短編連作のあらすじの書き方の返信
元記事を読む
短編連作のあらすじの書き方(元記事)
例えば武装島田倉庫のような「世界観は共通だが章ごとに登場人物が入れ替わり、ストーリーのつながりも薄いか全くない」という物語のあらすじには何を書けばいいのでしょうか?
一応、例に挙げた小説の裏表紙には以下のことが書かれてました。
”壮絶な戦争が終わりを告げてから、二十年近くが経過した地球。都市や道路は破壊され、化学兵器や放射能に汚染された海や森には、異体進化した危険生物たちが蠢動する。この文明も国家も崩壊した終末世界で、物資と食料を狙い跳梁跋扈する組織略奪団や「北政府」と呼ばれる謎の勢力と闘いながら、「ただ生き延びること」だけを目的に日々を生きる男たちがいた__。”
上記の内容は半分近くが世界観の説明で、キャラクターとストーリーについては簡素にまとめられています。「世界観はこうだよ、後は本文を読んでね」というやり方についてのメリット・デメリットを教えていただけないでしょうか。
短編連作のあらすじの書き方の返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 6
武装島田倉庫は短編集なので、普通に考えたら短編の数だけあらすじを書きます。
連続性あるいは関連性のある連作であれば、つまりその短編集をまとめる要素があるならば、その要素を中心にすれば書けないこともないと思う。
で、
>「世界観はこうだよ、後は本文を読んでね」というやり方についてのメリット・デメリットを教えていただけないでしょうか。
これは便宜上「あらすじ」と書かれてるだけで、それの意味するところは「紹介文」です。
創作の上で「あらすじ」と言えば物語の要点を記してオチまで書いたもの、文字通りの粗い大筋が書かれたものです。
この違いは何なのかって言ったら、単純に「あらすじ」の用途にあります。
本を紹介するのにオチまで書かれてたら 読む意味ないじゃん になりますし、新人賞で添付するのに煽り文だったら なんやこれ になるでしょう。
メリットもデメリットもなく、ただただそれだけの事だと思います。
「紹介文」のあらすじは、あらすじに物語の設計図や地図としての機能を求められないので、純粋に「読者に読みたいと思わせる」ことに特化しています。
だから、その作品のウリになるものを全面に押し出してるって事が多く、あらすじなのに物語にほぼ触れてないことが多いですね。
ほんで、こうした短編連作を紹介する場合は、最初に書いた通りまとめる要素を全面に出して雰囲気だけ書くのが良いと思う。
そういうのが無い、連作だけど連続性も関連性もないのなら、ウリになるもので共通する要素を押し出すのが良いと思う。
世界観はもちろん、キャラが共通する場合、キャラは章ごと違うがキャラたちの所属が同じとか。
例えばキャラが違っても「らけん荘の住人たちは~」でまとめられるでしょ。
そんな感じですね。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 短編連作のあらすじの書き方