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改造人間を擬人化だと思われたくない (No: 1)

スレ主 蛇鷲 投稿日時:

盛夏の候失礼します。
 先だって知り合いに改造人間のデザインを依頼したところ、萌え擬人化みたいなものが返ってきました。
 当方そういうのが嫌いなので「なんてもの送ってくれてんだ」と腹を立てたのですが、ふと思いました。気心の知れた相手に口頭である程度説明したにもかかわらずそんなものになったということは、だいぶ細かく描写しなければ読者も同じような姿を想像するのではないかと。
 考えてみればゲドンやガランダーの獣人は設定上擬人化ですし、怪人蜂女は知らない人に『萌え擬人化』と説明すれば3割くらいは信じそうなデザインをしています。おまけに擬人化ものの中にも設定上改造人間な連中が何本かある始末です。
 なるべく短い描写で萌え擬人化ではなく女性怪人だとイメージしてもらうにはどういった点に気をつければよいのでしょうか。

カテゴリー: キャラクター

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改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

ある程度は可能ですが、正確には無理だと思ったほうが良いです。
例えばスレ主さんは、漫画がアニメ化して「声のイメージが違う」とか思ったことはありませんか。
小説もですが漫画は音声や映像を表現できないので、実際にそれが表現されると読者がイメージしていたものとはかけ離れたものになったりします。
では何故そんなことが起こるのかと言えば、作者が書いたモノと読者がイメージしたモノが違う、という事ではなくて、100の読者がいれば100通りのイメージがあるためです。

でも、当然のこと可愛らしい女性キャラの声に厳つい男性の声をイメージしたりはしませんよね。
同じように、人見知りしそうなか弱い少女の姿をしているのに、大人びたクールな声をイメージしたりもしません。
このように「ある程度」はできますが、読者のイメージを正確にコントロールする事は無理です。

では、どの程度が「ある程度」なのかと言えば、それは一般常識的に人が持ってる先入観という程度です。
前述した通り、「か弱い少女なら消え入りそうな少女の声を連想する」という程度。
ようするに「当たり前のこと」という程度。

でもラノベってのは獣人やらモンスターやら御作の場合は怪人が出てきたりなど「当たり前じゃないこと」を書いているので、ここを作者の意図どおりにするのはけっこう難しい。
「細かく描写しなければ」という話ではない。
なぜなら、作者がいくら細かく「女性の怪人の姿」を書いたとしても、読者とくにご友人は「萌え怪人の女性」をイメージするためです。
例えば「女性の両腕から先は獣の形をしていた」と書いたとして、では手の部分はどのような形をしているでしょう?
イメージする人によっては「肉球付きの猫の手」かもしれないし「毛深く鋭い爪を持った攻撃的で野獣のような手」かもしれない。
これは読者側の感性に関わる事で、作者は触れることが出来ない部分です。
なので、正確には無理だと思ったほうがいい。

怪人の姿かたちが萌え怪人だろうとアメコミに出てきそうな怪人だろうと、話が展開できりゃ何も問題なく物語は書けるし読めるので、読者の中でどのように再生されようと気にしないほうが良いと思う。

とはいえ。
だからと言って伝えることを放棄してたらおまんまの食い上げなので、キャラクターの外見や雰囲気を伝えていく工夫というのはいくつかあります。
ひとつは「外見をいじる」という事。
例えば「おまえの手は握手したら切り刻まれそうだな」と交わすシーンを作ると、そのうえで「肉球のような手」をイメージする人はいませんよね。
切り刻まれそうなんだから、鋭く危ない形状だろう、と連想する。
ひとつは、「あえてして欲しくないイメージを書き、否定する」という場面作りをすること。
例えば「猫モチーフの怪人!? まさか萌え萌えな猫獣人なのでは! って違う、コンセプトに対して違う! おまえはタイガーマスクか!」みたいな。
作品の中で主人公ないし登場人物が直接「萌えキャラではありません」という反応をしているので、これでなお萌えキャラをイメージする人はいないでしょう。

これら工夫は、なんとなくわかるかもしれないけど、「して欲しいイメージ」を書いてるんじゃなくて「して欲しくないイメージを切り捨てる」ような書き方。
言い方を変えると、前述したような手段で「こういうイメージはしないで」という事を先に書いちゃう。
そうすると読者の中のイメージは限られていくので、正確には無理だけどある程度はコントロールできる。
「猫モチーフの怪人」と言われて100の読者がイメージするものは100通りだけど、「語尾にニャが付くような萌えキャラじゃない」と言われたら、「萌えキャラじゃない猫怪人」のイメージは100通りだけど、萌えキャラをイメージする人はゼロになるでしょ。

ただ、個人的には、読者には作者のイメージを押し付けるんじゃなくて、作者が用意したモノで読者は自由に遊べばいいと思っているので、萌え擬人化された怪人をイメージされようと、物語の進行や印象に致命的な変化がなければ気にすることではないと思う。
だって、作者は嫌いでも、少なくとも友人の読者は好きだからイメージしたわけでしょ。「読者が好きなもの」をあえて「好きではないもの」に変更する意味ってあるのかな。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 4)

スレ主 蛇鷲 : 2 No: 2の返信

投稿日時:

返答ありがとうございます。
>>漫画がアニメ化して「声のイメージが違う」とか思ったことはありませんか
 当方好きな作品がアニメになるとことごとく出来が微妙以下になるという不運者なので、声ぐらい気にならないです。
>>「して欲しいイメージ」を書いてるんじゃなくて「して欲しくないイメージを切り捨てる」ような書き方。言い方  を変えると、前述したような手段で「こういうイメージはしないで」という事を先に書いちゃう
 なるほど。おっしゃられる通りの方法ならさほど紙面を割かずに萌え系のデザインではないと伝えられそうです。当方キャラデザから始めるくちなので容姿の描写はあらかじめ準備しておけますし、ギャグ多めな雰囲気にしたいと考えている身としては「先にされたくないイメージを例示しておいて否定する」というのは相性がよさそうに思えます。
>>「読者が好きなもの」をあえて「好きではないもの」に変更する意味ってあるのかな
 第一に当方の好み、次に雰囲気との兼ね合いでしょうか。近くにいた人間を腕試しのためだけに殺す、一般人を洗脳し鉄砲玉にする、目撃者を骨すら残さずに消し去る、といった行いは人と獣の合いの子のような不気味な怪人にこそふさわしく、萌えチックなキャラがやっても滑稽にしか思えないと当方は考えます。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信 (No: 6)

投稿者 サタン : 1 No: 4の返信

投稿日時:

書き慣れてないなら好きなように書くのが一番なので、そこに横槍を入れる気はないのですが、
>といった行いは人と獣の合いの子のような不気味な怪人にこそふさわしく、萌えチックなキャラがやっても滑稽にしか思えないと当方は考えます。
「見るからに怪しい不審者が殺人鬼だった」というのと、「母性的で美しいシスターが殺人鬼だった」というのでは、どっちが面白いかなと考えてみてください。
「らしい人」が「らしいこと」をしても当たり前の事なので何も面白くないのでは。
こういう場合は、もう一歩先を考えないといけない。例えば「見るからに怪しい不審者の正体は妖怪だった」とか。殺人鬼に出くわしたと思ったらもっとヤバいやつだったみたいな感じ。

基本的には「しそうにない人物」がするから面白いわけで、
>近くにいた人間を腕試しのためだけに殺す、一般人を洗脳し鉄砲玉にする、目撃者を骨すら残さずに消し去る、
これを「しそうにない人物像」で考えると、逆に萌えキャラってのは一案だとは思う。
可愛いキャラだからこそ生まれる狂気だね。
でも、そうした場面をイメージできないのでは仕方ないし、別に萌えキャラのほうが良いって話をしているわけでもないです。
無理しても展開やセリフに困るだけだろうし、ご自分が良いと思ったものを採用するのが一番でしょう。

ただ、返信で書き漏らしたのですが
>当方そういうのが嫌いなので「なんてもの送ってくれてんだ」と腹を立てたのですが
この一文が妙に引っかかってしまいまして。
まず自分で頼んでおきながら出来に腹を立てるってなんやねん、というのもあるのですが、それ以上に、嫌いだからとその嫌いな対象の有用性までも見てないような気がする。
好き嫌いは本人の感性なので置いといて、でも本人の好みと道具の有用性は別の話なので、「嫌いだから」で捨ててしまうのはもったいないと思いますよ。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信 (No: 9)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
>>「らしい人」が「らしいこと」をしても当たり前の事なので何も面白くないのでは。
>>基本的には「しそうにない人物」がするから面白いわけで
 ミステリーが好きなので言われれば「そうか」とは思うのですが、いかんせん当方そういう発想が苦手(動画で何回かやったものののどうにも受けが悪かった)なもので、まずは「らしい人」が「らしいこと」をするくらいの内容から始めたいです。

>>まず自分で頼んでおきながら出来に腹を立てるってなんやねん、というのもあるのですが、それ以上に、嫌いだからとその嫌いな対象の有用性までも見てないような気がする
 デザインの出来に腹を立てたわけではないです。絵の描き方とかを専門に学んだ人なので当方がデザインするよりもずっといいものを今回も描いてくれました。ただ当方が萌え擬人化が嫌いなことも、頼んだものが萌えにはしってほしくないモチーフだということも知っているのにそういうものを描いてよこしたことに腹を立てたんです。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信の返信 (No: 14)

投稿者 サタン : 2 No: 9の返信

投稿日時:

>デザインの出来に腹を立てたわけではないです。
>ただ当方が萌え擬人化が嫌いなことも、頼んだものが萌えにはしってほしくないモチーフだということも知っているのにそういうものを描いてよこしたことに腹を立てたんです。

それ、二人の関係性の話であって、作者が書いたものを読者がどうイメージするかって創作の話じゃない気がする。
私も絵を描くけど、他人のアイディアを絵って形に仕上げてりゃ、最初はいいけどだんだん飽きるんで、仕事じゃないなら次第に「おまえの趣味の絵を描いてきたけど、たまにはおれの趣味も受け入れてくれよ」って絵を描きますよ、そりゃ。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 3)

投稿者 大野知人 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

やり様はいろいろあると思いますが、完全に『萌え擬人化では無い』と思わせるのはほどほど難しいと思います。

ただまあ手段としては……。

①『怪物』と明言してしまう。『強いて言うなら人型、かなあ?』ぐらいの外見設定にしてほぼすべてのキャラが『人外の相手と接している応対をする』ようにする。
②『特撮の怪人』で考えない。小説なんだから、動物工学をガン無視した構造を許容する。六肢動物とか、頭が三つあってそれぞれ動くとかCGでしか作れないような怪人にしてしまう。
③とにかく、『人である部分』を減らす。バケモノを作る過程でたまたま人間型になった、ぐらいの外見を考える。『萌え擬人化』というのはつまるところ『人』なのだから、こちらの『怪人』はシルエット以外の部分で『人』を排してやればいい。

 ”トカゲ頭、昆虫の羽、左手はビーム砲、足の関節は異様に多く、中ほどで不気味なしなりを見せている。けれどその様は、どこか人型にも近いように見えた。”

 みたいなのであれば、『萌え』要素なんざないでしょう。というか、それに萌えられるなら勝ち目がねぇ。
 怪人というのは、『人間が古来から伝承・伝説の中で戦ってきた”怪物”』に相当するものを人型にして特撮の敵キャラとして映像を撮りやすくした・人に近付けることでドラマ性を見出しやすくした訳です。ようは、『擬人化された悪』と言えなくもない、ということです。
 怪人自体もある種の『擬人化』ではあるわけですが、『萌え擬人化』と違って『人型であることに、性の対象としての意味はない』ということです。
 『萌え擬人化』においては、キャラクターに一種のエロスを求めるがゆえにどうしても残さざるを得ない人間としての特徴があります。顔は概ね人間だとか、胴体近くの露出部が肌色じゃないと気が済まないとか。
 そういうのを排してやれば、ある程度『怪物』として認識しやすくなると思います。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 5)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
>>とにかく、『人である部分』を減らす
 う~ん、『人らしさ』が残っているデザインの方が不気味だったりするんですよね。特に目がギラリとすると気味が悪いです。眼球の白目部分が外から見えるのは人間だけなので、これはほかの生物では代用できない不気味さです。
 また「改造人間」なのでできれば人型からあまり外れたくないです。遺伝子工学やらロボット技術やらで一から怪物を作るのも楽しそうですが、人間に機械や他の生物の器官を組み込んで怪人にするのはまた別の面白さや現実味があるので。
 なにより改造人間なら悲劇要素が必要になったらすぐ用意できるという利点があります。望んでもないのに改造された、失敗作として切り捨てられた、爆弾が仕掛けてあってうかつな行動が取れない、なんていうのは意思を持たせる必要もない怪物を作ったのではそうそう出せませんし。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信 (No: 8)

投稿者 大野知人 : 0 No: 5の返信

投稿日時:

 ええと、まず断っておきますが『人である部分を減らす』というのはシルエットの話ではなくてディティール、それも主に露出部分の話です。
 『イカデビル』と『イカ娘』の違い、とでも言うんですかね……。『人間らしい不気味さ』とかは描写したければワンポイントで入れてもらってもいいと思うんですが、外殻や武器などに覆われていない部分の肌色成分が多かったり、顔に一つの異物も含まれていない(異物と言うのは角やマスクなど)と、『萌え擬人化』と判断されるのではないかなぁ、と思います。
 
 あとまぁ、どういう方式で改造するのか知りませんが……。『兵器としての改造』である以上、スペック自体はかなり人型から離れるとは思います。というかそうでないと警察や自衛隊の持っている武装で何とかなってしまう。
 超能力系にしろ、バイオ系にしろ、魔術系にしろ、『仮面ライダー』の怪人くらいにしないとこんな時代じゃ『萌え擬人化』と言われますぜ。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信 (No: 10)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
 ご指摘の部分なら基本大丈夫だと思います。デザインはライダー怪人の作り方(左右非対称、モチーフを分解してバラバラに組み上げ、など)を手本にしていますので。
 スペックも怪人にふさわしいものを考えているつもりですが、軍事用兵器のカタログデータに詳しい身としては、軍と真っ向勝負できるスペックはおいそれとは出せないです。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 7)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

以前にご質問されていた、分かる前提で話を作ってしまう、という問題が、もしかしたら未だ見え隠れしているような気もします。

1.イラストの依頼と結果の齟齬について

まず、イラストについてですが、どういう方に依頼なさったのでしょうか。お知り合いが得意とする、あるいは好む絵柄はどうだったのか、ということが問題となり得ます。も、し萌え擬人化が好きでよく描くイラストレーターが、イラストを言葉だけで頼まれたら、自分が得意とする絵柄、あるいは自分の好む絵柄で頼まれたと思うのは当然のことでしょう。

怪人ならモチーフとなり得る具体的な絵や写真を示し、「路線イメージ的にはこういう感じ」と説明し、「リアルな印象重視で、『こんなのが目の前に出てきたら、怖くて足がすくみそうになる』と感じるような」といった感覚的な説明も必要です。

もしも、それらなしに送られてきたイラストに腹が立ったとしたら、筋違いです。腹を立てるべきは自分自身になります。「自分の説明はこんな風にしか伝わらなかったのか」「よく考えたら、こういう絵柄の人に無理を言ってしまったかもしれない」等々です。

2.行き違いはよくあると覚悟すべき

しかし、それがご質問の主題ではないですから、これくらいにしまして。作者として伝えたい絵的イメージをどう伝えるか、でしたね。

まず作者として知るべきは、読者は好きなものの中から選びたい、ということです。小説以外ではよくあるケースを考えると分かりやすいかもしれません。。

例えば、昼飯を一緒に食いに行く相手が「なんでもいい」と言うので、焼き肉屋に入ろうとしたら、「昼に焼き肉なんてありえない」と不平を言われた、なんて話はちょくちょく見聞きします。

この場合、相手の「なんでもいい」は、実は「自分が欲しいものの中での『なんでもいい』」であるということだったわけです。これは、直接的には相手が説明不足と考えられます。しかし、相手が前提を持っていることを察しなかったという、自分側の側面もあります。

相手が喜ぶだろうと思って選んだプレゼントが相手にそれほど喜ばれない、というのもよくあることです。迷いに迷って選び抜いたはずなのに。しかし、相手が喜ぶと思って選んでいるようでいて、実際には自分が最も好むものを選んでいるからなんです。

これも、直接的には自分の好みを押し付けたせいと考えられます。が、相手にも「好むものを差し出してくれるはず」という過剰な期待があるという側面もあります。

いずれも、「行き違いはどうしても生じがち」であり、「一方的にどちらが悪いということもできない」という、ごく当たり前の話です。

3.エンタメなら読者の前提を察する必要がある

しかし、我々ラノベ作家志望者はエンタメ志向です。読者に選んでもらい、読者に時間を割いてもらって、その代り、それに見合うだけ楽しんでもらう。そういう作品を提供できなければ、ラノベ作家志望として落第でしょう。

既に申し上げたように、相手=読者は「自分が喜ぶ範囲から提供してもらえるはず」という暗黙の前提を持っています。ですので、ラノベでは、作者がイメージしたもの/ことを読者に忠実に再現させたくなってはいけません。読者が好むものの中から選んでもらえるように書くべきであるわけです。

作者の意図とは異なり、読者が怪人に萌え擬人化をイメージしたとしても、文句を言うべきではない。それで整合性を崩さずに読んでいるなら邪魔すべきではない。むしろ、「なるほど、そういうイメージになりましたか」と感心し、感謝すべきものです。その後、そう感じ取られた原因を密かに分析して、次に活かせばいい。

4.作者イメージを伝えたいなら

それでも作者が思い描いたイメージに近いものを読者にイメージしてもらいたいという欲求も分かります。自分が感動したものを読者も感動してくれるか、というのは作者のモチベの1つでもありますから。あるいは、作者イメージに近くないと、後の段取りが都合悪い場合もあるでしょう。

それには、例えば怪人の見た目の描写であれば、客観描写だけでは不足だったりします。赤黒くて曲がりくねった長い角、見開いた眼は血走っている、口から見える歯は長くとがっていて等々、いくら言葉の描写を連ねても、例えば可愛い萌え擬人化でイメージすることは難しくない(実際、そういうイラストがあったりもするし、見た人も多いはず)。可愛くイメージする読者は一定数出ると見るべきです。

しかし、例えば主観描写で補うとイメージが多少は固まりやすくなります。例えば怪人を見たキャラの「ぞっとする」「吐き気がするほど」などの嫌悪感(視点キャラのみ可能)、「とっさに腕で自分をかばった」「思わず後ずさりした」などの行動で示す手もあります(視点キャラ以外も可能)。顔がさっと青ざめる、気を失う、等も可能です(視点キャラ以外のみ可能)。

5.そうしてもなお、読者がイメージしたことが最も大切

それでも、読者が思うベストなイメージであって、作者イメージが伝わるわけではないことは要注意かもしれません。作者は読者を操作できないし、しようとしてもいけません。

我々の為すべきことは「読者に感動してもらう」ことのはずです。読者がベストと思うイメージを思い浮かべてくれたら、読者の好みのツボを突けたということで、最上の成功と思うべきでしょう。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 11)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 7の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
1につきましては、時々怪人のデザインをしてもらって毎度期待以上の成果を出している人に頼みました。こちらの思想、好みなどもよくわかっており女性怪人でも奇怪なデザインをしてくれるので、本当にどうして今回あんなのを描いたのかよく分からないです。今までとの違いというなら『生物でなく兵器モチーフ』『秘密結社ではなく軍が作るような感じ』と指定したくらいなんですけど

3と5に関しては、言っては何ですがかなり深い隔たりを感じます。当方「作りたいものを作る、ついて来れる人だけついて来ればいい」というスタンスで創作してます。もちろん創る以上技術などを高めてより高品質なものにしたいと考えていますし改善点を指摘されたらできる限り直しますが、基本は自分本位です。たとえシリーズ初期から視聴者が9割以上減っても気にも留めません、こちらが何をやっても大丈夫な人以外が篩い落とされただけなのですから。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信 (No: 12)

投稿者 手塚満 : 0 No: 11の返信

投稿日時:

イラストについては、補足いただいた

> 『生物でなく兵器モチーフ』『秘密結社ではなく軍が作るような感じ』

は、多少古いものになりますが、例えば「メカ少女」(MS少女が発端とされる)というものがあります。

・メカ少女(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AB%E5%B0%91%E5%A5%B3

画像検索を併用してくださると分かりますが、モロに萌え擬人化ですよ。スレ主さんは、思い浮かべたものを説明すれば、思い描いたものが伝わる、というよくある誤解をなさっているかもしれません、

しかし、もっと気になる点があります。どうも、その場その場でしかお考えでないような傾向を感じるのです(もしかすると、こちらで拝読したご質問いくつかを考えますと、以前からかもしれません)。

> 基本は自分本位です。たとえシリーズ初期から視聴者が9割以上減っても気にも留めません、こちらが何をやっても大丈夫な人以外が篩い落とされただけなのですから。

まず、自分のための創作であるということはいいでしょう。そういう作者方針であり、創作モチベーションというのは、よくあることです。ですが、

> たとえシリーズ初期から視聴者が9割以上減っても気にも留めません、こちらが何をやっても大丈夫な人以外が篩い落とされただけなのですから。

と仰ることと、最初の質問タイトル・主旨、

> 改造人間を擬人化だと思われたくない

の整合性が取れるとは思えません。読者の反応を気にしており、篩い落とし上等とは逆方向ですから。

そうなりますと、「何がしたいのですか?」という質問以前の問題となりかねません。その場しのぎで言い返す傾向が、もし作品にも反映されてしまうと、非常にまずいでしょう。例えば、前後3行のつじつま合わせをしていくうち、全体が歪んでしまいかねません。

以下は、スレ主さんが他の方への返信について書いたことで気になったけれど、投稿しなかったものです。白目についてのことだけでしたので。

何かに反応するに際し、いわゆるチェリーピッキングの類みたいになってしまっています。もう少し、トータルで考えて書く癖をつけないと、作品にも悪影響を及ぼしかねないと危惧いたします。そう考えますので、やはり書いておくことにします。

―――――――――――――――――――――――――

他の回答者さんへの返信ですし、あまりに細かいこともになってしまうようで、申し上げるかどうか迷っていました。が、具体例としてはスレ主さんご本人の言ですから、もしかしたら分かりやすいかと思い、申し上げてみることにします。

> 特に目がギラリとすると気味が悪いです。眼球の白目部分が外から見えるのは人間だけなので、これはほかの生物では代用できない不気味さです。

これなんですが、後段の記述はおおむね正しく、よくお調べになっていると思います。しかし、引用しての返信であることを考慮しても、解釈が一面的に過ぎるようでもあります。

まず人間以外では、通常は白目を見せないのは、どちらを見ているかを他の動物に悟らせないためであるそうです(正面以外を見ようとしたときなどは、白目が出ることはあります)。

人間の場合はコミュニケーション手段として、どちらを注視しているか等を黒目で他人に見せるため、白目がむき出しになるのが常態になるよう進化したらしい。ですので、どちらを見ているか隠したいSPなどでは、サングラスを用いるわけですね。

では、スレ主さんが仰るように、白目が不気味さに直接的につながるかどうか。擬人化ということを考慮して、犬の事例を見てみます。

・かぼすちゃんとおさんぽ。/ The Verge(2014年01月04日)
https://kabosu112.exblog.jp/19288467/

この犬の画像は可愛いとされ、上記記事内にもありますが、ネットミーム表現(doge)にも使われているとのことです。白目が見えていることがポイントのようです。人間っぽくて可愛いわけですね。

逆に人間がサングラスしていますと、どこを見ているか分からない、表情が読み取りにくい等に起因する不気味さや威圧感を感じることも多々あります。イラストや合成画像では、目を真っ黒に塗りつぶすと、たいてい怖い感じになります。

かと思えば、例えば怪談を語る講談師は白目を多く見せることによって、恐怖感を煽るテクを使います。これは「目を見開く」「正面以外を注視する」の2つを使っています。

恐怖を感じると目を見開くのは人間の性です(その後、目を閉じることもある)。さらに、正面以外から突然来たものであれば、そちらを目が追います。

その2つで、白目部分が大きく見え、恐怖を表すことができるわけです。それを見た観客が感情移入で恐怖を共有して怖くなる。

そうかと思えば、上目遣いで何か言ってくるというのは、かわいらしく感じやすかったりする。これは、うつむくことにより、相手からの見え方が、目鼻がより下寄りに見えるベビースキーマ(ベビーシェマとも呼ばれる)の効果も大きいようです。

少し思い出しただけでも、これくらいはあります。要は、白目の効果1つ取っても、いろいろだということです。スレ主さんは、文脈はあるとはいえ、白目の効果は不気味、という一面に偏りがちのように思われます。

しかし、返信元の回答は白目について述べているわけではなく、人間離れの効果といったことを全般的に説明しているようです。白目での不気味さは、上述しましたように一面的であるし、回答とは別側面でもあります。

そのやり取りについて、内容的にどうこう申し上げたいわけではありません。申し上げているのは、行き違いの事例です。

繰り返しになりますが、書き手は人間離れした怖いイメージを語り、読み手は人間に寄せた怖いイメージを語り返してしまっている。読み手に生じたのは、書き手の意図と異なるイメージであるわけです。

これが、怖い・可愛いでも起こり得ます。スレ主さんご自身で、スレ主さん1人に語り掛けられた内容でも行き違いが起こったことがお分かりになれば、スレ主さんが語ることが読み手にも生じそうなことは感じ取れるのではないかと思います。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信 (No: 15)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 12の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
>>どうも、その場その場でしかお考えでないような傾向を感じるのです
 鋭い観察眼をお持ちのようで。その通りです。
 ただ、スレッドを立てた質問と前回の回答が矛盾しているとは思っておりません。質問したのは『どういう点に気をつければこちらのデザイン通りの姿を読者に思い浮かべさせられるか』という技術的なことが知りたかったためであって、読者の反応云々は考えてません。言ってはなんですが、『そう受け取らせないためにはどうすればいいか』という自分本位なものなので、こちらのイメージをうまく押し付ける方法さえ分かればいいんです。
 篩い落とし云々は実体験に基づくものです。七年以上もシリーズものをやりたいように創り続けた結果、もう何やっても笑ってくれる感性の合う人だけ残るようになったらこんな風にもなります。・・・いろいろ考えて書き込んだ一文だったのですが、書かなかった方がよかったのかもしれません。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 13)

投稿者 ヘキサ : 2 No: 1の返信

投稿日時:

絵を頼まれたことも頼んだことも、他の人の絵に手を加えたことも加えられたこともあるから言うけれど、専門の教育受けても力不足な人はいっぱいいます(汗)プロで活躍してる人ですら、スベっちゃうことはあります。

それよりも気になっているのは、作品を完成していない(だよね?)のに絵を発注しちゃったりするところかな。よく絵を贈呈すると喜ばれることが多かったから、その気持ちはわからなくもないんだけれど。できればそれは完成後の自分ご褒美にとっておこう。制作前にモチベ高めるために依頼するのはおすすめできん。できれば絵描きのほうが、描きたいと頼みに来るような作品つくるのをがんばれ。それが『原作者』のやることだと私は思っている。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 16)

スレ主 蛇鷲 : 1 No: 13の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
 キャラデザを頼んだだけなんですが、そういうことは執筆前にやるものではないのでしょうか?少なくとも当方はキャラデザ、メカデザインをかなり早めに絵におこすタイプです。(まず絵を描いて、そこから設定などをおこすこともあります)

人気回答!改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信 (No: 17)

投稿者 ヘキサ : 4 No: 16の返信

投稿日時:

ますますわからんです。自分で絵を描けるなら尚更、人に頼まんです。少なくとも企画段階では。

そりゃ、特撮とかはスケジュールの都合で同時進行しなくちゃいけないし、ビジュアルが命のものだから先に著名デザイナーに依頼したりするけれど。確か玩具類は申請時期が早まったんで特に先行して開発しなくちゃいないんだけれど、一時、響鬼のディスクアニマルがヒットしたんで以後しばらく掌サイズのメカはとりあえず入れとけ状態になって、ストーリーに全く関わって来ないのにそういうのが画面を賑わしてたことがあったし。

でもそういうのは、絶対に話を一年で完結させられる技量の人たちが集まっているからやることだと思う。完結させられるかどうかわからない、不安定な状態の人はやらんほうがいいと思ってる。変な縛りが入ってキャラクターをうまく動かせなくなったりするし。私も当初のラフ画から、かなり違う追加設定が入ったり、急ごしらえだけど役割的に重要なキャラが入ったことがあるから。

私は小説に本腰入れたのはやや日が浅いんで、今は文章力や描写力を安定させるために絵を描くことはあえて封印してる状態です。古い考え方で悪いけど、絵に頼った書き方する人は、趣味ならいいけど他の場ではマイナスの印象を与えることが多いって各所から言われてるんで。
異世界ものを多く書くから地図も最初にしっかり作るんだけれど、それも今のところは公開する気ない。話の中で興味を持ってもらえないようならそれまでだし、書籍化したものならともかくwebで最初に地図イラスト見せられても、本と違ってわざわざめくり返さないから。

最近になって「設定とか知りたい」という意見もいただくようになったんだけど、設定集の類を公開するかどうかはかなり慎重になってます。そういうのって悪い方面の設定マニアだと思われやすいんで。もう書くネタが尽きて続編絶対書かない、と思ったやつならいいかなとも思っているけれど、まだまだ他に書きたい作品があってそっちのネタに使うかもしれないから。

以前絵描き同志で、これから描くかもしれない作品のキャラクターデザインを頼んだり頼まれ合ったりしたことがあるけれど、それらはほとんど使われてないですしね(苦笑)企画のほうがいい加減なため実現してなかったりする。書面に起こしたものはまだマシなんだけど、先方の伝え方がメチャクチャで「この人はこういう性格でこういう雰囲気で……」「いや、それより先にどんな組織に所属していてどんなポジションなのか教えて」っていう突っ込みが複数から入ったりとか。そういえば小説オンリーの人には「どういう指示の仕方をしてもらえると描きやすいか教えて」と聞かれたこともあったなー。

小説書きは文字以外に頼るな。ついでに言うとまえがきやらあとがきやら設定集にも頼るなって話です。困ったことに完結させたことがない人ほど、そういうのやりたがるんですけどね。ゲームやアニメの脚本で働いている人はまた事情が違うんだけれど、スレ主さんが今書こうとしてるのは、小説でしょ? 他の映像媒体とは根本的に違うんだってば。

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改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信 (No: 22)

スレ主 蛇鷲 : 1 No: 17の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
>>自分で絵を描けるなら尚更、人に頼まんです。少なくとも企画段階では
 えっと、キャラデザに難渋してましたし、あとうまい人に描いてもらった方がいいじゃないですか?餅は餅屋って言いますし、自分では到底思いつかない姿になったりもしますし(だから今回相談する羽目にもなったんですけど)
 あと設定やデザイン考えるの楽しいので。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信の返信の返信の返信 (No: 24)

投稿者 ヘキサ : 2 No: 22の返信

投稿日時:

相談の発端になった先方とのやりとりは、おおむね納得したようなのでこれで解決でいいのかもしれませんが

>餅は餅屋って言いますし
以前言っていた「他の人に任せた方がいいんではないか」→「他の人に任せてもうまくいかないことのほうが多いよ」という類の考えの相違から来ている気がしますが。基本的に自分が作ったよりもうまくいく、と思い込んでいることが問題のような気がしています。良くも悪くも他者を頼りすぎている感じ。世に出ているそういう専門職の人は、星の数ほどいる氷山の一角ですので。

特にフリーゲーム界隈であった話ですが「自分は○○できない、△△もできない、だから企画だけやる」こういう人についてく人はいません。「全部できるけどそれだと時間かかりすぎるんで、指示さえ出せば後は時間かければ他の人でもできる部分を外注する」「○○も△△も中途半端にしかかじってないけど、各所をもっとクオリティ高く表現できる人に依頼して全体をとりまとめる能力がある」こういう人でないと総監督は務まらんので。

新海誠監督がなぜ注目されたのかって、30分のアニメーションを全て自分一人の手で作り上げたことだからだし。そしてだからこそ彼の絵コンテは緻密で完成度が高く、後はスタッフがクオリティ高く仕上げるだけ、で済むので宮崎駿監督の引退でジブリから流れてきたスタッフもうまく活用できてるんだろうし。

ガンダムの初代メカデザインの大河原邦夫氏は、デザインの際は必ず模型を作ってプレゼンに挑むって言ってた。こうすると特に玩具メーカーからのOKが出やすいんだそうだ。模型つくるのは建築科の知人もやってたりしたけれど、それぞれの分野には絵を描く以外にも必要とされる知識や技術が沢山あったりする。

以前も例に出したけど、特撮ものの影響が強いけれども特撮でなく漫画でそれを表現しているのに「強殖装甲ガイバー」があるけれど、あれもたぶん模型を作ってると思う。蛇鷲さんもイラストよりクレイモデルを作ったほうがいいんじゃないかなって思ったりしていました。

あと、日本の特撮業界で着ぐるみが基本なのにはちゃんと理由があって、CGやその他の手法でないと動きが表現できないやつは時間がかかりすぎるんで、週イチ30分放映を一年間続けるには着ぐるみ(動かす手間を人力で省ける)でないと持続できないから。実際にそのお約束を破った響鬼は、大幅なスケジュールや予算の超過しちゃったわけだからね。

私の好きな海外の特撮監督に故ハリーハウゼンがいるけれど、「日本の特撮に関しては一目置いているけれども、でも着ぐるみはいただけないと思った」って言ってた。それは彼のストップモーションアニメの手法からいけば当然なんだけれど(人間らしくない不気味な動きを再現するのがメチャ上手い、本当の意味でクリーチャーに命を吹き込める人だと思う)、先にストップモーションアニメを撮影してそれに俳優の動きを合わせさせるという鬼畜仕様のため、とても短期間で製作できるもんじゃない。映画文化の欧米はともかく、日本の着ぐるみ特撮文化は、毎週決まった時間にお茶の間を楽しませることに貢献したことで評価されている。

だから蛇鷲さんがちょっと打算めいて「誰かが特撮化してくれるくらいの作品にしたいなー」とか期待しちゃってるんなら、着ぐるみであることを前提にして人型に粘土くっつけてモデリングしていくほうがいいだろうし、逆に「特撮ではできないタイプの怪人産み出したい、メディアミックスするにしてもアニメか映画あたりかな」くらいの考え方だったら、造形は好きにすればいいけれどその代わり、怪人やストーリーのコンセプトのほうが重要になってくる。

以前に虫が好きで相当の知識がある、と仰っていたので、それでかつ人型のフォルムは残したいというのならとりあえず色や質感、人型以外に余分にくっついているパーツを考えれば暫定的な怪人の外形はすぐに完成するし、虫モチーフなのがわかっているから小説内での言葉での伝達もしやすい。私だとあんまり外見を外注する必要性をあんまり感じない。

能力については個々の虫の持つ特殊能力から考えるのであれば、スレ主さん以上の知識を持つ人をわざわざ探すほうが面倒だと思う。
怪人の能力に関しては、仮面ライダーオーズとかにあった、個々の生物の頭部パーツのように火・雷・光・水・重力みたいな属性分けでアクションを盛り上げる方法もある。残りの上半身や下半身はどっちかというとその生物特有の能力のほうを出してたけどさ。虫本来の能力に縛られすぎてうまく物語が動かせそうにない、アクションが面白くなりそうにないと思ったらそういう非科学的な能力を少し加えるのもありだと思ってる。

>あと設定やデザイン考えるの楽しいので

楽しいのは知ってる。問題はそれが本当に作品に使えるのか、作品を完結できる方向に導いてくれるものなのかってところ。私は楽しいだけで終わる話にしたくなかったんで、物語を作れる設定なのか、そのために必要な依頼なのかってとこにまで突っ込んだ話をしたまでです。今回の一件でスレ主さんが「作品の制作にすごく役に立った」と思っているんなら、その依頼は無駄ではなかったとは思うよ。例え想定したものと違っていたとしても、そういうものが返ってくる可能性を考慮するきっかけになった、ってことだと思うので。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 18)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

1)蛇鷲さんは「不気味な女性改造人間」をイメージしてお知り合いの方に説明したつもりだったのに、「萌え擬人化キャラ」っぽい作画が返ってきた。

2)気心の知れた人にも誤解されるなら、一般の読者はなおさら同じようなイメージをいだくのではないかと心配になった。

3)読者に書き手の意図を正確にイメージしてもらう技術を身につけたい。

こういうご質問ということでよろしいでしょうか?

*余談ですが、最初の文章にも回答者の方たちへの返信にも感情的な極論がまざるため、対話に混乱が生じています。そこは気を付けられた方がいいかと。

すみません、それはさておき。

2は当然の懸念だと思います。
問題は3ですね。

まず前提として、文章表現のみのメディアでは、初登場の段階で読者に正確なイメージを伝えるのは不可能と割り切った方がいいです。
対策としては、初出では5~7割くらい伝わることを目指し、その後ストーリーを追いながらイメージを補足・修正していくことかと。おそらくプロでもそれ以上のことはできていないと思いますよ。

まあ、いくら正確に伝わらないと言っても、不気味な女性怪人が萌えキャラと思われてしまったらさすがにつらいですね。

ちょっと失礼して他の方への応答からいくつか引用します。

>>>基本的には「しそうにない人物」がするから面白いわけで
>ミステリーが好きなので言われれば「そうか」とは思うのですが、いかんせん当方そういう発想が苦手(動画で何回かやったものののどうにも受けが悪かった)なもので、まずは「らしい人」が「らしいこと」をするくらいの内容から始めたいです。

>う~ん、『人らしさ』が残っているデザインの方が不気味だったりするんですよね。
(中略)
>なにより改造人間なら悲劇要素が必要になったらすぐ用意できるという利点があります。

人間的なデザインにしたい理由があるのですね。ひょっとすると、そのへんの意図が不十分にしか伝わらなかった結果、萌えキャラ的な作画になってしまったのかもしれません。お知り合いは「人らしさ」の表現に苦労されたのかもしれませんよ。

もし可能なら、その人にイメージが合わなかった理由を虚心坦懐に聞いてみるとよいのではないでしょうか?
以前、「分かる前提で話を作ってしまう」というご相談に、だからこそ第三者に読んでもらうことが重要なのだという意見を述べたことがあると思います。
今回の作画の件は、執筆前の絶好のシミュレーションになったのでは?
読者への最低限の第一印象として、「人らしさ」ははずさずに「不気味さ」をどう表現するか。そこがポイントだということが明確になったわけです。その程度なら対策は立てられると思います。現に、

>う~ん、『人らしさ』が残っているデザインの方が不気味だったりするんですよね。特に目がギラリとすると気味が悪いです。眼球の白目部分が外から見えるのは人間だけなので、これはほかの生物では代用できない不気味さです。

この説明を読んだだけで、なるほど不気味かもしれないなと思いました。こういう要素をうまく描写に取り込むだけで「萌えキャラ」とは思われなくなると思います。

あとは、繰り返しますが、ストーリーを追いながらイメージを補足・修正していくことでしょう。

>近くにいた人間を腕試しのためだけに殺す、一般人を洗脳し鉄砲玉にする、目撃者を骨すら残さずに消し去る、といった行いは人と獣の合いの子のような不気味な怪人にこそふさわしく、萌えチックなキャラがやっても滑稽にしか思えないと当方は考えます。

これそのものが何よりの回答じゃないですが。
こういうエピソードを重ねていくことによって、誰も萌えキャラだとは思わなくなると思いますよ。

訂正と補足。百聞は一見に如かず。 (No: 20)

投稿者 あまくさ : 0 No: 18の返信

投稿日時:

これそのものが何よりの回答じゃないですが。(誤)

これそのものが何よりの回答じゃないですか。(正)

でした。意味が逆になってしまうので、訂正しておきます。

百聞は一見に如かず、と言います。文章だけの小説は「百聞」。視覚的に伝えられるアニメや漫画は「一見」。
一見の威力に小説は太刀打ちできませんが、読者の想像力を刺激しながらストーリーの中で修正していくことは十分に可能。むしろそれが小説本来の書き方だと思います。

あと、事前のキャラデザについて(私見) (No: 21)

投稿者 あまくさ : 0 No: 20の返信

投稿日時:

私も執筆前にキャラクターを絵に描いてみることはあります。まあ、自分で描きますけどね。
何に使うというわけでもないし、公開もしませんが。ただ、プロットを立てる段階でいまいちもやっとしていたキャラ・イメージが、絵に描いてみるとはっきりしてくることがあるんですね。
人によっては他の方に描いてもらって検討するというやり方もいいと思いますし、それ自体はありなんじゃないかと。

私の場合、実際に描かなくてもシーンのイメージは頭の中にわりと視覚的に思い浮かべる方です。まあ、私はそうだという話で、他の方がどうしているかは分かりません。
人によっていろいろ考え方はあるでしょう。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 23)

スレ主 蛇鷲 : 0 No: 18の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。
 1)2)3)、その通りです。

>>もし可能なら、その人にイメージが合わなかった理由を虚心坦懐に聞いてみるとよいのではないでしょうか?
 知り合いにあんなデザインにした事情を説明させたところ、『秘密結社じゃないといわれたので敵役だと思った。だから退場させやすいようわざと嫌われるデザインにした』と言われれました。こちらが考えていなかったところまで気を回して描いてくれたのではぐうの音も出ません。ここに質問する前に当人から話を聞いておくべきでした。

>>対策としては、初出では5~7割くらい伝わることを目指し、その後ストーリーを追いながらイメージを補足・修正していくことかと。
 その方法でやってみます。

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改造人間を擬人化だと思われたくないの返信 (No: 19)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 1の返信

投稿日時:

最初からちょっと話は逸れて申し訳ないんですけど、
感覚の優位ってご存じでしょうか?
人って、情報を認識するときに「視覚」「聴覚」を頼るんですけど、どちらが強いかってあるみたいなんですよね。
ちなみに私は「視覚」のほうで、他人の名前を耳で聞いてもなかなか覚えられないんですけど、漢字を見たらだいたい一回で覚えられるほうなんです。
顔もだいたい覚えています。

で、話は戻りまして、今回スレ主様は「口頭である程度説明した」と書かれています。
つまり情報を「聴覚」で相手は聞いたことになります。

ところが、だいたい絵を描く人って、「視覚」が強いことが多いんです。
なので、耳で聞いた情報は、その場では相手は理解できたかもしれませんが、あまり覚えていない恐れがあることを念頭においたほうがトラブルは回避できると思いました。

イラストを依頼するなら、文章で設定を詳細に書いて送ったほうがいいと思いますし(髪の色や長さ、くせ毛、ストレート、目の色、目の形、顔の特徴、肌の色、服装、年齢、性格など)、

なんなら下手でもいいので、ラフを描いてイメージを伝えた方がより的確みたいですよ。

あと、私は改造人間と聞いて、具体的にイメージできませんでした。
一見人間っぽいけど中身をいじられているのか(ドラゴンボ〇ルの人造人間18号とか?)、
見るからに機械っぽいパーツを使っている人間なのか、よく分かりませんでした。

あと、「改造人間」という単語だけでは、イラストの絵柄までは指定できないかなとも思いました。
萌え系ではなく、アメコミ風みたいに具体的に依頼していないなら、萌え系が来ても、仕様に書かれてないので仕方がないと思いますし、
口頭なら、言った言わないなどの行き違いがあったり、相手がそこまで覚えていない恐れがあるので、口頭でのイラストの依頼は避けたほうがいいと思いました。

何か参考になれば幸いです。
合わなければ流してくださいね。
ではでは、失礼しました。

改造人間を擬人化だと思われたくないの返信の返信 (No: 25)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 19の返信

投稿日時:

追記失礼します。

上記の件をまとめると、「イラストの依頼の方法」と「小説の描写の方法」は別物だってことです。
なので、イラストの依頼で予想とは違った完成品が届いたことに、小説の描写は関係なかったのでは?って思いました。

あと、キャラの設定が伝わりづらかったのなら、そもそもそのキャラの設定が分かりづらい点もあると思うので、
エンタメは「分かりやすさ」が大事なため、私なら考えなおします。

趣味で書いているから、読みたい人だけ読めばいいっていう考えのようですけど、
それもありだと思いますし、全然問題ないと思いますが、
他人を巻き込んでイラストを依頼するときは、分かりづらい設定だと相手は困ると思いました。
ちょっと今回は、口頭の依頼ですし、イラストを描いた人も難しい依頼だったのでは?って思いました。

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タイトル:改造人間を擬人化だと思われたくない 投稿者: 蛇鷲

盛夏の候失礼します。
 先だって知り合いに改造人間のデザインを依頼したところ、萌え擬人化みたいなものが返ってきました。
 当方そういうのが嫌いなので「なんてもの送ってくれてんだ」と腹を立てたのですが、ふと思いました。気心の知れた相手に口頭である程度説明したにもかかわらずそんなものになったということは、だいぶ細かく描写しなければ読者も同じような姿を想像するのではないかと。
 考えてみればゲドンやガランダーの獣人は設定上擬人化ですし、怪人蜂女は知らない人に『萌え擬人化』と説明すれば3割くらいは信じそうなデザインをしています。おまけに擬人化ものの中にも設定上改造人間な連中が何本かある始末です。
 なるべく短い描写で萌え擬人化ではなく女性怪人だとイメージしてもらうにはどういった点に気をつければよいのでしょうか。

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