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一人称小説について (No: 1)
スレ主 宗村雅和 投稿日時:
主人公私の一人称小説で、登場人物自身に心理描写を語らせる手法は例としてどんな作品がありますが。又三人称でも、語り手以外に登場人物自身に心理模写を語らせる手法の有無をお教えいただける有難いです。宜しくお願いします。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!一人称小説についての返信 (No: 2)
投稿日時:
語らせるんじゃなくて、描写するんやで。
描写というものは、書きたいこと(描写したいこと)を「どう表現するか?」と考えるとわかりやすいかもしれない。
例えば、キャラクターが直接「僕は悲しいと思っている」と言わせてしまうのも「悲しんでいることをキャラクター自身に表現してもらう」という描写の手段の一つ。
だから、主人公ないし視点主の主観しか書けない一人称の地の文で「心にぽっかり穴が空いたようだ。」とか書くのも、「悲しい」という言葉を別の言い回しで書くという描写の手段の一つ。
では、それ以外、「キャラクターに言わせる(直接表現させる)」「主人公ないし視点主が地の文で心情を吐露する」という表現以外は無いだろうかと考えてみると、考え方を少し変えれば案外やれることは多くていろんな角度から描写することが出来るようになる。
例えば一番簡単なのが風景または現象を描写に利用すること。
「それまで晴天は、だんだんと雲が陰りをみせるようになって太陽をも隠してしまった。先程までの日差しが嘘のように曇天へと変わる。数刻もすれば雨となるだろう。」
とか書くと、空気が変わっていったという表現になる。「暗雲が立ち込める」なんて言い回しがあるけど、これをそのまま書けば、不安あるいは不吉な空気へと変わっていってる描写になる。
逆に、何か生死をかけるような大きな障害を乗り越えた後なら、「外に出ると、あれほど激しかった嵐はいつの間にか止んでいて、雲と雲の隙間から僅かな陽の光が街を照らしていた。」とか、古典的なシーンだけどこれも「一筋の光明が差す」という言い回しをそのままシーンに仕立てただけ。
これらは表現したい「空気・雰囲気」を「天気」で例えて描写しているわけだから、同じことを「視点主以外の登場人物」でやればいい。
その具体例を出してないのは、物語の設定とか状況とかで利用できる要素が変わるためで、「天気」とか「風」とかの現象は汎用的でだいたいのシーンで使えるけど、そうでない場合は設定や演出などで状況によって利用できるものを作るので、あまり具体例を出せないということがある。
例えば、「彼女は主人公が見ている前で、指輪を投げ捨てた。」って具体例を出してもわからんと思うのよ。
「彼女にとって指輪はとても大事なものだった」って前提があって、そういう物語があったうえで「吹っ切れた」という描写として成立して「指輪を投げ捨てた」と書くわけだから。
大切な人から指輪をもらったって設定がないとダメだし、指輪でなくても何でもいいし、スレ主さんが書いてる話の中で利用できるものを使うのが一番いい。
ようするに、「描写したいこと」に対して「何で例えるか」と考えると「どう表現するか?」の足がかりになる。
そうして文章表現による描写だけにこだわらなければ、演出や物語で描写できるようになると思う。
でも、言ってみれば小説ってそれ自体が「テーマ」ってものを小説全体で物語を使って描写する表現手法なので、そこを理解すれば、描写したい事で小ネタを作ればいいだけだから理解できれば簡単だと思うよ。
作品例も出せてないけど、商品レベルの作品ならだいたいどれもやってる事なので、好きな作品を意識してよく見れば「ここの掛け合いはただの談笑ではなくこういうことを表現しているんだな」ってのが読み取れるんじゃないかな。
一人称小説についての返信 (No: 3)
投稿日時:
あー・・・・・正直、一人称系って「察しやがれ」系が多いから感情描写との相性、悪いと思う。
あと、探偵ものとかミステリー物に一人称系って多いし、探偵の考察や犯人の自白くらいちゃうかな?
何気にそこら辺が上手いのが漫画のワンピース。なんというか「誰が見ても納得できるわーって言葉選び」が上手いよ
1~3巻くらいまでが一番ラクに読み取れる描写が多いとおもう