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地の文の量はどれくらいが適切であるのか? (No: 1)
スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時:
初めましての方は初めまして。前回までのスレッドを読んで下さった皆様はお久しぶりです。
今回は質問の趣旨を変えて文法の方を話題にしたいと思います。
このサイトの鍛錬投稿室(長編の間)に小説を投稿したのですが、感想返しを求めて他作者様の作品を読ませてもらうと自分の作品よりも圧倒的に地の文が多いように感じられました。
それで最近は自分の作品の地の文の少なさが気になっています。
ご意見をください。
※実物はこちらです。https://ranove.sakura.ne.jp/1story_system/public_story/02913.shtml
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信 (No: 2)
投稿日時:
「地の文の量」で言えば、これくらいが丁度いいと思います。
適量だと言えるでしょう。
ただ、その地の文にある情報量が少なすぎると思います。
例えば序盤で
>組み上げた機体は機動戦士Zガンダムに登場した(中略)人気の高いモビルスーツである。
と数行に渡ってプラモデルとモデルの機体について語られていますが、この数行を通してわかることは「これはアニメに登場したロボットの模型である」ということだけです。
言い方を変えれば、それだけを説明するために数行も要するのは余計なことを書きすぎだ、とも言えます。
必要な情報が少なく、余計な情報が多いかなと。
背景はほとんど無く、キャラ表現も「主人公は熱狂的なガンダムファン」と説明が書かれているのみ。
主人公は完成したプラモデルを恍惚と眺めているのだから、この描写を深くすれば「ガンダムファンだ」という事は説明がなくとも読み取れます。
しかし、この描写も「プラモデルの造形の違い」に焦点が当てられていて、「主人公がどれだけ夢中か」という事が薄く、キャラ描写としては不足でしょう。
描写があるのに余計な説明をしていて、肝心の描写はズレたところを書いている。
もっとも、この「造形の違い」は後に出てくる擬人化した少女たちの装備の違いに絡んでくるから完全にズレてるわけではないけど、後に関係するなら後で書けば良いし、序盤も序盤で主人公描写より優先順位が高いものではないと思う。
つまり、必要な情報が少なく、余計な情報が多い、と。
要点だけ抜き取って済ませると、序盤のプラモデルを作ってから主人公が一旦休むまで、十数行か二十行で済むでしょう。半分くらいまで圧縮できます。
すると「地の文」は確かに適量書かれているけど、情報量で言えば実体はその半分かそれ以下しかないも同然なので、そう考えると「少ない」と言えるかなと思います。
1/3ほど読ませていただきましたが、全体的にそうした感じがあるかなと。
少ないと感じたからと言って増やせばいいという現状でもなく、情報の整理が大事ではないかと思います。
あくまで「量」だけで言えばライトノベルにはこのくらいが適量だと思います。
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
サタン様
今回もお世話になります。
まず最初に量だけで見たら適量だということがわかって一安心しました。
でも、その二の矢である指摘であっさりその安心は帳消しになっちゃいましたけどね……
機体の説明は原作を知らない人のことを配慮して長めに書いたのですが、かえって鬱陶しくなっていたようですね。
>>背景はほとんど無く、キャラ表現も「主人公は熱狂的なガンダムファン」と説明が書かれているのみ。
背景に関しては周囲の情景描写のことか、主人公のバックボーンのことかはわかりませんが、おそらく不足しているのはその両方でしょうね。
情景描写に関してはサタン様が読まれていないこの後のチャートでもほとんどない(あったとしてもかなり薄味)ので、そこは完全に私の修行不足です。
主人公に関しては実は男の子の方はどちかというとサブ主人公で、後から出る三姉妹の方が主人公だと私は思っているのですが(こんなことを言っている時点で蔑ろに扱っていたことを告白しているようなものですね)この時点では少なくとも彼が主人公のはずだから、もっとバックボーンを書き込むべきだったのでしょう。
見切り発車、ダメゼッタイですね。これに関しては次回作につなげなくてはいけない失敗と見ています。
自分の地の文が少ない……というか淋しいと感じさせられる要因は情景描写等の不足みたいですね。
やはりまだまだ練習が足りない……これでもキャリアは3年以上なんですけどねー……我ながら3年も書いてこの程度かと情けなくなりますよ。
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
こき下ろしてしまったみたいで申し訳ない。
>男の子の方はどちかというとサブ主人公で
要するに主人公は語り部として存在してるだけ、というヒロイン主体の物語でしょう。
その場合、サブキャラクターを立てるために主人公は存在しているので、無個性であったり目立たない人物であったりツッコミ役として、というヒロイン達を立てやすい主人公像が採用されやすいです。
そして、無個性である事は「無個性である事が個性」なので、地味にキャラを立てにくく……そうですね、察しの通りバックボーンをしっかり組み立てる必要が出てくるでしょう。
つまり、キャラクターの性格自体は無個性で目立たないため、周囲の環境で惹きつけるものを用意するなどの工夫です。
例えば楽しげな商店街に住んでいるとか、親が漫画家やってるとか、尖ったキャラの親がいるとか。
変わった環境にあって普通の反応をするのが主人公だけなので、その「普通」が個性となって無個性を描写できる。
そうした工夫をして主人公の描写をしておかないと、そもそも主人公に感情移入や共感が出来ないので、物語の中でキャラの重要度を考えても主人公のキャラ描写は必須でしょう。
>淋しいと感じさせられる要因は情景描写等の不足みたいですね
背景についてもそうだけど、正確には、キツいことを言って申し訳ないけど、描写自体が少ないという事かなと思う。
たぶんちゃんと描写してると感じてるだろうと思うので、それが実際には出来てない、というのが原因かなと。
展開を思いつき、その状況を文字で書いてるだけで、キャラの反応や展開そのものが何を意味してる描写でもない。
ヒロインズが自己紹介する際、彼女たちは自身がガンプラの女体化であると説明してるけど、ほとんどダーナが説明していて、他二人は会話に合いの手を入れるくらい。
キャラクター性を考えれば、ダーナは元気なまとめ役、リディアは冷静な才女、ジョアンナはだらしなく無鉄砲、という印象です。
ならば、会話のまとめはダーナ、説明自体はリディア、ビームサーベルで証明してやるのは無茶をするジョアンナ、としたほうがキャラが描写できるんじゃないかな?
これはただの思いつきの案ではあるけど、こうしたら「説明シーン」がただの説明ではなく「ヒロインのキャラ描写」になってくれるんじゃないだろうか?
それに続く食事のシーンも、「人間にとっての燃料補給」とあって才女であるリディアの才女っぽさが多少のキャラ描写になってるけども、「ただメシを食うだけ」のシーンにしかなってないので、次の展開へ繋がるジョアンナの無鉄砲さを優先したほうが「ドムをボコボコにした」という展開に説得力が生まれます。
ええっと、話が脇道にそれてしまったけど、つまりはそうした描写自体が少ない、と感じました。
でも正直、3年ほどでこれくらい書けるなら十分ではないかと思います。
私が三年目くらいの頃は1万字程度の短編さえ完走させるのがやっとでしたよ。完走できないことなんてしょっちゅうで、5年目くらいたって中級者を名乗れると自惚れてた頃でさえ、物語の内容が定まらず何を言いたいのかわからない小説を書くことが多かったです。
私に比べれば、とんでもない、十分に書けてるし才能もある方でしょう。描写が出来ていないとは書いたけど、完全に出来てないわけじゃなく少ないというだけなので、それを思えば当時の私なんかよりずっと上手く書けています。
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信 (No: 5)
投稿日時:
スレッドを読んでくださった皆様へ。
本日このスレッドにURLを載せた作品を削除しました。
本日まで多くのご指摘を頂きありがとうございます。
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信 (No: 6)
投稿日時:
マリン・Oさんがどの程度の地の文を理想と考えているかどうかはわかりませんが、そこまで考える必要は無いかと思います。
徒労、とまでは言いませんが、それより重要なことが山ほどあるので……個人的に地の文が多いとか少ないとかは、優先順位を上中下の三段階に分けると、最も下の「下」になります。
確かに。
ライトノベルは地の文が少ない傾向にありますが、それはあくまで傾向であって、ライトノベルの絶対条件ではありません。
多少多かろうが少なかろうがライトノベルです。
書き手によって、あるいは作品によって増減しやすいですし、その時の話の内容によっても大きく変わります。
ただ、読者によっては地の文が多すぎると拒否反応が出る、なんて人もいたりするので、どちらかと言うと地の文が少なめの方が有利だろう、という程度です。
もっともこのあたりの情報を受けてか、小説を書き始めて日が浅い人などがよく無理やりに地の文を減らそうとして「〜文字に以内にまとめました」なんてことをやっていますが、実のところそれは悪手に他なりません。
というのも、少ない地の文で読者に必要十分に情報を与えて読ませるというのは、「それなりの技術」がいることだからです。
これは多めの地の文で同様のことをするよりも難しいんです。
仮に十分な耐震性を持った建物を建築しろと言われたとして。
鉄筋を多く使って建物を建てるのと、少ない鉄筋で建物を建てるのではどちらが難しいか? ……という話に例えると伝わりやすいでしょうか。
勿論、不可能ではないんですよ。
ですが、技術が不足しているのに、無理に鉄筋を減らして建築したらどうなるか? 結果は見るまでもないでしょう。
そんなわけで同様のことを小説で行った場合、
「とても読めたものではありません」
描写がスカスカ、誰が何をしてどうなったのかもわからない、かろうじて話は追えるけど面白いとは思えない……と、なります。
よって、地の文の分量を減らすとかは技術と相談です。
じゃあ、どうやったら地の文を少なめで書けるようになるのか?
方法はいくつかありますが、
1 普通の分量で地の文を過不足なく書けるようになってから、削り方を学ぶ
2 元々地の文が少ない人の文体、表現を学び、身につける
3 いきなり少ない地の文で書く
とまあ、こんなところですが、勿論3が一番お勧めできません。
じゃあなんで挙げたんだよ、ってなるかもですが、人によっては読んだものをそのまま学び取って自分のものにしてしまえる人もいるので一応。
2とかはそこそこ修練を省けますが、欠点としては自身の文体が身につかないこと。または、地の文を多めで書かねばならないような作品を書く場合に雰囲気の齟齬が発生しやすいこと。他にも、お手本にした作品が一人称だった場合、三人称の技術が身に付きません。その逆もありえます。
そんなわけでオールマイティな書き手を目指すなら、1が一番と言えますが、勿論それなりに時間のかかる修練方法です。ただ別に合わせ技も使っていいわけで、1と2の複合で時間短縮なんかも可能です。
なお、マリン・Oさんの作品はかなり以前にちらっと見かけたことはあるのですが……うん、まあ。
とりあえず、地の文の分量についてはかなーり後回しか、一生忘れていいはずなので、今は基礎技術の向上に時間を回すのがよろしいかと思います。
では、簡単に回答させていただきましたが、お役に立ちますれば幸いです。
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
ハイ様
初めまして。レスをありがとうございます。
正直、長らく更新がなかったこのスレッドに書き込みをする人がまだいるとは思いませんでした。
私自身が公開終了を通告した以外では三か月以上更新がなかったので……
まあ、それはともかく内容に返信を書きますね。
>>徒労、とまでは言いませんが、それより重要なことが山ほどあるので……
地の文よりも重大なことが多いのはもちろん私も理解しています。
実際に私の作品で一番重大な欠陥はストーリーでしたから……
地の文が多すぎると拒否反応が出るというのは、実は私もその中に入ります。厳密には改行が少なすぎると拒否反応が出ますね。
ただ地の文が少ないことを肯定しているつもりはありませんよ。
むしろ私は他の方の作品を見て、自分の作品の地の文が少なすぎるのではないのか、と思って当時このスレッドを立てました。
(今は立てた時から大分時間が経ったので、価値観の変化が生じて無理に長い地の文を書く必要はないと思っています)
地の文に関しては、ハイ様の結びの言葉通り基礎技術の向上に時間を回しそれ以外は今の流儀を貫こうかなと思っています。
少ない地の文で書く方法について色々とご教授していただけることはとてもありがたいと思います。
ただ、ハイ様のレスは当時私がこのスレッドを立てた時の趣旨と少し違うことを話されていますので、誠に申し訳ございませんが教えていただいた方法についてはあえてコメントを残しません。
ただ、このようなやり方もあるという参考にはさせていただきます。