小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

話を広げすぎてどう書けばいいのか分かりませんの返信

元記事を読む

話を広げすぎてどう書けばいいのか分かりません(元記事)

初めて相談させていただきます
皆さんはどのぐらいの長さの話を考えていますか?
自分は基本的に新人賞に応募するような長さの話が思い付かずなかなか書けずに時を過ごしています。
それから膨大な世界設定や専門的な知識を要しているのでどこから調べていいのか分かりません。

まず話を考えるとき何から考えればいいのでしょうか?ストーリーなのかキャラクターなのか世界観なのかオチなのか。

悩みに悩んでいるのでどなたか助言をお願いします。

話を広げすぎてどう書けばいいのか分かりませんの返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 1

>皆さんはどのぐらいの長さの話を考えていますか?
最初は漠然と「こんな話にしよう」と考えてます。
次は「落とし所」を考えます。「こうなったら終わり」と、この時点でも漠然としてます。例えば「ラスボス的な悪役を倒したら終わり」みたいな感じで。
終わりが見えないと話が膨らむ一方で、メインストーリーだけでなく「ライバルの側面」などサブストーリーなんかのアイディアも生まれてきてよりいっそう膨らんでしまいます。
なので、おそらくは「オチ」を明確にしてない事が、現状シキユカリさんの問題点ではないかなと思います。

オチは考えてる、という場合、「そのオチに対して必要なエピソードの取捨選択ができていない」ために話が膨らんでいるので、作者がどんなに書きたいと思っていても設定的に重要だと思っていても、例えば「ラスボスを倒す」に直接関係しない要素はごっそりカットしたほうが良いです。
そうして、はじめに目指すところは「その物語の最小の構成」です。
漠然と「こんな話」と考え、「こういうオチ」と終わりを決め、それに関係する「最小構成の内容」を考える。
この時点でようやっとストーリーの具体性が見えてきます。

この「最小構成」で新人賞などの規定を大幅に超えてしまう場合は、テーマないしアプローチから組み直しです。
「ラスボスはダメっぽいから、幹部一人を倒す話として成立するよう最初から構成しなおそう」という感じ。
念の為、よくある「長いから幹部を倒すとこまでで一段落つけよう」という考えとは根本的に違うので、構成からの作り直しになります。
または、「大幅にショートカットできる設定を追加して一気にラスボスとの決闘までもっていこう」といった、長くなる設定そのものの変更などで短くまとめることもあります。
あるいは、「この話はダメだから、この世界観この物語で別視点からの新しい話を作ってみよう」と見る角度を変えることもあります。
できれば規定の半分くらいのサイズにするのがいいと思う。

その後は、「最小構成」を規定サイズまで膨らませていくだけです。
最初に一番小さくまとまるカタチで物語を成立させて、そこに面白いものを盛っていく、という感じ。
だから、「この設定は自信あるから絶対出したい」なんてのも最小構成では切り捨てて、本当に最小の形で考え、後から盛るときに「書きたいもの」「押し出したいもの」を優先順位の高いものから付けていく。
規定を超えてもまだ「書きたいもの」が残ってる場合、それは諦めるしかない。
優先順位の高いものから盛っていって、入り切らなかったということだから、どうしても入れたいのなら、これはよりシンプルな構成にするしかないので、また「最小構成」を作るところからやりなおしになります。
要は「最小構成」で小さくまとめられるほど書きたいことを詰め込めるので、可能な限り小さく端的に要点をまとめてシンプルにまとめるのがコツです。

私の場合はこうしたストーリーを作ってく過程で設定やらキャラやらが決まっていくので、「何から」というのは無いですが、強いて言うなら「ストーリーを中心に考えています」という感じです。
最初にオチを決めると言えばオチから決めてるけど、これは話をまとめるために決めてるだけなので、大雑把な落とし所を決めてるだけだから詳細なラストを考えてるわけでもなくハッキリとは言い難いです。
言い換えれば「物語の目標を定めてる」というだけで、一般的な読者感覚で言う「オチ」とは違うと思うし。

余談か蛇足かにしかならないただの体験談だけど、
「ストーリーから決める」→そのストーリーをどうやって作るんだよ、という悩みが初心者には付きまとう。根本的に物語の理解を深めないと難しいし、そもそも感覚の話が絡むのでソレ自体学ぶのが難しい。
でも、個人的には頑張って「ストーリーから」を選ぶのが後々役に立つと思う。
「世界観・設定・アイディアから決める」→設定や世界観を作ることでイメージは固まっていくので、「なんか作れてる」という感覚だけは得られるが、肝心の物語が一切作れていないため、いざ書くとグダグダで、設定の説明メインの設定集になるか、話が皆無の日記状態になる。
そもそも「設定を細かく決める」というのはイメージが固まっていく錯覚はあるけど、これは言い換えれば「書ける範囲を狭めていく」ってこと。
お題小説で数百ものお題を同時に出されたら書ける範囲が狭すぎて非常に書きにくい。
つまりは「書きにくくする」という行為に等しい。
「どこまで設定を作るのが適切か?」「設定をどう利用するか?」という感覚を理解していないと(人によって違うので、正解はない)、この方法は単に書きにくくしてるだけ。
初心者はイメージしやすく考えやすい設定や世界観から入ることが多いけど、設定を決めたあとにちゃんと「ストーリーを作る」という作業をしなけりゃ100%完走できないと思う。
キャラクターから決める」→これはキャラ主体の話を書く時は有効だけど、逆を言えば「キャラクターをテーマに物語を作る」という行為なので、そもそも「物語の作り方」を知らないと出来ない方法。
この方法において「キャラクターを作る」というのは単に「テーマを設定している」という行為なので、そのテーマでお話を作る技術がなけりゃ成立しない。
ただ、キャラの魅力を十分に出していこうとするだけなら「キャラ」を書けばいいだけなので初心者にも書けることがある。
テーマさえあればなんとなく書けるという人も多いはず。
特に二次創作などキャラや下地があると書けるタイプの人はそれなりにいるし、こういう人は「キャラの魅力」を事前にしっかり作り把握してればオリジナルでも書いていける。
ついでに、
「ワンシーンから作る」→これは作者が「書きたい」と思うワンショットを中心に物語を組み立てていく方法。
私の作成例で「オチから」を書いたけど、端的に言えばこの「オチから」が「ワンシーンから」に変わっただけ。
「そのワンシーンが成立するような物語全体を最初に作る」ことが大事。

それで、これは私の個人的な持論でしかないんだけど、
これらいくつかの方法を見てみると、結局は「◯◯から物語を作る」という形で、最終的には「物語の作り方」を知らないとどの方法論を選んでも途中で躓くんだよね。
「ストーリーから作る」は方法論の中で一番むずかしいと思うけど、結局やらなきゃいけない事なので、そっから考えたほうが良いと思います。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 話を広げすぎてどう書けばいいのか分かりません

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「話を広げすぎてどう書けばいいのか分かりません」の返信一覧

他の相談一覧

新人賞応募の際の序盤の展開について

投稿者 s.s 回答数 : 18

投稿日時:

私はファンタジー長編小説を書こうと思っているのですが、序盤の展開がイマイチ気に食いませんので、質問させていただきます。 尚、今回執... 続きを読む >>

異世界ファンタジーにおける言語について

投稿者 カイト 回答数 : 10

投稿日時:

初めまして、カイトと申します。趣味で小説を書き、「小説家になろう」等に時々投稿しています。 突然ですがみなさん、異世界ファンタ... 続きを読む >>

原作レイプの被害を受けました

投稿者 鬼の王の墓標 回答数 : 18

投稿日時:

どうも皆さま、お久しぶりです。マリン・Oと申します。 まず本題に入る前に一言断っておかなければいけないことがありますが、本日の私は... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ