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中華風ファンタジーでの「小物のバカ殿末席皇族」キャラ作り (No: 1)

スレ主 ドラコン 投稿日時:

 ドラコンです。ここに投稿して良いのか、微妙な感じもあり、迷いますが、投稿します。

 あまくささんより、公開した拙作へ下記のご感想をいただきました。なお、リンクは出典明記のためです。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/review/novels/thread/2107

 >300年前の悪帝・悪妃の流れをくむ一族が宮廷の一部で勢力を保持していることにすれば、かっこうの悪役として使えます。流れを汲むといっても縁が薄いのでそれほど問題視されてはいないというくらいの立場で、秘かに現皇帝一族への悪意を受け継いでいる感じ。

 >ドラコンさんには本作を陰謀劇にする意図はないことは承知していますが、叛意というほどのものではなく、自身の地位の向上を画策するついでに少し嫌がらせをしてやろうかという程度の悪意もありかなと。
 
 もともと「悪役」をあまり作る気になれないというのはありました。ですが、このご意見を拝読して、「小物のバカ殿末席皇族」を考えてみたくなりました。

 天下を狙った「三国志」の董卓や袁術、パワハラの帝王・吉良上野介のような「大物の悪役」ならイメージはしやすいです。ですが、「小物の悪役」というと、イメージしづらいです。

「小物感のある悪役」とは、どのような感じなのでしょうか? お知恵を拝借できれば幸いです。
 
 もっとも、今すぐに既作の改稿や、新作の執筆を考えているわけではありませんが。
 
 今考えている「小物のバカ殿末席皇族」は以下の感じです。なお、世界観やキャラの参考情報は、後述します。
 
「小物のバカ殿末席皇族」
 男。
 皇族の序列では最末席で、非主流派。
 既婚? 未婚?
 当主? 跡取り?
 親は存命? 故人?
 マザコン?
 帝位を狙うほどの野心はなく、せいぜい中央官庁の部長・局長程度にまで家格を上げられれば良い。
 同族企業なら、社長(皇帝)の血縁なので、窓際部署の課長程度の地位。出勤しなくても別に困らない。
 皇帝に近しい美女・美少女(銀玲・香々・芳雲)を口説こうとする。が、口説くと皇帝に耳にそれが達すること(美女・美少女の正体を知っている)認識しているほうが良いか? それとも知らずに口説くほうが良いのか? 例えるなら、新人女子社員を「社長の学生時代の後輩」で「社長秘書室勤務」と知って口説くのが良いのか? 知らずに口説くのが良いのか?
 飲茶(ヤムチャ)屋で食べ終わった皿を、知り合いのテーブルに紛れ込ませて会計を押し付ける(飲茶屋の会計システムは回転寿司屋と同じく、食べ終わった皿を数える)。
 皇族としては大した地位でもないくせに、気位だけはやたらと高い。
「通人」を気取って、美術品・骨董品を買いあさるが、見る目がなくガラクタばかりを買わされる。
「お茶の通人」気取りで偉そうなことを言うわりに、普段使いの100g200円のお茶と、100g2万円のお茶の区別が付かない。
 怪しげな霊媒師に皇帝への子供じみた嫌がらせ(死に至るものではない)の呪詛を依頼する。この呪詛が暴走して、あちこちで怪奇現象が起きる(香々復活もその一環)。「子供じみた嫌がらせ」とは、具体的に何が良い?
 成敗するのはどんなやり方が良いか? 『水戸黄門』の印籠場面のように、銀鈴が正体を明らかにすればそれで済むが。闘茶(お茶を飲んで、お茶の産地や銘柄を当てる遊び)で、後宮女官にコテンパンにやられて大恥をかかせるか?

●キャラ、世界観に関する参考情報

・張銀鈴(ちょう ぎんれい) 主人公、女、14歳、皇后、好奇心旺盛、天性の無邪気娘、食いしん坊。
 
 ・紀仁瑜(き じんゆ) 皇帝、男、18歳、美形で「女装していなくても『男装の麗人』に間違われる」。銀鈴との関係は「夫婦」というより「兄と妹」。祖父の祖母の皇后が、香々(後述)の弟のひ孫。
 
 ・皇太后 年齢不詳、仁瑜の実母、後宮劇団の娘役トップ女優(娘役なら、100歳越えの老婆から15、4歳の少女まで、役柄も悪役から悲劇の主人公まで何でも演じられる)。ある程度呪術にも通じている。
 
 ・薛霜楓(せつ そうふう) 総女官長兼皇太后と銀鈴の侍女頭、年齢未設定(先々帝の代から後宮仕え)、皇太后の姉分、仁瑜の養育係。
 
 ・越忠元(えつ ちゅうげん) 仁瑜の兄貴分、最高裁長官、後宮太学教師、25歳、男、今作は腹黒軍師か?
 
 ・昌芳雲(しょう ほううん) 判事見習、後宮太学教師手伝い、父は学者。呪術の素質あり。16歳、女、銀鈴や女官たちの姉分。
 
 ・芬秋水(ふん すうすい) 娘子軍(後宮の警備・牢獄の管理担当)の将軍、18歳、女、後宮太学の寮では銀鈴と同室で、親友。

 ・麹香々(きく こうこう) 300年前の人で、銀鈴を気に入り取り付く幽霊皇后、外見年齢25、6歳。野玉雉の嫉妬で投獄され、獄死させられた(表向き急病死)。冊封国・火昌王国(中国新疆ウイグル自治区を想定)の王女で、踊り子。西方(インド、ペルシャ、アラビアを想定)の呪術には多少通じてはいる。だが、東方(中国を想定)の呪術には無知。隣国・胡との軍事的緊張が高まったので、寿国からの保護を求めるための政略結婚。寿国後宮への入内は前々から計画されていたが、胡との関係緊張で、急遽皇后として迎えられた。
 
 ・野玉雉(や ぎょくち) 側室(位は貴妃)。皇后冊立一歩手前で、皇后の座を香々に奪われ嫉妬。初代皇帝の天下取りに貢献した「開国の元勲」の一族。初代皇帝のころは立派な一族だったが、代を経るにつれて劣化。一族全体が吉良上野介。とはいえ、初代皇帝が世話になった一族のため、皇帝や皇族といえども、手を出しづらい。後述の『梨妙音伝』での「悪妃」のモデル。
 
 ・紀広卓(きこ うたく)(元号で「業平帝(「ぎょうへい)」) 300年前の人物。男。女好きのバカ皇帝。董卓や袁術のような感じか? 人の話を妄信しやすい。玉雉と組んで香々の皇后位を剥奪しようとしたが、外交上の配慮で、宰相に阻まれた。玉雉ともども非業死。≪後宮女官伝」での「悪帝」のモデル。
 
 ・バカ皇帝の跡継ぎ(元号で「正光(せいこう)帝」) 300年前の人物。男。バカ皇帝のまた従弟。名君。広卓の女好きに嫌気がさして、皇后以外とは関係を持たない。その後の皇帝もこれに倣う。このため、官界に女性の登用が進む。後宮も女性官吏独身者寮になる。『梨妙音伝』での『新帝』のモデル。

・世界観
【舞台全体】
 王朝名は「寿国(じゅこく)。帝政。鉄道や呪術(『ドラえもん のび太の魔界大冒険』での魔法世界ののび太の町のように、家電置き換えの魔法道具もあり)が存在する、中華時代劇風ファンタジー世界。

 【後宮】
 皇帝の子を成す場所というより、女性だけの劇団や芸能学校、女性官吏の独身者寮の意味が強い。

 【『梨妙音伝』】
 銀鈴が初主演(梨妙音役)を務めた後宮劇団の演目。香々を獄死させた玉雉の後日譚。舞台の王朝「寿国」とは、別の「架空王朝」での出来事との体裁を取っている。

 【『梨妙音伝』】あらすじと配役
・あらすじ
 嫉妬から、讒言で幽霊皇后の投獄に成功し、幽霊皇后を死に追いやった悪妃は、そのたたりで毎夜悪夢にうなされていた。
 そのストレスのはけ口に、梨妙音を虐待していた。ある朝、梨妙音は悪妃に洗面用の水をぶっかけてしまい、それが「不敬罪」とされ、投獄される。
 梨妙音は、公開で百叩きの上、無期限の重労役の刑に処される。そして、労役として、悪妃宮中庭の石畳磨きを命じられる。
 連日の重労働と虐待、空腹に耐える梨妙音は、夢の中で公主(姫)に転生し、同時に悪妃も公主付侍女に転生。そして侍女頭と共に、公主付侍女(悪妃)を「馬」にして、「お馬さんごっこ」をする。
 悪妃は連夜の夢の中での「馬」扱いの心労で、死亡。悪妃の讒言を聞き入れた≪悪帝≫も、長年の不摂生がたたって死亡。
 ≪悪帝≫のまた従弟の王子が新帝として即位。梨妙音も釈放され、新帝付の侍女となる。その後、梨妙音は新帝に見初められ皇后となった。

カテゴリー: キャラクター

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中華風ファンタジーでの「小物のバカ殿末席皇族」キャラ作りの返信 (No: 2)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

難しいですね!!

個人的な意見ですが、中国における【末席の王族】とかは旗印にして傀儡の王にしようと利用されかねないポジションです。邪悪な皇后とかは、夫を殺し、産んだ我が子を傀儡にして王位に居座り続けるとかもありましたから。

皇族の遺伝子は皇位にアクセスできる「生体錠」みたいなものだと思っちゃいます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
木っ端あるあるなら【300年前の罪人一族の血を引く下級官】とかですね。

本人に非はないのに300年前の先祖の罪が連帯責任みたいな。どんな真面目で優秀でも、連帯責任で木っ端役職になるんです。

中国は先祖を敬う宗教システムだから、実はカースト制に近いっぽいんです。悪人のご先祖様がいたら、それだけで良い地位には座らせてもらえない・・・・的な。

けっこう鬱屈が溜まった怖いキャラになりがちなので勧めない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なので、貴人や傑物の血を引いている【つもり】な下級貴族とかがおススメ

先祖は優秀だったけど、以降はボンクラばかりだったので落ちぶれて、それでも過去の栄光にしゃぶりついて先祖の恥を塗り続けているみたいな。

「今のアンタを見たら、ご先祖様が泣くわ」とか言いたくなる恥さらしで、かつ影響が与えられ無いくらいの低い地位しかない。そのくせ偉そうだと最低でいいと思う。

時代要素もあるなら
「偉人の子孫がアホな犯罪者として街を暴れている」
「罪人の子孫が誹謗中傷に晒されながらも誠実に生きている」

とかを引き合いにして、「今を生きている人に、先祖の成した行為を連帯させる必要はない。良くも悪くもね」とかに纏めるのも良いかもですね。

中華風ファンタジーでの「小物のバカ殿末席皇族」キャラ作りの返信の返信 (No: 3)

スレ主 ドラコン : 1 No: 2の返信

投稿日時:

 >読むせんさん

 ドラコンです。いつもありがとうございます。

 皇族でなくて、嫁(外戚。悪妃=玉雉)側の、下級官吏でも良いかもしれませんね。「本来ならば、建国の元勲で、外戚として栄耀栄華が思いのままだったはずだったのに」という感じで。

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タイトル:中華風ファンタジーでの「小物のバカ殿末席皇族」キャラ作り 投稿者: ドラコン

 ドラコンです。ここに投稿して良いのか、微妙な感じもあり、迷いますが、投稿します。

 あまくささんより、公開した拙作へ下記のご感想をいただきました。なお、リンクは出典明記のためです。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/review/novels/thread/2107

 >300年前の悪帝・悪妃の流れをくむ一族が宮廷の一部で勢力を保持していることにすれば、かっこうの悪役として使えます。流れを汲むといっても縁が薄いのでそれほど問題視されてはいないというくらいの立場で、秘かに現皇帝一族への悪意を受け継いでいる感じ。

 >ドラコンさんには本作を陰謀劇にする意図はないことは承知していますが、叛意というほどのものではなく、自身の地位の向上を画策するついでに少し嫌がらせをしてやろうかという程度の悪意もありかなと。
 
 もともと「悪役」をあまり作る気になれないというのはありました。ですが、このご意見を拝読して、「小物のバカ殿末席皇族」を考えてみたくなりました。

 天下を狙った「三国志」の董卓や袁術、パワハラの帝王・吉良上野介のような「大物の悪役」ならイメージはしやすいです。ですが、「小物の悪役」というと、イメージしづらいです。

「小物感のある悪役」とは、どのような感じなのでしょうか? お知恵を拝借できれば幸いです。
 
 もっとも、今すぐに既作の改稿や、新作の執筆を考えているわけではありませんが。
 
 今考えている「小物のバカ殿末席皇族」は以下の感じです。なお、世界観やキャラの参考情報は、後述します。
 
「小物のバカ殿末席皇族」
 男。
 皇族の序列では最末席で、非主流派。
 既婚? 未婚?
 当主? 跡取り?
 親は存命? 故人?
 マザコン?
 帝位を狙うほどの野心はなく、せいぜい中央官庁の部長・局長程度にまで家格を上げられれば良い。
 同族企業なら、社長(皇帝)の血縁なので、窓際部署の課長程度の地位。出勤しなくても別に困らない。
 皇帝に近しい美女・美少女(銀玲・香々・芳雲)を口説こうとする。が、口説くと皇帝に耳にそれが達すること(美女・美少女の正体を知っている)認識しているほうが良いか? それとも知らずに口説くほうが良いのか? 例えるなら、新人女子社員を「社長の学生時代の後輩」で「社長秘書室勤務」と知って口説くのが良いのか? 知らずに口説くのが良いのか?
 飲茶(ヤムチャ)屋で食べ終わった皿を、知り合いのテーブルに紛れ込ませて会計を押し付ける(飲茶屋の会計システムは回転寿司屋と同じく、食べ終わった皿を数える)。
 皇族としては大した地位でもないくせに、気位だけはやたらと高い。
「通人」を気取って、美術品・骨董品を買いあさるが、見る目がなくガラクタばかりを買わされる。
「お茶の通人」気取りで偉そうなことを言うわりに、普段使いの100g200円のお茶と、100g2万円のお茶の区別が付かない。
 怪しげな霊媒師に皇帝への子供じみた嫌がらせ(死に至るものではない)の呪詛を依頼する。この呪詛が暴走して、あちこちで怪奇現象が起きる(香々復活もその一環)。「子供じみた嫌がらせ」とは、具体的に何が良い?
 成敗するのはどんなやり方が良いか? 『水戸黄門』の印籠場面のように、銀鈴が正体を明らかにすればそれで済むが。闘茶(お茶を飲んで、お茶の産地や銘柄を当てる遊び)で、後宮女官にコテンパンにやられて大恥をかかせるか?

●キャラ、世界観に関する参考情報

・張銀鈴(ちょう ぎんれい) 主人公、女、14歳、皇后、好奇心旺盛、天性の無邪気娘、食いしん坊。
 
 ・紀仁瑜(き じんゆ) 皇帝、男、18歳、美形で「女装していなくても『男装の麗人』に間違われる」。銀鈴との関係は「夫婦」というより「兄と妹」。祖父の祖母の皇后が、香々(後述)の弟のひ孫。
 
 ・皇太后 年齢不詳、仁瑜の実母、後宮劇団の娘役トップ女優(娘役なら、100歳越えの老婆から15、4歳の少女まで、役柄も悪役から悲劇の主人公まで何でも演じられる)。ある程度呪術にも通じている。
 
 ・薛霜楓(せつ そうふう) 総女官長兼皇太后と銀鈴の侍女頭、年齢未設定(先々帝の代から後宮仕え)、皇太后の姉分、仁瑜の養育係。
 
 ・越忠元(えつ ちゅうげん) 仁瑜の兄貴分、最高裁長官、後宮太学教師、25歳、男、今作は腹黒軍師か?
 
 ・昌芳雲(しょう ほううん) 判事見習、後宮太学教師手伝い、父は学者。呪術の素質あり。16歳、女、銀鈴や女官たちの姉分。
 
 ・芬秋水(ふん すうすい) 娘子軍(後宮の警備・牢獄の管理担当)の将軍、18歳、女、後宮太学の寮では銀鈴と同室で、親友。

 ・麹香々(きく こうこう) 300年前の人で、銀鈴を気に入り取り付く幽霊皇后、外見年齢25、6歳。野玉雉の嫉妬で投獄され、獄死させられた(表向き急病死)。冊封国・火昌王国(中国新疆ウイグル自治区を想定)の王女で、踊り子。西方(インド、ペルシャ、アラビアを想定)の呪術には多少通じてはいる。だが、東方(中国を想定)の呪術には無知。隣国・胡との軍事的緊張が高まったので、寿国からの保護を求めるための政略結婚。寿国後宮への入内は前々から計画されていたが、胡との関係緊張で、急遽皇后として迎えられた。
 
 ・野玉雉(や ぎょくち) 側室(位は貴妃)。皇后冊立一歩手前で、皇后の座を香々に奪われ嫉妬。初代皇帝の天下取りに貢献した「開国の元勲」の一族。初代皇帝のころは立派な一族だったが、代を経るにつれて劣化。一族全体が吉良上野介。とはいえ、初代皇帝が世話になった一族のため、皇帝や皇族といえども、手を出しづらい。後述の『梨妙音伝』での「悪妃」のモデル。
 
 ・紀広卓(きこ うたく)(元号で「業平帝(「ぎょうへい)」) 300年前の人物。男。女好きのバカ皇帝。董卓や袁術のような感じか? 人の話を妄信しやすい。玉雉と組んで香々の皇后位を剥奪しようとしたが、外交上の配慮で、宰相に阻まれた。玉雉ともども非業死。≪後宮女官伝」での「悪帝」のモデル。
 
 ・バカ皇帝の跡継ぎ(元号で「正光(せいこう)帝」) 300年前の人物。男。バカ皇帝のまた従弟。名君。広卓の女好きに嫌気がさして、皇后以外とは関係を持たない。その後の皇帝もこれに倣う。このため、官界に女性の登用が進む。後宮も女性官吏独身者寮になる。『梨妙音伝』での『新帝』のモデル。

・世界観
【舞台全体】
 王朝名は「寿国(じゅこく)。帝政。鉄道や呪術(『ドラえもん のび太の魔界大冒険』での魔法世界ののび太の町のように、家電置き換えの魔法道具もあり)が存在する、中華時代劇風ファンタジー世界。

 【後宮】
 皇帝の子を成す場所というより、女性だけの劇団や芸能学校、女性官吏の独身者寮の意味が強い。

 【『梨妙音伝』】
 銀鈴が初主演(梨妙音役)を務めた後宮劇団の演目。香々を獄死させた玉雉の後日譚。舞台の王朝「寿国」とは、別の「架空王朝」での出来事との体裁を取っている。

 【『梨妙音伝』】あらすじと配役
・あらすじ
 嫉妬から、讒言で幽霊皇后の投獄に成功し、幽霊皇后を死に追いやった悪妃は、そのたたりで毎夜悪夢にうなされていた。
 そのストレスのはけ口に、梨妙音を虐待していた。ある朝、梨妙音は悪妃に洗面用の水をぶっかけてしまい、それが「不敬罪」とされ、投獄される。
 梨妙音は、公開で百叩きの上、無期限の重労役の刑に処される。そして、労役として、悪妃宮中庭の石畳磨きを命じられる。
 連日の重労働と虐待、空腹に耐える梨妙音は、夢の中で公主(姫)に転生し、同時に悪妃も公主付侍女に転生。そして侍女頭と共に、公主付侍女(悪妃)を「馬」にして、「お馬さんごっこ」をする。
 悪妃は連夜の夢の中での「馬」扱いの心労で、死亡。悪妃の讒言を聞き入れた≪悪帝≫も、長年の不摂生がたたって死亡。
 ≪悪帝≫のまた従弟の王子が新帝として即位。梨妙音も釈放され、新帝付の侍女となる。その後、梨妙音は新帝に見初められ皇后となった。

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