エンタメの傾向は、景気とは関係ないんじゃないでしょうか?の返信
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エンタメの傾向は、景気とは関係ないんじゃないでしょうか?(元記事)
エンタメラボ記事より。
シェイクスピアはマクベスなど、悲劇の名作をたくさん残していますが、当時のイギリスは黄金時代と言われるほどの好景気の時でした。
こういう時代では、悲劇が好まれます。
あれ?
木下順二は、岩波文庫の『マクベス』あとがきで、真逆のことを書いています。
シェイクスピアが四大悲劇を書く前ごろから、世の中が変わってくる。
(喜劇)『ヴェニスの商人』が書かれた頃のような初期資本主義の矛盾が出てくる頃になって、シェイクスピアは暗くて難解だが深く、見る者の中に直接訴えるような作品を書き出した、と。
ラノベの傾向って、景気とは関係ないんじゃないでしょうか?
むしろ景気を意識するなら、暗い時代こそ真面目に考える要素があってもいいんじゃないでしょうか?
エンタメの傾向は、景気とは関係ないんじゃないでしょうか?の返信
投稿者 outis 投稿日時: : 0
受験で読んだ英文なのでソースはよく覚えていないのですが、第一次世界大戦直後はミステリーものや犯罪を題材にしたものが流行ったそうです。手足を失った人や塹壕ショックというトラウマを負った人がたくさんいたため、やり場のない感情のようなものがあったことがきっかけだそうで。なので、世相が作品の流行に関係すると自分は思います。景気もその一つですね。
で、ここからは私見なのですが(あの記事を書いた方には気を悪くしないでほしいのですが)、景気が悪いほうがストレスフリーな作品に人気が集まったというデータは覚えておいていいと思いますが、一方で景気だけをストレスフリーな作品が人気の理由にしなくてもいいかなと思います。というのも、景気の悪い時代に人気になった悲劇っぽい作品や鬱っぽい作品もありますので。
ラノベ以外の例ですみませんが、確かエヴァってバブル崩壊後の作品ですよね。あとは最近の例ですと、東京喰種などでしょうか。
このあたりは景気の悪い時代に売れた暗い作品と言えると思います。
ですので、景気が悪い時代でも、悲劇的な作品へのニーズは確かにあるのではないかなと思います。
また、癒し系とでも言いましょうか、そういう作品が人気となった背景に景気の悪さを考えるのもよいですが、ほかにも理由があると考えるべきかと思います。(当該記事も景気の悪さだけが理由だとは言ってませんしね。個人的にはメンタルヘルスへの理解が深まったことを挙げたいです)
カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: エンタメの傾向は、景気とは関係ないんじゃないでしょうか?