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箇条書きな地の文 (No: 1)
スレ主 マッサン 投稿日時:
小説を初めからラストシーンまで書き上げたのですが、地の文を書き加えようとしても上手くいかず、相談させて頂きました。
状況説明を箇条書きのように淡々と書き連ねているだけで、うまく文章としてまとめられていません。本当なら登場人物の心理描写や情景を入れ込みたいのですが、ただ単に文章が長ったらしくなったしまいました。
また1文章だけでいろいろ表現に時間がかかりすぎて、全体を書き加えが遅いのも悩んでいます。
皆様はどのように地の文を意識して書かれているのでしょうか?宜しければアドバイスをお願いします。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!箇条書きな地の文の返信 (No: 2)
投稿日時:
地の文は特に意識していません。
以前は、口に出したとき耳障りの良さそうに言葉を選んだりとか文章としてより良いものをとか考えていましたが、筆が遅くなるばかりで、それでクォリティが上がることもあるけど、回りくどい表現が多くなり読みにくいことが多いと知ったので止めました。
私が言葉を選ぶとそうなるというだけの話で、言葉を選んじゃいけないって話じゃないですよ。
地の文が無くても通じる場面なら、無くてもいいんです。
箇条書きでも理解できる文章なら、箇条書きでも問題ありません。
問題は「その場面が表現できているか」という事で、それが出来てるなら問題ないです。
というのも、地の文で「あとから描写を付け加える」と言ってる人の大部分は、それは描写じゃなく説明文を加えてるだけ、という事が多いと感じます。
「彼は悲しんだ。」という地の文があるとして、これをちゃんと心理描写しようとすると、この一行だけでなんとかしようとする。この一行しか見てない。
だから、「彼がどういうふうに感じているかという心情」を事細かに「説明している」という文章を付け加えることになる。
その一行で説明しようとするから長くなるし、描写でなく説明になってるから、必要な事は書いたつもりだけど伝わってるかどうかわからない。
これは、その場面で「彼は悲しんでいる」という事が表現出来てりゃいいんです。
こう考えると、「あとから描写を付け加える」というのは地の文だけに手を加えるのではなく、一行を追加・編集するだけではなく「その場面そのもの」を丸ごと書き直しその場面全体を意識する必要があります。
当然ながら全体を意識した結果、一行だけ追加・編集するという事もあるのだけども。
場面というのは「彼が悲しんでいる」という行の前後数行だけの事もあるし、ワンシーン全部、ないし数シーンに渡っての数千文字という場合もあります。
「悲しんでいる」を表現しているものに関わる全部なので、小説の内容によって異なります。
また、こう書くと「説明」は良くないと言ってるように聞こえますが、端的に一行で説明してしまったほうが良い場合も多く、場面の中で一番大事な心理描写だけに注目し、あとは説明で済ますって事もあります。
キャラクターの一挙手一投足を書く必要はないし、それを全て描写する必要もありません。
主人公がピンチになるって主旨の場面なら、ピンチを煽る描写ができてりゃ、あとは説明だろうと箇条書きだろうと、地の文が無くても、伝われば問題ありません。
箇条書きな地の文の返信 (No: 3)
投稿日時:
作品によります。ただ、ここ数年の傾向として、一段落一文で長く説明されているよりも、一段落でも短文を書き連ねている方が読者の反応が良いと思います。
言ってしまえば、美文麗文など読者は求めていない。むしろ理解しやすい平易な文章でテンポが良いことの方が大事です。
ですので、箇条書きのようであっても、短かく正しく描写できていればそれでいいのです。
長く書いたからといってそれが正確な描写とは限りません。某賞のノミネート詐欺作家はまさにこの部分が批評されているのです。
書き加えることについて。私は表現変更の書き換えはやっても、情報追加の書き加えはあまり推奨しない方向に変わってきました。これはきりがなくなり迷走される方がわりと居られますので。
推敲の上でどうしても必要であればやむなしですけれども、二度三度と推敲を重ねるとどんどん追加してしまいおかしなことになるのが大概です。しかもそれは作者が気付かないことも大概です。
であれば、最初から予定項数の二割から五割増しを目標として書き上げて、ザクザク削る方が綺麗に仕上がります。
ここいらは木や石の彫像やら、粘土像や焼き物の造形と通じるものがあります。ちょっと肉が少ないからといってパテを盛り盛りにするとどこかいびつになります。少量の補正であればそうではありませんがね。
ともあれ、本当に必要でも一小節ごと書き換えるつもりがなければ上手くいかないこともザラですので、今回はテンポ重視になってしまったと割り切り、次作は情景重視を目標とするのも大切な判断ですよ。
箇条書きな地の文の返信 (No: 4)
投稿日時:
小説の地の文をうまく書き加えるのは、特に物語を形にしていく過程で難しい部分ですよね。あなたが感じている「ただの状況説明になってしまう」「文章が長ったらしくなる」「時間がかかりすぎる」という悩みは、多くの作家が経験することだと思います。ここでいくつかのアドバイスをお伝えしますね。
1. 目的を明確にする
地の文を書く前に、まずその部分の目的を意識してみましょう。情景描写や心理描写が必要な場面では、ただ状況を淡々と説明するのではなく、そのシーンが読者にどんな感情や印象を与えることを意図しているのかを考えると、言葉が自然と選びやすくなります。例えば、登場人物の心情を描く場面であれば、その人物の内面を表現するために、どんな小道具や風景がその気持ちを引き立てるかを考えるとよいです。
2. 「間」を大事にする
全ての説明を一気に詰め込むと、どうしても冗長に感じてしまいます。必要な要素だけを簡潔に取り入れ、その後は「間」を使って読者に余韻を残しましょう。地の文が長くなる場合、その長さが物語を引き締めるために有効に働くこともありますが、一息つける部分を意識的に作ることで、読みやすく、感情移入しやすくなります。
3. 視点を絞る
シーンによって視点を決めると、文章の焦点が定まります。例えば、登場人物の心情に焦点を当てる場合、その人物の視覚や感覚に基づいて描写を行うと、情景がその人物の心情とリンクしていきます。これにより、地の文が単なる描写ではなく、登場人物の内面を反映する手段として機能します。視点人物を一貫して絞ることで、無駄に説明が多くなったりしません。
4. 描写のバランスを取る
情景描写と人物の心情描写をバランスよく盛り込むと、読者が場面に入り込みやすくなります。地の文だけで情景を長々と描くのではなく、登場人物がどうその場面を感じているかを少しずつ挿入しながら進めると、描写が単調にならず、物語に深みが増します。
5. 流れを大切にする
文が長くなることを避けるために、情報を少しずつ分けて伝える方法も有効です。例えば、一つのシーンの中で、キャラクターの動きや感情を少しずつ描写し、そのシーンを徐々に展開していく。こうすることで、情報量が増えても読者に押し付ける感じが少なく、自然な流れで物語が進んでいきます。
6. 書いたものを後で削る
最初に書く地の文は、たくさん表現しようとするあまり冗長になりがちです。後で読み返してみて、必要ない部分を削ったり、言い回しを簡潔にする作業も大事です。何度も修正することで、段々とバランスが取れてきます。
7. 他の作品を参考にする
自分が好きな作家や作品の地の文を参考にしてみると、自分がどんな表現を好むのか、またどんな表現がうまくいっているのかが見えてきます。他の作家がどのように情景や心情を表現しているかを分析してみると、自分の文章にも活かせるヒントが得られることが多いです。
もしよければ、具体的な一節やシーンを見せていただければ、もう少し具体的にアドバイスできるかもしれません。それを踏まえて一緒に考えることもできますので、気軽にお聞きください!
箇条書きな地の文の返信 (No: 5)
投稿日時:
あえてクソ真面目に返信させていただくと、台詞しかなくて地の文がないものは、ト書きに近いですね。シーンが変わるたびに情景の説明があるのであれば、脚本です。
ですので、小説とは言えない可能性もあります。そういうことじゃないと思いますが。
もしかしたら、台詞部分がかなりよくて、説明をあまり書かなくても成立しているのかもしれません。
でも、やはり書き直しは必要だと思います。台詞で説明するのはあまりよくないことなので。
そうですね、まず書き加えないといけないのは、台詞で説明できない部分です。それは、どういうものかというと、
時代
場所、地名
人物が今何をしようとしているのか
など、このサイトでなるべく避けるべきだとしているような、説明の部分なんです。
しかし、例えば感想文で
「〇〇のシーンが面白かった」
「誰々がどうなって、どうなる話なのだが、この部分は××だ」
という部分の説明を省いてしまったら
「面白い」
「軽妙だ」
「つまらない」
「重厚だ」
こんな風になってしまいます。だから、物語では本文に入る前に、脚本での説明にあたるような、最低限の説明は、どうしても必要です。
それを書いたら、それ以外の部分をどう書くのかは、正直自由ですしね。
そもそも小説に守るべき(守らなければならない)作法なんてものは、ほとんどありませんからね。あなたがどう書くつもりなのか、それによって大きく変化します。