技名口上の返信 (No: 2)
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書いた方が良いかどうかについては、どちらでもいいんじゃないかと思いますね。個人的には私も「あまり書きたくない派」ですが、あくまで好みの問題にすぎないと割り切っています。ああいうのが好きな人もいるだろうから、なんとも言えません。
ただ、一つ思うのは。
技名や、呪文詠唱。あるいはジョジョ風に戦闘しながら考察したり、それを異様な長台詞でまくしたてたりというのは、本来マンガやアニメに向いた手法なんじゃないかという気はしています。中二病全開。はっきり言ってかなり非現実的ですが、表現に勢いをつけるのと、伝えたいことを大袈裟に読者(視聴者)に叩きつけるのが良しとされているんですね。
これは本来は小説向きの手法ではないと思うのですが、ラノベの場合は小説の中でもマンガ・アニメの影響が強く読者の嗜好もそれ寄りの人が多いと推測されるので、踏襲しているのだと思います。
以下は個人的な見解ですが、まとめます。
1)技名が好きなら書いてもよいが、小説の場合マンガ・アニメほど効果的ではない。
2)しかしながらラノベには勢い、活きの良さは必要なので、技名を使わないなら他のファクターで代替する必要はある。
3)上で「ジョジョ風」と書きましたが、あの作品のもう一つの特徴として、バトルに心理戦・頭脳戦を盛り込んでいることがあげられます。作者は読者の反応を分析して、意識的にそういう形を確立したらしいです。こちらの方が小説とは相性がよいかもしれません。心理戦・頭脳戦はへたに書くともたついてつまらなくなってしまいますが、ジョジョは勢いを殺さずにそれを表現している好例なので参考になるかと。
技名口上の返信の返信 (No: 3)
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コメントありがとうございます。
技名はつける方針にしました。
技名‼︎
技の描写説明に入るんですか?
技名口上の返信の返信の返信 (No: 8)
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1)単に技名をつける。
2)技名を戦闘中にキャラクターに叫ばせる。
3)セリフで技の詳細を解説する。
4)地の文で技の詳細を解説する。
これらはそれぞれ違う手法。
先の書き込みは、主に2について私見を述べました。2は書きたければ書いてもいいけれど、小説の場合、マンガ・アニメよりは効果が薄いというのが私の見解です(工夫次第で効果を出すことは可能でしょうが、無理にやる必要があることなのかどうかは疑問)。
4は、マンガ・アニメの場合そもそも地の文というものがないのでできません。そこで、2・3は初期には地の文の代替としてやりはじめ、その後発展したと見ることもできます。やってみたら、視覚的表現の特性として相性が良いことがわかったということではないかと。
あと、昔は戦隊物とかバトル系のアニメとかって基本子供(だけ)が観るものだったので、教室でマネしやすいアクションや発声が流行って、それがジャンルの特徴として定着していったということもあるかもしれません。
* * *
ついでに言うと、技名そのものは現実の柔道とかにも普通にあります。背負い投げとか、語感としては面白味の薄いものが多いですが。これは単に名称がないと会話が不便だからですね。また、剣道では「気合」として試合中に声を出すことを奨励する伝統があります。
エンタメでは、ラノベや仮面ライダー以前の伝統的な時代劇でも、眠狂四郎の「円月殺法」とか「柳生新陰流ナントカの剣」とか、けっこうありました。
今の、技をかけると同時にキャラが叫ぶスタイルは、仮面ライダーのライダーキックが元祖らしいです。永井豪のマジンガーZではロボットの操縦者が「ブレストファイヤー!!」とか叫ぶという、ほぼ無意味の極地ですが、それも意外とマッチしてしまったので確立していったんだろうと思っています。
魔法の呪文詠唱の場合は、発動条件が呪文という理由付けが簡単なので違和感が少ないですが、それだけにワンパターンになりがちなので、逆にひねって新機軸を見つける方向を模索した方が良いかもしれません。
人気回答!技名口上の返信 (No: 4)
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技名ってリアルじゃないので、ここに引っかかる人は結構多いような気がします。
でもリアルではなく、物語ないしエンタメ的に考えると、これはようはプロレスなどの「実況」なんですよ。
プロレス観戦が趣味じゃない人にはわからんかもしれんけど、プロレスは実況がないと面白さ半減で、ぶっちゃけ単に男同士が泥臭く戦ってるだけですから、戦いの状況や人物の心情描写なりを実況して盛り上げることでより面白くさせている。
その実況で盛り上がる最たる要素はやはり「技名」で、「ここで渾身のナントカスペシャルだー!」なんて熱い実況があると映像がないラジオで聞いてても熱くなる。
極端に言うと、それを小説に下ろしたものがラノベや漫画によくある戦闘描写で、「技名」で、戦闘なわけです。
なので、「技名を書いたほうが良いか」という問い自体には、絶対に書いたほうが良いし書かないことで得られるメリットはほぼないと思う。
となると問題はその「技名」の書き方、表現の仕方、じゃないかな。
オーソドックスなものは登場人物が自分のセリフで言うタイプ。
状況によるので万能じゃないが、モブやサブキャラが戦闘を実況しモブ・サブに技名を言わせる、解説役を立てるタイプ。部活系スポーツ系に多い。
やや変則だけど設定によっては秀逸な、戦闘中は言わないが戦闘が一段落した小休止のタイミングで自分で説明するタイプ。
セリフで言うこと自体あまり好ましくないと考える場合にあるのは地の文で書きセリフには書かないタイプ。
これも変則で滅多に見ないというかほぼ見かけないが、地の文ではあるものの、地の文に混ぜるのではなく技名だけ独立して書いていくってタイプ。
見たことがある、自分でやったことがある、思いつく限りでのパターンではこんな感じじゃなかろうか。
ただ、これらも結局は設定などと絡めるとどれもが秀逸なものになるので、作者次第だと思う。
例えば 自分で技名を言う というオーソドックスなタイプも「技名を言わなければならない」という設定が上手く物語と噛み合っていると、陳腐さは無いと思う。
例えば何か超常的なモノを使役してるタイプのお話の場合は、このオーソドックスタイプが噛み合う。
具体的には、もうかなり古いかもしれんけど漫画ブリーチの斬魄刀なんてのは「呼んで、刀を起こす」という行程があるので、「技名を言う」という事が設定的に意味のあることになっている。
Fateシリーズなんかも、FGOあたりになるとゴチャゴチャかもしれんが、「英雄の逸話が必殺技に昇華している」という設定なので、その英雄が持つ武器や逸話を叫ぶことが力を呼び起こすに必要な行程となっている。
個人的に、やっぱ凄いよな、と思ったのは漫画ハンターハンターで、変則と書いたけど 戦闘中は言わないが小休止したときに自分で解説する ってタイプ。
戦闘中は自分の手の内をバラすような事はしないし技名も言わないんだけど、それを逆手に取って「なんで俺が自分の能力を説明したかわかるか? 説明することが能力の発動条件だからだ」と、これ要するに「状況説明」とか「実況」っていう、ある意味戦闘の外にある要素を戦闘の中に取り込んだってことで、ほんとに凄い。
「実況」すら戦闘展開の道具にしてる。
こういう、リアルに考えると「戦闘中に技名を叫ぶのってどうなんだろう? 普通しねえよな?」っていう作者の疑問に、作者が頭ひねって答えを出す、というのも頑張ってみると良いと思うよ。
あとついでに。
技名じゃないけど、登場時の口上ですっごい頭に残ってるのが「住めば都のコスモス荘」っていうラノベで、
「悪を倒せと正義の使徒かな、マジで言ってるこの心。たまたま手にした無敵の体、お金のためにも頑張ります。株式会社オタンコナス製造超特殊汎用パワードスーツ・ドッコイダー、契約通りにただいま参上!」
この口上を毎回言うんだけど、同じテンポだけど毎回内容は変わって、毎回最後まで読んじゃう。
これも、テンションが上がる洗脳BGMが聞こえてる設定で、普通の青年がいきなり人が変わったように昭和の正義ヒーローになる、という「切り替えスイッチ」としての役割を持ってる口上なのよ。
さすがに作者がどう考えて何を思って書いてたのかはわからないけど、これもある意味「昭和の変身ヒーローの前口上は何の意味があるんだろう?」という疑問に答えた一つの回答でもあるわけだね。
技名を書く・書かないの話だけでは終わらなくて、書くなら「何故書くのか」をもうちょい考えたほうがいいと思う。
技名口上の返信の返信 (No: 5)
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技名口上の返信の返信の返信 (No: 7)
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解説って何の解説だろう。
魔法の解説って意味なら、浅いところでは必要ないと思うけど、深いところでは必要だと思う。
これはハンターハンターの例のように、解説自体を物語に応用できるため。でもアレは高度すぎる。
例えば、そうだな……魔法って攻撃魔法が注目されがちだけど、デバフ系ってリアルに考えると敵に気づかれないようにするのが王道で一種の罠系の魔法だと思うのよね。
だから逆に「ファイヤーボール!」とか目立った攻撃魔法を叫ぶ裏で「時間経過で徐々に体力を失ってくデバフ」をかけていくという戦術を書く場合は「技名・魔法名」ってとても重要じゃない?
そういうとき、「魔法の発動媒体は声音だけではない」っていう解説は必要だし、そうやって敵が罠にかかって体力を失い戦闘続行不能になった時点でこの戦術の解説をするのも、悪い選択ではない。
ハンタの戦闘演出をファンタジー的に応用するとしたら、この程度が私の限界かな。
結局は作者がどうしたいか、どういう戦闘をさせたくてどういう雰囲気の物語にしたいか、それに合う手法は何か、そういう話になってくる。
一切「技名」も「魔法名」もセリフに出さない場合、私個人のイメージだけど、そういう派手な戦闘よりも頭脳戦や心理戦に重きをおいた戦闘演出に向いてると思う。
でもまあ、本当に「リアル」に考えると、たぶん派手な魔法があるようなファンタジー世界の戦闘は技名は叫ぶと思うよ。
現代の戦争でも、手榴弾を投げるときは「手榴弾」って叫ぶし、個人戦ならともかく団体戦になると派手で広範囲な技や魔法は味方を傷つけかねないから、安全のため自分の行動は味方に大声で伝えると思う。
攻撃魔法なんてのは設定によるけど派手なの多いし被害もでかいから、「詠唱はこういう設定で~」とか「魔法名はこうで~」とか無くても、普通に「ファイヤーボール!」って叫ぶと思う。
とまあ、これは「こう考えることもできるよね」という一例なだけね。
だから本当に 作者がどうしたいのか、何が書きたいのか っていう、それ次第。
私個人としては、「技名・魔法名」を言うのは一般的だけど口に出さなくても技は出せる、というラインが一番書きやすいかな。
技名口上の返信 (No: 6)
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魔術や武術等の技名を書くか否かが先決ではなくて、文章で何を描くかによって、技名が必要か否かが決まります。以下、少し説明してみます。
1.北斗の拳の事例(北斗と南斗の相違)
文章と言っておいてなんですが、有名な、もう古典と言っていい「北斗の拳」から少し。主人公ケンシロウは技名を言いますね。おおむね技を放った後です。かつ、しばしばその技でどうなるかも解説してます。すると打たれた敵が驚いて、バーンと破裂。
これは主人公が使う「北斗神拳」の設定によるものです。経絡秘孔を突いて、人体を破壊する技ですね。人体内部で先に起こることなので、何が起こったかは(最初は)見えません。ですので、技名+秘孔名+技効果を説明しないと、威力が感じられないわけです。説明を要するので、打たれた敵が死ぬまでの時間的余裕も設定されています。
「北斗の拳」にはライバルの拳法として南斗聖拳があります。こちらは通常の拳法同様、打った力で破壊です。技名はいくつかつけられていますが、北斗神拳ほど重要ではありません。使い手が殴れば敵は即座に破壊され、手を振った途端に斬られるという、分かりやすいものだからです。
(奥義は別で、後述します→5)
2.とある魔術の禁書目録の事例(魔術と(超)能力)
魔法系では「とある魔術の禁書目録」がありますね。魔法系では魔術と(超)能力に二分されています。(超)能力のほうは単純な性質が設定されているものが多い。御坂美琴ですと電撃です。電気を直接流す場合は説明を要しません。少し応用が入るのが「超電磁砲(レールガン)」ですが、序盤では発動前に少し説明が入る程度です。
魔術のほうは((超)能力との差異を出すため)発動条件が複雑になって、手がかかることになっています。こちらは魔術名よりも段取りがあることが明示されて、魔術だと分かることが多い。ストーリーを左右するほどの魔術だと、一回こっきりしか使われないことが多い。
3.繰り返し使われる(多少でも複雑な)技は名前がつく
どちらも技名が重要ではないわけですが、しばしば使われる(超)能力や魔術については、技・魔術名が便利に使われています。何度か名前と説明付きで技を発動したら、読者が覚えてくれます。そうなれば説明抜きの技名だけで済ますことができ、話を運ぶテンポが良くなります。
あるいは、一度しか発動しないけれど、ストーリーの重要アイテムであれば、キャラがしばしば言及することになります。この場合も技名があるほうが、読者が読みやすいものになります。技名がなかったら、どういうものか説明を繰り返さねばなりませんので。
4.読者が知っている単純な技は名前が不要
しかし、例えば動きが単純な剣技だとどうでしょうか。主人公が居合抜きのような剣技が得意技だとして、「剣に手をかけたと思ったら、もう振り下ろしていた」くらいでしょうか。剣道にあるような基本的な剣技も同様です。技名が必要とは思えません。ルパン三世の石川五ェ門は技名を言いませんし、仮にノベライズしたところで技名は必要にならないでしょう。
5.威力感を出すときも技名ありが多くなる
しかし「るろうに剣心」では奥義クラスの技には名前がついてます。奥義らしくするため、剣の動きなどが目立つようにされているからです。見た目だけでは、ぱっと見で区別がつくものではなく、技名も添えることで、読者が主人公が何をしたかがすぐ理解できるようになっています。かつ、技に名前があることで威力についての説得力も増してます。
例えば、ただのストレートパンチだが岩をも砕く、となれば、技名があったほうが迫力を感じやすい。その技の持ち主だから強い、その技が出そうという緊迫感、といった表現もやりやすくなります。文章作品でも使える手法です。
6.描くものの都合で技名の有無が決まる
いずれも作品で何をどう描くかが先にあって、技名の有無の必要性が決まって来るわけです。ですので、技名の有無から考え始めると、ややこしくなるように思います。
技名口上の返信 (No: 9)
投稿日時:
書きたく無いのであれば書かなくてもいいですけど、
技名を叫ばせた方が、町とかなどを歩き回っている通行人を巻き込んだりせずに済みますよ?
技名を叫ばせた方が第三者に対するコラテラルダメージの削減に繋がります。
例えば、木を切り倒す業者が木を切り倒した時に、第三者に木が切り倒された時の状況を伝えなかったら、倒れる木に巻き込まれる事故に繋がりますよね?
それと同じです。
第三者を事故に巻き込んだりしないためにも技名を叫ばせることは必要なのではないかなと僕は思います。