文章がつまらない。の返信の返信
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文章がつまらない。の返信(元記事)
かなり読みやすいし、よく書けてると思います。
少なくともプロローグは何も知らない読者が順を追って現状を理解していけてるし、それが伝わってくる内容を書けてる時点で、偉そうだけど割と高い得点を出せてると思う。
「改稿を重ねて」とあるので、おそらくは何度も自分で読み返して、つまり序盤ほど書き直しが多いのかな。
正直「文章」という意味で言えば第三者が口を挟めるほど下手な出来ではないと思う。
しいて気になったところは、2つあるかな。
一つは、地の文とセリフとで受ける印象に落差がある気がする。
> その中に、ぼんやりとカーブミラーのふちが写り込んだ。幸い、距離はさほど開いていない。
>(そうだ、あれを……!)
地の文は落ちつているのに、セリフはコミックのよう、という感じ。
いやもちろん「このセリフ」がダメってわけじゃなくて、こういう状況でこういう精神状態の人物が自身の状態を確認するために鏡を見つけて「そうだ、あれを!」なんて反応はしないと思うんだ。
というのも、
コミック調の場合は「そういう場面を強調するため」として、現実ではそうないだろう反応をセリフなどに書く場合がある。
例えば
> あらためて、目の前の腕を見つめる。
>「………ん?」
> 見間違いかと目をこすっても、確かに腕は己の肉体の一部としてそこにある。
>「…え? 死んだらなくなるはずじゃ…ええっ?!!」
こういう反応ですね。
現実で「ん?」とか「え、死んだらなくなるはずじゃ、ええ!」なんて言葉に出したりしないと思う。心の中で考えるかもしれないけど、混乱してるのだから「なんで」とか「どうして」とか、つい口から漏れる言葉はそんな感じじゃないかな。
念の為、再度書くけどもこれはセリフのダメ出しではないよ。
コミック調であるなら、心で思ってるような言葉や少し冷静になってから把握するだろう言葉をダイレクトにセリフで出してしまっても、わかりやすさという観点からは正解だと思う。
でも、それにしては地の文が落ち着きすぎてて、整いすぎてる。
セリフの雰囲気と地の文の雰囲気が合ってない気がする。という指摘。
もう一つは、少し冗長な印象を受けた。
プロローグ1は半分も読めば状況がわかるし、それ以降には目新しい情報もないので、残り半分はその状況に「読者が付き合ってる」という状態。
「主人公はこういう状態ね、なるほど、で、次はどうなる?」と思ってもなかなか次へ進まない。
新しい情報もないので、状況が理解できたあとは全部冗長に思えた。つまり内容に対し文章が長い。
でも、最初に書いたけど、文章自体はとても良くて読みやすいです。
冗長とも書いたけど、これは文章の問題ではなく情報をコンパクトに出来てるかって話で、例えば1話のあとは神様に会って転生するわけだけど、これに4話も使ってるでしょ。本題は転生した後なのだから、神核界のことは物語の導入部分。そこに4話も使うってのは、もっと必要な情報だけに出来ないものかな? ということ。
なので、文章自体はとても良いです。
違和感の正体は、ご自身でなければつかめないと思いますが、私個人としては、文章それ自体ではなく情報の組み立て方のほうだと思う。
例えば1話目は、これいらないんじゃないかな。死後も、水の中から引き上げられたって描写いらないんじゃ。
いや、それらは作者の好みにもよるから不要だと断言はしないけども、あくまで私個人の印象で言うと、「本題に入るまでの導入が長い」か「本題が理解できた後も長い」という話が多かったって感じでした。
しつこく書くけども、文章自体はとても読みやすいです。文章の問題じゃないと思う。
文章がつまらない。の返信の返信
スレ主 どこかのY 投稿日時: : 2
ご丁寧に指摘していただき、ありがとうございます。とても参考になります。
文章自体に大きな問題はないようで、少し安心しました。
> セリフの雰囲気と地の文の雰囲気が合ってない
自分の文章に感じている違和感の正体が掴めたような気がします。
この物語はWeb小説に影響を受けて書き始めたものなので、本来ならもっとライトな雰囲気のはずでした。実際、私のイメージもそちら寄りです。ですが、私の好みというか…変なこだわりで丁寧な地の文との齟齬が生じてしまったのかな、と……。
会話文を落ち着けるより、地の文を会話の雰囲気に合わせる方がこの作品にとって最適だと思うので、その方向で試行錯誤してみます。
> 内容に対し文章が長い
これに関しては、耳が痛いですね……。正直、自分でも長いと感じているので、これから構成を考え直したいと思います。
お世話になりました。