返信一覧の表示
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか? (No: 1)
スレ主 やとう 投稿日時:
いつもお世話になっております。
現在長編小説に初挑戦している、やとうと申します。
プロット構想中の長編について、
思ったよりも話が長くなってしまいそうで、構成に悩んでおります。
皆様にご指導いただければと思い、こちらにお邪魔しました。
小説のテーマは
ヴィクトリア朝風な舞台で「サムライ×小公子×猫」です。
大まかな話の流れは、
諸事情で祖国にいられなくなったサムライが、新天地の異国において特殊な家業の貴族の少年の護衛となる。
立場の弱いヘタレ小公子が立派な跡継ぎとなるまで、スパルタ教育を施しながら命を懸けて守り続ける。
というような内容です。
主人公のサムライは、
頼りない少年を特殊な家業の跡継ぎとすることで、名門貴族の家とコネクションをつくり、
主人公の実家の戦略を優位に進めたい、という目的で行動するつもりです。
一緒にいるうちに情が移って、主人公の考えが変化して
実家>少年 → 実家=少年 → 少年>実家 となっていく方向で考えています。
猫は、各登場人物の心情表現や、場の空気を替える役割をしたり、
独りぼっちの少年を支える仲間として出すことを想定しています。
そこで悩んでいるが、ストーリーの長さです。
現在の予定はだいたいこのようなものです。
①サムライと少年が出会い、衝突しながら一緒に事件を解決して正式に護衛となるが、不仲。
②様々な事件を通してサムライの過去や、少年との本当の関係などを明らかにする中で仲良くなる。
③実家と少年、二択に迫られたサムライが、スパルタ教育の末成長した少年を新たに主に選ぶ。
①~③をやや長めの短編5~6話で一つの章として、三章の構成にしたいです。
しかし、ライトノベルでいうと単行本2~3冊分ぐらいの内容になりそうな予感がしてきています。
前置きが長くなりましたが、皆様にご相談したいのは、
初心者の長編チャレンジは、
「内容をカットして1冊分にまとめて短くすべきか、3冊分ぐらいになりそうでも予定通り進めるか」です。
私の経験は、以前に短編をこちらでご指導いただきながら、一月ほどの時間で書いたことしかありません。
そのため、初心者がいきなり長すぎる長編というのは無謀では、と不安も大きいです。
長編に挑む前にもう少し短編で経験をつむべきか、また長編に向けての心構えなどなど、
皆様の執筆の経験やお考えを教えていただければ幸いです。
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信 (No: 2)
投稿日時:
私のできる範囲での判断ですが……
まず「キャラクターのメンタル」特に大事な主人公のメンタルに関してですが、前回のやとうさんのものはしっかり描けていました。ここがブレている人は長い執筆中にここの主人公の人間性そのものに疑問を抱いて物語が破綻し、作品を続けられないレベルにまでなってしまうことがあったりします。そこにおいては大丈夫だと思います。
次、エピソード毎の文字数検討についてですが、ぶっちゃけ私もアドバイスできるほどコントロールできるわけではありませんが、いちおう「web掲載を考えた時に一話ごと(2000字~5000字ごと)に山なりオチなりがあるようにする」というのを意識して書いたりしています。そのため、ややつまらないと感じがちなところはばっさりカット・短縮したりしています。前回のやとうさんは、特に序盤の描写過多が問題点に上がっていたため、「壮大な物語を描こう」と思うよりもこの「一定文字数ごとの山場を意識する」ことに目を向けて、話を構成して長くなったらなったでなるがままに放置してもいいと思います。ただし「内容が薄いのを無理矢理描写で長くする」のはおすすめできません。そこは内容に合わせて短くいきましょう。
で、ストーリーを聞いた限りですが、ぶっちゃけヴィクトリア朝の雰囲気を伝える小道具大道具のネタが続く限り、という気がしています。
少女漫画ですが由貴香織里の「伯爵カインシリーズ」およびその最終章に相当する「ゴッド・チャイルド」などは、基本的に小話を繋ぐタイプのミステリーですが、いかにも女性受けしやすい料理や装飾品等の小道具がこれでもかとつぎ込まれていて「よくネタが尽きないな……」と感心したことがあります。
ですがいちおう初期ほど短めの話だったり、最終章に入る前も連載が中断していたためキャラ紹介を兼ねてキャラ毎にスポットを当てた短い話を入れるなど、読者にとっても親切な配慮がなされています。また中断している間別作品を書いていたのですが「やっぱり長い話にはハッピーエンドが期待されるものだと改めて思い知らされた」とのコメントとともに、当初バッドエンド予定であったこの作品も一応ハッピーエンドともとれる内容として締めくくられています。
……というような「おさえるべきポイント」をおさえていれば多少長くなっても大丈夫という気がしますが。「サムライと小公子の心境の変化」→「サムライの選択の時」に先ほど言った「ヴィクトリア朝ネタを詰め込みたい欲」で間が空いてしまうとどーだかなー、と思ってしまいます。例えばですがこの流れができてしまった後に先に終幕を迎えてしまって、以後番外編として時代ネタを楽しんでもらう趣旨の各事件を取り扱う、というのはどうでしょう?
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
hexa様
お久しぶりです。
いつもご指導いただきありがとうございます。
いざ長編にチャレンジしてみると、なかなかうまく進まず難しさを感じていました。
・キャラクターのメンタル
前回の短編はプロットや冒頭添削など、こちらのサイトでご指導いただいたおかげで、スムーズにキャラクターを形作ることができました。
ここがブレてしまうと、話が破綻してしまうとても重要なポイントとして主人公だけではなく、周辺の人物も含めてしっかりと指針を作りたいと思います。
・エピソード毎の文字数
この点についてはあまり考えていませんでした。
今構想中の話は、どこに掲載するかなどはまだ考えずに進めています。
ですが今後読者に配慮した展開を作るうえでは、文字数の制限も念頭に入れる必要がありますね。
前回は序盤に不要な情報を盛り込んでしまったので、文字数を考えた読みやすい構成も練習していきたいです。
ヴィクトリア朝は衣食住様々なネタが豊富なので、楽しい想像が膨らんできます。
ストーリーに必要な情報を選んで、盛り込みすぎないようにしていきたいです。
番外編については考えていませんでした。
この方法ならば、本編で諦めた内容も後から追加して楽しめます。
主人公の過去についても、全てを本編で書ききらず、オマケという形で追加しても良いかもしれません。
hexa様、とても良いアイデアをありがとうございます。
これからプロットの構成や、人物の設定など見直していきます。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信 (No: 3)
投稿日時:
自分が書き慣れてなかった頃を考えると、これを実践したわけではないので無責任な発言になりますが、
書き慣れてない人は、まず可能な限り短い話を書いたほうが良いです。これは「物語を完結させること」を覚えるためです。
やとうさんは、これは出来たと思います。
そして話題にしてるのは次の作品ですが、個人的には、可能な限り長いのを書いたほうがいいんじゃないかな、と考えています。
物語は、基本的には短編も長編も大した違いはありません。
起承転結の組み立てに大きな変化があるわけではない。単に長編・短編に向いた構成というのがあって、作者個人の工夫や発想があるだけで、あとは長編を書ききるだけの忍耐や情熱が持つかどうか、という話でしかないです。
要するに、短編が書けりゃ長編でも大長編でも理論的には書けるはず。技術的に問題ないはず。
であれば、長編ないし大長編を書けば、一気に自信に繋がります。
短編が書けた時点で物語を作るという技術的には問題ないので、だったら早いとこ「出来るだけ長いの」を書いて自信に繋げたほうがいいでしょう。
確かに、短編を書けたとはいえ一作だけではまだ慣れてないから数作書いたほうがいいとも考えられますが、長編というのは、なにも「大きな話」が一つしかない、というわけではありません。
長編になるほど、ページが増えるほどに「小さなサブエピソード」を扱います。
これは、長編の中には自然に短編クラスの小ネタが混じってる、と言えなくもないわけです。
だったら、「まだ慣れてないから短編を数作……」と、それは長編の中でも出来ること。
最初から完璧なのを仕上げようと思えばキッチリ技術を身に着けてから執筆に入ったほうが良いでしょうが、そんなんキリがないので、何十年たっても次のステップに進むことが出来ません。
初心者はよくそこにハマるし、私もそれで数年停滞してたけども。
成功は失敗を土台にしなけりゃ届かないので、気軽に、失敗を前提に、適当に「無謀」に挑戦してみるのが良いと思います。
一作でも短編を書けたなら、無謀な長編に挑戦して失敗しても、何がマズかったのか理解できる失敗で終わると思う。
それは作品としては失敗でも習作としては成功なので、短編が書けたならさっさと長編を書いてみるのが良いかなと。
もちろん、人それぞれなので、そんな考えも出来るかな、程度の意見ですけども。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
サタン様
短編のご相談のときからお世話になっております。
今回もご指導いただき、ありがとうございます。
・長編・短編に向いた構成
物語を組み立てる方法については、以前こちらでご指導いただいたことで、自分の構想をどう形にするかを学べたと思っております。
そのとき教えていただいたことを支えに、次のストーリーを作っていきます。
長編となると、作ったものを完結に向けて投げ出さない継続力も必要になりますね。
・最初から完璧なものを仕上げよう……
どちらかというとこのように考えてしまうタイプなので、自分で自分の首を絞めてしまうこともありました。
ですがそれでは何も進まなくなってしまうので、もっと気楽な姿勢でやってみたいです。
たとえこの先で完結までうまくいかなくても、
今は完成度に拘らず、そこまで書けた経験がプラスになるという気持ちで楽しく続けていきます。
執筆の先輩からの経験、アドバイスを支えに進めていきます。
サタン様、ありがとうございました。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信 (No: 4)
投稿日時:
オミクロンです。私も現在進行形の自身初作品で超長編モノ(最終文字数100万字程度、現在開始から1年半経過)を書いているので参考になればと思い投稿させていただきます。
まず私の初見として、「書きたいように書いて、後から削っていけばいい」と考えています。まずは情熱の赴くままに書き続けて、一息ついたところで全体の推敲を行う。その時に冗長な部分は削り、濃密にすべきところは書き加える。といった感じですね。
すごく手間だと思うと思いますし、体験している身として実際手間です。実経験ですが、一つの節目が終わった時に全体推敲をかけたら、3話ほど「これ、いる?」という部分があってそれを削除しダイジェストに。逆に「これは書かないと面白くない」という話が2話程ありました。
さらに全体の整合性のチェックや、撒いた伏線の確認、情景描写や比喩描写の改訂、冗長部分の削除などなど。正直やってられないほどの苦行です。何度完結してもいないのに全体を読み通したか。ですが、その苦行を楽しむことが長編執筆の醍醐味だと私は考えています。
超長編を書いていると、3時間で6000字書けるほど筆が乗る時もあれば、たった締めの300字を書くのに1週間かかったりします。挙句、書いている最中にプロット時の発想を凌駕する名案や名文が浮かんだりします。それほどまでに長編においてモチベーションやインスピレーションは重要です。
なのでまずはやりたいようにやってみてはいかがでしょうか。投稿しなければ改訂も好き放題できますし、「これをここに書いておけばよかった」とか、「これいらなかっただろ」という後悔を減らすことができます。完結後に投稿サイトで連投すれば、締め切りにも追われませんし。
最後に。これは私自身が心がけていることになります。それは「執筆者は最初の愛読者であれ」ということです。自身が書いていて、読んでいて嫌いな物語は絶対に完結できないと思っています。ましてや私たちは専業作家ではないのです。なので他人の評価よりも前に、自分が読んで楽しめるようにする。ということも重要だと思います。
長文、駄文失礼しました。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信の返信 (No: 9)
投稿日時:
オミクロン様
超長編とは……字数も継続期間もすごくて、ビックリしています。
まだまだ自分は初心者ですが、
いつかそのように大規模な作品が書けるようになれたら、と思います。
色々と試行錯誤の段階なので、ご助言いただきありがとうございます。
・「書きたいように書いて、後から削っていけばいい」
整合性を考えての削除や直しは確かに大変そうですが、
あとで直せば良いと思えば物語を考える自由度があがるので、
書きたいことがもっと沸いてきそうです。
どこかに投稿するか今はまだ考えていないので、ゴールに向けてやりたいことを試しながら進んでいきます。
物語を作るうえでは、なかなか進まず苦しいこともありすが、
そういったことも「楽しむ」という思いで続けていきたいです。
・「執筆者は最初の愛読者であれ」
次のストーリーを作ることが思うようにいかず、一月ほどすっかり忘れて離れたこともありました。
それでも「好きなものを書きたい、読みたい」という思いで再びやる気が出て、進めています。
自分が楽しめることを一番にして、続けていけるようにします。
オミクロン様、ありがとうございました。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信 (No: 5)
投稿日時:
>ライトノベルでいうと単行本2~3冊分ぐらいの内容になりそうな予感がしてきています。
はい。そのぐらいにはなるでしょうね。
>②様々な事件を通してサムライの過去や、少年との本当の関係などを明らかにする中で仲良くなる。
書きようによっては、これだけで2~3冊分以上使ってもおかしくないです。
>内容をカットして1冊分にまとめて短くすべきか、3冊分ぐらいになりそうでも予定通り進めるか
前者が①~③の流れを無理やり1冊分に凝縮するという意味ならお勧めしません。ただし、①だけを少し変えて1冊分くらいにまとめ、ちゃんと完結させることは可能だと思います。
サムライと少年が出会い → 最初は不仲だが → 衝突しながら一緒に事件を解決し → 少しだけ互いを認め合う。
1冊分ならこんな感じでしょう。長編のプロットというのは何らかの事件をはさんでキャラが変化するビフォー・アフターを読者に見せればいいんです。その変化は、「最初は不仲」→「少しだけ認め合う」というくらいで十分。「最初は不仲」に対する着地点として回収できてさえいれば、立派に完結していることになります。そこを不仲から親友にまでなってしまうような大きな変化にしてしまうと1冊分では処理するのが難しく、御作はそれをやろうとしているから2~3冊分の構想になっているんです。
要するに1冊分にしたければ1冊分に相応しいプロットや内容があり、数冊分にしたければ数冊分に相応しいプロットや内容があるだけです。やりたい方をやればいいだけで、初心者ならどちらを選択した方がいいという問題ではありません。もっと肝要なことは、尺に相応しいプロットを見極めることができるかどうかです。
また、短編型の作家と長編型の作家には資質の違いがあり、人によっては短編をいくら書いても長編の練習にはなりません。サザエさんのような四コマ漫画をたくさん書いたら『ジョジョの奇妙な冒険』のような作品を書けるようになりそうな気がしますか?(どちらも優れた作品だと思いますが)
そういう意味でも、短編を書きたいなら短編を書いた方がよく、長編を書きたいなら長編を書いた方がよく、大長編を書きたいなら大長編を書いた方がよいと思いますよ。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信の返信 (No: 10)
投稿日時:
あまくさ様
初長編でうまくいかず、困っていました。
アドバイスをありがとうございます。
・①~③の流れと構成について
はじめは無理やり一冊分に凝縮するか、どうしようかで悩んでいました。
ご指摘いただいたように、①のみを一冊分にまとめて完結するほうが、書きやすいかもしれないと思いました。
着地点を遠くにしすぎると、その過程が難しく長くなってしまいます。
②~③についてはいずれ続きを書けるように余韻を残しておいて、ひとまず完結、という方向もできそうです。
・短編型と長編型の資質の違い
サザエさんとジョジョでは、物語の展開や伏線の張り方や、
長い話(短編の連作と一貫した長編)を作るうえでの世界観の情報など、必要となる要素や考える方向が違う、ということでしょうか。
(間違っていたらすみません)
自分は将来的に、長編型になりたいと思っています。
プロットの内容を最終的には②~③に続く数冊分にできそう…にしつつ、
今は①の内容で一端区切って終われる形でプロットが作成できないか、などなど試してみたいです。
やりたいことを全部入れて、尺にあわせたプロットが作れるか、初めてだからこそ色々と好きなように書いていきます。
構成についてこれからまだ悩むことは多いですが、
教えていただいたことを取り入れながら、楽しんで進めていきます。
あまくさ様、ありがとうございました。
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信 (No: 6)
投稿日時:
初めての長編は、あまり長くしないほうが良いでしょうか?の返信の返信 (No: 11)
投稿日時:
藤谷要様
お久しぶりです。
短編の構想のときから、お世話になっております。
・小説を書く目的
自分が好きな要素を入れて、こんな感じのものがあったら読んでみたい、というのが出発点でした。
公募やプロの道は考えず、趣味の範囲で書いて楽しみたいです。
もしその中で読んでいただける方にお会いできれば、とても幸運と思っています。
・読者の想定とヒロインについて…
どんな方を読者様として想定するかについては、あまり考えていませんでした。
ヒロインについては、没落した家の出身の女性教師で主人公たちに舞台の案内とサポートをする役割にしようと思っています。
また少年の教育方針で主人公とケンカしたり文化の違いで衝突したり、という場面も予定しています。
しかし、まだヒロインについてはイマイチで存在感が薄いというのが正直なところで、もっとインパクトのあるキャラクターにできないか悩んでいます。
ヘタレでうじうじ小公子に蛮族なサムライがスパルタ教育、というのがイメージの出発点だったので、二人を中心に構成してヒロインの設定は後回だったのでまだ固まっていない部分もあります。
ライトノベルらしい内容には、良いヒロインが欠かせませんね。
物語上でヒロインが重要となる展開や設定を考えながら、プロットを練り直していきます。
藤谷要様、いつもありがとうございます。