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ラノベを書きたいのですが、、 (No: 1)
スレ主 Noeru 投稿日時:
ラノベ一冊に山場は何ヶ所必要ですか?
新人賞に応募すしたいのですが、
カテゴリー: ストーリー
この質問に返信する!ラノベを書きたいのですが、、の返信 (No: 2)
投稿日時:
こんばんは、のんです。
山場は物語最大の見せ場。所謂クライマックスのことですので、1つで十分ですよ。イベントの事でしたら、15~20程度でしょうか。起承転結の4部構成か序破急の3部構成を目安にすると分かり易いかと思います。
私は起承転結の1部辺りに3~5のイベントを詰め込む感覚で書いてはおりますが、そんなに気にしていません。思い付いただけ詰め込んで、テンポが悪くなったら削っています。
Noeru様が応募なさる新人賞の文字数規定にもよりますが、小さなイベントならば3000字前後で終わるでしょうし、長くて15000字程度ではないでしょうか。規定の文字数で割ってみて下さい。
上記の数字は私のイメージですから、Noeru様ご自身で検証なさればより正確でしょう。試験的にイベントを起こし、ぜひ計ってみて下さい。
参考になりましたら幸いです。
ラノベを書きたいのですが、、の返信 (No: 3)
投稿日時:
のんさんの言葉通り、クライマックスが最大の山場なのですから、それさえあれば山場については大丈夫だと思います。
ただ、物語というのは波のようなもので、盛り上がりの具合は常に上下している訳です。そう考えると、やはり「絶対に〇〇回だ!」という訳でもないのかと。
クライマックスは必ず最大の山場として必要ですが、他に全く山場が無いのではなく、所々に小さな山場(のようなもの)も存在している事がほとんどです。
ですので、「最低でも一回」という解釈でいいと思います。
ラノベを書きたいのですが、、の返信 (No: 4)
投稿日時:
「最大の山場」ならクライマックスに一つというので間違っていないでしょうけれども、それだけ言われても少しわかりづらいかもしれませんし長編で本当にヤマがクライマックスだけになると退屈な作品になってしまいかねないので私なりの補足を。
おそらくNoeruさんが求めるものに近いのは三幕構成の作り方ではないでしょうか。まず作品全体をページ数で四つに分け、最初の四分の一を第一幕とします。ここの最初の数ページ、できれば最初の一行目で試し読みに来た読者を引き込み、その先を読ませるために謎やインパクトやワクワク感を与えなければなりません。感覚的には最初の小さな山みたいなものです。
例としてマイケル・クライトン『ジュラシック・パーク』はパーク建設中の事故で恐竜に襲われた作業員が重傷を負って病院に運ばれてきたところから始まります。重傷者発生の衝撃で始まり、タイトルにある恐竜の影を見せて期待を深め、なぜ作業員がそんな怪我をするのかという謎を残すスタートです。
一行のものだと夢野久作『女坑主』は「ホホホ。つまりエチオピアへお出でになりたいからダイナマイトをくれっておっしゃるんですね。お易い御用ですわ。ホホホ」という台詞が一行目になっています。いったいどんな状況でそんな言葉が出ることになったのか、謎とインパクト抜群の一行目です。
第一幕で主要人物を紹介し状況を説明して全体の四分の一まで来ると、読者はそろそろ新しい状況に移ってほしくなります。ここで主人公が本格的に事件に関わらざるを得なくなる出来事が起き、第二幕が始まることになります。ここもまた小さな山場です。
第二幕は前半と後半に分かれ、その境目が作品全体のちょうど中間部分です。多くの場合、主人公が一番のピンチを迎えて追い詰められるのはクライマックスではなくこの部分になります。『シン・ゴジラ』ではおよそ二時間の上映時間のうち、およそ一時間が経過した頃のシーンがいわゆる「内閣総辞職ビーム」です。
このピンチを生き延びた主人公は最後の戦いの準備に入り、作品全体の残り四分の一になった辺りで最終決戦、第三幕のスタートになります。
そんな感じで感覚としては
・冒頭部の盛り上げ
・全体の四分の一通過地点で小さな山場
・全体の中間地点辺りで大ピンチ
・残り四分の一辺りからクライマックスで大きな山場
といったふうに、特に盛り上がる場所が少なくとも四か所、それらの間でもう少し細かいアップダウンの波があるという感じになるでしょうか。より詳しいことはK.M.ワイランド著『ストラクチャーから書く小説再入門』などの本が大いに参考になるかと。