セリフの中に地の文を入れるタイミング (No: 1)
スレ主 CC 投稿日時:
小説を書いているのですが、セリフとセリフの間に地の文をはさむタイミングがよくわかりません。(特に三人以上が入り乱れるとき)
セリフ多めだと、誰が何を言っているのかわからなくなるし、逆に地の文多めだとくどくなりすぎて読みにくいです。
コツというか、どういうときに挟むとよいかみたいな心得はあるでしょうか。
カテゴリー: 文章・描写
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四人分のハンバーガーをトレイに乗せて戻ってきた田中が口を切った。
「小説を書いてるんだけど、台詞と台詞の間に地の文を挟むタイミングって難しくね?」
吉田が腕を組んで頷く。
「とくに三人以上が入り乱れるときな」
加藤が受け取ったハンバーガーの包装をはがしながら話に乗ってくる。
「わかるわ~。台詞多めだと、誰が何を言っているのかわからなくなるし、逆に地の文が多めだとくどくなりすぎて読みにくいんだよな」
「それは話が違うんじゃね?」
と疑問を挟んだのはそれまでただ一人黙っていた高橋だ。
「誰が何言ってるかは地の文に明示すればいいだけのことだし、地の文が多くてくどくなるかどうかは文章の内容次第だろ」
「高橋お前、簡単に言ってくれるけどなあ、それが出来たら俺たち苦労しねえんだよ」
田中が突っ込むが、高橋は引かない。
「出来ないなら出来るようにすりゃいいだけだろ。難しいことなんてみんな分かってんだよ。そんな泣き言を言って傷を舐め合うために今日は集まったのか? あ?」
「おい、そういう言い方はねえだろ?」
吉田がテーブルを叩く。高橋が鬱陶しそうに睨み返した。場にピリついた空気が流れる。
「まあまあ、二人とも落ち着いて」
四人の中で一番年長の加藤が助け舟を出す。
「田中が言いたいのはさ、こういうことだと思うんだよ。地の文を会話の中に挟むとしてさ、その時のコツというか、どういうときに地の文を挟むといいかっていう心得の話がしたかったんじゃないかな? そうだろ、田中?」
急に話を振られた田中は、目を白黒させつつ咀嚼していたチーズバーガーを無理やり飲み込んだ。
「そ、そうだよ、そういうことが言いたかったんだ」
ってな具合でどうでしょ。