キャラクター描写は、どこまで必要?の返信の返信
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キャラクター描写は、どこまで必要?の返信(元記事)
>漫画やアニメなどでは、絵でイメージが伝わってくるのですが、小説の場合は、逐一描写しているものなのでしょうか?
少なくとも逐一描写はできません。
マンガの場合はすべて絵で表現するものなので、逆に描写する必要がないところでも一応登場しているキャラの外見は書かざるを得ません。
小説の場合は、特に描写する必要がなければ「~は~をした」ですますことができるので、その点はマンガより楽と言えなくもありません。
一方、視覚的なイメージや動きの描写が効果的なところでの表現力では、小説はマンガ・アニメと比べてかなり不利ではあります。
これは小説を書く上での前提として、マンガ・アニメとの当然の違いと割り切った方がよいかと。
なので、
>特に特徴づけたい時に、細かく書くぐらいでしょうか?
それでよいし、そうしかできないし、そうするべきだと思います。
>「画家は」とか、「冒険者」とか、「女子高生」とかでも、物語上都合悪くない場合は、キャラクター描写は無くても良いのですか?
逆に質問しますが、都合上悪くなければ、なぜわざわざ書く必要があるんですか? そういうところは当然「冒険者」で問題ありません。
>他の質問者さんへの回答で、
>>そのキャラ特徴とて、初登場キャラの描写は最大の特徴を一つだけ、多くとも三つまでに抑えるべきです。表現も素直、平易に。でないと、伝わりません。
>とありました。
一つとか三つとか具体的な数字にはこだわらない方がいいと思いますが、まあ、そんな感じでしょうね。
要するにリンゴを印象づけたいなら、リンゴとバナナとミカンを均等に書くよりリンゴだけ書いた方が効果的ではないでしょうか? (均等ではなく、リンゴを引き立てるためにあえてバナナとミカンに触れるというのならあり。しかし冗長になったら逆効果)
* * *
先に書いたように、ここぞという場面での視覚的な表現力では小説はマンガ・アニメに太刀打ちできません。
一方で小説は背景説明、時間の流れ、心理描写などをまじえてストーリーを総合的に構築しやすい点では有利なので、そういう強みは積極的に活かすことを考えていきたいです。
「あれ?描写の話から離れたのでは?」と思われるかもしれませんが、キャラクターの人となりはストーリーでも表現できるということです。
わかりやすい実例としては、悪人だと思っていたキャラが意外に優しい一面をみせるとグッとくるというのがありますよね? あれはもちろんマンガでもよく使われるテクニックですが、小説の方がきめこまかく表現できます。
小説の人物描写は、ストーリーを追いながらじっくり読者に伝えておいて、ここぞというシーンで特徴的なポイントを抽出し、それまでの下地を光らせるように端的に書くのが理想形だと思います。
なお、
>(小説なら挿絵ですかね。)
ラノベは出版されれば挿絵がつきますが、作者はあれはアテにしない方がいいと思いますよ。他人が後からつけるものですから。
キャラクター描写は、どこまで必要?の返信の返信
スレ主 bisei 投稿日時: : 1
>先に書いたように、ここぞという場面での視覚的な表現力では小説はマンガ・アニメに太刀打ちできません。
そうですよね。
小説の強みを生かして、読者の中の心の中の絵師さんが、素敵なヒロイン、ヒーローを描けるような手助けをしてあげると良いのかもしれないと感じました。
そうすれば、そのヒロイン・ヒーローが、自分の小説の味方になって、応援してくれそう。
大変参考になりました、ありがとうございます。
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