カゲプロのパクリをしたい場合の返信の返信
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カゲプロのパクリをしたい場合の返信(元記事)
>個人的な感想ですが、創作には4、5の要素があると思っています。間違ってたら教えてください。
>1、設定
>2、説明
>3、目的
>4、構成
間違っているとは思いませんが、以下の文面を拝見するとわりとスレ主様独自の興味からの分析になっているので、一般的な創作論としては話が通じにくそうです。なので、概念規定のすり合わせが必要かもしれません。
一応、私見としては。
創作というのが絵画や音楽も含めた創作全般という意味なら、
1、設定
2、表現
3、コンセプト
4、構成
小説や映画・マンガ・アニメを含めた物語系の創作のことなら、
1、設定
2、表現
3、コンセプト
4、構成
5、キャラクター
6、ストーリー
だと思います。なお、順不同です。
>説明の完成度は、科学的、論理的であることです。SFやミステリーなら科学的であることは殊更重要になると思います。ハードSFというのは説明が科学的なSFで、反対にアニメ映画は記号や比喩を用いた論理による説明が多いです。
説明というのが「科学的、論理的」という意味なら、平たく言えば辻褄合わせにすぎず、重要ではあるけれど創作の本質ではありません。記号や比喩を用いた説明なども含むなら「表現」としてくくった方がいいかなと。ハードSFは論理そのものがコンセプトやストーリーに含まれる特殊なジャンルですが、それを説明するのは表現でしょう。
>目的の存在は重要で、ストーリーは作者や読者の嗜好や知的探求心を満たしたり、対比等を用いてメッセージを伝えたり、あるいは特殊な文章を使ったり、といった目的を達成するために存在します。(中略)また目的の完成度は、読者層にどれだけ刺さっているかということだと思います。
要するに何をやりたいのかと、それが読者にどれだけ届くかという話ですよね?
目的という言葉でも間違ってはいないでしょうが、ちょっと曖昧なのでコンセプトと言い換えた方が明確かなと思いました。
キャラクターとストーリーは絵画と音楽には存在しないか希薄な要素。しかし物語系の創作には必須です。
創作というのは大別するなら、美術・音楽・物語の三つに分けられるのではないかと。これらは設定・表現・コンセプト・構成で成り立つ点では同じですが、「表現の技法」がまったく異なります。なので、物語系創作は、
1、設定
2、表現(キャラクター・ストーリーを含む)
3、コンセプト
4、構成
と考えることもできそうです。
美術・音楽・物語を統合した創作のことを「総合芸術」と言い、古来からあります。演劇・オペラなどです。現代では映画・アニメがそれにあたるでしょう。
なのでカゲロウプロジェクトは、技法のジャンルとしては普通のアニメと何ら変わるところはありません。美術・音楽の斬新性に特化したアニメと見るべきかと。
普通のアニメはストーリー性の比重が高かく「絵と音楽で表現した小説」みたいなところがあるので、比較的容易にノベライズができるのだと思います。
カゲプロはストーリーでは表現できない部分に比重を置いているのが特徴かと思うので、本当の意味でそれこみで小説化するのはほぼ不可能だと思います。やるとしたら小説的な部分を抽出し、それを何で補完するかということになります。小説の不足を補完するのは、やはり小説的な技法の範疇でやるほかないでしょう。
カゲプロのパクリをしたい場合の返信の返信
スレ主 kanakana 投稿日時: : 0
反応ありがとうございます。つまり、「総合芸術」と一般の小説とでは表現の方法が違うという事でしょうか。
確かに、用語の使い方や定義がアバウト過ぎたかもしれません。
質問に関してですが、実のところ自分は小説は読者の想像力に働きかけている分、できないことはないと考えていて、「疑似的な別メディア」というのは小説内で作られた仮想的な映像や音楽のことです。
あまり考えて書いた訳ではないのですが、いちおう、具体的に言えば、例えば「場所を説明する場面」「キャラクターを説明する場面」……といったように、何らかの基準で場面を分類し、その場面を退屈させないために用意する演出部分に比喩や押印といったギミックを仕掛け、場面ごとに読者に与える(絵的、音的)印象を変えることで、クラス分けされた「場面」をあたかも別個のメディアのように扱うことができるのではないか。
他の方がおっしゃっているようにカゲプロは多元的なメディアから視聴者が推理するという要素があるので、その「メディア」ごとに特有の表現技法での伏線(比喩、記号、芝居、用語、設定etc.)を設け、特色を出すこともできるのではないか、ということです。
カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: カゲプロのパクリをしたい場合