細かい所の表現に向きます。また、地の文の担当者に当たるので、三人以上の人物が会話している時などに、テンポを落とさない表現がしやすいです。
一方で、当然ではありますが客観的な表現には向きません。「誰かが誰かを騙す」などのシチュエーションにあっては、騙す側か騙される側に視点を集中させることになるので、表現力が問われます。
また、視点人物自身の行動・外見を客観的に描写できないので、アクションなども若干ですが書きにくくなりますね。
・三人称。
こちらは、まず第一に自由度が高いです。誰かにある程度視点を寄せて書いても良いし、逆に遠景で軍勢を映すんでも良いし。ほぼ全てのキャラを冷静に、客観で描けるのでアクションや複数の人物が強い感情をぶつけ合うのにも向きます。
しかし、モノローグや思考を挟みづらい分、特定の人物に絞った感情表現や深い思考・思い悩むシーンなどの描写は苦手になってしまいます。また、それを補おうと特定のキャラに視点を近づけすぎると、三人称の強みを失う事になります。
特定の視点人物を設けにくい都合上、外見や動きの描写はやりやすいですが、一方で性格的な癖の描写は難しい所もあります。
さてその上で、三人称をオススメする理由ですが。
一番大きいのはキャラの動きを整理しやすく、描きやすいからです。
また、日本の国語教育では読書感想文や小論文をやらされがちですが、それらは『客観的に見てどうか』とか『自分の主観的な感想を、客観視して分かりやすく書く』事がメインになりがちなので、経験と言う意味で一人称よりも『慣れ』はあると思います。
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