補足
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どうやったら三人称多視点のストーリーが書けるようになりますかの返信の返信(元記事)
杜 値さんに申し上げます。
三人称多視点というものは矛盾した概念ではありません。多少、人称と視点について、説明申し上げてみたいと思います。
1.一人称(通例、視点では分類しない)
主人公が自分の視点から地の文を語ります。視点は(原則として)主人公のみですので、一視点しかないと考えるべきでしょう。
ただし、シーンごと、あるいは章ごとで視点キャラが変わることがありますので、「その場での主人公」の視点と言ったほうがいいかもしれません。
2.三人称一視点
三人称ですが、シーン中のどれかのキャラから見たように描写するものです。
よく、一人称の自称「私/僕/俺」をキャラ名に入れ替えたものに近い、などと説明されます。
3.三人称神視点
三人称で、どのキャラにも近くない視点で描写する手法です。
4.三人称多視点
三人称で、かつどれかのキャラから見る視点で描くのですが、三人称一視点と異なる点は、シーンや章ごとで視点キャラが変わる点です。
三人称神視点において、神の視点が自在に移動する場合は、この多視点を含めてしまるかもしれません。
以上のような分類が使われますので、このスレッドでは上記の4についての話だとご理解いただければと思います。
補足
投稿者 サタン 投稿日時: : 3
>3.三人称神視点
に対する補足という程度ですが、
神視点というのは、「神様による一人称」と考えるとわかりやすいです。
「三人称じゃないの?」と思う人もいるかと思いますが、三人称視点の定義は「第三者の視点」という意味で、この「第三者」というのは「物語に対して第三者」という意味になります。
すなわち、物語に介入しない神様は「第三者」なので、「神様の一人称で書かれた物語は三人称の語り」ということになり、定義的には神視点は三人称だと言えます。
よって、正確には(というか解釈次第では)神視点と三人称は別物ですが、現在「三人称多視点」と「神視点」は同一のものと見てる人(プロアマ問わず)も多いです。
実際、考え方以外に違いが無いことも多いしね。
神様と作者ってどう違うのって話ですから。
人称と視点についての説明は私も同意見なので、あくまで神視点の補足というレスでした。
「第三者の語りで多数の視点を扱う」というのが「三人称多視点」なので、矛盾しないというのも同意見です。
カテゴリー : ストーリー スレッド: どうやったら三人称多視点のストーリーが書けるようになりますか