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実績が無いうちはあまりストーリーのスケールを広げないほうが良いのでしょうか?(元記事)

まず始めに、私が現在執筆している(もうすぐ完成間近の)小説のジャンルがダークSFアクションファンタジーと勝手に分類しておりますが、内容が全体的に暗くて大人向けで決してライトノベルと呼ぶに相応しい作品ではないため、この場をお借りして質問をするべきかどうか散々悩みました。しかし、他に思い当たるサイトが見つからなかったため、場違いを承知で質問させていただくことをお許しください。

長文失礼します。
小説を書いて6年目になりますが、書き上げた作品は1作しかなく(しかもボツ)、現在2作目を執筆している状態です。その上で、ろくに実績が無いうちにストーリーのスケールを無駄に広げるのはアウトなのでしょうか?

真に僭越ながら私の執筆中の作品を紹介させていただきますと、ダークナイトとエヴァンゲリオンとAKIRAとミッションインポッシブルとジャンプ要素を混ぜ合わせて作った感じの物語です。

ストーリーとしては、
超能力に目覚めた青年たちが様々な葛藤を抱えながらお互いの存亡をかけて闘う。その裏で進められる恐るべき計画。状況を引っ掻き回して暗躍する真の敵の存在。人類繁栄の秘密と地球外生命体との関係そして超能力の謎。話が進むに連れてこれらの謎が次第に明かされて最終決戦に集約されるという中二病全開の内容になります。

ダークナイト要素→全体的にダークで狂気に満ちている。児童虐待、モンスターペアレント、いじめ、スクールカースト
エヴァンゲリオン要素→自分の殻に閉じこもりがちで小心者の主人公
AKIRA要素→超能力者同士の闘い。幼馴染の闇落ちと暴走。カオスな展開の連続。ディストピアへの加速
ミッションインポッシブル要素→核爆弾。秘密の組織の存在。チームを組んでミッションに挑む
ジャンプ要素→いくつものバトルがそれぞれ違う場所で同時に展開する。修行を経て葛藤や悩みを解決し、挫折と苦しみを乗り越えて敵に打ち克つ。最大のカタルシス

このように、殆どの要素が映画から抽出して作り上げたような具合ですね。その他にも「ジョーカー」とか「キャリー」も参考にしましたし、小説だと「暗黒女子」や「日本核武装」の要素も取り入れています。

ただ、これらの要素を掛け合わせて作っただけではありきたりでオリジナリティに欠けるだろうと気付き、
「人類が生まれて間もない頃に超能力が使える地球外生命体がやってきた」「核爆弾を巡る争奪戦」というありそうで無かった二つの設定を加えることにしました。

勿論意図せずただ取り入れたわけではありません。前者については、「人類がどうやって超能力を手にするようになったのか」という疑問を解決するために思いつきました。後者については、物語に緊迫感を出したかったのと、「夏祭りの最後を締めくくる豪快な4尺玉花火」のようなイメージを抱いていたので、終盤の盛り上がりに持って来いだろうと考えたからです。

更に、ご都合主義の展開にならないように設定とかキャラクターといった細かい部分までみっちり練ってから執筆に当たりました。また、SFと称しているからには専門的な用語を使わないといけないシーンがあるため、「サピエンス全史」や「科学雑誌ニュートン」といった参考資料や関連サイトを調べて書いたり、キャラクターの心情とかを描いているうちに45万を超える文字数になってしまったって感じです。字数制限のためこちらのサイトに投稿できないのがとても残念ですが。

料理に例えるなら、「カレーをレシピ通りに作るなんてつまらん!」と息巻いて、独断と偏見で合いそうな食材をどんどん投入していったらよく分からないカレーが出来上がっちゃったみたいな印象を受けますよね。いかんせん味がよくわかんないし、量が多すぎて消化しきれないし。

やっぱり、まだ指で数えるほどの作品しか書けていない私みたいなこんな壮大なスケールの物語を作るなんて無謀なのでしょうか?

辛辣なご意見をお待ちしております。
また、欠点や改善点、おすすめの参考資料などがあればコメントしていただけるとありがたいです。

長文失礼しました。

実績が無いうちはあまりストーリーのスケールを広げないほうが良いのでしょうか?の返信

投稿者 手塚満 投稿日時: : 1

前のご質問も参考にしてみてですが、おそらく盛る一方になって削れない、という現象だと思います。何か思いついたら書いてしまう、由来とか気になったら説明しようとしてしまう。しかし物語に本当に必要かどうかの見極めは甘い。

と言うと、とてもひどい書き手のように思えてしまいますが、自分も含めて8割がたの作家志望者はやってしまうことではないかと思います。他人がそのように書いたものなら「つまらない」「無駄が多い」と判断できるのに、自分が書いたものだと「面白い」「必要」と思えてしまう。

これはサンクコストを惜しむことでもあるし、イケア効果(自分のやったことに高い価値を感じてしまう現象)でもあります。

前のご質問では、

> 「この設定使えそうだな」「この台詞使えそうだな」とあれこれ考えて取り入れて

と仰ってますね。思いついたら書いてしまうわけですが、長くなっても削ることについては何も仰ってない。長く書く癖を制御して、練習用の短編を書くにはどうしたらいいかとお悩みで質問されたにもかかわらず、です。

思いついて作品に盛り込んで面白くなるかは、普段の会話で判断がつくでしょう。思い付きで書いて全部面白いものであるなら、普段の会話でも相手は夢中になって聞くでしょうし、人も集まるようになります。

もしそうなっている、ということなら、今のやり方でやればいいでしょう。しかし、そうなってないということなら、よく考える必要があります。

大雑把に申して、百個考えたことのうち、使える(≒読者が読んでもいいと価値を認めてくれる)のはたった一つくらいなものなんです。言い換えれば、考えたことの99%を削るようでないと、赤の他人(≒たいていの読者)が読めるものにはなりません。最高の1%だけ残し、物語の説明上、どうしても必要な、しかしつまらない説明を少し入れるのが限界なんです。

お書きの作品についてのご説明も、少しあからさまに申せば、ゴタゴタしててさっぱり分かりません。「誰が、どこで、何をする話か」という基本事項がノイズに埋もれてしまっています。スレ主さんが作品について知って欲しい、悩みを分かって欲しいと思って説明していて、こうなってしまうなら、作品のほうは推して知るべしとなります。

だから、もうベテランと言っていいほどの6年にも渡る執筆経験がありながら、現在は2作目を仕上げていく途上という、超スローテンポなのではないかと危惧します。ゴテゴテ盛った45万字超なんて、おそらく読もうとする赤の他人はいないに等しいでしょう。
(他所でいきなり大長編書いて晒して、相手にされない作者って割といる。このサイトにもそういう問題で相談に来た人が、覚えている限りでは2人はいた。)

まず執筆中の作品を1/100まで削り込むべきでしょう。そんなに削れない(せいぜい半分までとか)、と感じるなら、赤の他人に読んでもらえる作者たることは諦めるしかなさそうです。

きついようですが、言葉を変えて繰り返します。作者の自己満足に共感してくれる読者はいないと割り切るべきです。作者が書いている最中に面白い部分は、たいていは読者が読んでいて退屈する部分になります。最高に面白い1%は、どう書いていいか苦しむくらいのものである、書いてみて不安になるものである、と腹をくくったほうがいいでしょう。
(書いている最中は自信満々であれ、というアドバイスがあるんですが、面白いものが書けるときは不安になりがちだから、ということも意識したものでしょう。)

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