漫画原作者になるためには?脚本家、唯緒シズサさんに18の質問

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ゲームシナリオやライターとして執筆をしている唯緒シズサと申します。
漫画原作をさせていただいているバドミントン漫画「ミサイルバード」がコミックZとヤンジャン! で連載中です。

(AMGとのタイアップ記事です)

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ミサイルバード

(C)唯緒シズサ 熊田龍泉/ホーム社

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  1. Q1: 小説家と漫画原作者の最大の違いとはなんでしょうか?
  2. Q2: 漫画原作者になるためにどのような訓練が必要ですか?
  3. Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?
  4. Q4: 漫画原作者にとって最も難しいと感じることはなんでしょうか?
  5. Q5: 漫画原作者になるためには、漫画を描くべきでしょうか?
  6. Q6: 漫画と小説で、台詞回しにはどのような違いがあるでしょうか?
  7. Q7: 漫画原作者になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?
  8. Q8: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?
  9. Q9: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?
  10. Q10: どのような方法でプロットを作られていますか?
  11. Q11: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。
  12. Q12: 物語のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?
  13. Q13: 執筆はいつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
  14. Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?
  15. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
  16. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
  17. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
  18. Q18: 最後に、漫画原作者を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

Q1: 小説家と漫画原作者の最大の違いとはなんでしょうか?

漫画家さんと一緒に漫画を作り上げるということが最大の違いだと思います。セリフ以外の自分の書いたシナリオは読者に読まれることはありません。

Q2: 漫画原作者になるためにどのような訓練が必要ですか?

漫画のコマや演出を想像してシナリオを書けるような訓練です。

脚本が「指示書」と言われるのと同じで、自分の頭の中にあるものを誰が読んでも共通で認識してもらえる必要があります。

Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?

色々なパターンがあるのですが、基本的には主人公が何をする話なのかを考えた上で、その話の中で活きる主人公像を考えます。

それから主人公の周りに必要な役割と性格のキャラクターを配置したうえで、キャラクターを濃くしています。

Q4: 漫画原作者にとって最も難しいと感じることはなんでしょうか?

漫画家さんとの意思疎通です。

自分が頭の中で想像しているコマや演出、キャラクターを文章で書いても、思ったように相手に伝わらないことが難しいと感じます。シナリオで曖昧な表現や具体的ではない表現は避けるように工夫しています。

Q5: 漫画原作者になるためには、漫画を描くべきでしょうか?

漫画への理解を深めるためにも描けた方がいいとは思います。

ネーム原作者という方も多いので、ネームまで描ければ、漫画原作者になれる可能性は高くなります。

Q6: 漫画と小説で、台詞回しにはどのような違いがあるでしょうか?

ジャンルにもよりますが、漫画は吹き出しの中に長いセリフを入れられないので、短いセリフでの会話が中心になります。

「読む」よりも絵と一緒に「見る」というところに違いがあると思います。

Q7: 漫画原作者になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

原作者がいなければ、この漫画は成り立たないという「知識」が一番必要ではないかと思います。

物語を作る知識でもいいのですが、私の「バドミントン」のように、この分野の「知識」は誰にも負けないという得意なものがあれば武器になると思います。

Q8: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?

人気の漫画を自分なりにシナリオに書き起こしてみるトレーニングが役立ちました。

漫画だけではなく映画やドラマを観てシナリオにしてみるというトレーニングもしていました。

Q9: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?

頑張って作品を書いている友人の話を聞いたり、自分の書いている作品の話を人にするとやる気になります。

上手くいかないときは、頭の中が整理できていなくて混乱していたり、疲れていることが多いので……寝ます!

Q10: どのような方法でプロットを作られていますか?

1行で誰が何をする話なのか目的やテーマをはっきりさせた後。
それを3行で「誰が・どこで・何をする」話なのかを書きだしてから、起承転結に当てはめてプロットにしています。

Q11: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。

読んでいる人を驚かせたり楽しませたりすることを重視しています。

気を付けていることは、主人公に貫通行動をさせることです。

Q12: 物語のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?

お風呂に入ってぼんやりしているときや、小説や漫画など他の作品を読んでいるときにも、全く関係のない話のアイディアが唐突に浮かんできたりします。

Q13: 執筆はいつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

会社をしているので、仕事の合間の手すき時間や帰宅してから書いています。1日平均3~5時間ほどです。

Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?

「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術」
ドラマの脚本賞で大きな賞を取った知人が勧めてくれました。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

「書きたいものを売れるように書く」のが理想ですが、やはり売れると思われなければ選ばれませんので、売れそうなものの中に自分の好きなもの入れて書くのがいいと思います。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

様々な方の助力によるのですが、自分の強みや人に負けない「知識」を認識できたことだと思います。

ずっと書いていたSFを封印して、時代にあった「売れるテーマ」を意識して書くようになったことも大きいと思います。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

書いた文章に報酬をいただけることです。

Q18: 最後に、漫画原作者を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

書き続けることは心身共に大変なことだと思います。
時には休みながら寄り道しながらでもいいので、誰に何を言われようと、書き続けてチャンスを追い求めてください。

チャンスはそうやって、求めて手を伸ばしてくる人と握手をするのだと思います。

唯緒シズサさんはAMG出身の作家です。
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