追記
元記事を読む
敵キャラ(少女)の場合の扱い方のアドバイスが欲しいですの返信(元記事)
その悪役(美?)少女を殺さない方がよいとの意見が出た理由が書かれていないので、いまいち判断がしずらいです。
>性格は粗暴で自信過剰。頭は良くない。殺す事を遊びだと思っている真っ当な悪党。
この性格付けから単純素朴に考えるかぎりでは、絶対に殺さない方がいいとも仲間に入れた方がいいとも私は感じません。しかし小説仲間の方がそう思われたのなら何か理由があるのでしょうから、そこがもう少し知りたいところです。
推測としては、
1)「ゴミクズクソ野郎」ではあっても、どこかに魅力が生じている。
2)「女性」「子供」は守られるべきだという倫理観への配慮。
3)ある種のストーリー上のお約束として、そのキャラが後に仲間に加わりそうなフラグが立ってしまっている。
4)その少女が美少女だとして、ラノベの場合は「美少女補正」によってヘイトが緩和されてしまう。
5)小説家仲間の方の特殊な嗜好ないし創作理論による。
6)その他。
そのキャラを仲間には入れず悪のまま殺してしまうという基本方針は変えないという前提なら、それはそれで有りだと思います。ただ、対処の仕方は1〜6で異なってくるでしょう。
1であれば、どこに魅力が生じているのか検討する必要があります。ただ、「ゴミクズクソ野郎」でありながら読者が殺してほしくないという感情を抱くとしたら、かなりおいしいキャラに仕上がっている可能性が有りますね。悪役というのは倫理性という束縛にとらわれずに自由奔放な行動を取らせることができるので、主人公を喰ってしまう下克上現象が起こることが有ります。そういう「キャラの立ちすぎた悪役」は主人公の仲間にまでしてしまうかどうかはともかく、簡単に退場させてしまうのも勿体無い気はします。
あるいは。
そういうことではなく、作者が気づかずに書いた小さなエピソードやセリフなどによって予期せぬ魅力が付与されてしまっているのかもしれません。その場合は作品そのものを読んでみないと他人からは何とも言えません。検証してみてください。
2の場合。「女性」はともかく、「子供」ということは大きかもしれませんね。そういうことが気になるなら、後味を良くする工夫で乗り切ることになります。
例としては、傲慢で残酷な性格は幼さからくる思慮の欠如ゆえとし、死の直前に適当なエピソードを作って改心の兆しを見せます。しかし、組織の非常な掟によって殺されてしまう、と。こんな感じなら「後味の悪さ」を「悲劇のカタルシス」に変換できるんじゃないかと。
(余談ですが、こういうことを書いていると自分が少し鬼畜に思えてきたりします)
3ならば、そういうフラグ・ポイントを見つけて取り除くか、死亡フラグを追加するか。
4ならば。ええと、そのキャラは美少女ということでいいですか? こういうキャラは美少女じゃないと映えないので、そこは維持した方がいいと思います。ただ、小説の場合は文章による描写なので、読者は気に入ったキャラが美少女かどうか勝手に想像してくれるもの。なので、ヒロインや主人公側の女性キャラの好感度が高ければそちらにより強い美少女イメージを抱いてくれると思うので、あまり問題はないかと。
逆に言えば、悪役少女の美少女感を読者が意識しすぎるとしたら、ヒロインの魅力が不足しているということかもしれません。
5・6は省略します。
P.S.
最初に示された悪役少女の説明のうち、
>頭は良くない。
これはけっこうポイントかもしれないと思いました。
悪役であっても頭のよいキャラというのは要所要所で深みのある言動や表情を見せやすいので、それが重なると読者の興味、ひいては好感度につながる可能性があります。
一方、傲慢さや残酷さが頭の悪さゆえというのはいかにもザコ臭が漂いますから、そのキャラを切り捨てやすい属性かなとは。
ただ、表現の仕方によっては頭の悪さが愛嬌になってしまうこともあります。「しょうがないヤツだなあ……」と苦笑しながら暖かく見守る感じ。それがあると幼いことも手伝って殺すに忍びなくなってしまうかもしれません。
追記
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
3)ある種のストーリー上のお約束として、そのキャラが後に仲間に加わりそうなフラグが立ってしまっている。
これについての補足です。
どういうフラグが立っているかは想像するしかありませんが、ちょっと思ったこととしては。
悪の組織の幹部。緑黒色のツインテールで金色の瞳、軍服っぽい服装をまとった少女。こう並べるとやはり美少女とイメージされやすい感じがするんですね。
で、美少女であるなら、敵組織にそういうキャラがいるという設定を有効利用してほしくはなります。そうしないと浮いた感じに悪目立ちしてしまい、一種の伏線と見做されてしまいかねません。意図しないで伏線っぽくなってしまった設定も、回収しないと中途半端な印象につながってマズイのです。
有効利用の方法としては、
A)主人公にデレる。(ハーレム型)
B)デレはしないが、主人公にハニー・トラップを仕掛ける。(ヒロインとの三角関係を演出)
C)主人公にはデレないが、組織の中にデレる相手がいる。
などのテンプレ・パターンが思い浮かびます。
この中で彼女が主人公側に寝返りそうな流れはもちろんAでしょうが、Bもそれをきっかけに主人公への本当の想いが生じてしまうという展開がわりと有りがちかなと。仮にストーリーのどこかに予期せずそういうフラグが立ってしまっているのなら、例えばCのような要素を追加することによって方向を変えてやるといいのではないかと思います。
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