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鬼畜ヒーローを描きたい (No: 1)
スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時:
どうもこんにちは。いつもお世話になっております。
最近久しぶりに新作の作業を進めているところなのですが、スレ題通り鬼畜ヒーローを描きたいです。
ただ近年の作品での鬼畜ヒーローの流行傾向があまりわからないので、あまりやりすぎた鬼畜ムーブをして読者に引かれるかどうかの不安も多少はあります
北斗の拳やジョジョ三部、デスノート(手段を選ばないという面においてはLも含む)などの鬼畜ヒーローが登場する名作を多く輩出した少年ジャンプでも近年はヒロアカの緑谷出久や鬼滅の刃の竈門炭治郎みたいな礼儀正しい主人公が増加傾向にあるそうです。
ライトノベルの作品ではざまあ系でもあからさまな復讐者主人公は嫌煙されているそうですし、やりすぎた時のリスクが大きい題材であると思っています。
ちなみに今企画している作品の鬼畜ヒーローとその周囲の人物の設定はこんな感じです。
●主人公
物語の本来の主人公です。
このスレッド内で開示が必要な情報は「冒険者で、ジョブはRPG的に表現すると狩人」「彼が山で遭難することが物語のオープニング」「自衛のためにリザードマンの熟練戦士を倒したため彼らに報復で狙われる」くらいです。
●リザードマン
物語の敵役です。
竜を神として信仰している種族で仲間意識が強く、ベテラン戦士でも討伐は容易ではない程度の強さがあります。
山にいる魔物の中ではかなりヒエラルキーが高く、下級魔物から税と称して食料を略奪しています。
●エリザベート・クロウリー
竜人に変身する力を持っている魔法使いで、彼女がメインで相談したい鬼畜ヒーローです。
魔物退治のために山へ向かいましたがその際に負傷してしまい、竜の力を多用した反動で帰還することすらままならないほどに体力を消耗したところでリザードマンに見つかりました。
その際リザードマンは竜に変身する彼女を神の使いと勝手に思い込んで自分達の集落に連れ帰り、彼女を「竜の巫女」に祭り上げ自らの部族の要職につかせました。
抵抗する体力が残っていないエリザベートは「体力が回復するまでの間接待してもらおう」と思って彼らの貢物で生活しながら内政を執ります。
※ここから鬼畜ヒーロームーブ開始です。
そこから彼女は横暴の限りを尽くし始めます。
・人間の街への侵攻作戦の全面禁止(縄張りに入られた時の反撃のみ許可)
・些細な理由でも気に入らないと思ったら自由に粛清を行う
例)客観的に見ても戦術的撤退の範疇を逸脱していない行動すら敵前逃亡とみなし、粛清。ご飯の内容が気に入らないという理由だけで料理人を粛清。粛清された者をかばおうとした者も一人残さず粛清。
・夜遅くにお腹が空いたらメスのリザードマンが産んだ卵をこっそり盗み出し、夜食にする。
・肉しか食べないリザードマンに対して、肉以外のものをよこせとねだり、自分しか食べない木の実や山菜の調達を無理矢理行わせる。
彼女自身は「早く人間の街に帰りたい」「自分のことを崇拝していようが敵は将来的に皆殺しにする」という意図で行動しています。
最初に記述した侵攻作戦の全面禁止は人間の敵に加担するのが嫌だからという理由で、理不尽な粛清の数々は元気を取り戻した後のために戦士の数を間引き一族全体を疲弊する作戦です。(ちなみにその虐殺は主人公の存在がトリガーになりました)
私自身はエリザベートを仲間にする形でエンディングにしたいです。
幸いにもエリザベートはかなり強キャラなので、リザードマンが全滅した後に主人公一人では倒せないボスキャラを出して共闘させるなど、主人公との信頼を作る方法はいくらでも思いついています。
ですが魔物相手とはいえ横暴な粛清をしていたキャラクターを読者の方が受け入れてくれるかどうかは心配です。
カテゴリー: キャラクター
この質問に返信する!鬼畜ヒーローを描きたいの返信 (No: 2)
投稿日時:
ちゃんとした技量もない若輩者が回答できる内容ではないかもしれませんが、あくまでも読者の視点として書けることを投げようと思います……参考にならなかったら、ゴミ箱にポイしてね……って感じで笑
まず鬼畜系キャラですが、うーんどうなんだろうなぁ……承太郎って鬼畜?容赦はないけど、やられたぶんやり返しているだけだからなぁ……とか思いつつも
自分が好きな展開やキャラ表現だと、コードギアスR2のルルーシュが「ボロ雑巾のように捨ててやる」って言ったところとか、銀河英雄伝説のオーベルシュタインの容赦ないスタンスですかね……
ただ「鬼畜なことしてるゥ~」って感じじゃなくて、前者は「誰よりも大切な妹に勝手に成り代わりやがって許せねぇ」っていうルルーシュの妹スキーなところから来ている言動で、後者はオーベルシュタインが「徹底した合理主義」を貫いた結果であって悪役ではないってところがキモかなーと
”鬼畜”なのではなく、キャラの性格と行動理念に基づいた結果、他者に対して容赦がない……っていうキャラは、むしろ私的には好感が持てるかもです!
ここで無惨様の小説のキャラに言及していこうと思いますが、
無礼な発言がございましたら粛清してください(強制土下座&弁明タイム)……。
エリザベート・クロウリーの行動原理と性格傾向が気になります!
そういう性格だからこれこれを行った……だと人間味が出て面白いなぁと。作者の鬼畜ヒーローを出してやろう、っていう企みが読者にバレないぐらいがベストです。まぁ私はできませんけどね!()
いくらでも理由つけて人間の街に帰れそうなところはあるので、意図して居座っているような感じが面白そうだな……と。
ご飯の内容が気に入らないという理由だけで料理人を粛清。
⇒なんか飯に対して凄いこだわりがありそうな気がします! 好き嫌いが激しいとか、海原雄山並みに食に対して気難しいとかで、それが主人公たちに対しても例外なく発揮されていると面白いです。
それこそジョジョ5部のギアッチョ並みにキレる奴とか、可愛げがないですか!?w
夜遅くにお腹が空いたらメスのリザードマンが産んだ卵をこっそり盗み出し、夜食にする。
⇒こっそりじゃなくて堂々と盗むべきでは!?w
食へのこだわりはめちゃくちゃ強そうですし……。
肉しか食べないリザードマンに対して、肉以外のものをよこせとねだり、自分しか食べない木の実や山菜の調達を無理矢理行わせる。
⇒その結果、リザードマンも草食の素晴らしさに気づいてしまう……とかで奇妙な信頼関係が生まれたら面白そうですね……。なんかリザードマンの設定見てると、憎めない奴って感じがするのでwww
人間の敵に加担するのが嫌
⇒なんかこう。横暴で自分勝手なんだけど、人間と魔物のラインをくっきり分けているあたり、常識外れの厄介者なくせに妙に冷めているところがある……な想像ができますね。
人間世界での地位は結構高めだったり、いいとこの家の出だったりしそうですね。そこらへん主人公たちとの価値観のギャップも描けそうで面白い設定です!
総じて「やりすぎたほうがいいし、やりすぎる理由付けがあればキャラの魅力になる」って感じです!
あと主人公の仲間になっても、仲良しこよしではいてほしくないです……クセが強くて扱いづらいけど実力は本物。でもこいつに料理を食べさせたくないなぁ……っていう。
行動しているうちに悲しい過去が垣間見えたり、意外な優しさや義理堅さを出していって、最終的に「自己中ヤローだけど、だからこそ信じられる仲間だ」みたいな評価に落ち着くと面白いなって。
そこまでのプロセスが大変だと思いますが、書いてみる価値はありますぜ……と!
鬼畜ヒーローを描きたいの返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
オソーザイ様、レスをありがとうございます。
>承太郎って鬼畜?容赦はないけど、やられたぶんやり返しているだけだからなぁ……とか思いつつも
この一行の情報だけで彼は充分鬼畜ヒーローの定義を満たしていると思います。むしろそれを徹底しているからこそ鬼畜ヒーローと呼ばれやすい主人公なんです。(先輩ジョジョ二人と違って戦闘シーンの雰囲気が大きく変わったのも余計そういう印象がつきやすい原因だと思います)
>無礼な発言がございましたら粛清してください
……正直書いて頂いた解釈ですが「結構過激だなあ」とは思いましたね(汗)
あ、別に「あなたは失礼だ」とか言っているつもりはありません。
ただ採用したらエリザベート一人だけに限らず作品全体の空気がかなり壊れるアイデアが多いとは思います。
スレ本文は夜遅くに書いたので、説明が浅いまま投稿してしまったフシもあるので、私がどう考えているかを補足します。
>なんか飯に対して凄いこだわりがありそうな気がします! 好き嫌いが激しいとか、海原雄山並みに食に対して気難しいとかで、それが主人公たちに対しても例外なく発揮されていると面白いです。
この部分に関してはただ単純に「肉主体の食事を嫌がっただけ」というだけの話です。
ちなみに「自分しか食べない木の実や山菜の調達を無理矢理行わせる」という内政はこれで本気でキレたから組み込まれたという設定です。
>それこそジョジョ5部のギアッチョ並みにキレる奴とか、可愛げがないですか!?w
この記述は私も結構ありかなとは思いました。実際に怒りの沸点が低いキャラとして想定していましたので。
ただあれを想起させるようなキレ芸を自分に書ける自信はありませんけど(汗)
>こっそりじゃなくて堂々と盗むべきでは!?w
それをやったら無用な反乱を招くと思います。
彼女が暴君をしている理由は「反乱してきても勝てる自信があるから」なのですが、無意味に士気を高めた相手の鎮圧をするのは楽ではないはず……
>なんかリザードマンの設定見てると、憎めない奴って感じがするのでwww
……ごめんなさい、この記述は何回読み返しても理解できなかったです。
むしろなぜそう見えたのかを私が質問したいです。
>総じて「やりすぎたほうがいいし、やりすぎる理由付けがあればキャラの魅力になる」って感じです!
ここは概ね同意します。他の方の意見を鑑みるとエリザベートよりもむしろ周囲の設定に気を配った方が良いそうです。
鬼畜ヒーローを描きたいの返信 (No: 3)
投稿日時:
はい。大野です。
先に言っとくと、俺は一般的に言う所の『鬼畜』ってのが感性としてはイマイチわかりません。
正直、『吐き気を催す邪悪』クラスでなければ、『まあ、事情があったなら仕方ないかもしれないねェ~』と割とアッサリ流すタイプです。
具体例として言えば、特撮だと『仮面ライダービルド』のエボルトとか、ウルトラマンベリアル。アニメ・漫画ならからくりサーカスのフェイスレスとか、SAOのオベロン/須郷伸之あたりっすね。
という訳で、あんまり感情の乗った意見は言えないので悪しからず。
さて、設定・展開読みましたが。
俺の印象としては、エリザベートの行動は『追い詰められたが故の暴走』と言う風に見えました。
まあ、ここら辺は書き方やエリザベートのキャラクターにもよると思うんですが、十中八九受け入れられるんじゃないかなぁ。
一応、エリザベートを生粋のドS&悪意と憎悪でもってリザードマンに理不尽を強いたパターンも考えましたが、そういうキャラが『酷い目にあって暴走したんだね。可哀想に』と主人公に誤解される展開も美味しそうなので、個人的にはかなりアリです。
注意点としては、リザードマンを善性・或いはギャグ味のある可愛らしいキャラとして描かない事、ですかね。まあわかってるとは思いますが、読者が『リザードマンに感情移入』してしまった場合、一気にエリザベートが悪役になりかねません。
逆に言えば、『リザードマンに感情移入する』余地が無ければ、結構好き放題やっても許されるでしょう。
まあ、そこら辺は本当にエリザベートのキャラ次第なので、キャラクターとして不自然な行動をさせてはいけませんが。
プロットとしてはかなり初期段階の物のようにも見えます。今後の制作を楽しみにしています。
鬼畜ヒーローを描きたいの返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
大野さん、いつもお世話になっております。今回もお疲れ様です。
>プロットとしてはかなり初期段階の物のようにも見えます。今後の制作を楽しみにしています。
いきなり後ろの方から引用するのですが、そこまで形になっていないわけではないです(汗)
むしろ後ろまで出来上がってきた後で「この子を工夫もなく仲間にして読者の方に納得してもらえるかなあ」と不安になったから相談したという形になります。
(逆に言えばこの問題が解決すればスケジュール管理が大きく楽になるということでもありますけど)
>俺の印象としては、エリザベートの行動は『追い詰められたが故の暴走』と言う風に見えました。
魔法使いであっても単身で魔物の群れに拘束されれば簡単には脱出できないです。
物理アタッカー系の種族であっても対魔法使い戦の訓練を積んでいる戦士がいないわけではないと思いますから。決して無傷で勝てる戦いではないはずです。
>注意点としては、リザードマンを善性・或いはギャグ味のある可愛らしいキャラとして描かない事、ですかね。まあわかってるとは思いますが、読者が『リザードマンに感情移入』してしまった場合、一気にエリザベートが悪役になりかねません。
そうですね。ここは私自身も心配していたところです。
設定を作っている時に「これって一歩間違えたら女版デラックスファイターになりえるよな」と思うことも、実はこれまで何度かありました。
一応主人公の視点ではリザードマンはこれまでの訓練で「人型魔物の中では特に警戒するべき敵」と認識されています。
他にも盛り込む展開として考えているものとして、エピローグで主人公の仲間が目的地の村人と一緒に助けに来た際に村人から
「お前さんが村に来たらリザードマンを退治するようお願いするつもりだった」「あいつらが勢力を拡大したせいで鉱山に近づけずに困っていたから助かった」
と主人公とエリザベートに感謝するというシーンもあります。
(ちなみにエリザベートが巫女として君臨していたことは、主人公が気遣いで隠します)
つまり目的地の依頼を一足先に達成していたという話です。
一応主人公がリザードマンの害に言及する描写を多く盛り込めば、多少粛清が惨くても読者の方々からの印象は変わると信じたいです。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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鬼畜ヒーローを描きたいの返信の返信の返信 (No: 10)
投稿日時:
如月さん。少しだけ補足。
>いきなり後ろの方から引用するのですが、そこまで形になっていないわけではないです(汗)
とのことですが。
俺基本的に主観的な意見しか言わないので、引用元の文章を客観的に表現すると『如月さんのスケジュール調整がどうであれ、プロットとしては些か不足に感じる。』という事になります。
つまり、『もう少しこういう情報が相談文に書いてあると良かったなぁ』って奴。
『作ったけど、話がややこしくなるのでスレッド板には書いてないだけ』という事なら別に構いませんが、以下のような物は書き始める前・プロットの前段階として決めておいた方が良いかも知れません。
・リザードマンの性質や性格。文化レベルとか。種族全体の傾向(ドイツ人は真面目・イタリア人は女たらし、的な奴です)
・エリザベートのリザードマンに対する嫌悪感情の理由と方向性。(『人類の敵』だから嫌いなのか、爬虫・両生類系の生物が嫌いなのか、『人間の街に戻りたいが出来ない』事への反感なのか……etc)どれでも良いですし、『複数が合わさったもの』でも良いですが、どこがメインなのか決めといた方が良いです。
・主人公のリザードマンに対する感情。嫌悪でも良いですし、『狩人』としての消極的共生(やむを得ない棲み分け)/消極的敵対(敵になるなら容赦はしないが、進んで関わりたくない)、無関心(興味がない/大した脅威と思っていない)でも良いです。
・エリザベートは『嫌がらせ』として卵を食っているのか、『空腹だから卵を食った』結果として嫌がらせ的なことになるのか。
ちなみに、人身御供・子供の生贄と言うのは普通に宗教行事として良くあるので、案外鬼畜ムーブじゃないかもしれません。リザードマン視点だと。
・戦術的撤退を粛正する理由がイマイチわからん。『独裁者っぽい』のは確かだけど、むしろそれリザードマンの感性じゃね?
・リザードマン側が人間と敵対する理由は何? 奴らはどうして人間を襲う?
・っていうか、エリザベートはメインヒロインだと思っていいのかな?
辺りは決めておいて欲しいですね。
あと別スレへの意見になりますが、アレイスター・クロウリーはオカルトマニア以外にはそこまで有名でもないので、突っ込んでくる人は少ないんじゃないかな。
と言うのは建前で。ぶっちゃけ多分、俺が『粘着する厄介オタク』の代表なので突っ込めそうなところを言うと。
まず、アレイスター絡みで竜ってのが違和感。少なくともウィキペディアに乗ってない程度には関係ないと思う。
調べ物としてのツッコミをするなら、アレイスターの『召喚術』ってのは神や悪魔を呼ぶタイプの『降霊術』の亜種の事だから、多分ドラゴンは呼べない。『黄金の夜明け』絡みでワンチャンあるけど、むしろガッツリ『竜の神を降ろして、結果として竜の外見に近付く』って方が良いんじゃないかな。オカルトマニアに配慮するなら。
ただ根本的にアレイスター・クロウリーは真理探究や儀式魔術・性魔術のイメージが強いから、まず戦闘向きじゃない気がする……。
あ、後は悪魔コロンゾンやメルクリウスか。アイワス(又はエイワス)も有名だけど、コロンゾンはソロモン72柱の一部との類似点もあるから、ネタとしてはこっちのが使いやすいんじゃないでしょうか。
アレイスター関係のネタをやるならトート・タロット(アレイスター特製の少し変わったタロット)を魔術行使の道具にしたり、アレイスター自身が聖書の解釈にこだわっていた部分があるので聖書・法の書なんかをネタにするとオカルトマニアはニヤリとできる、かなぁ。
アレイスターやその周辺の魔術師の特徴として、魔術書を重視する傾向が強いから、そこら辺意識してネタに盛り込んだ方が良いんじゃないかなぁ。
っていうか、日本製ファンタジーでよく見るような『杖を使うタイプの魔法使い』として出てきたら、個人的には残念だなぁ。
って感じです。
まあ、概ね厄介オタクのこだわりなので、しっくりこなければ流してください。
多分、そこまで突っ込んで文句は言われないでしょうし。
再訪ありがとうございます (No: 11)
投稿日時:
大野さん、再訪ありがとうございます。
>『作ったけど、話がややこしくなるのでスレッド板には書いてないだけ』という事なら別に構いませんが
基本的にはそちらになりますね。丁寧に説明していたら相談したいことと全く関係ない記述ばかりが充実してしまうため、それらは省きました。
で、ご要望の「ここはキチンと考えてほしい」という箇所ですが。
>リザードマンの性質や性格。文化レベルとか。種族全体の傾向
結構スレ本文にも書いたつもりでしたがが、それでもご指摘が来ると言うことは必要な情報があまり充実していないようですね。
もう少し加筆を考えます。
>エリザベートのリザードマンに対する嫌悪感情の理由と方向性。
竜化の能力があるから爬虫類が嫌いというだけでは嫌悪の理由にはならないですね。エリザベート自体は竜化した己を嫌っているわけではないという設定で確定してしまったので、ここは単純に人間の敵だからということになります。
>主人公のリザードマンに対する感情
少なくとも討伐依頼を受けたら容赦ないと思います。ただ進んで戦場に立つようなキャラクターではないので例示の中では「嫌悪よりの無関心」あたりで表現するのが適切ですかね。
>エリザベートは『嫌がらせ』として卵を食っているのか
ここは嫌がらせ100%ですね。
>戦術的撤退を粛正する理由がイマイチわからん。
これは人間の街に帰ると決心した日のために戦士を間引いているということになります。
エリザベート自身はかなり強いため、体調が万全なら戦士全員と真正面から戦っても勝てるのですが、彼女は賢いので「決戦に備えてこじつけでもいいから粛清の理由を作っている」ということになります。
>リザードマン側が人間と敵対する理由は何? 奴らはどうして人間を襲う?
物語に登場するリザードマンの部族は鉱山をめぐって近隣の村と敵対しています。
他の部族がどういう理由で敵対するかは状況によりけりですけど、基本的に自分達以外に対しては極めて排他的です。
(この部族は税を献上すれば他種族がテリトリー内で居住することを認めます。ちなみにこの税制はエリザベート統治下より前から続いているという設定です)
>っていうか、エリザベートはメインヒロインだと思っていいのかな?
期間限定としてなら、メインヒロインと見ていいと思います。(本編外伝として執筆しているエピソードなので)
>あと別スレへの意見になりますが、アレイスター・クロウリーはオカルトマニア以外にはそこまで有名でもないので、突っ込んでくる人は少ないんじゃないかな。
そうですか。やはりそこまで知名度の高い人物ではないのですね。
>と言うのは建前で。ぶっちゃけ多分、俺が『粘着する厄介オタク』の代表なので突っ込めそうなところを言うと。
あ、大丈夫です。大野さんと仲直りするまでの間もっと迷惑な粘着オタクの先輩にしごかれていたので。幸いにも絶交することができたので、よかったです。
(そろそろ事情を知っている人が「あの人のこと根に持ちすぎだろ」とか文句言ってきそうだけど、私はユザネを名指ししていない時点でこのことを誰よりも優しく誠実に対応しているつもりです)
>まず、アレイスター絡みで竜ってのが違和感。少なくともウィキペディアに乗ってない程度には関係ないと思う。
>根本的にアレイスター・クロウリーは真理探究や儀式魔術・性魔術のイメージが強いから、まず戦闘向きじゃない気がする……。
そこは私も承知しています。最初から純正の戦闘型として設定してしまった後からアレイスターの戦闘に不向きな召喚魔術の要素を取り入れるためにはかなり苦労しました。
その苦労のすり合わせの末、戦闘型を維持するにはアレイスターと全く関係がない竜との合体が適切という結論になりました。
西洋では竜を悪魔と同一視することもあるため、悪魔要素を強めに出せば今からでも言い訳はできないことはないかもしれませんが……
>トートタロットや魔術書を取り入れてほしい
>『杖を使うタイプの魔法使い』として出てきたら、個人的には残念だなぁ。
危うく杖を使うタイプにしていました。
先述二つの要素をどちらかでもいいので後付けした方が良さそうです。
一応アレイスターは登山家だった頃もあったそうだから、タロットや魔術書のサブとして杖を使わせるのは続投するかもしれませんけど……
鬼畜ヒーローを描きたいの返信 (No: 4)
投稿日時:
この案件はけっこうセンシティブかもしれません。
人間の倫理観には個人差があり、冷静に見える人間でも「ここだけは触れられたくない」という微妙な感情をどこかに隠し持っている場合があります。
また。
創作界隈にかぎらず近年SNSなどで炎上している案件を見ると、加害者に対する大衆の処罰感情が強まっていて、それがネット社会を背景に同調圧力をともなって拡散する傾向を感じます。
もう一つ重要なのは、陣営間の対立の構図です。
提示された登場人物の設定や立ち位置を見ますと、エリザベートの「鬼畜性」はリザードマンのみに向けられていることに気が付きます。
そしてポイントは、リザードマンが「悪役の陣営」として位置づけられていることです。
>・人間の街への侵攻作戦の全面禁止(縄張りに入られた時の反撃のみ許可)
>彼女自身は「早く人間の街に帰りたい」「自分のことを崇拝していようが敵は将来的に皆殺しにする」という意図で行動しています。
>最初に記述した侵攻作戦の全面禁止は人間の敵に加担するのが嫌だからという理由で、理不尽な粛清の数々は元気を取り戻した後のために戦士の数を間引き一族全体を疲弊する作戦です。
これらは「人間」である読者にとっては鬼畜要素ではないんですね。描き方のチューニングさえ間違えなければ、人間を守るための正当な行為と受け取ってもらえる可能性はあります。
つまりエリザベートは、リザードマンにとっては鬼畜、人間にとってはヒーロー足り得るということです。
* * *
ここで、一応、個人的な倫理観からくる「余談」を挟みます。
私的には、「~にとっては鬼畜、~にとっては英雄」という立ち位置に一抹の危うさは感じないでもありません。
ちょっとヤバイ例ですが。
シェークスピアの『ベニスの商人』に登場するシャイロックは、きわめて卑劣な悪役として描かれた「ユダヤ人」です。
ナチス体制時代の収容所看守の中には、「シャイロックを裁く気持ちでユダヤ人に拷問を行った」という証言もあることを、指摘しておきたいです。
個人的には、これは人間という動物が潜在的にもつ最も危険な性質だと思っています。
* * *
……という私の私的な問題意識はおくとして、ぶっちゃけ「悪役として位置づけられた種族が相手なら、多少ひどいことをしても許せる」という読者感情はありますから、創作のテクニックとしては利用できますよ。
以下は、最初に述べたセンシティブで個人差のある倫理観の一例として。
>・些細な理由でも気に入らないと思ったら自由に粛清を行う
>例)客観的に見ても戦術的撤退の範疇を逸脱していない行動すら敵前逃亡とみなし、粛清。ご飯の内容が気に入らないという理由だけで料理人を粛清。粛清された者をかばおうとした者も一人残さず粛清。
織田信長を思い出しました。
信長が家来の秀吉の城を訪れるために安土城を留守にしたことがあるんですね。旅程から考えて日帰りは有り得ないだろうと思った女房衆が、羽根を伸ばそうとして城外の寺に参詣したりしました。ところがせっかちで有名な信長が馬を飛ばしてその日のうちに帰城してしまい、激怒。仕事を離れていた女房衆を全員斬れと命令し、彼女たちを擁護した僧侶まで処刑してしまったというエピソードがあります。
信長というキャラは、自分にも他人にもきびしい人物というイメージが強いです。良くも悪くも苛烈すぎる性格で時代を切り拓いた英雄という人物像が確立しているので、嫌いな人も多いだろうけど、キャラ立ちにブレがなければわりと大丈夫なところがあるようです。
>・肉しか食べないリザードマンに対して、肉以外のものをよこせとねだり、自分しか食べない木の実や山菜の調達を無理矢理行わせる。
これは、さほど憎めないただのワガママという感じしかしません。
>・夜遅くにお腹が空いたらメスのリザードマンが産んだ卵をこっそり盗み出し、夜食にする。
個人的は、これが一番微妙です。
卵生の生物にとって、卵は赤ん坊に等しいかもしれません。ましてリザードマンは知性のある生物ですから。
「将来的にはリザードマンを皆殺しにしようとしている」ということなのでブレはないのかもしれませんが、「幼い命への想い」というのは読者にとっても微妙な感情につながる可能性のあるファクターなので、熟慮した方が良いかもしれません。
むしろ、上手く逆に使えばエリザベートの「鬼畜ヒーロームーブ」の中に「好感度」を生み得る美味しいモチーフだとも思います。
* * *
もう一つ、重要なポイント。
>私自身はエリザベートを仲間にする形でエンディングにしたいです。
設定を見る限りエリザベートは根っからの鬼畜とは思えないので基本的には大丈夫だと思いますが、「改心しないまま主人公陣営に加わる」という行動に強くこだわる読者はいると思います。
これも陣営の対立と価値観の微妙なずれ、という問題に繊細に関わる点ですが、敢えて詳述はしないことにします。
鬼畜ヒーローを描きたいの返信 (No: 5)
投稿日時:
第一に忠告として、所謂鬼畜ヒーローは半ばイジりや茶化しが入っている評価であり、多分如月さんが望んでいる方向の人気ではないかもしれないということです。
第二に鬼畜ヒーローが素直に受け入れられる土壌として「敵がそこまでされてもしょうがない気がするレベルで邪悪である」ことです。
如月さんはなろう系を嫌っておいでですが、実はああいった作品の主人公が受けている批判の一つに「敵に必要以上に残忍な仕打ちをするからサイコパスに見える・主人公の方がよほど邪悪に見える」というのもあります。
これは書き手が演出した敵の邪悪さに対して、主人公の見せた残虐性が不釣り合いであったが故に起きていると思うんです。
逆に成功例として仮面ライダークウガの「愛憎」というエピソードがありまして、この回で主人公の五代雄介は敵怪人のゴ・ジャラジ・ダをマウントポジションでボコボコにしたり普段より苛烈なやり方で痛めつけたのですが、五代の「聖人」という評価は揺らいでいません。
というのもこの回でボコボコにされたジャラジは罪のない高校生達が、自分の手で恐怖し絶望しながら死んでいくのを面白がる腐れ外道である事がこの前のエピソードでしっかり描写されており、これ位やらない事にはもう溜飲が下がらないという程でした。
自分的にはこの話のリザードマンは寧ろまだまだ人間臭く映えちゃいますね、もっと「人里から攫った幼い子供の全身の皮膚を生きたままひん剥いて頭巾にしている」位のゲスさとか、徹底した個人主義で弱った同胞なんかも「弱者が死ぬのは自然な成り行き」とか言って平気で切り捨てて共食いまでするくらいの冷たさが必要な気がします。
それから、このキャラは現時点で見る限りは敢えてリザードマンに横暴を働く必要性・意味は薄いんですよね、なんなら(リザードマンの価値観がどれだけヒト寄りか不明とはいえ)状況的には寧ろ表面上だけは親切にしてた方が賢明で、あまり好ましく無いまである。
じゃあ件のキャラに横柄な振る舞いをやめさせればいいかというとそれも違って、ここはまあ精神面で理由を付けて補強するのが得策でしょう。
自分が勝手に考えた物になりますが、たとえば「エリザベートは自分の龍としての姿が嫌い」とかでしょうか。
単純に(多分)美人な人間としての姿に対して龍形態がギギネブラか貪食ドラゴンさながらにグロテスクであるか、あるいはそのものはかっこいいがエリザベートの美意識とは相当に食い違うとか。
だから(向こうとしては信仰・崇拝のつもりとはいえ)自分を龍と見做すリザードマンの視線が凄く許し難い、そしてそんなリザードマンに対する残虐性と彼らがヒトに発揮する残虐性が重なって益々エリザベートは自己嫌悪を深める…みたいな。
この辺に焦点を当てると、自ずとエリザベートのアイデンティティに対する苦悩が話の中核になり、仲間入りに関しても狩人故に自然や獣と親しんだ主人公から「龍か人かと言う以前にアンタはアンタだろ」と肯定してもらえたとかになりそうです。
鬼畜ヒーローを描きたいの返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
バッキー様、レスをありがとうございます。
>如月さんはなろう系を嫌っておいでですが、実はああいった作品の主人公が受けている批判の一つに「敵に必要以上に残忍な仕打ちをするからサイコパスに見える・主人公の方がよほど邪悪に見える」というのもあります。
そうですね。そこは世界が主人公一人のために造られているような感じがして嫌だと思います。
その点を考えると人殺しをした鬼が相手でも心の苦しみを理解してあげる炭治郎はやっぱりすごく斬新な主人公だと思います。(まあ私はユザネを見て頂ければわかる通り鬼の方が好きなのですが)
例として挙げて下さったクウガのような話ももちろん良いと思いますけどね。こういう表現は変かもしれないけど、昔ながらの良さがあるような感じがします。
>自分的にはこの話のリザードマンは寧ろまだまだ人間臭く映えちゃいますね
まあここは実際にどういう害を出しているかの説明が足りていなかった箇所だと思います。ここは反省しています。
ただ仲間意識が強いという設定に関しては、私の悪役作りの美学が反映されている箇所なんですよね。
悪い奴だからこそ、同じ志を持つ者同士では強い絆で結ばれているみたいな表現が大好きなんです。
ジョジョで言ったら暗殺チームやカーズ様がそれだと思っています。
(カーズ様はよく「勝てばよかろうなのだ」のシーンでワムウの思いを踏みにじったと思われているけど、実際は下らないと思いながらもワムウの思い描く理想の舞台を用意してあげるという気遣いのできるいい上司だと思っています)
もちろんディオ様みたいなキャラクターも好きなのですが、彼のような王者になるにはそれ相応の器が必要とも思っています。それがない凡人よりの悪は暗殺チームタイプを好んで採用しますね。
……まあ、だからといってそれとの対比のためにディオ様やディアボロみたいな役をエリザベートにやらせることが正しいことなのかは自分でも疑問ですが。
>たとえば「エリザベートは自分の龍としての姿が嫌い」とかでしょうか。
ここはあまり真剣に意識していませんでした。
確かに例示して頂いたドラゴンはかなり醜悪な見た目だと思いますが、リオレウスやバルファルクみたいにカッコイイ見た目でも嫌がる人は普通にいると思います。
というか女の子だったら「もっとかわいい(及びきれいな)動物に変身したい」という発想になる方が自然なのではと、バッキー様の意見を聞いて今更気が付きました。
私自身は竜に変身することを嫌っていないという想定で設定を作っていて、クロウリーという名前の由来も竜に変身する能力と関連性があって設定したものなので今から設定変更は難しいですが、今後似たような能力を持つキャラクターを作る際はより一層意識します。
バッキー様へ追記です (No: 9)
投稿日時:
ここから余談気味なので別枠で返信しますが、エリザベートの名前の由来になった人物は史実の魔術師であるアレイスター・クロウリーです。
彼女はアレイスターの弟子と名乗っている転生者で、竜に変身する能力も「召喚魔法によって異界から竜を召喚し己の身に宿し同化する」という設定です。
ここもアレイスターがどのような魔術を得意としていたか調べた上で設定したものになります。
ちなみにこれらの設定は最初期の頃は転生者であることしか確定しておらず「魔法使いに憧れる夢見がち(悪く言えば中二病)な女の子」くらいの範囲でしか決まっていませんでした。
竜に変身するという設定も「アレイスターの弟子と名乗るなら、彼の魔術の要素を断片的でも受け継がないとダメだよね」という理由で召喚魔法の搭載が必要になり、その中でアレイスターが「自らの内に霊的存在を呼び込む」という魔術を行っていたことから作られた設定になります。
ちなみに大分昔にデスゲームに関するスレッドを立てたのですが、そのスレッド内で言及された主人公の名残を多く残しているのが彼女です。(作品自体は残念ながらとんざしましたが……)
ただいつもの友人にこれとは別件でアレイスターに対して意見を聞いたのですが「いやあの人反英雄として見ても伝説になるような逸話大してないでしょwww」とケチをつけられたので、そこはちょっと不安なんですけどね。
もし繊細に扱わないと歴史マウンターに粘着される問題だったら、今の内に警告してください。
(ちなみに友人にした話の内容としては「そろそろFGOに実装されそうなのになかなか実装されないよねこの人」みたいな話をしました)