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にごり酒さんの返信一覧。投稿の古い順1ページ目

元記事:頭のいい人の思考を再現するにはの返信

頭が良いという共通項があっても性格は様々、会話も描写もにごり酒さんが作られたキャラクターに合ったものとしか言えませんし、そもそも書き手じゃないので控えます。

ですので、ご質問から感じるところをいくつか。
世間一般で『頭が良い』というと、勉強が出来る。具体的には偏差値が高い人と同義になってるようにも感じますが、これは結果論です。
勉強に専念できる環境にあった人が、勉強を習慣づけて継続することができるということが大きく作用しますから、家庭環境にも起因します。

たとえば聖徳太子と現代の高校生が数学のテストをやれば、まず間違いなく高校生の方が点数は良いはずです。
5世紀の人間が現代数学を知っているはずがありませんから、聖徳太子は問題の意味を理解することも怪しいでしょう。

ではなぜ聖徳太子に”頭が良い”というイメージがついているかというと、代表格は10人~30人の人が同時に話したことを聞き取り、理解できた、という豊聡耳にまつわる逸話です。
これを現代風にいうと、まぁ耳が素晴らしく良いのは間違いありませんれど、それよりも特筆すべきはIQとEQが極めて高いということでしょう。

よくあるたとえ話ですが、車でいうとIQはエンジン性能。
アクセルを開けたときにどれだけの回転数、その恩恵として速度を得られるか、ということです。
対してEQは制御能力、コントロール性能。
ハンドリングやブレーキといった、猛スピードで走る車をコントロールする能力です。
どちらも高性能で、初めてレーシングコースを短時間で周回できます。

頭が良いというのは、普通の人間が10分かかることを数秒で終えてしまう。
加えて、普通の人間は一つの問題を解くのが精一杯なところを、同時に数種の問題を解決してしまう並行処理をやってのけるようなことだと思います。

で、これ、小説では充分に可能だと思うのです。
にごり酒さんが三日悩んで書いた会話と描写、仮に五行だとしますが、

>非常に頭の良いキャラクター ~中略~ 本当に言いたいことを遠回しに言ったりする

これを読者が読むのは一瞬ですよね。五行なんて誰でもすぐ読めます。
読めますが、頭が良い人がやってのける『常人を遙かに上回る速度での処理速度とマルチタスク』に、にごり酒さんがかけた時間は解りません。
著者が3日悩んでも、キャラクターは一瞬でやってのけてるわけです。
充分に頭の良いキャラクターを作り出せるのではないでしょうか?

頭が良い、というのは他にもありますが、IQとEQに関しては著者が時間をかけてでも悩むことで実現可能かと思います。

最後に。
友人にメンサの会員がいるのですが、飲み会での印象的な言葉をひとつ。
「(仕事が)楽しくて仕方が無いならともかく、そうじゃなければ会社員なんてやめればいいのに。そんなに暇なら(金が目的なら)さっさと起業すればいい。すぐ死ぬ(残り100年はないの意味)のにモッタイナイ」
EQと忍耐力はたぶん人並みだし、言われた人は会社員を続けてます。

上記の回答(頭のいい人の思考を再現するにはの返信の返信)

スレ主 にごり酒 : 0 投稿日時:

アザラシ様

ご返信ありがとうございます、にごり酒と申します。
なるほど、そう考えると思考力のある方の発言というのは作りやすい環境にあるのですね。そこを念頭に入れて考えてみます!

カテゴリー : キャラクター スレッド: 頭のいい人の思考を再現するには

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元記事:頭のいい人の思考を再現するにはの返信

 先に書くと、基本的に頭のいい人の思考を頭の悪い人が再現するなんて言うのは不可能です。ノリと運だけで進学校に行ってガチの天才どもに打ちのめされた俺が言うのでまず間違いありません。
 
 ただ、頭のいい人をしっかりと観察して、『表面上、彼らがどういう行動をとるか』を再現することは可能です。まあ、オウムみたいなことですね。

 さて、再現する方法ですが。頭の良い人の外面には大きく二種類があると俺は思います。
 パターンAは『いわゆる天才肌で説明が苦手なタイプ』。まあ、頭が良いのは分かるんだけど言動がくるっていたり、他の人と感性・思考ロジックが違いすぎて結果しか出せない人です。
 パターンBは『いわゆる努力型で説明が得意なタイプ』。順序だてて丁寧に物事を考えて論理的に知識を蓄えており、他の人が途中で躓いちゃうような道を最後まで進むことができる人です。

 パターンAについては、見える範囲は好き勝手に『どこか感性のズレた人・ネジの外れてる人』を書いたうえで、ピンチの時や心の弱い部分をさらけ出すような場面で突発的な閃きや『自分の考えが他人に伝わらない苦悩』みたいなのを描写してやれば、割と何とかなるでしょう。

 恐らく質問者さんが聞きたいのはパターンBだと思うのですが、パターンBの人々は『自分より頭の悪い他人』を良い意味でも悪い意味でも意識して喋っているので、『出来るだけ順序立てて説明する』『相手がわかっていないポイントを探りながら話す』『ちゃんと伝わっているか心配する』あたりを丁寧に描くと良いでしょう。

 努力型の天才と呼ばれる連中は、時に相手を見下しているような言動をすることがありますが、彼らにも他人の内心の奥底までは見えないですし、案外そう言った不安理由だったりします。人より多くを知っている分、『自分が知らないことがまだあるかもしれない』ってのが怖いんですね。彼らが謙遜する・自分の欠点を恥じる様な描写などもいいと思います。捻りとしては、『玉に瑕』の瑕部分に気づかない天然描写とか。

 以上。参考になれば幸いです。

上記の回答(頭のいい人の思考を再現するにはの返信の返信)

スレ主 にごり酒 : 0 投稿日時:

大野知人様

ご返信ありがとうございます、にごり酒と申します。
再現で近いのはBのほうです。しかし、主人公にとって、その頭の回転が早い人というのは主人にあたる立場でして、どちらかというと打ちっぱなしミサイルのように状況を掻き回す発言がおおいイメージを持っています(伝わりますでしょうか・・・)。話す内容は、主人側が頭が良いので普通の人には伝わりにくい遠回しなどの表現を使う、ような感じです。
そう考えると、大野様の仰っているパターンAとBを足したような感じになるのでしょうか。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 頭のいい人の思考を再現するには

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元記事:頭のいい人の思考を再現するにはの返信

頭の良いキャラを描写するのって、わりと簡単なんですよ。
こういう質問にはいつも、名探偵コナン君を例にあげています。

ミステリには、かなり複雑なトリックや人間関係、犯行の過程などが盛り込まれますよね?
ただ、作者はある程度の時間をかけて考えたり、いろいろ調べたりしているわけです。それに対して素早く思考して解決してしまうキャラは、頭が良さそうに見えます。
もちろん、名探偵が解答に至る流れに説得力をもたせる必要はあります。あまりに瞬時に解いてしまったら、かえって嘘くさくてしらけてしまうでしょう。

でも、そのへんは、演出のコツで対処できると思うんですよ。コナン君はそういう描写の参考になります。
コナン君は前半、犯行現場を歩きまわって何か考えていますよね? そして、時々何かを目にして、ちょっと驚いたような表情になったりします。「あれは、なんでああなってるんだ?」とか「この人は、なんでこんなことを言うんだ?」とか不審に思っている表情。
このへんについても作者はあらかじめ事件のポイントを知っているから、要所々々で核心に触れた反応を名探偵にさせることができます。
あのアニメ、コナン君の表情芸みたいなこういう描写が、毎回3回くらいは挿入されていないでしょうか?

で。

後半、コナン君のメガネが光ってニヤリと笑い、「そうか、そういうことか」と呟きます。これ、けっこう地味に定番の決めセリフです。

まとめ。

1)作者は複雑な状況をあらかじめ考えておくことができる。

2)頭の良いキャラが複雑な状況を解きほぐすプロセスを、あらかじめ考えて無理なく組み立てることができる。

3)思考の過程をキャラの表情などで伝える演出。

以上です。

なお、アニメと違って小説の場合はキャラの表情を絵的に外面描写できません。なので、同様のことを言動や会話などに織り込む工夫は必要です。

それと、ワトソン役の効用。
上記のような理由があるので、名探偵って他人の視点で外面描写する方が描きやすいんです。一人称の語り手にしてしまうと思考の過程を直接書かざるを得ないので、よく言われる「作者よりも頭のいいキャラを書けない」という法則に当てはまってしまいます。
外面描写なら、説明したように「頭が良さそうに見える演出」はいくらでもあるので、簡単です。

上記の回答(頭のいい人の思考を再現するにはの返信の返信)

スレ主 にごり酒 : 0 投稿日時:

あまくさ様

ご返信ありがとうございます、にごり酒と申します。
なるほど、先に割と複雑なゴールを決めておいてそこから会話内容を考える、というのは、分かってはいましたが詳細に理解ができていませんでした。それなら、思い描くことができる気がします。ありがとうございます!

カテゴリー : キャラクター スレッド: 頭のいい人の思考を再現するには

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元記事:頭のいい人の思考を再現するにはの返信

あー・・・・頭いいタイプって私的に2タイプに分類できるけど、どっちのつもり?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①言語が通じないタイプ
プログラマーとか専門用語が多すぎて一般人に説明が難しい分野をやっている研究者タイプ。専門用語や略称しばりだと説明が難しすぎ&長すぎる上に、そもそも説明がヘタで【他キャラへの共感や納得、理解や説明を諦めている】

ホームズなんかはこっち系。

②言葉が通じるタイプ
でんじろう先生とか、一般人にもわかる言葉やわかる程度までレベルを落としつ、大事なポイントを説明できる、指導者や教師タイプ。

①みたいな突っ込んだ話も多少できるけれど、それなりに説明が巧く【各キャラ向けの説明アプローチをいくつも持っている( ○○は食い物を引き合いに出して、△△は戦いを例にして・・・みたいな)】
ワトソン博士はこっち系

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ホームズ単品だと狂人扱いだけど、ワトソンが間に入り、翻訳することで、一般人にも【ホームズの凄さ】が理解できるレベルになる。
ワトソンにも賢さがいる。

ちなみに、一応どっちもバカを馬鹿にしないタイプです。
ホームズ型だと【あ、こいつに話しても無駄だな~理解できてないよな~ゴメンね?】というガッカリ&しょうがないよね感情をむけられるので、正直バカにされるよりツライ

上記の回答(頭のいい人の思考を再現するにはの返信の返信)

スレ主 にごり酒 : 0 投稿日時:

読むせん様

ご返信ありがとうございます、にごり酒と申します。
読むせん様の仰る内容で言うと、①だと思います。伝わりにくい表現をあえてすることで相手を試している、ような感じになります。伝わらなければガッカリされる感じを思い描いてました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 頭のいい人の思考を再現するには

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元記事:頭のいい人の思考を再現するにはの返信

現代ものだったら、探偵ものも参考になると思いました。
何か困った状況を用意した後、賢い人の知識や推理で問題を解決して活躍すれば、頭が良いっていう印象を与えられるかもしれません。

他には、著作権が切れた(もしくは自分で考えた)難しそうな文学や哲学書の内容を作中でキャラに言わせたりすると、「何かこの人、賢そうだな」っていう印象を受けたことがあります。

大してお役に立てず申し訳ないです。なにか参考になれば幸いです。

上記の回答(頭のいい人の思考を再現するにはの返信の返信)

スレ主 にごり酒 : 0 投稿日時:

ふじたにかなめ様

ご返信ありがとうございます、にごり酒と申します。
やはり他の皆様が仰りますが探偵ものが参考になるかもしれません。どちらかというと、何か物事を解決するキャラクターというよりかは、相手に敢えて分かりにくい表現を使うことで試している、といった感じになります。そこの内容も含め、探偵ものはたしかに参考になる部分はありそうな気がしました。探してみます、ありがとうございます!

カテゴリー : キャラクター スレッド: 頭のいい人の思考を再現するには

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元記事:プロローグって書いた方がいいんですかね?

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書いた方が良いなら書こうと思います

上記の回答(プロローグって書いた方がいいんですかね?の返信)

投稿者 あまくさ : 3 人気回答!

私見では、プロローグは有っても無くてもどちらでも良いと考えています。だから分からないなら別に書かなくてもいいんじゃないかと。
こう言っちゃ何ですが、小説にはプロローグがなくてはいけないものと思い込んでいる感じの人が、あまり意味のないポエムみたいな冒頭を書いているのを時たま見かけます。ああいうのはやめた方がよいと個人的には思いますね。
たしか上橋菜穂子『精霊の守り人』1巻だったと思いますが、いきなりストーリーが動き出す書き出しになっていて、特に違和感はありませんでしたよ。参考にしてみてください。

なお、エピローグの方は割と有った方が良いと思っています。ストーリーの終幕近くは急調子に盛り上げるのがセオリーですが、盛り上げたまま急に終わらせると変なんですね。広げた風呂敷をうまく畳む必要があり、それでいて蛇足にならず、余韻を残して終わるのが理想です。これはけっこうセンスが問われるところです。

カテゴリー : その他 スレッド: プロローグって書いた方がいいんですかね?

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投稿日時:

元記事:キャラクターへの自己投影について

先日友人とキャラクターについて話していた際、私のキャラがどうにもワンパターンの思考や行動がしないことを相談したところ、自己投影の部分が強いからということがわかりました。

私は難しい問題事からは目を背けて理由を付けて逃げたくなりますが、私の書くキャラクターも皆そんな感じです。何かしらの理由をつけてみんな逃げようとします。

私が書きたいのはこんなワンパターンな子じゃなくて、自分の要素しかない薄い人間じゃないのになぁとすこししょんぼりしてます。

これってどうすれば改善されるのでしょうか?

上記の回答(キャラクターへの自己投影についての返信)

投稿者 RH : 2

こんにちは。
「問題事」+「逃げる」=「現実逃避」
これでひとつのストーリーが生まれます。
これに「どんな問題」から「どんな風に逃げる」かを足し算していくのが物語づくりです。
どんなに卓越した能力を持っていても、個性的な特徴を持っていても、キャラクターはひとりでは物語を作れません。
そこに相手があってはじめてキャラクターの個性が開花します。
ここで言う相手は人間に限りません。
敵役の怪物でも道具でも環境の変化でも構いません。
「誰か」と「何か」が相対した時に生まれるのが物語です。

これは「作り手」と「受け手」も同様です。
どんな名著でも読者に読んでもらわなければそれはただの文字の羅列に過ぎません。
それはこういった掲示板の相談でもまったく同じです。
「生きたキャラクターが生めない」との貴方の相談に、たくさんの方が答えてくださっています。
それこそ貴方が向き合う「何か」なのです。
まずは皆様の回答に真摯に向き合い、貴方の言葉で「ありがとう」を伝えてみましょう。

キャラクターは貴方を映す鑑です。
貴方が逃げずに対話を重ねることで、貴方のキャラクターもちゃんと現実に向き合えるように成長していくはずです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターへの自己投影について

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投稿日時:

元記事:改造人間を擬人化だと思われたくない

盛夏の候失礼します。
 先だって知り合いに改造人間のデザインを依頼したところ、萌え擬人化みたいなものが返ってきました。
 当方そういうのが嫌いなので「なんてもの送ってくれてんだ」と腹を立てたのですが、ふと思いました。気心の知れた相手に口頭である程度説明したにもかかわらずそんなものになったということは、だいぶ細かく描写しなければ読者も同じような姿を想像するのではないかと。
 考えてみればゲドンやガランダーの獣人は設定上擬人化ですし、怪人蜂女は知らない人に『萌え擬人化』と説明すれば3割くらいは信じそうなデザインをしています。おまけに擬人化ものの中にも設定上改造人間な連中が何本かある始末です。
 なるべく短い描写で萌え擬人化ではなく女性怪人だとイメージしてもらうにはどういった点に気をつければよいのでしょうか。

上記の回答(改造人間を擬人化だと思われたくないの返信)

投稿者 手塚満 : 1

以前にご質問されていた、分かる前提で話を作ってしまう、という問題が、もしかしたら未だ見え隠れしているような気もします。

1.イラストの依頼と結果の齟齬について

まず、イラストについてですが、どういう方に依頼なさったのでしょうか。お知り合いが得意とする、あるいは好む絵柄はどうだったのか、ということが問題となり得ます。も、し萌え擬人化が好きでよく描くイラストレーターが、イラストを言葉だけで頼まれたら、自分が得意とする絵柄、あるいは自分の好む絵柄で頼まれたと思うのは当然のことでしょう。

怪人ならモチーフとなり得る具体的な絵や写真を示し、「路線イメージ的にはこういう感じ」と説明し、「リアルな印象重視で、『こんなのが目の前に出てきたら、怖くて足がすくみそうになる』と感じるような」といった感覚的な説明も必要です。

もしも、それらなしに送られてきたイラストに腹が立ったとしたら、筋違いです。腹を立てるべきは自分自身になります。「自分の説明はこんな風にしか伝わらなかったのか」「よく考えたら、こういう絵柄の人に無理を言ってしまったかもしれない」等々です。

2.行き違いはよくあると覚悟すべき

しかし、それがご質問の主題ではないですから、これくらいにしまして。作者として伝えたい絵的イメージをどう伝えるか、でしたね。

まず作者として知るべきは、読者は好きなものの中から選びたい、ということです。小説以外ではよくあるケースを考えると分かりやすいかもしれません。。

例えば、昼飯を一緒に食いに行く相手が「なんでもいい」と言うので、焼き肉屋に入ろうとしたら、「昼に焼き肉なんてありえない」と不平を言われた、なんて話はちょくちょく見聞きします。

この場合、相手の「なんでもいい」は、実は「自分が欲しいものの中での『なんでもいい』」であるということだったわけです。これは、直接的には相手が説明不足と考えられます。しかし、相手が前提を持っていることを察しなかったという、自分側の側面もあります。

相手が喜ぶだろうと思って選んだプレゼントが相手にそれほど喜ばれない、というのもよくあることです。迷いに迷って選び抜いたはずなのに。しかし、相手が喜ぶと思って選んでいるようでいて、実際には自分が最も好むものを選んでいるからなんです。

これも、直接的には自分の好みを押し付けたせいと考えられます。が、相手にも「好むものを差し出してくれるはず」という過剰な期待があるという側面もあります。

いずれも、「行き違いはどうしても生じがち」であり、「一方的にどちらが悪いということもできない」という、ごく当たり前の話です。

3.エンタメなら読者の前提を察する必要がある

しかし、我々ラノベ作家志望者はエンタメ志向です。読者に選んでもらい、読者に時間を割いてもらって、その代り、それに見合うだけ楽しんでもらう。そういう作品を提供できなければ、ラノベ作家志望として落第でしょう。

既に申し上げたように、相手=読者は「自分が喜ぶ範囲から提供してもらえるはず」という暗黙の前提を持っています。ですので、ラノベでは、作者がイメージしたもの/ことを読者に忠実に再現させたくなってはいけません。読者が好むものの中から選んでもらえるように書くべきであるわけです。

作者の意図とは異なり、読者が怪人に萌え擬人化をイメージしたとしても、文句を言うべきではない。それで整合性を崩さずに読んでいるなら邪魔すべきではない。むしろ、「なるほど、そういうイメージになりましたか」と感心し、感謝すべきものです。その後、そう感じ取られた原因を密かに分析して、次に活かせばいい。

4.作者イメージを伝えたいなら

それでも作者が思い描いたイメージに近いものを読者にイメージしてもらいたいという欲求も分かります。自分が感動したものを読者も感動してくれるか、というのは作者のモチベの1つでもありますから。あるいは、作者イメージに近くないと、後の段取りが都合悪い場合もあるでしょう。

それには、例えば怪人の見た目の描写であれば、客観描写だけでは不足だったりします。赤黒くて曲がりくねった長い角、見開いた眼は血走っている、口から見える歯は長くとがっていて等々、いくら言葉の描写を連ねても、例えば可愛い萌え擬人化でイメージすることは難しくない(実際、そういうイラストがあったりもするし、見た人も多いはず)。可愛くイメージする読者は一定数出ると見るべきです。

しかし、例えば主観描写で補うとイメージが多少は固まりやすくなります。例えば怪人を見たキャラの「ぞっとする」「吐き気がするほど」などの嫌悪感(視点キャラのみ可能)、「とっさに腕で自分をかばった」「思わず後ずさりした」などの行動で示す手もあります(視点キャラ以外も可能)。顔がさっと青ざめる、気を失う、等も可能です(視点キャラ以外のみ可能)。

5.そうしてもなお、読者がイメージしたことが最も大切

それでも、読者が思うベストなイメージであって、作者イメージが伝わるわけではないことは要注意かもしれません。作者は読者を操作できないし、しようとしてもいけません。

我々の為すべきことは「読者に感動してもらう」ことのはずです。読者がベストと思うイメージを思い浮かべてくれたら、読者の好みのツボを突けたということで、最上の成功と思うべきでしょう。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 改造人間を擬人化だと思われたくない

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