「艦これ」絡みでミリタリーを本気で語るスレ4

出来るだけ答えます。 – 迷える狼

まず、レーダーについて、ちょっと調べて来ました。

サッパーさんが仰られているのは、日本軍のレーダーについてだと思われます。
米軍のレーダーは、マリアナ沖海戦の頃には、360度全方位回転するものを装備していました。

それと、私が言う1つは、これです。

艦船搭載自動追尾射撃制御レーダー SM

放射波研究所がマイクロ波を使用して,目標を自動追尾するレーダー SCR-584 を完成すると,米海軍は艦船搭載用の CXBL を開発し,1943年3月に空母『レキシントン』に搭載する。これが SM である。ジェネラル・エレクトリック社が製作し,10月に空母『バンカーヒル』と,空母『エンタープライズ』に搭載する。
SM のアンテナ台は2.5トンと重たいので,小型の艦船にも搭載できるように重量を半分にした SP ,FJ , FL も開発する。
ただ、調べて行くと、そこまでレーダーが活躍したのか?という疑問も生まれて来ました。

どちらかと言うと、大戦中の米軍レーダーを、過大評価しているフシがあります。
長々と書き連ねても何ですので、詳しくはここを。

太平洋戦争で米海軍のレーダー射撃の命中精度について質問です。
太平洋戦争で米海軍のレーダー射撃の命中精度について質問です。、、(レーダー射撃、初期の命中率)と(後半の命中率)の向上は、いかほどの物だったのでしょうか?。又、日本海軍は米軍レーダー波を逆探知して対抗したとの事ですが、こちらの精度は、いかほどの物だったのでしょうか?←この件が間違っていたら訂正して下さい。大雑把な質問で...

また、マリアナ沖海戦では、むしろ日本軍のパイロットが未熟すぎた事が、敗因ではなかったかと。
何しろ、空母の離発着がまともに出来なかったと言われているくらいですので。
そして、250kg爆弾という重りをゼロ戦に搭載して、その機動性を奪うという愚行までしでかしています。
ぶっちゃけ、ゼロ戦って30kg爆弾でさえ機動性を失うくらいですので。

それと、対空砲の数さえ搭載すればという考えは、私も一部誤りを認めます。
何せ、沖縄特攻の大和は、あれだけ対空強化していたのに、ほとんど米軍の艦載機を落とせませんでした。
また、低い雲が邪魔をして、三式弾を撃てなかったのも原因と言われていますが、乗組員の中には、主砲(で三式弾)を撃たせて欲しいと言う声もあった様です。

次にVT信管ですが、それまでの対空砲弾というのは、敵までの到達時間を予測して、その時間に合わせて炸裂する様にセットしていましたので、予想が外れれば役に立ちませんでした。
VT信管は自動で目標を探知して、ある程度の範囲で炸裂しましたので、これだけでも少しは違うと思われます。

あと、本当に戦艦が不要ならば、あえて建造する事も無い訳で。アメリカも、アイオワ級が必要だと感じたから、建造したのですから。
さらに、モンタナ級の建造まで予定していましたが、これは後に中止しています。

それと、「日産護衛空母、週産軽空母、月産正規空母」と言われたくらい、アメリカと日本の技術力と工業力も違いました。
航空機も、日本が1年かけて生産する数を、アメリカは1ヶ月で生産しましたからね。

山本 五十六も、その国力の違いを知っていたからこそ、アメリカとの戦争には反対し続けた訳ですので。

そして、水雷戦についてですが、1942年8月8日の「第一次ソロモン海戦」と、1942年10月11日の「サボ島沖海戦」を比べてみると、結果が正反対になっているのが解ります。

ただ、同年11月にも「ルンガ沖夜戦」が起きていて、この時は日本軍が勝利しています。
(だが、この時に旗艦「長浜」の位置が日本海軍の伝統を破るという、下らない理由で軍中枢は評価せず、勝利した第2水雷戦隊司令官の田中 頼三を、何とよりにもよって陸上勤務へと左遷し、終戦まで飼い殺してしまう。)
しかし、サッパーさんは手厳しいな。
弾幕シューティングの、その場復活の最弱パワーでラスボスに挑む自機の気分ですよ(苦笑)。

[No.47557] 2015/02/02(Mon) 07:24:06

Re: 日本にステルス戦闘機は必要か – いのち桜花

凄まじいスピードで議論が進んでいて驚きです。

過去にそんなことがあったのですか、初耳、驚きです。
いやー、日本もいいようにされてますね。敗戦後のアメリカの経済支援の規模からいえば、これくらい譲ってもまあ仕方ないか(何様)なんてちょっと思ったりもしますが、やはり奪われないに越したことはないですからね。

純国産の機体、早く見たいものです。

[No.47559] 2015/02/02(Mon) 15:11:20

Re: 出来るだけ答えます。  – 雷鳥

はじめまして迷える狼さん。雷鳥と申します。
迷える狼さんとサッパーさんのやりとりは本などで少しぐらいしか知らないほぼ素人の私ですが大変面白く勉強になります。
そんな私で本来横レスすらおこがましいのですが、本筋と関係のない下記の部分について、書き込みさせてもらいます。

> それと、「日産護衛空母、週産軽空母、月産正規空母」と言われたくらい、アメリカと日本の技術力と工業力も違いました。

この部分なのですが、日産では無く週刊ではなかったでしょうか。
確かカサブランカ級護衛空母が、43年7月8日に一番艦が就役、1年後の44年7月8日に最終艦が就役。1年間で50隻建造され、前線には毎週のように新鋭艦が現れる事から「週刊護衛空母」の名がついたはず。
軽空母もインディペンデンス級は43年の1年間で9隻就役しており、次級のサイパン級は完成が終戦後なので除外。インディペンデンス級はほぼ一月ごとに就役しており、43年にまとまっていますので、どちらかと言うと「臨時増刊軽空母」と呼ぶのがふさわしいのかな。
(週刊とか月刊とか何だかパーツを毎週集めて作る某雑誌みたいですね)

日産に関しては空母ではなく、43年の駆逐艦・護衛駆逐艦が相応しいのではないでしょうか。ほぼ日産ペースですし。
42年から45年8月までの日米軍艦生産量では
1942年
日:戦艦1、空母2、軽空母2、護衛空母2、駆逐艦10
米:戦艦4、空母1、護衛空母11、軽巡7、駆逐艦81

1943年
日:軽空母1、護衛空母2、軽巡3、駆逐艦12、海防艦15
米:戦艦2、空母6、軽空母9、護衛空母24、重巡4、軽巡8、駆逐艦125、護衛駆逐艦236

1944年
日:空母5、軽空母1、軽巡1、駆逐艦24、海防艦101
米:戦艦2、大巡2、空母7、護衛空母33、重巡1、軽巡11、駆逐艦73、護衛駆逐艦182

1945年8月まで
日:駆逐艦15、海防艦51
米:空母3、護衛空母8、重巡6、軽巡5、駆逐艦56、護衛駆逐艦5
軍艦だけでもこの建造量。他にもその他艦船や航空機、陸軍兵器にと米国の国力は末恐ろしいものがありますね。

迷える狼さんとサッパーさんのやりとりに水をさすみたいな本筋とは関係のない事を横レスして申し訳ありませんでした。

[No.47560] 2015/02/02(Mon) 18:39:03

Re: 機動戦闘車について – デルティック

>  ドーモ、現在受験生のいのち桜花です。
>  風邪気味で何かと調子が悪いので、気分転換に久々にここへきて見たところ、何やらミリタリー系のスレが!
>  休みがてら、僕も参加します。
>
>
>  僕はネットからほぼ遮断されているので、最新の情報は分かりませんが、一つ言えることは、この比較は全く意味がない比較だということです。
>
>  機動戦闘車はあくまで機動戦闘車。
>  ヘビー級とライト級、階級の違うボクサーを比較して「どっちが強い」と決める事ができないように、仕様や用途の大きく違う車種を比較することは全く無意味です。
>  本車を批判する方々は、軍事を、装甲の厚さや砲の口径ばかりに目を取られて、本質に目が行かなくなっているのだと思われます。戦闘車両を火力・防御力などの攻撃的スペックのみで評価する時代は、第二次世界大戦で既に終わりました。

すいません。74式を比較に出したのは失敗でした。
運用が根本的に異なる兵器なのは知っています。
ただ、その上でも実質的に74式よりも高い防御力を発揮する機会が多いんじゃない?
ってのを言いたかっただけなのです。

>  この車両の真に注目すべき箇所は、「中継ぎ」としての価値だと僕は思っています。
>  ここでは、各種兵装及び機動戦闘車に搭載されたシステムを順に評価。その真価を明らかにしたいです。
>
>
> ●国産 105mm ライフル砲
>  滑腔砲じゃない!弱い!と突っ込む人は少なからずいるかと思いますが、寧ろ装輪装甲車に105mmの砲は些かオーバースペックです。この車両は20t強の重量を誇り、自衛隊過去最重の装輪戦闘車両となっています。滑腔砲なんかつけたら、どうなるかわかったものではありません。
>  砲は新規開発ですが、74式に搭載されていた ロイヤル・オードナンスの血統が見て取れるように、なるべく出費を抑えるよう工夫がなされています。威力は、勿論こちらの方が上なので、中継ぎとしては十分でしょう。
>  そもそも、考えて見てください。
>  機動戦闘車は防衛戦用、それもここは日本という(今のところ)戦争をしない国家です。105mm砲が通用しない敵が、10式でも対応できないレベルでうようよ本土にいるって、どんな状況ですか?
>  砲を巨大化するくらいなら、海や空にその分予算を渡して、そもそも敵が上がって来ないようしっかり守ってもらうべきでしょう。

ロイヤルオードナンスL7系列の105mm砲は非常に優秀で、流石に西側の第三世代戦車の正面装甲には効果が低いですが、ろくにアップグレードがされていない第二世代戦車や、MBT以外の装甲車はほぼ全て破壊が可能です。
使用される最新のAPFSDS弾なら400mmを超える貫通力を誇ります。
しかし、機動戦闘車の運用を考えると、多目的に使えるHEAT-MP弾が主な弾薬になるでしょう。
敵陣地の破壊、装甲車や、非装甲のトラックなど、何に対しても非常に効果ががあります。
砲弾の値段自体が安いので、威力過剰も気にしなくていいです。
壊せるものは壊しましょう。

なお、機動戦闘車の値段はまだ解りませんが、10式戦車が一両9億円程度なので、そこまではいかないでしょうが、一両6~7億円くらいはしそうな気はします。
飛行機に換算すると、F-2戦闘機が一機120億円ですから、機動戦闘車を20両減らしてやっと一機買える計算になります。
地上装備というのは、敵にそれに対抗する装備(機動戦闘車の場合は同等レベルの戦車砲を搭載した車両、及び対戦車火器)を揚陸しなければいけないという負担を与えますから、その準備が大規模にさせて、進行の準備を察知できるようにする働きもあります。
陸上装備は空や海に比べると単価が安いので、ちょっとやそっと削ったくらいでは、空、海の装備の充実はできません。
それに、全力で揚陸作戦をされた場合、演習でのシミレーションでは海上で撃破できるのは全体の3割程度とのことですから陸上装備の削りすぎも問題です。

> ● 装甲・車体構造
>  明らかに、一○式を踏襲した形となっています。
>  エンジンは前方に搭載されており、後方は弾薬庫などになっているようです。メルカバのように、エンジンで弾丸を止めるのでしょうか。また、装甲も、重さから推測するに中空装甲の可能性が高いです。デルティックさんの言う様に、HEAT弾に対する防御を優先しているようです。ゲリラの使用する弾頭は断然こちらの方が多いため(RPGとか)、重量と折衷した妥当な選択ではないかと思います。
>  また、車幅が3m弱あります。
>  これは、大口径の砲を撃つ際に起る大きな反動への対応のようで、105mmを横に向けたときにもよろけないようにしているのだと思われます。どうやら、一○式の射撃制御技術も使われているのだそうで、安定性は十分のようです。

近年のAPFSDSに対してはエンジンは防御の役目を果たさず、豆腐のように貫通されてしまいますが、HEAT弾に対する防御効果は高いです。
また、公開された動画を分析すると、砲塔と車体側面にも増加装甲が装着されているのが確認できますので側面までは歩兵の携行する対戦車ロケットに対抗するつもりのようです。
そもそも、MBTと正面きって戦う車両ではないのでHEAT弾の対策を重視するのは自然ですし合理的です。

> ● 走行速度
>  装輪装甲車の利点で、100km/sという乗用車並みのスピードが出せます。タイヤなので自走にも特別な配慮はほとんど要りません。幹線道路を使えば、どこにでも素早く展開できるのではないでしょうか。
>  本車とは関係無いのですが、XC-2による輸送も期待できるようです。軽い戦闘車には軽いなりの戦い方があるのですね。

XC-2での輸送は「一応出来る」という風に考えたほうがいいかもしれません。
積載重量にあまり余裕がないので車両本体以外の備品(砲弾など)は殆ど同時には輸送できません。
XC-2自体もそれほど多くは調達しないようですから、貴重な航空輸送を担うXC-2を一機使って、一両だけ運ぶというのは相当に切羽詰った状態ですね。
出来るに越した事はありませんが、実際に行うとなると相当にヤバい状態だと言えます。
まぁXC-2が無事に要求どおりに30トンの積載が可能な状態で量産されれば、の前提ですが……

> ●経済性
>  恐らくは、本車が敵に向けて弾丸を撃つことは一度もないでしょう(そうでありたいものですね)。日本は戦わない国家なので、極端な話、兵器が全部弾が撃てないニセモノでもいい訳です。敵が欺されて、襲ってさえこなければ。
>  その点、この兵器は優れています。時速100キロで離島以外のすべての領土に展開できます。これは敵側にしては恐ろしいことで、敵は日本に対して恐らくは密入国→ゲリラ、もしくは歩兵級の物量戦をしかけて来るでしょうが、装甲車が細菌を殺す白血球のように日本の市街地を含むあらゆる場所への展開能力をそなえているため、かなり手出ししにくいでしょうね。
>  日本で現在必要とされているのは、「この国ではやりにくい」と思わせること。戦争なんて誰でも真っ平御免ですから。

展開速度と維持費は戦車の比ではなく安くなっています。
また戦車に比べて壊れる頻度はかなり少なくなるでしょうから修理費や補習部品も少なくて済むでしょう。
(戦車は壊れるために走っている、と揶揄されるくらいに壊れる)

>  かつて、ゼロ戦が96式と入れ替わろうとしていたとき、パイロット達にアンケートを取ったところ、「96式の方がいい」と殆どが答えたそうです。
>  実は、格闘性能においては、96式の方がやや優れていたんですね。
>  しかし、ご存知の通り、ゼロ戦はかつてない航続距離と機動性を両立した画期的な機体として、一躍有名になりました。名機かどうかは言及しませんが、少なくとも堀越二郎氏率いる開発班の「先を見る目」は世界一流だったのです。

坂井三郎の自伝を読んだ感想では、意外と機動性が目立って役に立った事は少なかったようですよ。
坂井氏は零戦の速度性能と上昇力。視界の良さを評価していたようでした。

>  日本のようなデコボコの土地で、重たい戦車はすぐ壊れてしまいます。重戦車()一台作るくらいなら、本車を二台か三台作った方がはるかに合理的ではありませんか? そのような点で、機動戦闘車はいずれゼロのように評価される兵器となるでしょうね。

重たい戦車が壊れる。というか、重たい戦車のせいで「道が壊れる」といった方がいい気がします。
日本の土地は山が多いですが、岩山のような所は少なく、また舗装が行き届いているので、海外に比べれば案外デコボコとも言えません。
起伏には富んでいますが、案外8輪で走破できないような所は少ないです。

>  以上です。
>  スッキリしました。受験頑張ります。長文すみません。
>
> [出典 PANZER 2013-11 ほか]

勉強頑張って下さい。
学科に「軍事」があれば役に立つんですがねぇ……

[No.47561] 2015/02/02(Mon) 19:14:09

ありがとうございます – 迷える狼

飛び入りの参加でも、歓迎いたします。

細かなデータをありがとうございます。

実はこれ、私も人から聞いただけなので、ちょっと日産と週産あたりがあやふやだったんですよね。

ただ、アメリカ軍が週刊ではないが、月に1隻空母計画を実行していたのは知っていました。

それにしても、良くこれだけ作ったものですが、作った船や航空機に載せる人員が、それだけ居た事も驚きです。

戦争が終わったら、かなりの退役軍人が路頭に迷うはずなので、占領軍として日本に居座らせたのでしょうか。

[No.47562] 2015/02/02(Mon) 21:30:07

Re: 出来るだけ答えます。 – サッパー

> まず、レーダーについて、ちょっと調べて来ました。
>
> サッパーさんが仰られているのは、日本軍のレーダーについてだと思われます。
> 米軍のレーダーは、マリアナ沖海戦の頃には、360度全方位回転するものを装備していました。

当時の日本海軍の対空レーダーは全周を見張れない欠陥品だった? いや、言いたい事は何となくわかりますよ? 360度走査するのにかかる時間に日米で差があると。だから怪しそうな方角を集中的に走査しないといけなくて、結果的に360度警戒できないと。

単艦であればそうかもしれませんが、普通艦隊というのは複数の艦で行動を共にします。大戦中期以降の日本海軍では、戦艦と空母には基本搭載、巡洋艦以下にも順次搭載してますから、それぞれが15度とか30度とかずつずらして走査すればいいじゃないですか。
何も皆一斉に同じ方向を向かなくていいです。むしろ全く同じ方向を向いていたら他艦の反射波を自艦も拾ってしまって変な事になりかねません。艦隊の先頭を進む艦が前方を中心に警戒、後方の艦は後方を中心に警戒すればいいじゃないですか。それこそ、性能が劣る部分を現場の運用で補うという事です。
しかもそれで素早く全周走査できなかったから窮地に陥ったという場面がありましたか? どちらかというと方位より、機器自体の故障率の高さや探知距離や精度の問題点の方が多かったと思うのですが。

> また、マリアナ沖海戦では、むしろ日本軍のパイロットが未熟すぎた事が、敗因ではなかったかと。
> 何しろ、空母の離発着がまともに出来なかったと言われているくらいですので。

日本側が緒戦に比べて技量が落ちていたのは確かです。
それなりの技量を持ったパイロットを大量に育成するお金なんて無いので少数精鋭で航空隊を育成していました(これは現代の空自にも言えます)から、西はインドシナから南はニューギニア、東はマーシャル、北はアリューシャンまで戦線を広げればパイロットが足りなくなり、開戦当初の熟練パイロットが全員残っていたとしても平均レベルはだだ下がりです。
飛行機は造れてもガソリンが無ければ練習機を動かせない。練習機を動かせなければパイロットの教育どころではない。ガソリンを得るには優秀なパイロットと飛行機が必要。まるで猫の首に鈴を付けようとする鼠のようです。

ただ、日本が弱かったから負けたというと、なら緒戦の南雲艦隊があそこに居れば結果は違っていたかという様な話になってしまいます。
全く同じようには運ばなかっただろうけれど、惨敗という結果は変わらないでしょう。兵器の質も数も、個々のパイロットの技量だけで覆せるレベルの差ではありません。

ちなみにマリアナ沖海戦では第58任務部隊(TF-58)から第7任務群(TG-58.7)が分割編成されていますが、これはアイオワ級2隻、サウスダコタ級3隻、ノースカロライナ級2隻の16インチ砲搭載新鋭戦艦7隻の、完全に殴り合う気の編成です。
アメリカが積極的に戦艦を前線に駆り出していたとすれば、その主目的は対空射撃でも対地射撃でもない、従来のような砲撃戦での圧倒的火力です。実際、大和に対しても機会があれば戦艦で叩こうとしていたのが米軍です。対空射撃や対地砲撃支援は副業。
輪形陣の外側で飛行機や潜水艦から空母を守るなんてのは巡洋艦や駆逐艦に任せておけばよい。自分達の仕事は主砲で敵艦をなぎ倒す事。という非常に正しい思想で運用しています。これ以上ないくらいに正し過ぎるので、こういう王道戦法に対抗するのは至難の業です。
同海戦では日本海軍も機があれば水上打撃部隊を差し向けようとしていましたが、もし差し向けていたら7隻の新鋭戦艦がお出迎えしていたでしょう。「前線を突破して空母を襲撃しようとしていたか? 残念!俺達だよ!16インチ砲弾をたんまりプレゼントしてやるぜ!」となっていた訳ですよ。

> それと、対空砲の数さえ搭載すればという考えは、私も一部誤りを認めます。
> 何せ、沖縄特攻の大和は、あれだけ対空強化していたのに、ほとんど米軍の艦載機を落とせませんでした。
> また、低い雲が邪魔をして、三式弾を撃てなかったのも原因と言われていますが、乗組員の中には、主砲(で三式弾)を撃たせて欲しいと言う声もあった様です。

加えて言えば、大和には秋月型駆逐艦が随伴していました。随伴艦の中では二水戦旗艦の矢矧より対空性能は高い筈で、日本海軍艦艇の中でも排水量あたりの対空戦力では最強だっただろう秋月型が居てあの結果です。

> 次にVT信管ですが、それまでの対空砲弾というのは、敵までの到達時間を予測して、その時間に合わせて炸裂する様にセットしていましたので、予想が外れれば役に立ちませんでした。
> VT信管は自動で目標を探知して、ある程度の範囲で炸裂しましたので、これだけでも少しは違うと思われます。

何の違いも無いとは言いませんが、劇的な違いがあったかどうかはかなり曖昧です。あったという見解もあれば無かったという見解もあります。
例えばVT信管によって対空砲の命中率が3倍になった!というのが事実だとしても、今まで1000発撃って1発命中していたのが1000発撃って3発命中するようになったのを効果ありと見做すかどうかです。

ただし確実に言える事は、「多数の高角砲から放たれるVT信管弾によって米艦隊の対空戦闘力が向上した」のではないという事です。主たる要因はそれではありません。
対空火力を上げるには高角砲や機銃を増設するだけでは不十分で、対空レーダーを装備し専用の射撃指揮装置を搭載し味方(他艦や航空部隊)との緊密な通信も必要になります。
それまで、せいぜい時速50km同士で撃ち合っていた艦隊戦と違い、飛行機は時速500kmとかで攻めてくる訳ですから、それに対応する為には一瞬で照準を合わせて短時間で1発でも多く対空砲を送り込むシステムが必要になります。
艦隊を一つの生命体のように見た時の、全体の調和を図るシステムが重要なんです。仮に日本海軍にVT信管付きの対空砲弾100万発くらいあげたところで、対空レーダーや高射装置、味方艦や味方機との連携(現代的に言えばデータリンク)という艦隊のソフト面がアメリカに劣っている限り、宝の持ち腐れです。
VT信管によって戦果が何パーセントか上乗せされた部分は否定しませんが、それ以前の「艦隊のシステム化」で日米の差が如実にありました。マリアナ沖海戦で米海軍にVT信管が1発も無く、時限信管で炸裂する従来の対空砲弾しか無かったとしても結果に大した違いは無かったでしょう。日本軍機に対する戦果の殆どはF6Fによるものだったのですから。

> あと、本当に戦艦が不要ならば、あえて建造する事も無い訳で。アメリカも、アイオワ級が必要だと感じたから、建造したのですから。
> さらに、モンタナ級の建造まで予定していましたが、これは後に中止しています。

不要というのは「無くても何とかなる(存在しないと絶望的に困るという場面は無い)」という意味です。無い方が良いという意味ではありません。
そして、あればあったで有効な場面が存在する事も否定しません。ただ絶対に戦艦でないと無理な任務というのは、第二次世界大戦時にはほぼ無かった(少なくとも太平洋戦線には無く、他に十分な代替手段があった)という事です。
戦艦があった方が艦隊の汎用性、弾力性が増す事は否定しませんが、無いと艦隊として機能しなくなるレベルではないから、この時期の戦艦の立場は微妙なんです。

マリアナ沖海戦で殴り合いの構えをしていた事は上に書きましたが、それも結局今あるものの有効活用です。そしてそういう構えが正しい事はレイテ沖海戦のスリガオ海峡海戦で証明されました。
いかに強力な空母艦隊と言えど、空襲をすり抜けられる事はある。しかも旧式とは言え戦艦部隊が本隊に向かってくる。そんな時に立ち塞がる戦艦が居れば心強い事この上ないでしょう。
空母に戦艦が随伴して有効な場面というのはこういう状況の事であって、戦艦が空母を護衛する価値というのは対空砲が多いからではありません。空母に肉薄しようとする水上部隊への最後の砦です。
この場面、実際の戦果は殆ど米駆逐艦の雷撃によるものでしたが……っておや? 雷撃って有効じゃないですか! 雷装を撤廃なんてとんでもない!

米軍が戦艦を積極的に使ったのは、既に存在しているもの(建造中のもの)だから、それをわざわざ今からスクラップにするくらいならせいぜい有効活用してやろうというだけの話です。真珠湾で沈んだ戦艦をサルベージして修理して前線に出してきたのも、浅い湾内に多数の戦艦が沈没していると停泊や通行の邪魔(港湾閉塞)になってしまうし、せっかく引き揚げたらなら有効利用しましょうよ(損傷状況があまりに酷い艦は放置)という事でもあります。
そして、米軍には10隻以上の戦艦を全力で暴れさせられるだけの兵站があり、日本にはそれが無かったという差に過ぎません。

実際、アイオワ級は太平洋戦争の開戦前に着工していた4隻はそのまま建造が続けられて終戦までに全艦就役(殆ど滑り込みセーフ)していますが、2隻(BB-65、66)は紆余曲折の上に未完成で後に続くモンタナ級は建造計画自体キャンセルされているのは仰るとおりです。
戦前は必要と感じていたけれど戦局によってキャンセルされたという意味では日本の大和型の次級もそうですが、キャンセルするという事はもう要らないからですよね。本当にどうしても戦艦が必要なら、アイオワ級の残り2隻やモンタナ級も建造した筈です。

戦艦は既にいっぱい持ってる。中には旧式戦艦もあるけれど、ビッグセブンのうちの3隻(コロラド級)持ってるし、その他にも16インチ砲搭載の新鋭戦艦(ノースカロライナ級、サウスダコタ級、アイオワ級)はあるし、14インチ砲戦艦でも相手が長門型と新鋭戦艦(大和型)でなければ十分な戦闘力です。
16インチ砲搭載戦艦だけで米海軍は13隻になり、日本海軍の全12隻より多いというのが悲惨な現実です。アメリカは大和型を16インチ級の戦艦と見積もっていましたから、質でも数でも完璧に上回ってます。
アラスカ級(大型巡洋艦)に関しては、まあアメリカも間違う事があるのだという話でもあり、またこんなへんてこな艦の建造を戦時中の忙しい時にやってのける余力のある米帝ヤバイという話です。

当時の日本に、このようなアメリカの王道戦略に対応可能な技術力も無ければお金も資材も無かったんです。
イギリスやドイツも部分的にはアメリカより優れた技術を持っていましたしソ連も同様ですが、総合力では誰もアメリカに敵わなかったという「現実は非情である」というやつです。
尖った個性は無いけれど全般的に平均点以上の兵器というのがアメリカの兵器で、それに対抗する日本は同じ土俵では勝てないからゼロ戦や大和のような凄く尖った設計の一点豪華主義の兵器に賭けるしか無かったんです。

冷戦時代の旧ソ連では、対艦ミサイルを搭載した空母(重航空巡洋艦)がありました。というより旧ソ連の空母は基本的に対艦ミサイルを装備してました。
これはどうみても空母な軍艦を巡洋艦だと言い張るために仕方なく装備させた対艦ミサイル発射機で、中身は空だとか必要になれば撤去するという認識は誤りです。本当に使うつもりの対艦ミサイルです。
空母が、自分で対艦ミサイルを撃てる位置(=水上戦闘艦の射程)まで敵艦隊に接近するというのは、太平洋戦争の結果を知っている人からすると奇異に思えますが、これを一概に笑えないのは御存じかと思います。
空母だと思うから変に見えるので、名前のとおり「航空巡洋艦」だと考えればしっくりくる筈です。利根型重巡や伊勢型航空戦艦の思想を受け継いだ現代的な巡洋艦だと思えば。
冷戦時代に、陸軍は世界最大最強だったかもしれないけれど空軍はアメリカに対して劣る部分があり海軍に関してはお話にならないレベルの差があったソ連の苦肉の策を思えば、戦前の日本海軍の歪な戦力整備はまさに「こうするしかなかったのはわかるが、まさか本当にやるとは思わなかった」というものです。

> それと、「日産護衛空母、週産軽空母、月産正規空母」と言われたくらい、アメリカと日本の技術力と工業力も違いました。
> 航空機も、日本が1年かけて生産する数を、アメリカは1ヶ月で生産しましたからね。
>
> 山本 五十六も、その国力の違いを知っていたからこそ、アメリカとの戦争には反対し続けた訳ですので。

全くそのとおりだと思います。
さすがに日産護衛空母はなく「日刊駆逐艦、週刊護衛空母、月刊正規空母」ですが、これと並行して戦艦や巡洋艦を造り既存艦艇の改装や修理(英軍と仏軍のも含む)を行っていましたからね。

> そして、水雷戦についてですが、1942年8月8日の「第一次ソロモン海戦」と、1942年10月11日の「サボ島沖海戦」を比べてみると、結果が正反対になっているのが解ります。

水雷戦というか夜戦一般の話だと思いますが、つまり夜戦というのはそれだけ難しいという事です。
第一次ソロモン海戦も日本側が事前に連合軍の哨戒状況を綿密に調べてこの時間、この航路なら行けると確信をもって仕掛けた作戦ではないので「運が良かっただけ」と言えばそれまでです。
この時は連合軍の司令官が豪州軍の提督で、雑多な編成だったのもあります。同じ英語を話すといっても別の軍の合同作戦というだけでヤバイフラグで敵失で勝ったとも言えます。
サボ島沖海戦も「ワレアオバ」のエピソードがあるくらいです。お互いにグダグダでアメリカが勝ったというより、日本が負けたという感じですよね。

[No.47564] 2015/02/03(Tue) 01:57:56

アメリカと日本の構想。 – 迷える狼

ガンダムが太平洋戦争をなぞらえているのは、知る人ぞ知る秘密です。

ジオンを枢軸、連邦を連合軍と考えて検証してみます。

日本やドイツは、目的別に性格が違う兵器を多数開発したのに対して、連合側はある程度の性能を持った、汎用性の高い兵器を大量導入する物量作戦を行いました。

ジオンがMS以外にMAなどを開発したのに対して、連邦はジムとボールの大量投入という形を取りました。

これは、駆逐戦闘機・夜間爆撃機・ジェット機・艦上戦闘機・局地戦闘機・夜間戦闘機など、多くの種類を開発した枢軸側に対して、連合側が、ほとんど陸上/艦上機と戦略爆撃機で通した事と似ています。

ちなみに、登場時の優位性など色々な要素から、ジオンのザクはゼロ戦がモチーフと言われています。

連合側は、P-38・P-39・P-40・P-47・P-51・F4F・F4U・F6F・B-17・B-24・B-25・B-29など、種類も多く出しましたが、そのほとんどは同じ系統の航空機です。

結局、物量に勝る戦略など存在しなかった訳で、例え工業技術と兵の錬度が同じだったとしても、最後は物量で押し切られる形になって負けたでしょう。

「山本 五十六」も、戦争に勝利するのではなく、いかに有利な条件で、アメリカと講和するかを考えていた訳ですから。

また、山本 五十六が戦略で優れていた事は言うまでもなく、ミッドウェーの敗戦後も、日本軍は東南アジアで(形の上は)勝利し続け、「本当に勝てるのか?」と一時は「ニミッツ」を慌てさせたと言います。

日本軍が本当に敗戦の道を転がり落ちる事になったのは、山本 五十六が戦死してからだと思います。

もっとも、日本軍が「つるはし」や「もっこ」などで手作業の土木工事をしていたのに対して、すでにアメリカ軍は「ブルドーザー」などの大型重機を使用していましたので、何も技術の違いは兵器だけに留まらなかったのです。
さて、レーダーについてもうちょっとだけ。

今気が付いたのですが、私は、単体でのレーダー使用についてお話ししていましたので、サッパーさんと食い違う部分があるのは、しょうがない事でした。

もっとも、アメリカ軍はレーダーの小型・軽量化にも成功していましたので、巡洋艦や駆逐艦などの小型艦にも配備する事が出来ました。

対して、日本軍は最後まで戦艦などの一部大型艦にしか配備されませんでした。

そして、出力や精度なども大幅に劣っていたのは、サッパーさんの仰られる通りです。
あと、戦艦についてですが、大和の沖縄特攻の際、アメリカ軍は大和に対して、戦艦による艦隊決戦を挑むつもりだったそうです。

ですが、現場の司令官よりもっと上から、航空攻撃にする様にお達しがあったので、やめたそうです。

数字の上から見ると、大和は自分の主砲で自分を撃っても傷付かない設計をされていたので、大和はアメリカ軍の主力戦艦であるアイオワより、攻撃・防御の面で圧倒しています。

これを数値だけで判定するゲームでやったなら、大和の圧勝でしょう。

さらに、アメリカの戦艦は、主砲の口径は同じでも、個々の射程距離にはばらつきがあったそうなので、自分の射程距離に入る前に、大和から先制攻撃を喰らう可能性は十分にあります。

ただ、送り狼的に、損害を考えずに大和を沈める事だけ考えるなら、最終的には出来たと思います。

いくら頑丈に作られていても、主砲をガンガン喰らえば、無事で済むはずがないからです。
艦橋など、当たり所が悪ければ、艦体は無傷でも負けますからね。

※余談
少年エースに連載されていた「新・海底軍艦」で、大和型の防御上の弱点は副砲だとありましたが、実はこれ厳密には間違いです。

副砲自体が弱点なのではなく、副砲の下が弾薬庫だった為で、ここに直撃を受けると誘爆します。

作中で、「ラ号」は被弾した副砲以外に、無傷の後部副砲も投棄していますが、はっきり言ってもったいないです。

また、武蔵がシブヤン海で撃沈された時、艦橋下部に爆撃を受け、た際に、艦橋が煙突の様に爆風を通した為、第一艦橋の人員が全滅しています。

この事を受け、大和は改良されていました。
もっとも、大和が艦隊決戦で勝ったとしても、最後は航空機でトドメを刺された事は変わらないと思います。
次に、水雷戦ですが、レイテ湾における西村艦隊の悲劇を見ても解る通り、アメリカ軍は駆逐艦や水雷艇など、雷撃装備を全く捨てていた訳ではないのですが、そうなると、巡洋艦の立場が微妙になって来ます。

対空防御と艦隊護衛は戦艦の役目、雷撃は駆逐艦。じゃあ、巡洋艦の立場はどうなるのかと。
攻撃・防御面では戦艦に劣り、水雷も無い。

そこで、私は思い付いたのです。

「対潜哨戒があるじゃない」

と。

ドイツ軍から、「ドラムを叩きながら潜っている」とまで言われた日本の潜水艦ですから、見つける事はそんなに難しくなかったですし、アメリカ軍には、「ヘッジホッグ」があった訳ですから。

余談2
「紺碧の艦隊」では、ドイツ潜水艦に爆雷でばらまいた発信機を付けて位置を特定してから、狙いすまして攻撃を加えて撃沈していますが、そもそもアメリカ軍と同じ「ヘッジホッグ」(もしくは、アスロック)があれば、そんなめんどくさい事はしなくて良かったのです。

移動式海中要塞「鳴門」を始め、センサ-付きの魚雷発射装置、ジェット機やミサイル、ガ式20ミリ(チェーンガン、あるいはミニガン)などの近代装備まで登場させといて、ヘッジホッグが無いとは言わさんぞ。

アメリカ軍の巡洋艦は、立場が微妙になったんですね。

[No.47565] 2015/02/03(Tue) 11:09:28

Re: アメリカと日本の構想。 – サッパー

迷える狼さんは、『艦これ』に絡めて日本海軍艦艇全般の対空能力が低い事を問題にされていました。
史実で多くの艦艇が撃沈破し戦果が振るわなかったのも、アニメで艦娘が轟沈したのも対空軽視が招いたと。

話題の中で例に出した巡洋艦の能力の違いは、まさにアメリカと日本の構想の違いの話です。
そしてそれは「対空戦闘(航空戦)を重視したアメリカと、それを軽視した日本」という単純な話でもないので、こちらで返信した次第です。

4話について迷える狼さんが「レーダーあるじゃないか」といったのは金剛型(それっぽい形の頭飾りではあるが実体なき対水上電探)でしたね。
アニメ版では基本的に軽巡艦娘と駆逐艦娘にはレーダー非搭載(重巡艦娘と大淀は不明。高雄型はあっても良さそうだが描写なし)で、戦艦と空母艦娘にはレーダーありそうですね。

> ガンダムが太平洋戦争をなぞらえているのは、知る人ぞ知る秘密です。

ガンダムの企画段階の内容は宇宙を舞台にした『十五少年漂流記』ですし、その点をより鮮明にしたのが同サンライズ製作でガンダムで脚本だった星山博之氏が同じく原作と脚本で参加し、原案に「富野由悠季」がクレジットされている『銀河漂流バイファム』です。
当時の製作スタッフが、設定考証の土台の一つとして参考にしたのは事実のようですが、「ジオン=枢軸軍・連邦=連合軍」のような色分けをして第二次世界大戦を架空世界に置き換えるが如き作品(第二次大戦の暗喩)を創ろうとしていたのは事実と違います。
「ジオン=枢軸軍・連邦=連合軍」が意識されるようになったのは、当時の同人誌や模型誌や副読本によって創られた「後付設定」によるものが大きいので、秘密も何もそんな事実はありません。

> アメリカ軍の巡洋艦は、立場が微妙になったんですね。

勝手に微妙にしないで下さい。
何か単体の性能を見て「これこれの性能が足りないからこの兵器は駄目だ」というような考え方は止めませんか。

[No.47575] 2015/02/07(Sat) 08:14:35

一部ですが、説明します – 迷える狼

> ガンダムが太平洋戦争をなぞらえているのは、知る人ぞ知る秘密です。

ここなんですけどね。

まず、ガンダムが「十五少年漂流記」をベースにした、SFアニメにする予定だったというのは、サンライズ企画室デスクだった「飯塚 正夫」氏がコメントされています。それは私も知っています。

機動戦士ガンダムの常識 続・一年戦争編

182P 「ガンダムのモチーフは、イタリアの青春映画だった?」

ここで、ガンダムのモチーフは、イタリア映画「青春群像」(1953年 監督:フェデリコ=フェリーニ)だと、富野監督自身がコメントしています。
また、MSについては、「高千穂 遥」氏が紹介した海外小説「宇宙の戦士」(ロバート=A=ハイライン)に登場する、「パワードスーツ」が元であると、「松崎 健一」氏も証言しています。

この小説ですが、1997年に「スターシップ・トゥルーパーズ」
として、映画公開されています。
ただし、この映画にはパワードスーツが登場しません。
次に、少し長くなりますが、抜粋記事を。

「機動戦士ガンダムの常識 続・一年戦争編」より

96P 「地球連邦軍は、なぜ様々な種類のMSを作らなかったのか?」

連邦軍のモビルスーツの生産方針は、「専門に特化したものを程細と作るよりも、ある程度の能力のあるものを大量に生産する」というものであった。
これは、「大は小を兼ねる」というが、とにかくどんな状況でも数で押し切るという方針によるものだ。
歴史的に見てもこの作戦の正しさは証明されている。「機動戦士ガンダム」のストーリーのモチーフになった第二次世界大戦においても、同様の事態は起きていたのだ。日本やドイツといった枢軸国は国力が小さかったため、たとえ数が少なくても一騎当千的な高性能の機体を開発しようとしたのに比べ、アメリカやソ連と言った連合国は、そこそこに質が高く製造しやすいものを大量に大量に配備するという戦略で、結果的に勝利をつかんだのだ。
そして、連邦軍のモビルスーツ、ジムはカタログスペック上はザクやドムを上回る性能を見せている。

余談
劇中でドズル=ザビが、「戦争は数だよ、兄貴。」と言っています。
ソロモン攻略戦時点では、まだ連邦軍はジオンよりもMSの数で劣っていました。

連邦軍520(5200とありますが、間違いと見て問題無いでしょう)vsジオン800

「機動戦士ガンダム 一年戦争編」 66P 「MSは何機くらい作られたのか?」より。
「機動戦士ガンダム 一年戦争編」より

204P 「ザクのイメージソースはゼロ戦?」

ミリタリー系のガンダムファンの間で、ザクのモチーフとなった噂されている機体がある。それは、旧日本海軍の戦闘機、ゼロ戦だ。

以下中略

実際の所、ゼロ戦がザクのイメージソースであると、公式にはアナウンスされている訳ではないが、ミリタリー派のガンダム・ファンにとっては、ほぼ公然の事実として受け止められている。
こうした実際の機械のエッセンスを加える事で、アニメなどのフィクションのメカは、よりリアリティを持つ事が出来るのだ。
参考資料
機動戦士ガンダムの常識 一年戦争編
機動戦士ガンダムの常識 続・一年戦争編
ガンダムの常識 一年戦争キャラクター大全
ガンダムの常識 一年戦争モビルスーツ大全
ガンダムの常識 オールガンダム大全集 21世紀編
ガンダムの常識 宇宙世紀大百科 歴史編

それと、なぞらえているというのは、御幣がありました。そこは訂正します。

あと、長い抜粋記事が目立ちますが、それは私だけが知っていると不公平な点があると思われたので、情報公開する事にしたからです。また、読みにくくならない様、私の方で勝手に句読点など修正してあります。

[No.47577] 2015/02/07(Sat) 11:53:53

米軍の魚雷について  – デルティック

横から失礼します。

米軍の巡洋艦から魚雷が撤去された件ですが、魚雷自体の信頼性の問題もあったようです。
どうもMk15までの魚雷(特に初期型)は深度調整装置と磁気信管の信頼性がやたらと低かったらしく、発射した魚雷がそもまま潜っていったとか、当たっても起爆しない。という事が多かったのも影響していたようです。
魚雷そのものの取り扱いが難しい上に、信頼性も低かったので普通に砲撃力がある巡洋艦クラスにワザワザ魚雷を載せる必要が薄かったのだと思われます。
この辺りは雷撃戦を重視した日本とは間逆のドクトリンが故の装備の違いでしょう。
後は艦艇数の問題ですね。
日本は数が少ないので一点豪華主義に走りがちでしたが、アメリカには魚雷攻撃ならそれ専門の船を大量に作れる工業力がありました。

[No.47580] 2015/02/07(Sat) 21:57:04

少し補足を。 – 迷える狼

太平洋戦争初期、アメリカ軍の魚雷は不発が多く、全然信頼出来なかったそうです。

特に、1943年、アメリカ軍潜水艦「ティノサ」が、日本輸送船に魚雷を15本命中させたうち、実に9本が不発だったというから、相当なものです。

この事を踏まえて、アメリカ軍は魚雷の改善をして、以後アメリカ軍潜水艦は、日本軍に対して猛威を振るう様になりました。

[No.47581] 2015/02/08(Sun) 01:16:08

Re: 米軍の魚雷について  – ひみつ

この間、たまたまアメリカ軍の魚雷に関する面白い動画を見つけたので・・・

艦船ではなく潜水艦の話ですが・・・

ニコニコ動画の「迷軍艦に乗ろう」シリーズの中で、『米潜「魚雷なんていらん」』という映像作品が、第二次世界大戦時の改善される前のアメリカ製魚雷の悲惨な性能を紹介していました。

潜水艦からの魚雷8発を命中させても標的を取り逃がす。
魚雷の取り合いで基地によっては不足する。
魚雷自体がそもそも不良品。
情報共有不足から同士打ちを恐れて潜水艦運用を躊躇するなどなど・・・

ユーモアあふれる紹介映像なので、お勧めです。

[No.47584] 2015/02/08(Sun) 16:11:40

タイトルとURLをコピーしました