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視点者の意識がないときの描写の返信の返信

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視点者の意識がないときの描写の返信(元記事)

 こんにちは、質問者の左野です。
 数々のためになる回答ありがとうございます。

 皆様のおっしゃるとおり、やっぱり視点変更はまあ安易にやるもんじゃないですね。

 回答者のあまくささんが最後に言い当ててくださった、「キャラと読者の認識のギャップを作るとき」というのがおっしゃるとおり質問の主軸です。

 後出しジャンケン的で大変申し訳ないのですが、例が私の意図していたところからずれてしまったみたいです(何のための例やねん)。
 書いているうちに「あれちょっと違う……? かも?」となったのですが「結構時間かけちゃったしもうこのまま行こう」と思って出してしまいました。
 皆様の回答を読んで「あ、この例、3の方法の説明にはなっているけれど、このままだと私の書いている小説の状況とはだいぶ違うぞ」ということにはっきり気づきましたので、補足と訂正をさせてください。

訂正事項
・魔女のセリフ「君の前じゃ口が裂けたって〜」を「もっと体を大事にしてくれ、君は世界を救う人なのだから」とか「君には私の下僕として働いてもらわなくてはならないのだから」とか、いわゆる、「物語の方向性を読者に知らせる」ようなセリフに変えて読んでください。

補足事項
・例は、長編小説の冒頭であるとしてください。
・例で読者に示される「物語の方向性」が主人公に示されるのは、小説の前〜中盤で、結構な量を読まないと出てこないとしてください。
・魔女は物語についての様々なことを知っているので、彼女の一人称は、読者に必要以上の情報を提供してしまう、としてください。
・主人公の意識がなくなるまでは必ず彼の一人称です

 要は、物語の展開上、「主人公がすぐに知ってはいけない情報」だけれども「物語の方向性」のように「読者にどうしても知らせる必要のある情報」を伝えるためにはどうすればいいか、ということでした(何が一番質問したいか自分でもよく分かっていなかった)。

 どうしてもテンポのために冒頭で物語の方向性を読者に提示したくて、
 それは物語の構造上主人公がすぐに知ってはいけない情報であるため、彼の一人称で情報を提供してはならないのだけれど、
 情報を持っている人物の一人称(と三人称一元)は過剰な情報をもたらすので(そりゃあ書き方を工夫すればできるかもしれないけれど、不自然になりそうで)あまり気が向かない、
 はてどうやって描写しよう? ということです。

 私の書いている小説では、気絶気味の主人公の他に健康な人間が二人いまして、地の文に困った私は、わざと地の文を書かずにセリフだけで無理やり進めました。
 しかし、例文のように意識のない主人公の他に一人しかいなかったらこの方策はとれませんし、会話文だけで繋げてもいいのかという疑問もあります。

 どの方法が一番自然でしょうか、ということでした。前提がころころ変わってしまいましたが、回答いただけると嬉しいです。

視点者の意識がないときの描写の返信の返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 1

>「主人公がすぐに知ってはいけない情報」だけれども「物語の方向性」のように「読者にどうしても知らせる必要のある情報」を伝えるためにはどうすればいいか
そりゃもう視点変更するしかないかと。
例文のようにワンシーンだけ視点変更して書くのがベターじゃないでしょうか。
テクニック的に手段はあるだろうけど、慣れないことをしても、おそらく上手く書けてるかどうか自分で判断できないと思うので。

一応。
これ、言われただけで理解するのは難しいと思うんだけど、という前置きをしておくけども、
まず第一に「本当に主人公が知ったら不味いの?」という事をよく考えましょう。
作者が伏せたいと思ってるだけ、という事は非常に多いです。
これは極端な例であるうえ極論どころか少し話が違う例だけど、刑事コロンボ(日本人なら古畑任三郎のが馴染みが良いか)は、序章で犯人が出てきて殺人のシーンを書いちゃってます。
推理小説で絶対伏せるべき情報を、いの一番に読者に提示してます。
「そりゃそういう話なんだから」って思うでしょうが、逆を言えば「そういう話にしてる」わけですから、考えようによっちゃ、伏せるべき情報なんてものは一つもない。
「その情報を提示したところで、読者の興味はどこへ向かうだろうか」と考えりゃベストな回答は見つかります。

あと、
>・例は、長編小説の冒頭であるとしてください。
とあるけど、冒頭なら話は別です。
というのも冒頭というのは、読者はその物語の内容を一ミリも知らない状態なので、完全なネタバレが書いてあったとしても、読者はそれがネタバレであることに気づきません。
例えば、古い映画でシックスセンスなんてのは「ネタバレすると面白くない」って私も思うけど、でも最初のシーンが主人公死亡のシーンなんだよね。
事前知識がない初見の読者(視聴者)だからこそ、それがネタバレだとは思わない。
また同時に、冒頭というのは物語の「前提」なので、どんな事でも読者は受け入れる。
冒頭に「魔法少女が存在する世界」と書いてあれば、そういう世界観として普通に受け入れるでしょ? どんなに突飛な設定でも、物語の核心になるネタバレでも、読者は素直に受け入れる。
だから、表現をちょっと濁すだけでネタバレにも気づかないわけですね。
これを利用して、冒頭だけ別視点にする、という小説は多く、例を上げるまでもなく覚えがあるでしょう。
冒頭なら、ネタバレを気にせず大胆に核心に触れる内容を書いてしまったほうが惹きつけるものがある内容になるんじゃないかと思います。

>彼女の一人称は、読者に必要以上の情報を提供してしまう
「説明」をしなけりゃ、別に全てを知ってる人視点でも問題ないかと思う。
ええと、これも極論なんだけど、「パルスのファルシのルシがコクーンでパージ」って、はじめてコレ聞いたとき「何いってんの」って思うでしょ。
でも、話を知ってる人が読むと、割と言い得てるというか、「うん、まあ、そういう話だね」って思うんじゃないかなと。
まあ、これは「専門用語の説明をしていない」というだけだけど、「なんの話題をしているのか」という説明さえナシで物語の核心を冒頭でアレコレ語ってる小説というのは、結構多いと思います。
二人称で始まる冒頭なんかはだいたいコレだよね。
作者は物語の内容と設定を知ってるからネタバレを恐れるけど、初見の読者は、当たり前だけど説明されてない事はわからないし、なら、「読者に与えても良い情報」のみ説明を用意すりゃいいだけ。
同時に「必要以上の情報」もおもっくそ書いちゃってたとしても、それは初見の読者は理解できないので、スルーしちゃう。雰囲気だけとらえて、理解できるものを拾ってく。
つまりは「与えても良い情報」のみ伝わる。

一応、汎用性の高そうなテクニック、端的にまとめると「ネタバレを気にするな、冒頭は大胆に書け」というテクニックというより考え方の一つを書いたけども、
正直なとこ、込み入った悩みというか、シンプルな悩みに見えて作者の方向性や設定・物語などが絡んできて不可能なこともありそうです。
つまりは限定的すぎて、その物語の詳細を知らないと佐野さんが納得しうる答えを出すことは難しいかなと思います。

というか、ぶっちゃけると「物語の方向性を示す」ことがどうして「必要以上の情報を与えかねない」に繋がるのかわかんなかったりします。
剣と魔法の世界で「悪い魔王が世界征服を企んでいる」とあれば、「ああ、勇者が魔王を倒しに行く話だな」と方向性がわかりますよね。
別に、「魔王はこういう存在で、勇者はこういう設定で」とか、そんなん説明しなくても方向性を伝える手段は多数あるでしょう。
根本的な部分で、「コレを読者に提示しなきゃ!」って考えで凝り固まってるんじゃないかなという印象。
「魔王を倒す」という物語の方向性を示したい場合、「魔王視点で世界征服開始の宣言をする、魔王軍の様子を書く」「平和な主人公の村で傭兵が魔王の世界征服についての噂話をしている」「主人公の村に魔王軍が攻めてくる」パッと思いつくだけでも、3通りの手段で方向性を示す展開は思いつきます。
なにも「ソレを説明しなきゃ情報を提示できない」というワケはないので、どういう物語か次第だけど、柔軟に考えれば展開はいくつでも思い付けると思う。
例えば、「魔王が世界征服を企んでるという噂が流れる」という序盤があって、これを主人公も耳にする。これで読者には伝わる。しかし主人公は村人なので魔王討伐には乗り出さない。話は進み、中盤くらいになると主人公の村が魔王に滅ぼされ、主人公は勇者として魔王討伐に乗り出す。
とまあ、そんな流れがあったとして、これは佐野さんが言ってるような「序盤で物語の方向性を指し示し、中盤で主人公がそれを目標に掲げる」というパターンでしょう。
序盤の「魔王の噂」を「魔王視点」とか「傭兵の噂話を耳にするけど、聞き流した」とか、主人公の記憶に残らない展開にすりゃ、「読者は知ってるけど主人公は知らない(覚えてない)」という状況が作れますよね。
無論、この例を読んで「そうじゃねえ、そういう簡単な設定なら悩んでない」と思ったでしょう。
なので、そういう設定や物語を知らない第三者が答えるのは難しい。と。

単純に「必要以上の情報」を書かないで物語の方向性を示せばいいだけではないでしょうか。
……それが難しく、そこに悩んでるって話ですが、そうなると話は戻って、「情報開示しないで書ける展開を考えろ、というかそもそも情報開示しただけで説明できてると思うな」って事になります。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 視点者の意識がないときの描写

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