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地の文が説明的になりやすいの返信の返信(元記事)

手塚様、お久しぶりです。レスをありがとうございます。

>これが冒頭からだとすると、一読しても分からないんですよ。のっけから「――そんな日常が紡がれる中」とある。まるでレポートの書き出しが「上で述べたように」になってるが如くです

さすがにこれは冒頭ではないです。途中からの引用ってもうちょっと丁寧に説明しておけばいいですね。

ただ『いきなり戦士が出て、その子供が出てくる。しかも、まず誰かが侵入者に応戦したのかと思ったら、もう戦士が全員やられたことになってる』という読み取りを伺うと、それを差し引いてもかなりトバしすぎたと思います。

>戦士全滅するような戦闘中(その最後ですが)に、なぜ子供がその場にいたりするのか。不意の侵入者とかだったら分かるんだけど。そういう疑問が生じて、状況が非常に想像しにくい。
>なぜそうなってるか。作者が進めたいストーリー/シーンに合わせて、各キャラが待機していたと言うしかありません。

ここは話を伺っていて思わず「あっ……」ていう声が出そうになりました(汗)
読み返したら確かに、こんな戦局が悪化している現場に非戦闘員がいるのはおかしい……
文法以外でもオープニングからめっちゃやらかしてるじゃん……

>作者がキャラを外から見たままを書いてあるように見えます。登場するキャラの感情とかは臨場感がない(これも操り人形の印象になる要因の1つでもある)。作者がキャラの内面を想像していないかのようです。

確かにこのシーンには心理描写らしいものは全然盛り込んでいなかったですね……ここも冒頭ブラウザバック要素の一つか……

>まとめますと、過不足がいろいろはなはだしく、示される物事の順序もどうもおかしい。そういう難点がお示しの文章全体にあります。思ったことをそのまま書いたりすると、そういう感じになりやすいです。

自分でも読み返しの最中に「このシーン絶対衝動だけで書いてただろ……」と思うことが最近多いんですよね。(ここで引用したシーンもそれの一つです)
短編小説の場合だと作品全体がプロット段階から衝動だけの発想だったりすることもあります。
試行錯誤と失敗を恐れない、と言ったら聞こえはいいですけど、その失敗から学んだ何かを実践するのがあまり上手じゃないのが自分の弱点じゃないかと思っています。

地の文が説明的になりやすいの返信の返信の返信

投稿者 手塚満 投稿日時: : 1

他の良回答者さんから、いろいろ得るところがおありだったようでよかったと思います。自分の拙い回答も無駄ではなかったら幸いです。

先の回答では多少細かいことになると思って割愛したことを、この際ですから申し上げてみようと思います。主に「動き」に関してです。

多用しておいでの表現で、名詞で終える文(句というべきかも)がありますね。おそらく短くしてテンポを上げようという狙いで、実際にそういう効果はあるとは思います。

実際に使われているのは以下の通りです。

01> 存分に踏み込み拳を放つ男。
02> 起き上がらない戦士。
03> 父に寄りそう男の子を乱暴につかみ上げ、振りかざす侵略者。
04> 声を張り上げ嘲笑する男。
05> 逃げ惑う女性達。
06> 下品に笑う男。

これらは動きを感じるか、という点が気になります。比較用の例文をちょっと作ってみます。

A. 太郎はコーヒーを飲み干した。
B. コーヒーを飲み干した太郎。
(C. 太郎に飲み干されたコーヒー(カップ)。もあるが割愛)

動詞を過去/完了にしたのは違いが分かりやすいかと思たからですが、Bは動きが感じにくい。途中の動作はあれど、最後に「太郎」に注目してしまうからですね。Aは動いてます。太郎が何をしたか、で文が終わってますので。

スレ主さんの上記01ですと、アクション「応戦した戦士を捉え、一撃で吹き飛ばす。」に続いてます。にもかかわらず「男。」で動きを止めてしまっては、もったいない。名詞で止めるとしても「拳。」のほうがいいかもしれません。

02は「間違いなく即死だった。」に続いています。特に描写は効果は減じてないでしょう。「戦士は起き上がらない。」としてしまうと、読んでいて「戦士はどうなった?」という感じ、期待は生じるかもしれません。しかし「間違いなく」と接続が悪いでしょう。02は名詞で止める句を活かせています。

03も名詞で止める狙いが功を奏しているようです。先に省いたほうがいいと申しましたが、現状で「振りかざす侵略者。」から、侵略者についての説明につながっています。侵略者に注目させておくのは正しい判断です。

仮に説明を削るとしても、侵略者の台詞につながることになります。その場合も「侵略者。」で終えたことで、台詞主が明示される効果があります。つまり、多少推敲するとしても03は効果的に名詞で終えている。

04はちょっと微妙です。「その様は~」が続いてますので、「男。」で終えていいかもしれない。しかし、「恐ろしい魔物そのもの」を思わせるのが、「声を張り上げ嘲笑」するさまというイメージなら効果を減じているといえます。

どちらかといえば、動きがある「声を張り上げ嘲笑」のイメージを「恐ろしい魔物」に引き継ぐほうが、効果は出しやすいような気がします。どちらにせよ、どういう効果を出したいかをもう少し打ち出した文にしたほうが得でしょう。

05「逃げ惑う女性達。」は、正直不利でしょう。せっかく騒ぐ動きを感じさせられるのに、動作主体が「女性達」と印象付けて動きを止めてしまっています。続く「皆がそれぞれの」との接続もよくない(女性達=皆、で続けざまに被ってもいる)。

おそらく子供が殺されたことでパニックになった女性が逃げる、というシーンだと思いますが、もしそうなら「逃げ惑う女性達。」では既に逃走状態にあるイメージになります。そこも不利でしょう。名詞で止めるとしても「逃げ惑い始めた女性達。」でしょう(さらに「逃げ」はいいが「惑い」のタイミングは、と推敲が続く)。
(このシーンはおかしいと先に申し上げましたが、最短で修正するなら例えば、女性達は子供を心配して残っていた、とさらっと書いておく手があります。子供が無残に殺されると、絶望と恐怖が勝って、逃げるのが自然となります。)

06も「下品に笑う男。」→「彼」とつながっている点は、05と同様の問題があります。しかし、村長以外が離れて笑い続ける男という、動きが乏しいこそのイメージ喚起には成功しているようですので、このままでいいとも言えます。作者の狙い次第でしょうか。

これらと似て非なるのが、例えば以下。

> 村長の必死の懇願。

「懇願」はこの場合は名詞と解せますが、動きが止まるわけではありません。単に「懇願する」を縮めただけというイメージですから。名詞で止めるといっても、名詞次第で効果が変わる点は要注意かもしれません。

もう1つ、動きに関して。台詞との兼ね合いです。引用するのは割愛して、例文だけ出してみます。

A. 「出ていけ!」。太郎はドアを指さした。
B. 太郎はドアを指さした。「出ていけ!」。

前後の文脈にもよりますが、おおむねBのほうがインパクトは大きくなります(動作の意味が台詞で了解されるため、「?」→「!」みたいな感じになる等の理由)。

お示しの文章では、台詞で説明してからアクション起こしている傾向が強いようです。シーンとしては劇的にしたほうがよさそうですので、その辺りは不利な書き方になっている恐れがあります。例えば台詞を分割してでも、動作先行にする工夫をしてもいいかもしれません。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文が説明的になりやすい

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