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元記事:ラノベに行間は必要か?また、まろん師匠の文学論について。

 こんにちは。壱番合戦 仁です。

 皆さんに質問させていただきたいことがあります。
 ズバリ、「ラノベに行間は必要ですか?」

 これについては、詳しくないので僕は意見しません。皆さんの回答をお待ちしております。

 次にまろん師匠の文学論について。
 彼方は、「せっかくアスペルガー症候群の君が、アスペルガー症候群の主人公をかくのだから、常識や常人の感性につきやってやる義理はない」と僕にご教示なさいました。
 暗に彼女は、「(きっちり描き切ってなお読者が読めないと文句を言うならそれは読者のせい)だからこそ、読者に媚びて読みやすくしてやる必要などない」といいます。湊かなえや百田尚樹のような売文奴になってほしくないのだといいます。

 「自分の主義主張を曲げてまで馬鹿に面白いといわれる事より、文学者として意義のある小説を書いて賢人に称えられるほうが尊い」

 これが彼女の一貫した主張です。これには僕も大いに賛同するところです。
 ですが、ここで一つ疑問が出てきます。
 「これって、純文学の流儀だよね?」「この方向があっていると強くサンドする僕は、ラノベ作家をやるべきではないのではないか?」と思ってしまったのです。

 面白い小説は書きたい。でも、読者に媚びたくないし、主義主張を捻じ曲げるなんてまっぴら。ましてや、奴隷ハーレムものを書いて「さすが○○様!すごいです!」なんてやりたくない。

 正直そろそろラノベに飽きました。
 【異世界転移ものにしろ、転生ものにしろ、魔王勇者ものにしろ、奴隷ハーレムものにしろ……。自己承認欲求を満たして現実逃避するためのオ〇ホじゃねーか!!】

 っとと。失敬。これは言い過ぎですが、読了しても胸の奥に何も残らない小説が多すぎる気がします。萌えとか抜きで、ラストシーンに差し掛かったあたりのヒロインを抱きしめたくなるようなラノベも、味わいのある余韻が残って、文学的に意味のある感動を覚えるラノベも、聞いたことないし見たこともありません。

 おそらくですが、ラノベの正体を彼方が知ったとしたら、たぶん僕がラノベ作家になることを義人はしないでしょう。そして、ぼくも、同じラノベを書くにしろ、純文学や大衆文学を書くにしろ、味気ない小説を書くつもりはありません。

 続きはまた今度。

上記の回答(皆さんにお伝えしたいことがあります。)

スレ主 一番合戦 仁 : 0 投稿日時:

 売文奴というセリフは師匠が「こう言いました」という旨を伝えたかっただけだったのですが、大いに誤解を招いてしまったようです。

 後出しじゃんけんのようで気が引けますが、とはいえ、僕も大いに賛同していました。でも厳密に言って、『「面白ければ何でもいい」って、なんか尊敬できないな』という気持ちが根底にあったからそういう人を敬遠したいのです。

 売れること。まずこれがなくては世間に訴求できません。そのうえに作家としてのポリシーやプライドは成り立つと思います。

 読者に媚びる。よくない言い方だったと思い返しています。
 でも、たった一つだけ弱音が吐けるなら、あったこともない読者の気持ちを想像しながら書くってこんなに難しいんだなって、思って、疲れてしまいました。
 その分楽しいですけどねw
 自分のために書いた文章を書いても、文体が破滅して完成度が落ちるため、自分のためにすらならないことに気が付いてしまった。だから、もう人に喜んでもらえる文章しか書きたくありません。

 青い空を見上げて、自分が本当は何が書きたいのかをじっくり考えてみることにします。
 サタンさん、懲りない利用者でごめんなさい。あなたのおっしゃったことはログに残っています。また今度、じっくり読み返すつもりなので、安心してください。
 パクトボーさん、悪気がないとしても、悪質な書き込みを続けてしまうことがやめられないのです。何が悪くて何がいいのかがわかっていない以上、リアルでもネットでも、僕が善を悟る日が来るまで、きっとあなたのように僕の振る舞いで傷つく人はこれからも増え続けるでしょう。そのようなことがないように努力しても、指の間から零れ落ちる砂のように多くの人が憤慨し幻滅し悲しむと思います。
 加害者本人でありながら、何の悪意もなく失言を垂れ流す口をふさげないまま、ただ茫然としながら生きていくほかに方法がないのです。

 叱ってくれる人もいなかっただの、障害が云々だのはこっちの事情です。だからこそ僕にできることは、その場限りの謝罪だけなのです。しかも反省自体ができないので、今後繰り返さない保証もできない。反省というのは今後繰り返さないことも含めて反省です。それができないことが本当に辛い。
 重い障害を抱えた人なら一度は経験したことのある辛さではないでしょうか。

 読むせんさん辺りにはわからない感覚でしょうが。

 だから、ごめんなさい。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: ラノベに行間は必要か?また、まろん師匠の文学論について。

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元記事:『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

以前、ラ研の小説プロット相談掲示板で書いた小説が大方書けたので、アップします。
『僕がどんどん増えていく』(R-15)
https://slib.net/94849
しかし、以前もありましたが気になる点が出たので、皆さんの協力を借りて改稿しようと思っています。
今回の気になる点は、
・物語や設定に矛盾点は無いか。
ストーリー性はあるか(前作で「ストーリー性が無い」と叩かれた為)。
トリックに問題は無いか。
・一人称他視点だけど、大丈夫か。
です。
この他にも、おかしなところがあれば正直に書いて下さって結構です。
なお、あくまで添削・改稿が目的なので批評、ダメ出しのみの投稿はご遠慮願います(代案、ネタ出し、添削文を一緒に書いてくれると嬉しいです)。

上記の回答(『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信)

スレ主 エア : 0 投稿日時:

皆さん、拝読ありがとうございます。
>読むせんさんへ
とりあえず一点、句読点が少なく長文が多いかな?そのせいでちょっと息継ぎがしにくい。
一文が長すぎて申し訳ございませんでした。後で、改稿しようと思います。
>勝手にわたし好みの感じに改訂して貼っていいやろか?
貼って大丈夫です。参考にはしますので。

>ヘキサさんへ
>女刑事さんが前回の加奈みたいな都合のいいキャラ扱いになっている感じ。
佐渡が万能キャラになっている感じでしたが、他の場面でもほぼ無双になっていますからね。その辺が難しかったです。申し訳ございませんでした。

>一人称多視点ですが…
分身だけで話を進めた方が良かったですか。和宏と井沢の場面が難しいですが、頑張ってみます。

カテゴリー : その他 スレッド: 『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

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元記事:『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

以前、ラ研の小説プロット相談掲示板で書いた小説が大方書けたので、アップします。
『僕がどんどん増えていく』(R-15)
https://slib.net/94849
しかし、以前もありましたが気になる点が出たので、皆さんの協力を借りて改稿しようと思っています。
今回の気になる点は、
・物語や設定に矛盾点は無いか。
ストーリー性はあるか(前作で「ストーリー性が無い」と叩かれた為)。
トリックに問題は無いか。
・一人称他視点だけど、大丈夫か。
です。
この他にも、おかしなところがあれば正直に書いて下さって結構です。
なお、あくまで添削・改稿が目的なので批評、ダメ出しのみの投稿はご遠慮願います(代案、ネタ出し、添削文を一緒に書いてくれると嬉しいです)。

上記の回答(『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信)

投稿者 読むせん : 0 投稿日時:

プロローグ

もし、自分が普通の人間ではないと知ったら、どう思う?
突然、こんな事を訊かれても質問の意味が分からないかもしれない。僕も同じだ。

 僕は一般家庭に生まれ育ち、大学まで進学して就職、普通の人は聞いたこともないだろうが、業界内ではそこそこ知名度のある一般企業に勤めてきた。
 きっと、その後も平凡な生活を送り続け、結婚して子供を作って孫が出来て、小さないざこざは起きつつも特に大きな事件や災難に巻き込まれる事は無く、それなりに静かに生涯を終えるものだと思っていたんだ。
 あの事件に、巻き込まれるまでは……。

語り部 小柳和仁
 気が付くと、そこは真冬の海だった。②
 これが正確には海岸にいたとか船の上にいるという意味ならまだ分かるが、僕の場合、意識を取り戻したのは、ほのかに濁った海中だった。

 海で溺れて意識を失った話はあるけど、海で意識を取り戻した話なんて、まず無いだろう。
 でも、僕が目を開けた瞬間、目の前を小さな魚の群れが泳ぎ、海の底には海藻が揺らいでいるのが見えた。

 スキューバダイビングはもちろん、季節外れの海水浴をしに来た覚えはないのに、どうして僕はこんな場所にいるのだろうか。
 そんな事を考えていると、急に息が苦しくなり吐き出した息が大きな泡となって吐き出され、海水が肺の中に雪崩れ込んでいく。

 このままだとマズイ。

 我を忘れて、僕は鈍く光る海面までもがきながら進み、どうにか顔を出すと、大きく息を吸い込んだ。冬の海は波が荒く、ついでに痛いほど塩辛い。
 どうにか立ち泳ぎをして大きく息を吸い、酸素を取り込んだ事で、ようやく生き返った気がした。
 
何回か荒い呼吸をした後、辺りを見渡したが海の外はまだまだ薄暗く、霧が立ち込めている。どうやら朝みたいだ。③
 朝日のおかげで海面は分かったけれど、朝霧のせいで陸地が分からない。このままだとヤバイと思った僕は、必死に叫んだ。

「おーい! 誰かー! 助けてくれー!」

 船が気付いてこちらにやって来ないか、せめて流木が流れて来てくれたらと願ったが、そんな都合の良い展開は起きなかった。
 でも、そんな時、一瞬だが暗い景色が眩しく光った。それは秒間隔で何度も繰り返す。④
 何が起きたんだ。辺りを見渡すと、霧の向こうに街らしき影が見えた。そして街の近くには灯台。さっきの光はあの灯台からか。あちらに向かえば、陸地に辿り着ける。そう思った僕は薄闇の中を懸命に泳いだ。
 思っていたより距離があったので、泳いでいる途中で力尽きそうになったが、それでも必死で泳いでようやく海岸に辿り着いた。⑤

 浅瀬に入ると、僕は息も絶え絶えになりその場にうつ伏せになって倒れ、しばらくそこで休んでいた。
 フルマラソンを走り終えた気分だ。いや、ずぶ濡れで全身を動かした分、こっちの方がしんどいかな。
 しかし、ここはどこなんだ? 場所を知る必要がある。まずは道に出て近くに人がいないか、看板が無いかを探そう。
 でも、その前に少し休まないと。そう思いながら僕が砂浜に寝そべって一休みしよう。そう思った瞬間、僕は気絶したようだった。

「大丈夫ですか? 返事は聞こえますか?」

 気が付いたとき、相手は僕に話しかけてきていた。
 こんな時に話しかけて来るのは一体誰なんだと思い、僕は腕を少しだけ下ろして相手の顔を見た。
 見えたのはパトロール中のお巡りさんだった。お巡りさんは毛布を持って、心配そうに僕を見つめている。⑥

「あっ、大丈夫です……」

 僕の返事にお巡りさんは優しく言った。

「そうですか。その恰好では相当寒かったでしょう?毛布をつかってください」
「えっ?」

 警察官からの言葉に僕の目は点になった。まさかと思いつつも身体を起こして首から下を見た。
Aカップくらいのちっぱいがあった。⑦
え!?僕は女だっけ!?慌ててよくみるとややポッコリしてきたお腹とその下から股間が見えて、僕がちょっと小太りな男だと分かった。若いころはシックスパックとはいかないまでも、腹筋が四つに割れていることがひそかな自慢だったのに‥‥ダイエットしよう。
 というか裸だ。全裸だ。陸地へ上がる事に精一杯で衣服の事など全く考えていなかった。

「いや……これは別に海を泳いでいたとかそういう性癖があるという訳ではなくて……」

 一気に込み上げる羞恥心のあまり、僕は必死で弁明したが、お巡りさんは苦笑しながら声を掛けた。

「正直、よくあるんですよ」
「えっ?」

「ここは近くに自殺の名所がありますからね‥‥波にもまれて服が脱げてしまったり、とっさに溺れないように自分で脱いだりして、見つかるときには皆そんな恰好になるんです‥‥あなたはちゃんと生きようとした証です。よく頑張りました」
「えっ?」

 ・・・・・優しいお巡りさんから、真冬の海に投身自殺しようとした自殺未遂者と認定されてしまった僕は、毛布とお巡りさんのコートを着せられた後、ガンガンに暖房を効かせたパトカーに乗せられて警察署に連れて行かれてしまった。
 そりゃあ、真冬の海岸で髪に海草が絡みついた全裸の男がこんなところにいたら、そう思われるのも無理は無いが、自殺者と間違われるのは非常に不本意である。僕は好きであんな所にいた訳では無いし、そもそも脱いだ記憶もない。

 でも下手に訂正をして、露出狂として逮捕されるのは……。
 乗車中、お巡りさんが警察署に連絡をしているのを見て、何だか不安になって来たが、運転中のパトカーから飛び降りて逃げる勇気は無かった。というか自分でもびっくりするくらい体が冷えていたらしく、体が震えてまともに動けなかった。歯もガチガチ鳴らすのが止められない。

 子供の頃はパトカーに乗ってみたいと憧れたが、こんな形で実現してしまうと素直に喜べない。こんな事が家族に知られたらと思うと、気が重い。体温が戻ったら、どうにか適当に答えて、この場から逃れよう。
 警察署に着くと、別のお巡りさんがやって来て取調室まで案内された。
 早速、お巡りさんは僕に質問した。

「まず、あなたの名前は?」
「小柳和(おやなぎかず)仁(ひと)です」

 その後、職業や住所、生年月日、年齢など個人情報を根ほり葉ほり聴かれた。

「ところで、君はどうして夜に海で倒れていたのか尋ねても?」

 お巡りさんは僕が先程海で倒れていた理由について尋ねてきた。

「えっと……気付いた時には海にいたんです。辺りを見渡していたら街が見えたので、どうにか泳いできました」
 
僕の答えに、お巡りさんは軽く驚いたが、すぐに次の質問を出した。。

「じゃあ、どうしてあなたは海に?」

 その問いが出た途端、僕は返答に窮した
だが黙秘する訳にもいかないので、ぎこちないながらも言葉を絞り出した。

「……すみません。実は、僕もどうして自分が海にいたのか分からないのです」

 僕の口から出た答えに、お巡りさんは意外そうな顔をした。

「えっ、分からない? じゃあ自分で飛び込んでいないのですか?」

 お巡りさんに訊かれて僕は理由を説明した。

「はい。確か会社から帰る途中で、突然何者かに襲われたところまでは覚えているのですけど、それ以降の記憶はぷっつりと途切れているんです。それで、気付いた時には海にいて、死ぬかと思いました」

 僕の説明にお巡りさんの目と口が少し丸く開くと、すぐ難しい顔で少し考え込んだ。

「あのぉ?」

 どうかしましたか?とお巡りさんに尋ねようとした時、お巡りさんは僕に告げた。

「小柳さん。悪いですけど、ちょっと相談室まで来てもらえませんか?」⑧

カテゴリー : その他 スレッド: 『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

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元記事:『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信

プロローグ

もし、自分が普通の人間ではないと知ったら、どう思う?
突然、こんな事を訊かれても質問の意味が分からないかもしれない。僕も同じだ。

 僕は一般家庭に生まれ育ち、大学まで進学して就職、普通の人は聞いたこともないだろうが、業界内ではそこそこ知名度のある一般企業に勤めてきた。
 きっと、その後も平凡な生活を送り続け、結婚して子供を作って孫が出来て、小さないざこざは起きつつも特に大きな事件や災難に巻き込まれる事は無く、それなりに静かに生涯を終えるものだと思っていたんだ。
 あの事件に、巻き込まれるまでは……。

語り部 小柳和仁
 気が付くと、そこは真冬の海だった。②
 これが正確には海岸にいたとか船の上にいるという意味ならまだ分かるが、僕の場合、意識を取り戻したのは、ほのかに濁った海中だった。

 海で溺れて意識を失った話はあるけど、海で意識を取り戻した話なんて、まず無いだろう。
 でも、僕が目を開けた瞬間、目の前を小さな魚の群れが泳ぎ、海の底には海藻が揺らいでいるのが見えた。

 スキューバダイビングはもちろん、季節外れの海水浴をしに来た覚えはないのに、どうして僕はこんな場所にいるのだろうか。
 そんな事を考えていると、急に息が苦しくなり吐き出した息が大きな泡となって吐き出され、海水が肺の中に雪崩れ込んでいく。

 このままだとマズイ。

 我を忘れて、僕は鈍く光る海面までもがきながら進み、どうにか顔を出すと、大きく息を吸い込んだ。冬の海は波が荒く、ついでに痛いほど塩辛い。
 どうにか立ち泳ぎをして大きく息を吸い、酸素を取り込んだ事で、ようやく生き返った気がした。
 
何回か荒い呼吸をした後、辺りを見渡したが海の外はまだまだ薄暗く、霧が立ち込めている。どうやら朝みたいだ。③
 朝日のおかげで海面は分かったけれど、朝霧のせいで陸地が分からない。このままだとヤバイと思った僕は、必死に叫んだ。

「おーい! 誰かー! 助けてくれー!」

 船が気付いてこちらにやって来ないか、せめて流木が流れて来てくれたらと願ったが、そんな都合の良い展開は起きなかった。
 でも、そんな時、一瞬だが暗い景色が眩しく光った。それは秒間隔で何度も繰り返す。④
 何が起きたんだ。辺りを見渡すと、霧の向こうに街らしき影が見えた。そして街の近くには灯台。さっきの光はあの灯台からか。あちらに向かえば、陸地に辿り着ける。そう思った僕は薄闇の中を懸命に泳いだ。
 思っていたより距離があったので、泳いでいる途中で力尽きそうになったが、それでも必死で泳いでようやく海岸に辿り着いた。⑤

 浅瀬に入ると、僕は息も絶え絶えになりその場にうつ伏せになって倒れ、しばらくそこで休んでいた。
 フルマラソンを走り終えた気分だ。いや、ずぶ濡れで全身を動かした分、こっちの方がしんどいかな。
 しかし、ここはどこなんだ? 場所を知る必要がある。まずは道に出て近くに人がいないか、看板が無いかを探そう。
 でも、その前に少し休まないと。そう思いながら僕が砂浜に寝そべって一休みしよう。そう思った瞬間、僕は気絶したようだった。

「大丈夫ですか? 返事は聞こえますか?」

 気が付いたとき、相手は僕に話しかけてきていた。
 こんな時に話しかけて来るのは一体誰なんだと思い、僕は腕を少しだけ下ろして相手の顔を見た。
 見えたのはパトロール中のお巡りさんだった。お巡りさんは毛布を持って、心配そうに僕を見つめている。⑥

「あっ、大丈夫です……」

 僕の返事にお巡りさんは優しく言った。

「そうですか。その恰好では相当寒かったでしょう?毛布をつかってください」
「えっ?」

 警察官からの言葉に僕の目は点になった。まさかと思いつつも身体を起こして首から下を見た。
Aカップくらいのちっぱいがあった。⑦
え!?僕は女だっけ!?慌ててよくみるとややポッコリしてきたお腹とその下から股間が見えて、僕がちょっと小太りな男だと分かった。若いころはシックスパックとはいかないまでも、腹筋が四つに割れていることがひそかな自慢だったのに‥‥ダイエットしよう。
 というか裸だ。全裸だ。陸地へ上がる事に精一杯で衣服の事など全く考えていなかった。

「いや……これは別に海を泳いでいたとかそういう性癖があるという訳ではなくて……」

 一気に込み上げる羞恥心のあまり、僕は必死で弁明したが、お巡りさんは苦笑しながら声を掛けた。

「正直、よくあるんですよ」
「えっ?」

「ここは近くに自殺の名所がありますからね‥‥波にもまれて服が脱げてしまったり、とっさに溺れないように自分で脱いだりして、見つかるときには皆そんな恰好になるんです‥‥あなたはちゃんと生きようとした証です。よく頑張りました」
「えっ?」

 ・・・・・優しいお巡りさんから、真冬の海に投身自殺しようとした自殺未遂者と認定されてしまった僕は、毛布とお巡りさんのコートを着せられた後、ガンガンに暖房を効かせたパトカーに乗せられて警察署に連れて行かれてしまった。
 そりゃあ、真冬の海岸で髪に海草が絡みついた全裸の男がこんなところにいたら、そう思われるのも無理は無いが、自殺者と間違われるのは非常に不本意である。僕は好きであんな所にいた訳では無いし、そもそも脱いだ記憶もない。

 でも下手に訂正をして、露出狂として逮捕されるのは……。
 乗車中、お巡りさんが警察署に連絡をしているのを見て、何だか不安になって来たが、運転中のパトカーから飛び降りて逃げる勇気は無かった。というか自分でもびっくりするくらい体が冷えていたらしく、体が震えてまともに動けなかった。歯もガチガチ鳴らすのが止められない。

 子供の頃はパトカーに乗ってみたいと憧れたが、こんな形で実現してしまうと素直に喜べない。こんな事が家族に知られたらと思うと、気が重い。体温が戻ったら、どうにか適当に答えて、この場から逃れよう。
 警察署に着くと、別のお巡りさんがやって来て取調室まで案内された。
 早速、お巡りさんは僕に質問した。

「まず、あなたの名前は?」
「小柳和(おやなぎかず)仁(ひと)です」

 その後、職業や住所、生年月日、年齢など個人情報を根ほり葉ほり聴かれた。

「ところで、君はどうして夜に海で倒れていたのか尋ねても?」

 お巡りさんは僕が先程海で倒れていた理由について尋ねてきた。

「えっと……気付いた時には海にいたんです。辺りを見渡していたら街が見えたので、どうにか泳いできました」
 
僕の答えに、お巡りさんは軽く驚いたが、すぐに次の質問を出した。。

「じゃあ、どうしてあなたは海に?」

 その問いが出た途端、僕は返答に窮した
だが黙秘する訳にもいかないので、ぎこちないながらも言葉を絞り出した。

「……すみません。実は、僕もどうして自分が海にいたのか分からないのです」

 僕の口から出た答えに、お巡りさんは意外そうな顔をした。

「えっ、分からない? じゃあ自分で飛び込んでいないのですか?」

 お巡りさんに訊かれて僕は理由を説明した。

「はい。確か会社から帰る途中で、突然何者かに襲われたところまでは覚えているのですけど、それ以降の記憶はぷっつりと途切れているんです。それで、気付いた時には海にいて、死ぬかと思いました」

 僕の説明にお巡りさんの目と口が少し丸く開くと、すぐ難しい顔で少し考え込んだ。

「あのぉ?」

 どうかしましたか?とお巡りさんに尋ねようとした時、お巡りさんは僕に告げた。

「小柳さん。悪いですけど、ちょっと相談室まで来てもらえませんか?」⑧

上記の回答(『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信の返信)

投稿者 読むせん : 0 投稿日時:

①僕が増殖するのは、タイトルから分かっているのでスカッと切ってみた。
ヒーロー云々が欲しい場合、入れたままの方がいいと思う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②勝手に冬にしたった
③朝にしたった。夜では海草も魚も見えないと思うし。上下が分からない状態でも光の方へ行けば海面に行けると思う。でも灯台は欲しかったので早朝(笑)
④助けの船は来なかったけど、方向を教えてくれる灯台は光ったから『でも、そんな時』
⑤ここ、海岸にする?テトラポットだらけの岩礁とかでもいいかもよ?
⑥海辺の警察なら水死体を疑うと思う
⑦いらずの伏線。自分の性別すら覚えていない主人公フラグのつもり

聞きかじりですが、水死体って結構な頻度で半裸OR全裸らしいの、岩肌に打ち付けられて波にもまれるうちに脱げちゃうとか。あと濡れた服が纏わりついてきて溺れそうになるから、脱げって教える学校もある。冬場だと体温奪われるから脱がない方がいいらしいけど。

冬の全裸は水死体。あるいは投身自殺者だと、お巡りさんなら誤解すると思う。

カテゴリー : その他 スレッド: 『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

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元記事:『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信の返信

①僕が増殖するのは、タイトルから分かっているのでスカッと切ってみた。
ヒーロー云々が欲しい場合、入れたままの方がいいと思う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②勝手に冬にしたった
③朝にしたった。夜では海草も魚も見えないと思うし。上下が分からない状態でも光の方へ行けば海面に行けると思う。でも灯台は欲しかったので早朝(笑)
④助けの船は来なかったけど、方向を教えてくれる灯台は光ったから『でも、そんな時』
⑤ここ、海岸にする?テトラポットだらけの岩礁とかでもいいかもよ?
⑥海辺の警察なら水死体を疑うと思う
⑦いらずの伏線。自分の性別すら覚えていない主人公フラグのつもり

聞きかじりですが、水死体って結構な頻度で半裸OR全裸らしいの、岩肌に打ち付けられて波にもまれるうちに脱げちゃうとか。あと濡れた服が纏わりついてきて溺れそうになるから、脱げって教える学校もある。冬場だと体温奪われるから脱がない方がいいらしいけど。

冬の全裸は水死体。あるいは投身自殺者だと、お巡りさんなら誤解すると思う。

上記の回答(『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼の返信の返信の返信)

投稿者 読むせん : 0 投稿日時:

アチコチ改訂ミスはありますが、ちょこちょこ強引な展開や言い回しがある気がします。私のミスも多いわ(;´∀`)スイマセン。

まず第一発見者お巡りさんは主人公の顔を見た時点でピンときてしまっているようですが、それでいいの?
まず①全裸マンの名前を聞き、本部に連絡し警察か病院。②本部はその人物の名前が事件の容疑者のものだと分かり、③担当者が本人確認、④女警部がその隙に飛んでくる・・・・という流れがいると思うの。

この場合「あなたのお名前は?」が①と③の二回あってもいいと思う。

カテゴリー : その他 スレッド: 『僕がどんどん増えていく』の改稿・添削依頼

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元記事:恋愛シーンについて

はじめまして、シオンといいます。
僕はバトルものの小説を書いているのですが、そこに恋愛要素を入れようと考えているのですが、どうしても上手く書けません。
どうしたら上手く書けますか?

上記の回答(恋愛シーンについての返信)

投稿者 戦予報 : 1

キャラクターとストーリーが合っていないという問題と似ていると思います。バトルに恋愛要素を入れるのではなく、結び付けるという考え方で書くといいと思います。結び付け方は無数にあります。まず、そのパターンを勉強してみてはどうでしょう。ほとんどのラノベがこの構成になっていると思います。バトルって何も殴り合うだけじゃないので。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 恋愛シーンについて

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投稿日時:

元記事:複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話

トランプ大統領が今、関税を全部やめてなにかすると言ったら、たとえそれが100%正しい行動でも、トランプは精神病だ、と言われますよね。

人間は動機に基づいて行動しますが、長期的に見るとチグハグなことをしたりもします。人間というのは、常に首尾一貫した行動をするとは限りません。
それを書きたいです。

登場人物達が動機もなく行動をしないという前提の上で、複雑な人間関係と思惑が重なった結果、誰にとっても望ましくない結果になる、または望外の最良の結果が得られる、というような、人間にとって一番難しい話の一種であるであろう物語の書き方が知りたいです。

たとえば、今の日本政府、先進国の政府は、ほとんど全員自分の国のために行動しているのに、思わしくない方向へ向かっています。これは複数人が動機と目的を別々に持って、それぞれ最善を尽くして行動しているのに、上手く行きません。

しかし、上手く行っていないことははっきり分かっても、なぜ上手く行っていないのか、これまでの歴史で

「ここでこの人がこうしていれば、この国は今よりもずっと上手く行っていたのになあ」

なんてことが分かることはあり得ません。つまりこれは、人間にとって小説の中でも書くのが難しいのです。
しかも、単に動機もなく人間が行動しているだけの話なら、支離滅裂だと笑われてしまいますから、そうなってはいけないのです。

これを書くにはどうしたらいいですか?

上記の回答(複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話の返信)

投稿者 読むせん : 0

今のプーチンでいいけど、そもお前さんには【個人の行動原理がはっきりしない】が描けへんのんと違う?

興味を持つのは悪ぃこと違うけど、どこか「客観視ぶろうとしている主観」から抜け出せていない。捉( とら)えてみたい事が漠然( ばくぜん)としている点はデカいけど、

お前さん、そもそも【自分以外の価値観】に興味が無さ過ぎて、サンプルが足りてないんちゃう?(;´・ω・)

カテゴリー : ストーリー スレッド: 複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:ショートショートについて質問二つ

清秋の候失礼します。
 当方とりあえず数をこなしてみようと最近ショートショートのようなものを書いていたのですが、そろそろ第三者に批評していただき問題点などをあぶり出したいと考えております。
 そこで、以下の2点質問いたします。
1)こちらの『ノベル道場』でショートショートの批評依頼は可能か。不適ならばどういった方法がいいのか
2)投稿するならどこのサイトがおすすめか(ジャンルは…たぶんホラー?)

上記の回答(ショートショートについて質問二つの返信)

投稿者 手塚満 : 0

ご質問込みですので、作品についてもこちらのみで返信いたします。

前のご質問(「わかる」前提で話を作ってしまう 、2019年09月08日)の続きのご質問と捉えて、回答してみます。何本か書いてみると仰せだったと思いますので、今回の御作がそういう練習作品だと考えてみます。

非常に短いのですぐ読んでしまえるし、読み返すのも楽なんですけれど、話の内容は分かりませんでした。ただ、分からないことを狙いとする作品もあります。リドル・ストーリーと呼ばれ、たいてい二択でどっちの結末かになることは分かるんだけど、二択のどっちになったか分からない(有名作では「女か虎か?」など)。

御作ではリドル・ストーリーを狙った雰囲気はあるんですが、しかし何度読んでも、リドル・ストーリーかどうかの確信も持てない。リドル・ストーリーのようにも思えるし、そうでないとも思える。

言い換えますと、確実に「これ」という結末があるとも思えず、意図的に確たる結末を示さないで終えたとも思えない。そんなもやもやした感じです。

分からなさは情報量でいえば、過多でも起こるし、過小でも起こります。御作では過小ではないかと思います。例として、書き出しのところ(1番目の段落)を文単位で考えてみます。

01> 目の前に刃物がぶら下がっている。
後を読むと、布団かベッドで寝ているようですが、突端ではそうとは分かりません。立っていると読者が思うケースが多いんじゃないでしょうか。
つまり、立っている誰か(おそらく主人公)の前に刃物が吊るされている。

02> その切先はこちらを向いてふらふら揺れている。
01で主人公が立っていると解釈すると、この02はとても変な描写に思えます。ですので、この辺りで「横たわっていた?」と読者は疑い始めます。

03> 怖い。
一人称とはまだ確定していませんので、誰が怖いのかよく分かりません。01~02で状況が曖昧なことも手伝ってしまいます。
つまり、主人公ないしは地の文の語り手が「この状況は怖いものである」と言っているなら、02は例えば「吊るしてあり、普通は切っ先が下を向くはずの刃物が、こちらに切っ先を向けた」といった異常な状況かもしれないと疑う可能性もあるわけです。

04> 反射的に私は目を開けた。
地の文に「私」が出て来まして、一人称と確定。非常に短い尺ですから、最初の文で「私」を使うほうがイメージ確定しやすいでしょう。
この04は01~03で目を開いて刃物を見ていたはずの主人公が目を開けるという、ちょっと不条理な状況です。
良くも悪くもちょっとびっくりします。良いこととしては、小さいことながらも劇的ですよね。不条理なんですから、読者としては「なんだろう?」と思う。続きを読みたくなる要素になっています。
悪いこととしては、01~03の曖昧さを助長してしまっていることです。刃物の状況も不可解なのに、さらに開けていた目が開く。何を言っているんだ、という感じもしてしまいます。

第1段落では、以上のように多義性があり、イメージは揺らぎます。01であれば、以下の感じで書いてみてもいいように思います。

「私がふと目を覚ますと、目の前に刃物がぶら下がっている。あれ、自分の寝床で寝ていたはずなのに。」
(02は「え、何これ?」など、刃物に注目した台詞的な心情描写でもいいかもしれません。)

第1段落の描写上の紛れは、続く第2段落で一応は確定していきます。しかし、第2段落はキャラの思考や、見えているものの描写に少々疑問が残ります。

05> そこに広がっていたのは暗い天井。
04で目を開いて、01~03の状況(ぶら下がる刃物)がないという描写ですね。ここでようやく「暗い」が出てきます。
イメージの確定を遅らせる効果は感じられません。むしろ遅らせて損をしているようにも思います。
なぜなら、「寝床にいる夢だったと思ったらそれも寝床で見ていた夢(と思ったら、それも……)」というループが御作の見どころになっているからです。寝床にいる、ということ自体は早々に明かし、かつ揺らがない要素にすべきです。

06> なんだ、寝入りばなの幻か。
この主人公の思考は少し奇妙に思えます。多少寝ぼけていることを表したいのか、05で目に見えたものを描写していますね。
リアルではそんな感じのことは多い。目が覚めて、夢だったと思うのにタイムラグが生じるのはしばしばです。
ですが、フィクションなんです。読者がいる。この06を先に出したほうがいいでしょう。しかも05はかなり明快な描写ですので、ちゃんと覚醒している感じがあります。
ぱっと目を開けて「なんだ、夢か」(オチに連なる伏線)→「実際、刃物なんてなく、暗い天井しか見えない」という感じですね。

07> ほっとして今度こそ寝ようと再び目をつむる。
普通の描写で問題ありません。

08> と、また目の前で刃物が揺れだした。鋭い切先に長い刃の部分、そしてその奥に見え隠れする柄。
ここもイメージが揺らぎます。目をつむったままか、再び目を開いたのか判然としないからです(次の第3段落で、目をつむったままだと確定されていて、遅い)。

09> 重そうな剣に見える。顔に落ちてきたらたぶん刺さって助からない。
さっきは刃物で形状等は曖昧でした。それでもいいんです。読者が勝手に包丁なり、西洋剣なり、日本刀なり想像すればいいので。
この尺では「同じものなら呼称は変えない」「呼称を変えるなら、モノも変える」にしたほうがいいと思います。
同じ悪夢と強調したいなら、ずっと「重そうな剣」(二度目は「さっきの剣」などともできる)がいいでしょう。変えるのであれば、一度目「短剣」、二度目「長剣」みたいに、危険度を上げるようにしてはどうかと思います。

一文ごとで説明申し上げるのはこれくらいで。要は、かなり無駄に曖昧になっています。曖昧にするなら曖昧にするメリットが必要です。どうでも避ければ曖昧になる以前にする、つまり説明しないとかすべきです。曖昧さが必要ないが描写が必要なら、はっきり描写すべきです。

この辺り、2点の問題があるように思えます。一つには、以前にご相談されておられた「読者が分かってくれる前提で」というもの。作者が状況を具体的にイメージして説明したんだから、読者にも同じイメージが喚起されるだろうという思い込みです。言語化したものが、きちんとイメージ再生するか確かめるのができていなかった。

もう一つは、一人称でありながら作者が一人称主人公の視点でシーンをイメージしていなさそうなことです。なんとなくですが、横たわる主人公とぶら下がる刃物を横で見ながら書いているような印象があります。

主人公の視界に限りません。主人公の思考の動きなども、主人公の身になってみてではなく、主人公を横から観察し、推測しているような感じがあります(上記では、05~06など)。

以上は、文単位のことでもありますし、文の順序、さらに全体を通しての文章的なことでも共通して存在する問題点でもあるようにと思います。簡潔に申せば、作者が主人公も読者もきちんとイメージできていない。

結末まで読んでみますと、以下のような状況が想像できます。最後に目を開いて見たものについてです。

A. 目の前に剣はあり、しかし夢である。
B. 目の前に剣はなく、しかし夢である。
C. 目の前に剣はあり、覚醒していて現実である。
D. 目の前に剣はなく、覚醒していて現実である。

(たぶん「目の前に剣がぶら下がっている」で、剣があると読むはずとお考えなのかと思いますが、主人公を見たものを描写したかどうか不明な文です。)
(文の多義性は「頭が赤い魚を食べた猫」などでよく知られています。書き手は1つの事象を説明しても、おおむね読み手はあり得る可能性全部を考慮するために起こります。)

これがリドル・ストーリーであるとすると、事象が4つもあり得て、興を削ぎます。あっちか、こっちか、という2点に集約されていくスリル感が削がれていますので。

リドル・ストーリーが狙いならですが、どちらかといえば、剣はあるべきでしょう。例えば、以下のようなラストの段落にすることが考えられます。

「 なんだ、いつのまにか寝ていたんだ。だって目の前に剣がぶら下がっている。そんなことあり得ない、そう思って剣を手で払ってみると――。」

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: ショートショートについて質問二つ

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