小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信

元記事を読む

ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ(元記事)

私は以下のように考えています。

・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

ファンタジーはリアルと違って、成功できるし、変化がないし、単純だから良いのです。
なにより希望が持てるの売りだと思います。
進撃の巨人や約束のネバーランドのようなダークファンタジーでも、ファンタジーなら主人公が逆転できる希望が持てます。

逆に、闇金ウシジマくんのような現代日本を舞台にした物語は、どうしても重苦しく絶望的になります。
ウシジマくんの登場人物は、進撃の巨人や約束のネバーランドのキャラよりも、安全で快適な世界で暮らしていますが、彼らが逆転して幸せになることは、まず不可能なのが特徴です。

でも、エレンやエマなら、圧倒的な絶望にも押しつぶされないで、逆転できそうな気がします。

ラノベを読む読者は、楽しくすっかとする話、承認欲求を満たせる話を求めているので、逆転の希望が持てる異世界ファンタジーが王道となるのではないかと思います。

また、そもそも日本人は時代劇のようにワンパターンな物語が好きだという特徴があるのではないかと考えています。
例えば、水戸黄門で一度だけ印籠を出さなかった回があったそうですが、その時はTV局にクレームが殺到したそうです。
つまり、型通りの物語を求めている人が多いということです。

このため、なろう系のようにテンプレ化した異世界ファンタジーが求められているのではないかと考えています。

あなたのご意見を投稿いただければと思います。

ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信

投稿者 ユキヨシ 投稿日時: : 1

 私は「問題を暴力で解決する選択をさせやすいから」と考えています。
 ライトノベルはエンターテイメントであり、読者を楽しませる娯楽であるために必要な要素は、すなわちセックスと暴力です。
 具体例を挙げれば、イケメンと美少女と萌えキャラ、カーチェイスと銃撃戦、そして肉弾による突撃です。
 つまり魅力的なキャラクターによるバトルとアクションであり、エンターテイメントにおけるバトルとアクションとは問題を暴力によって解決するプロセスであります。

 現代日本を舞台にした場合、殺人鬼が徘徊していようと怪獣が暴れていようと、「ごく普通の高校生」である主人公が戦う必要も理由もありません。
 家族や学校といった共同体に守られており、そして警察や自衛隊という統制された暴力を供給して脅威を排除するシステムが確立しています。
 ここを無視して現代日本でバトルものをやると「警察はなんで出てこないんだろう?」という疑問が頭をもたげてくるわけです。
 そもそも現代において、たとえ相手が悪人であろうと暴力に訴えれば傷害や殺人となってこっちが警察に捕まります。
 仮面ライダーの本郷猛だって、法律に則って考察すると良くて過剰防衛、多くの話数において殺人で起訴される可能性があるとか。

 そのため、
・一般社会から隔絶された裏世界をメインの舞台にする(幽々白書やfateシリーズなど)
・主人公を政府やそれに類する架空の組織に所属させる(フルメタルパニックや東京レイヴンズなど)
・警察や自衛隊をメインに据える(平成ガメラシリーズや仮面ライダークウガなど)
 などなど、設定に一手間加える必要が出てきます。
 この一手間がとても「一手間」とは言えないほどの手間であることは、上記作品の概要を調べていただければわかるかと思います。
 亡国のイージスやガンダムUCの作者である福井晴敏氏は「日本でダイハードみたいな話をやるにはどうすればいいか」と考え、自衛隊をメインテーマに決め、それに関する法律や歴史を調べたそうです。

 現代日本を舞台にしてバトルものをやるのにこれだけハードルが高いなら、中世風ファンタジー世界を舞台にしようと考える人が多いものむべなるかな。
 多くのファンタジー世界において警察はないか能力や権限が限られており、近代的な軍隊(規律の取れた常備軍)は存在しません。
 それでいて人間の脅威となるモンスターや、人間であっても夜盗や山賊が跳梁跋扈している修羅の国です。
 生き抜くためには暴力に頼らざるを得ないし、暴力に頼ったとて、咎められることもないのです。

 現代とファンタジーの暴力に対する価値観に違いが、「リアルで成功する空想が誰にも持てない」ことの要因だと考えています。

 人間ほど同種を殺害する動物は他にいません。
 なぜなら、同質の知性、同等以上の体格・体力を持った相手を殺害しようとすれば、死に物狂いの反撃を受け、相手を殺害できても自分も重傷を負う可能性が大きいためです。
 しかし人間は違います。
 直立二足歩行を行い、両手が自由になった時、その手で武器を使うことができるようになりました。
 木の枝に石をくくり付けただけで、最初の一撃で致命傷を与えて反撃を受けることなく、無傷で相手を殺害できる可能性が高まりました。
 人間にとって暴力により敵対者、競合者、邪魔者を排除する行為は、低コスト、低リスクで合理的な選択でした。
 もちろん時代が進めば暴力に頼るコストとリスクはどんどん上昇し、現代ではご法度ですが、人間の歴史からすれば、暴力が合理的な問題解決手段であった時代の方が長いわけです。

 物語において、主人公は様々な困難に直面します。
 それがわかりやすく目に見える敵であることも多く、その場合敵対者を皆殺しにしてしまえば自分たちを脅かす相手がいなくなってハッピーエンド……となるかどうか、現代とファンタジーで明暗分かれるかと思います。
 合理的で非常にわかりやすい問題解決手段が封じられ、自分(主人公)に不利なルールを押し付けられている……現代ものをそんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。

 と、あれこれ現代ものの不利な点を挙げましたが、私は上記の通り、剣と魔法のバトルより銃撃戦とカーチェイスの方が好きです。
 読むのも書くのも観るのも、現代ものかSFで、実の所ファンタジーに関わるのはゲームくらいです。
 魔王を倒してめでたしめでたしもいいですが、大暴れのあときちんと法廷で無罪を勝ち取り悪人を裁く現代劇も私は好きです。
 もっとも、現代劇での大暴れの後始末が面倒で、いつもプロットに悩むのですが。

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ」の返信一覧

他の相談一覧

小説を書く動機。

投稿者 みなみ 回答数 : 5

投稿日時:

初めまして。一ヶ月ほど前から支部で二次創作の小説を書き始めたものです。人気のジャンルであることと、私の小説が特殊な性癖に突出したもの... 続きを読む >>

『空気』の作り方。

投稿者 大野知人 回答数 : 19

投稿日時:

 お世話になっております。大野です。  先ごろ、以前応募したGA文庫大賞の選評が返ってきました。  その中で少し、『自力での解決... 続きを読む >>

クロスオーバー作品の批評をお願いいたします。

投稿者 アライ 回答数 : 4

投稿日時:

はじめまして、ここではスライムも名乗られせいただきます。 自分の描いている小説があるのですが、どんな評価を得ていてどん... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ