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異能力ものに関して(元記事)

異能力ものを作っていて異能力を作っているんですが、異能力って制限・制約、範囲、対象などこれら全て細かく設定した方がいいですか?描写するかどうかはともかく。
自分はなくていいと思うんですがそれだと制限・制約の中で繰り広げられる頭脳戦(できるかどうかはさておき)の面白味が減ってしまうと思います。
あと、それらが必要ならば、どのようなものにすれば面白くなるでしょうか。
参考にさせてください。

異能力ものに関しての返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 1

いくつかパッと思いつく限りで、ノリで分類してみると、
1.何も制限・制約がない。個性のもの。
2.個性のものだが、その特性によって制限・制約がある(電気の能力は絶縁体には効かないなど)
3.能力・人物ごとに違う制約がある。悪魔との契約による対価とか、一日に限られた回数しか行使できないとか。
4.その世界観の「能力」というそのものに一定の制限ないし限界がある。脳の処理能力を超えられないとか、自分を追い込むほど能力の威力が増すとか。全ての能力に共通する制限・制約がある。

1は、近年に見る なろう系ファンタジー の「スキル」が割とそれですね。
能力の強弱はスキルのランクのようなものの上下関係にあって、上位スキルが強いというわかりやすいシンプルな構造だと思う。チートでもない弱いスキルで悪戦苦闘して泥臭いながらも勝利してくってストーリーはあんま見かけない気がする。
生産系スキルや死にスキルを得た主人公が~ってのはよくあると思うけど、そのスキルは実は物凄いスキルだった、という展開が主だしね。
あとは、昔ながらだと思うけど、例えば吸血鬼や九尾の狐といった「もともとそういう能力を持ってるとされる」系の能力も、基本的に制限も制約もほぼ無いと思う。

2は、科学系というか科学知識を使いたがる作者によく見られるね。能力で荷電粒子砲をぶっ放せるキャラに対して、無能力の主人公が水蒸気の立ち込める中に能力者を誘い込んでビームを拡散させ勝利するとか。
その能力が行使する現象の特性を制約とするパターン。科学トリビアが豊富な人なら読者を「へー」と言わせることが出来るね。
ぶっちゃけ、初心者ほど憧れるパターンだと思う。読者目線が抜けきってないから、読者として楽しんだ「へー」の感覚で同じことをしたいと思っちゃうため。
でもこれは言うまでもなく作者が持ってる知識=ネタが作品作りをスムーズにしてるから、もともと科学に興味持ってない初心者が手を出すと資料集めやネタ探ししてる間に自分じゃ実現不可能だと知ることになると思う。

3は、悪魔や神様が要求してくる対価次第というかなり自由に決められる。印象的なのがアニメ『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』で、能力を行使したあとは契約対価と呼ばれる強迫観念に襲われて、したくない事をしたり個性的な対価をしてて、そこがキャラ立てにも役立ってて面白い設定だと思った。
面白い設定なんだけど、「能力を使ったあとは誰かとキスしたくなる」とか「普段クールだけど誰かに甘えたくなってくる」とか、戦闘シーンでそういう制限ってすんごい扱いにくいと思うんで、扱いやすい上手いアイディアや扱いにくくても上手く馴染ませる経験と技術を持ってないと、キツいと思う。

4は、まあ3で出した『DARKER THAN BLACK』も言ってしまえばそうなんだけど、例えば『とある魔術の禁書目録』は脳が能力の処理をしてるから平常心でないと能力を上手く使えないとか、漫画『HUNTER×HUNTER』では「念能力には制約と誓約という特性があり、自分ルールを課すことで強くなる」とか、能力それ自体に共通する制限ないし設定を設けるというパターン。
個人的にはこれが一番やりやすいと思う。
敵も能力者だから能力を扱う以上は敵もこちらの弱点を知ってるわけで、特にそれが面白いのがやっぱ『HUNTER×HUNTER』だね。
弱点があるのはわかってるが、どんな弱点かわからない、それを探る。というHUNTER×HUNTER特有の戦闘の「筋」が出来るから、読者としては個性的で独特で面白味を感じやすいけど、同時に作者は筋に沿って書くから戦闘自体はすごく組み立てやすいだろうと思う。

長く書いちゃったけど、これらはあくまでパッと思いついただけのもので、「こういうパターンがありますよ」って話ではなくて、「こういうのあるよね」的なもの。
だから、面白いのを作ればそれでいいと思うよ。
制限とか制約とか、面白いのを作った結果で制約がつくならつけたほうがいいし、特に無いならつけないでいいと思う。
無理に制限・制約をつけても、無理するとそれを物語の中で活かせないから死に設定になって、邪魔になるだけだから。
「面白いの作れ」で作れりゃ世話ないけど、気軽に適当に考えてみて、それを数出してみて、こねくり回してみりゃいいんじゃないかな。
例えば、神様と契約したために能力の行使にはお賽銭を奉納しなきゃ神様の力を借りられない。とか。こうすると「財力」=「能力のパワー」になるから、異世界モノの主人公の能力である場合、ギルド運営みたいな物語には合いそうだよね。
で、こうすると「お金がない」という事が物語を転がす力になるから、どうやって金策するかという面白味が出てくるし、そこに戦闘で頭脳戦がなくとも、ケチな主人公が金を出し渋るだけでカッコよくないが面白い戦闘になると思う。

頭脳戦が書きたいのであればそもそもそういう設定の物語にすべきで、そうでないスカッとする無双もので高度な頭脳戦なんてやっても作品に合わないと思う。
ワンパンマンが敵の裏をかいてドヤ顔してる姿は微妙でしょ。偶然たまたまって形でないと。むしろ味方の知略を台無しにしてワンパンで解決するのがワンパンマンなわけで。
私が出した例はあくまで「お金がない」ってところに面白味を持っていきたいものだから、頭脳戦もないしカッコよくもない。でもそれでいいしそうでなくちゃ主人公のキャラが立たない物語の戦闘だと思う。
すると、そもそもスレ主さんは「どういう作品を作りたいんですか」っていう事になっちゃうんで、面白味が減ってしまう、じゃなくて、どこに面白味がある話を想定してるんですか、って事じゃないかな。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 異能力ものに関して

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