補足。オマージュではなく換骨奪胎
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まず。
私がお勧めしてみたのは、公開を前提としないで練習作とわりきってみてはどうか、ということでした。
その場合なら、パクりになることを恐れる必要がそもそもないし、練習として有効と判断したら積極的にパクっちゃえばいいという話です。
しかし、それはあくまで私の提案なので、それはそれとして。
以下は、公開した場合にパクりと非難されるのを避けるにはどうしたらよいか、という観点から考えてみます。
>参考にしたい作品からストーリー展開はそのままに「キャラの属性」「世界観」「人間関係」などを変更すればパクりではなくオマージュになるでしょうか。
オマージュというのはそういうことではありません。
オマージュかどうかのポイントは、元ネタへのリスペクトがあるかどうかだけです。「あの作品のあのシーンはよかったね」という気持ちを作者と読者が共有できれば許容してもらえるだろうということなので、公開する作品であっても元ネタとの類似を隠す必要はありません。
しかし、リスペクトなんて感情は主観的なものなので、実際に読者が共感してくれるかどうかなんて判断できませんよ。単に反感を持たれてしまうだけかもしれません。
なので、公開する予定の作品がパクりと非難されることを避けたいならば、パクりとオマージュは同じと考えた方が無難だと思います。
* * *
そういうことではなく。
プロの名作も含めて、どんな作品も先人の影響を必ず受けているのだから、先行作との悪意のない類似は恐れる必要はないという考え方もあります。
そういう意味での類似とオマージュは違うということはおわかりでしょうか?
>参考にしたい作品からストーリー展開はそのままに「キャラの属性」「世界観」「人間関係」などを変更すればパクりではなくオマージュになるでしょうか。
要素を変えればパクりとは見なされないことが期待できるという意味なら、まあ、その通りです。
しかしそれはオマージュだから許されるのではなく、誰も類似に気がつかなくなるということなので、お間違えの無いように。
もう一つ大事なことは、先行作と類似点があったとしても、別の部分でオリジナリティが勝っていればよいということです。
以上のようなことは、初心者にはかえって難しいかもしれませんよ。
難しい順に、
先行作を巧みに模倣した作品 > 模倣のない作品 > 深く考えずに単純に模倣した作品
ということです。
で、繰り返しますが、私の最初の提案は、練習作と割り切るなら「深く考えずに単純に模倣した作品」でいいんじゃないの? ということです。
補足。オマージュではなく換骨奪胎
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
練習と割り切るならパクりを恐れる必要はない、という提案は後ろ向きで嫌ですか?
もしそうなら、それは忘れてもらってもかまいません。
もう少し前向きな話をしてみますね。ただ、詳しすぎる説明はかえってわかりにくいかもしれないので、端的な言葉にしてみます。
◎目指すべきは「オマージュ」ではなく「換骨奪胎」です。
失礼して、サタンさんとのやりとりから抜粋しますね。
>元ネタを大雑把に抽象化すれば、それを好きに変更しやすいということですか。
そういうことです。
>参考作品の展開「過去にヒロインを苦しめた現在になって敵が現れ、それを倒しヒロインを助ける」
↓
>自分の作品の展開「ヒロインを苦しめている呪いを解き、助ける」
これは正解。
発想を「ヒロインを助ける展開」にまで単純化し、具体的なシチュエーションを変更しています。これが「換骨奪胎」です。
>参考作品のキャラ ツンデレ 金髪ツインテール 低身長 同い年
↓
>自分のキャラ ツンデレ 赤のロングヘア 高身長 年上
こちらは何とも言えません。髪の色や身長という枝葉末節を捨てて、「ツンデレ」という「ストーリーに絡みやすい、より本質的な属性」を残しているので、これも「換骨奪胎」であることは確かです。
ただツンデレ属性がストーリーの根幹に深く結びついてる場合は、元ネタとの類似が目立ってしまうかもしれません。
なので、基本的な考え方は間違っていないのですが、髪の色を変えたくらいでは不十分かもしれません。
ツンデレそのものはそう珍しいキャラ付けではないので、他の部分の変更やアレンジがもっと大きければ成立すると思います。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れない